今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は渡辺 太プロです。
まずは動画からご覧ください。(動画8:00、対局は1:52〜スキップして見てください)
https://youtu.be/tHQwO6T8GTc?si=3daTlmB7ZISLAQBi
2024年4月19日 第2試合
南1局 3本場 供託リーチ棒2 ドラ
東家 高宮 まり 30700
南家 小林 剛 32600
西家 松本 吉弘 16800
北家 渡辺 太 17900
(敬称略)
トップ目・小林さんと二着目・高宮さんが微差のトップ争い。
三着目・太さんとラス目・松本さんも微差で三着争い中。
最初に親・高宮さんの手は
ドラ 高宮手牌
第一ツモで4トイツになったチートイツなら2シャンテン、メンツ手なら3シャンテン。
既にピンズ6枚+トイツのホンイツの材料4ブロックはあるのでピンズと字牌は全部鳴いてホンイツやメンゼンならチートイツもありそう。
ツモ 打
次に南家・小林さんの手は
ドラ 小林手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
マンズの形からイーぺーコー、123三色、を重ねてポンなどはありそう。
ツモ 打
続いて西家・松本さんの手は
ドラ 松本手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
現在ラス目の松本さんは4人の中で最もアガリが欲しい立場。
ある程度、ラス目から抜け出せるような高打点が欲しい。(リーチ・ピンフ・赤2など)
ツモ 打
最後に北家・太さんの手は
ドラ 太手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテン。
アンコ+トイツ+ドラあるので5200〜になりそう。(アンコ8符+ポン4符で40符三翻5200点)
ピンズ2メンツ+字牌2メンツ計算できるのでピンズホンイツも勿論あります。
供託が2900点あるので5200アガると5200+2900=8100点、満貫あります。
ツモ 打
次巡、小林さんは
ドラ 小林手牌
トイツで鳴ける3シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
マンズ2メンツ+雀頭、残りのピンズとソウズで2メンツ作りたい。
ツモ 打
このを高宮さんがポンして打。
ポン ドラ 高宮手牌
ピンズホンイツとトイトイの両方を見ているようなポン。
ドラ色のホンイツならドラや赤が使えて7700もあり、トイトイなら3900程度と安い。(アンコが増えると符が変わる、ツモり三暗刻まで)
ポンの後、小林さんは
ドラ 小林手牌
を抜いてみると、のポン材が3つあるので鳴きやすい形。
同巡、太さんは
打 ドラ 太手牌
少考して打。
次巡、高宮さんは
ポン ドラ 高宮手牌
ホンイツ3シャンテンでトイトイ3シャンテン。
ここでゲスト解説の中田プロ(ビースト所属、元・乃木坂46)が
「これを切らないのは混一色とかよりはのくっつきとか見たってことですか?太さんは。ペンを払うとか。」
と疑問を投げかけるシーンがありました。
太さんが切る前の手牌が
ドラ 太手牌
と
で2ブロック、マンズかピンズかで残り3ブロックを作ることになります。
ピンズについて考えると、
を引くとの四連形。
四連形からはでリャンメン以上の受け入れになります。(も使える)
を引くとでで変化。
を引くとの変則待ちが作れる形。
を切っての待ち。(切り当たりのスジひっかけ)
を切っての待ち。(が通るとの中スジひっかけ)
を引くとのポン材2つでの外側は非常にポンしやすい。
など、引く牌で好形待ちへの変化もあります。
はが使えるのと、この手は・ドラ、5200点なら供託2900点と合わせて8100点なら満貫相当。
混一色に染めなくとも打点は十分。
同巡、太さんは ツモ ツモ切り 、これを小林さんがポンして打。
ポン ドラ 小林手牌
の後付け1シャンテン。
ポンの後、松本さんは
ドラ 松本手牌
ポンされて三面張変化がなくなったものの、アンコになった2シャンテン。
次巡、松本さんは ツモ ツモ切り 。
このを小林さんがポンして打。
ポン ポン ドラ 小林手牌
の1000点テンパイ、待ち。
待ちは山に3枚、は2枚の計5枚。
小林さんが切ったを高宮さんがポンして打。
ポン ポン ドラ 高宮手牌
高宮捨牌
マンズとソウズしか切らない捨牌でピンズホンイツに見えます。(字牌を切ってないのでポンがなくてもチンイツよりホンイツ)
同巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
赤2で受け入れの1シャンテン。
また同巡、太さんは
ドラ 太手牌
くっつきに良い牌を残した3シャンテン。
次巡、高宮さんは
ポン ポン ドラ 高宮手牌
受け入れのホンイツ1シャンテン。
同巡、小林さんは ツモ ツモ切り 、このを太さんがポンして打。
ポン ドラ 太手牌
ポンの後、高宮さんは
ポン ポン ドラ 高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松本さんは ツモ ツモ切り 、このを太さんがチーして打。
チー ポン ドラ 太手牌
受け入れの1シャンテン。
切られたを高宮さんがチーして打。
チー ポン ポン ドラ 高宮手牌
高宮さんはどちらのタンキ待ちにも受けられますがどちらも3枚見え(はドラ表示牌)
待ちは山に1枚。
山に残っている待ちに変えてアガりたい。
同巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、太さんは
チー ポン ドラ 太手牌
テンパイ、待ち。
待ちは山に1枚、は3枚の計4枚。
次巡、高宮さんは ツモ ツモ切り 。(4枚見え)
小林さんは ツモ ツモ切り 。
松本さんは ツモ ツモ切り 。
これが太さんへの放銃に。
ロン チー ポン ドラ 太手牌
・ドラ、5200の三本場、6100点。(リーチ棒+2000)
小林さん微差のトップで迎えたオーラスは高宮さん決死のトイトイ2600を小林さんから出アガリしてトップ。
高宮 +52.3
小林 −1.0
太 −1.0
松本 −50.3
小林さんと太さんは同点二着。(同点の場合、順位ウマは二等分)
三人テンパイを制した太さんの一局をお送りしました。
今回のまとめ
・供託が多い時は一〜二翻アップ相当
南1局 3本場 供託リーチ棒2 ドラ
東家 高宮 まり 30700
南家 小林 剛 32600
西家 松本 吉弘 16800
北家 渡辺 太 17900
供託の3本場×300+リーチ棒2本×1000=2900点がアガリに加算される。
例えばこの供託の時
子
1000点→1000+2900=3900点(30符三翻)
2000点→4900点≒5200点(40符三翻)
3900点→6800≒6400点(50符三翻)
ドラ 太手牌
今回の太さんは・ドラ、5200点の手。
太さんはピンズホンイツも狙えるが、供託と合わせて5200+2900=8100点なら実質満貫でトップ目や二着目に直撃で二着目にアップできる。
・上の着順との点差で欲しい打点を知る
自分が子、相手も子なら
0〜10000点差 5200以下直撃 満貫以下ツモ
10100〜16000点差 満貫以下直撃 (15000点差まで跳満ツモ)
16100〜24000点差 跳満直撃 (20000点差まで倍満ツモ)
24100〜32000点差 倍満直撃 三倍満ツモ
上のように相手との点差で狙うおおよその打点を決める。
自分が親なら打点は1.5倍なので上の3分の2の翻数で良い。
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