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2018年09月15日

第1R〜きのこ界のアイドル!?登場!

必ずお読みください!

「実際に生えているきのこや山菜・野草の正体を予想する」という奇妙奇天烈な趣旨のブログをはじめてみたわけだが、写真はすでに押さえてあるので、さっそく投稿し、予想したい。ただ問題は、写真をちゃんと投稿することができるのだろうか?という点である。グダグダ考えていても仕方がないので、ちょっと投稿してみることにする。



20180913タマゴタケ.jpg

おおお!画像が投稿されている!(プレビューで確認) ここまでわずか1時間しかかかっていない!これは幸先がよい。で、このタマゴ・・・いや、このきのこ、野生キノコにちょっとでもふれたことがある人なら、もうおわかりですね?

もちろん予想するまでもありません。予想もヘッタクレもない。もう食っちゃいましたよこれ。でもね、せっかく予想のブログをはじめたわけだから、最初くらい的中させたいじゃないですか。メインブログの競馬予想なんて、かれこれ数百か、もしかしたら1000くらい予想しているにもかかわらず、的中した記憶がないのだ。

まあインチキ競馬ブログだから的中しないほうが正しいのだが、きのこブログのほうは命がかかっている。理屈的にはすべて的中でなければならない。だから、まずは初日ということで、的中させます。でもいちおう予想。

◎ タマゴタケ
○ ベニテングダケ
△ タマゴタケモドキ
△ タマゴテングタケ
△ バライロウラベニイロガワリ
△ ドクベニタケ

本来であれば、傘裏のヒダやスポンジ、軸、軸の根元などをもっと詳しく掲載すべきだとは思う。しかしこのタマゴはもういいでしょう!なんつっても、もう食っちゃったんだから。ということは、「◎ タマゴタケ」が大正解ということである。なぜって?だって・・・

ベニテングを除く残りの4つは食ったらタダでは済まない猛毒菌もしくは激辛きのこだからである。タマゴタケモドキとタマゴテングタケはタマゴタケと同じ仲間で、食ったら助からない可能性が高い。タマゴタケモドキは運がよければ助かるかもしれないが、タマゴテングタケはダメですね。

これらは、色が黄色っぽいので間違いにくいが、形はタマゴタケと同じ。ただちょっとちがうところがあって、猛毒2種は傘の縁(外側の円周付近)に「条線」と呼ばれる線がないのだ。タマゴタケはちゃんとある。↑の画像でもでっかくすればちゃんと確認できるはず。ちびまる子ちゃんで頻繁に現れる「顔に縦線」に少し似ている。

色だけではなく、条線や柄(軸)の違いから判断する必要がある。すべての条件がタマゴタケに合致したときだけ、「タマゴタケ」と認識すべきである。「お!タマゴタケじゃん!」と思ってもよいが、思っただけで引っこ抜いて食ったら危険。「お!」と思ったあと、「どれどれ、条線は・・・OK!柄の模様もOK!」という具合に、すべてがタマゴタケの条件に一致しているときだけOKなのだ。これはタマゴタケだけではなく、いかなる野生キノコにも必要なチェックである。

ちなみにタマゴタケモドキ・タマゴテングタケはツバ(柄上部にヒラヒラしたものがある)が白、タマゴタケは赤かオレンジ、柄は猛毒タマゴタケモドキ・おいしいタマゴタケはだんだら模様、「必死」のタマゴテングタケは白くてつるっとしているというちがいもある。自信がない人は絶対に食ってはいけない。

バライロウラベニイロガワリも猛毒菌である。タマゴタケもかなり大型のきのこなのだが(画像のものは傘の直系・高さとも20?pくらいかなぁ)、バライロウラベニイロガワリはもっと大きなきのこで、全身が「バラ色」なのだ。タマゴタケよりももっとピンク〜紫系統のきのこである。

ウラベニというくらいだから、傘の裏も紅(ピンク系)、「イロガワリ」というのはきのこの種類であり、実際に傷をつけると色が変わる。バライロウラベニイロガワリや、これにそっくりなおいしいアメリカウラベニイロガワリなどは、傷をつけると青く変色する。ほんと、みるみるうちに変色していくからおもしろい。ただ、バライロのほうを食ったらおもしろいどころの騒ぎではない。

タマゴテングタケと違ってちょっとかじるくらいなら腹が激痛にさらされるくらいで死ぬことはないと思う(あくまでも私の感覚)。ただしこのイロガワリ種はとにかくデカイきのこであり、しかも味も相当うまいことから、1本丸ごと食ってしまう危険がある。そのときは、毒が致死量を超えてしまう危険が大きい。

イロガワリのように傘の裏がスポンジ状のきのこはとかく大柄なので、食いすぎ注意である。毒キノコの場合、ふつうは死ななくても大量摂取で死んじゃう危険性もあるのだ。私の自宅近くにもイロガワリは多く生息し、おそらくバライロもしくはアメリカもけっこういると思うのだが、私は怖くてコイツらには一切手を出していない。だってバライロとアメリカの区別がつかないんだもん。アメリカは食ったら相当うまいらしいんですけどね・・・

ドクベニタケは、確か記憶では「ドク」とつくくせに毒はなく、ただし食ったら口が八つ裂きになるほどの激辛きのこなんだとか。食ったことがないからわからないが、そんなもん食いたくもない。おそらく見た感じはハツタケの仲間っぽい気がするが、コショウタケというこちらも激辛のきのこがあるので、もしかしたらコイツの仲間かもしれない。

対抗に推したベニテングタケは、「ザ・毒キノコ」という感じの毒々しいきのこである。毒キノコの知識がまったくない人に「毒キノコの絵をかいてください」といえば、おそらく10人中9人はベニテングの絵をかくことになるだろう・・・もうわかったでしょ?タマゴタケに似ていて毒々しい白いボツボツがある、あのきのこですね。

ベニテングタケは毒キノコではあるけれど、よほどバカ食いしなければ死ぬことはない(腹痛や呼吸困難、幻覚などの危険はアリ)くらい弱毒のきのこで、味はタマゴタケをはるかに上回るほどうまいらしい。実際長野では毒抜きをしてベニテングタケを食う地方があるというから、きのこの毒も人間の食い意地もけっこう強烈である。まあ、食わないに越したことはない。

ちなみに、バライロウラベニイロガワリとドクベニタケ以外の4種はすべて近縁種である。正々堂々食えるのは「◎タマゴタケ」のみ。今回私が採取した場所もそうだが、タマゴタケはけっこう群生する。おそらく「菌輪」というやつだと思う。菌輪というのは、局所的絶滅を避けるために、文字通り「輪」を描くように群をなして発生するきのこのたちのことだ。

たまごたけ2018.jpg

↑なんとなく「輪」という感じがするでしょ?わりとキレイな円周曲線を描いている気がする。
↓典型的なタマゴタケ群生。昨日は山歩き1時間程度の道中、こういう群生が10か所以上あって非常に楽しかった。傘が開いている右サイドが大人(タマゴタケ成菌)、アンズあめのようなかわいらしい左サイドが子供(タマゴタケ幼菌)

タマゴタケ菌輪.jpg

ということで、だいぶ長くなってしまった。今回は「予想」よりも「的中」を目指したために少々説教くさい内容になってしまい恐縮だが、次回以降は本気の予想であり、原則食わないうちにブログに掲載したいと思っている。もちろんこんなに長くなることは金輪際ない。だいたい画像投稿がめんどくせえんだよなー・・・俺のだけ壊れてんじゃねえの?という気がして非常にやりづらい。もうちっとなんとかならんのかこのブログ。

いずれにしても、タマゴタケはほんとうにかわいらしく、食ってもおいしく(コイツでダシをとった汁のうどんは最高!)、見ても美しく、まさに「きのこ界のアイドル」である。そういえば、競馬界では武豊さんがかつてアイドルジョッキーだった時代を思い出す。きのこ界のアイドルだけに近々タマゴタケユタカなんて呼ばれることがあるのだろうか・・・(ねえよ!)
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