今日は、二・二六事件(昭和11年(1936年))が起こった日だ。
教科書にも登場する有名な事件。
皇道派の青年将校らが起こしたクーデター未遂事件 と書かれている。
ぼくも、例にもれず、背景を理解せずに丸暗記したのを覚えている(笑)
が、大人になっていろいろなことを知るようになると疑問点も出てくる。
そもそもなぜ、この青年将校らは、クーデターを起こさなければならなかったのか?
失敗すれば、確実に死ぬ。
死を覚悟してまで、決意することは、ただならぬ理由があるはずだ。
その理由
青年将校らは、農村出身者が多く、農村部は経済不況に悩まされていた。
娘の身売りなどが頻発した。
経済不況を引き起こしたのは、「金本位制」という超デフレ政策
その「金本位制」を世界最速で打ち破ったのが、皮肉なことに高橋是清
金本位制事態に問題があると物事の本質を見切った高橋是清は凄い人だ。
これが、昭和6年(1931年)頃。
昭和11年ごろになると、経済も復活し始めてきたので、予算の縮小を検討していて、高橋是清は、
軍事予算を削減しようとしたら、軍部からの恨みを買った。
それで、軍の上層部は、若手将校らがクーデターを起こすことを知っていて放置したと
言われている。
軍隊の予算の問題は、戦争にまで拡大してしまうほどの重要問題だったのだから。
結局、人間というのは自分の立場の利害関係でしか動けないということなのかもしれない。
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