
倉山満 著
とても良かった。
世界の歴史の嘘は、倉山満さんの「嘘だらけ〜」シリーズで拝読したが、印象的だったのは、
フランスの左翼と呼ばれる人も愛国者であるという事だ。
日本の左翼は、まるで中国の工作員かと思ってしまう動きをする。国賊とか売国奴とかと
いう人もいるぐらいだが、あながち間違っていないと個人的には思う。
一つの国が、どのようにしてできたのかという事を知るのはとても興味深く、重要なことだと
つくづく思う。
価値観は、国のでき方にもよるし、地政学的な要素も大きくかかわってくる。
日本が、独特の成り立ちをしているので、日本を基準にすると世界が分からなくなるのも仕方がない。
日本の国体は皇室であり、仁徳天皇の「民のかまど」の話に見られるように、天皇が、臣民の
平和と安全を願い、自身は贅沢をしないという国が他にあるだろうか?
そして、統治自体は別の人間が行う。
素晴らしい国体だと思う。
しかし、残念なことに現在日本は、国民が拉致されても助けに行けない状態だ。
日本以外の国であれば、間違いなく軍隊が動いて、取り返しに行く。
軍が行かなくても外交的な手段で取り返す。
それが、国民の安全を守るという事だ。
ただ、自国民という定義にもよるということが分かる。
ナチスは極右政党だったが、ユダヤ人は国民と認識しておらず、憎むべき対象として、
大虐殺をしている。
アメリカの黒人差別もひどいものだ。
自分の正当性を示すために、他を貶めるのは常套手段だし、そこで歴史の捏造が行われる。
アメリカでさえ、歴史の捏造はある。
中国・朝鮮(韓国含む)に至っては、歴史の捏造なんてものは朝飯前だ。
そうしないと、政府の正当性を示せないからだ。
「前政権は、こんなに悪いことをしていたんですよ。我々は国民のことを考えるいい政党なんですよ。」
と宣伝する。
やっていることは変わらないのだが(笑)
歴史好きの人には、絶対おすすめの本です。
【このカテゴリーの最新記事】