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2024.06.25
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カテゴリ: I whisper
皆さん一度は想像したことがあるシチュエーションではないだろうか。

医師「心を強くして聞いてください」
患者「はい。なんでしょうか」
医師「あなたは◯ガンです」
患者「ガーン」

コントのような話だが、この命をかけたギャグを言ってみたいと思った人は多いと思う。

しかし、実際にその局面に対峙すると、
頭が真っ白になり、そんなギャグを発する余裕がないと
証言するガン罹患者は多い。

つまり、他人事だから思いつくギャグであるということだ。

自分がその状況になったら、
ギャグを思い起こす余裕さえなくす。

医療事情は30年前とは違うのは確かだ。
30年前の「ガン」のイメージは、「不治の病」だろう。
医療が進歩し、技術や薬剤、治療機材の開発によって
「ガンは治る」などと、短絡的な言葉で語られるが、
それは間違いだと確信している。

一度ガンになってしまった体には、
目に見えないガン細胞が体の隅々に散らばっていて、
すぐに表面化するか、時間をかけて表面化するかの違いはあれど、
いつかはガン細胞が全身を覆い尽くすという最期を迎えるのだから、
ガンから逃れることはできないのだと思う。

父が20年以上前に胃ガンと宣言された。
そのときにいろいろ調べた。
父のガンは、ピロリ菌由来の潰瘍性のガンで、
ガン体質からくるものではないとわかった。

7年ほど前に夫のガンが判明した。
夫は、繰り返し食道を傷めており、
潰瘍状になった部分がガン化したのだと解釈した。

いずれも、全身に種がある種類のガンではないと「私は」判断した。

しかし、いずれのケースでも、
「ガンらしいわ」
と聞かされたとき、背中がゾワーッとして、血の気が引き、
視界が狭くなると同時に胃が痛くなった記憶がある。

ガンというのは、大変インパクトのある病気なのだ。


私の場合、イレウスになり、検査してくれた病院で医師に
「何かの腫瘍状ももので詰まってます」
と言われ、
「ガンですか?」
と自分から聞いてしまった。

「その可能性が大きいですね」

そこで「ガーン」はおかしい。

手術、入院ができる病院を紹介してもらい、
外来で検査データを見ながら医師が
「すぐに手術をしないといけないですね」
と言った時、
「何が原因ですか?」
と聞けばよかったのに、
「ガンですか?」
とまた聞いてしまった。

「ま、そうでしょう。病棟に主治医をつけますから、詳しい説明はその医師から」
と言われて終了。
病棟に、というのは、入院するにあたっての主治医ということ。

その主治医には、ナースステーションの前で立ち話した。

緊急手術になるので、手順の説明を受けた。

こちらから聞くでもなく、
「この手術で患部の組織を取りますので、詳しくは手術後ですが、
多分ガンです。末期ガンではないことははっきりしていますので
心配なく」

あらら、また「ガーン」が言えなかった。

最後はベッドサイドに来てくれた怖い主治医。

物言いが柔らかいので、優しい人だと思った私はアホだった。

「緊急手術をした後、一旦退院してもらいますが、
切除手術をするために再入院になります」
私は
「ガンですよね」
と軽い口調で言ってしまった。
怖い主治医は
「そのつもりで予定を組んでます」

結果はその通りだったので、
最後まで「ガーン」を言う機会を与えてもらえなかった。


「ガーン」と言える人はラッキーと思った方がいいのかもしれない。

ガンの可能性があるなら、畳み掛けるように事後の予定を組まれるのが、
いまのガン医療体制のようだ。

医師からかしこまって宣告されるのは、よほど良心的か、
患者の心に寄り添う病院ということなのかもしれない。


宣告のときの私の心情や精神状態については、改めて。

いろいろ記しておかねば……。。





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Last updated  2024.06.26 00:10:19
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