音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年02月10日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ




 ウォーン・マーシュ(Warne Marsh)は、1927年ロサンゼルス出身のテナー・サックス奏者。1950年代にレニー・トリスターノの教えを乞い、主要な吹き込みを行ったほか、1970年代にはスーパーサックス(Supersax)にも参加したが、1987年にステージ上で演奏中に倒れそのまま帰らぬ人となった。

 これまで本ブログでは 『アート・ペッパー・ウィズ・ウォーン・マーシュ』 『リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシュ』 を紹介しているが、本盤も同じ50年代後半のもので、1957年末と翌年初頭に録音されたもの(厳密にはコニッツとの共演盤は1955年、ペッパーとのそれは1956年に吹き込まれている)で、しばしば彼の代表盤として名が挙げられる作品である。

 ウォーン・マーシュの不思議なところは、毎日聴くと飽きそうだけれど、たまに引っ張り出して聴くと実に心地いいという点にある。褒めているのかけなしているのかよくわからない言い方だが、正直、これが本心といったところ。同じサックスでもその演奏の仕方は一様ではなく、個性がある(いや、それは当たり前)。いやはや、個性があっていいのは当たり前で、型にはまろうという気配がないのはこの人の演奏面での特徴の一つとも言える。

 2曲がカルテット演奏で、残りはトリオ。レニー・トリスターノの“コード進行に基づくアドリブの可能性を追求”というテーマを追い求めつつ、吹きたい放題に吹いているようで、なおかつ掴みどころのない彷徨い方の不思議なサックス。ストレートに入ってくるというよりは身をよじりながらようやく聴き手に届いている感じのメロディ。これがたまに聴くと何とも心地よい。



[収録曲]

1. Too Close For Comfort
2. Yardbird Suite
3. It's All Right With Me
4. My Melancholy Baby
5. Just Squeeze Me
6. Excerpt


[録音・パーソネル]

Warne Marsh (ts)
Ronnie Ball (p, 1. & 3.)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds, 1. & 3.)
Paul Motian (ds, 2. & 4.-6.)

1957年12月12日(1., 3.)、1958年1月16日(2., 4., 5., 6.)録音。






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Last updated  2014年02月10日 08時12分01秒
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