全15件 (15件中 1-15件目)
1
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その10) 去る2023年11月12日にKANが亡くなられたと報道されました。1962年生まれ、本名は木村和(きむら かん)。難病による闘病の末、61歳の若さでの逝去でした。 1987年にデビューした彼は、1990年発表の「愛は勝つ」が翌1991年に大ヒットしたことで知られます。筆者の守備範囲とは少し違うのですが、時代を風靡した1曲ということで、お聴きいただきたいと思います。 時期的にはバブル期からちょうどバブルがはじける辺りのタイミング、平成の最初の頃で、よくも悪くも明るい世の中でした。そんな中、一時はどこに行っても街中でこの曲を耳にするような感じでした。往時の姿をご覧ください。 また、この曲がエンディングテーマとなった某TV番組では、山田邦子による次のようなパロディ(替え歌)もありました。 現代の基準では失礼な曲の扱い方ではあるのでしょうが、これもよしとしてしまう大らかさがこのKANという人にはあったのかもしれません。最後に、2007年のステージでの姿をご覧ください。 ご冥福をお祈りいたします。[収録アルバム]KAN / 野球選手が夢だった。(1990年) KAN / 野球選手が夢だった。 [CD] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月30日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その9) 続いては、メキシコのロック・バンド、リラン・ロール(Lira N'Roll)の1曲です。アントニオ・リラ(Antonio Lira)を中心とするブルース、ロックに根差した音楽で1990年代以降に人気を博しました。 そんなこのバンドに貫禄が付き始めたのは、1990年代末のこの曲を含むアルバムが出た頃ではないかと思います。1999年の同名アルバムの表題曲、「チャマン(Chamán)」をお聴きください。まずはPVの映像です。 表題の“チャマン”というのは、英語にすると“シャーマン”なわけですが、幻想的な雰囲気を出そうとしながら、少々ビミョーな感じに仕上がっているという印象は拭いきれません。 次は、2006年のライヴの模様です。この映像では、古代メキシコのシャーマン風(?)のパフォーマンスから始まりますが、その後の演奏部分の出来がなかなかいいのではないかと思っています。 最後に、昨年発表された最新のライヴ映像です。アントニオ・リーラの衣装がすっかりエンタテイナー化していて、ショウとしての工夫が感じられます。 なんだかあまりいいことを書かなかったような気もしますが、このベタな感じ(しかも曲はいい)というのが、妙に筆者のツボにはまっているといったところだったりします。[収録アルバム]Lira N'Roll / Chamán(1999年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月28日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その8) 今回はスペイン・ポップスのナンバーです。2000年から2010年まで活動したラ・キンタ・エスタシオン(La Quinta Estación)というポップ・グループがあります。ナタリア・ヒメネス(ヴォーカル、解散後はソロ・シンガーとして活躍)、アンヘル・レジェーロ(ギター)、パブロ・ドミンゲス(ギター、ベース)の3人から成っていました。 米国やメキシコなど国際的に大きな人気を獲得した彼らのセカンド作(2004年)からの3枚目のシングル曲が、この「ダリーア(Daría)」というナンバーです。まずはオフィシャル・ビデオの映像をご覧ください。 続いては、いわゆるアンプラグドの演奏での「ダリーア」です。2004年当時のものということのようですが、ナタリアの歌唱のよさが存分に発揮されたパフォーマンスではないかと思います。 上に書いたように、ナタリアはグループの解散後もソロとしての輝かしいキャリアを積み上げていっています。そんなわけで、ソロになってからの歌唱もお聴きいただこうと思います。最近のものをということで、2022年、メキシコはオアハカのゲラゲッツァ・オーディトリアムでのライヴの様子をご覧ください。 [収録アルバム]La Quinta Estación / Flores de Alquiler(2004年) ↓ ベスト盤です↓ La Quinta Estacion - Personalidad CD アルバム 【輸入盤】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年11月27日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その7) 今回はラテン系のポップ・ナンバーです。もう5年以上前のことになりますが、メキシコの大物女性シンガー2人が一緒にアルバム(『べルスス(Versus)』)を吹き込み、その後、ツアーを行うという企画がありました。 アレハンドラ・グスマン(Alejandra Guzmán)は1990年代に人気を伸ばし、2000年代に入ってからはラテン・グラミーも受賞したシンガー。グロリア・トレビ(Gloria Trevi)の方も1990年代に大人気を博し、その後は警察沙汰にもなるトラブルで世間を騒がせました。ご両名はともに1968年生まれなのですが、50歳になろうかというタイミングで、“アラフィフ”女性シンガー2人が弾けて共演するという驚きな企画だったわけです。 この共演企画盤からシングルカットされた「マス・ブエナ(Más buena)」のPVをご覧ください。最初に登場するの(黒髪の方)がアレハンドラ・グスマン、次に登場するの(金髪の方)がグロリア・トレビです。なお、熟女の露出が苦手な方には若干注意の映像です(笑)。 この共演、単なるゲテモノ企画に過ぎなかったのかというとそんなことはありませんでした。アルバムはメキシコのチャートで1位、米ラテン・ポップのチャートでの1位というヒットになったわけです。さらに、アルバムをリリースした2017年から2018年にかけては、アメリカ、カナダ、南米などを巡る“ワールド・ツアー”を敢行しました。こちらも人気を博し、ライヴ盤もリリースされて商業的にも成功しました。その人気ぶりがうかがえる同ライヴのステージ(メキシコ市アリーナでのライヴ映像)もご覧ください。 [収録アルバム]Gloria Trevi y Alejandra Guzmán / Versus(2017年)Gloria Trevi y Alejandra Guzmán / Versus World Tour (En vivo desde Arena Ciudad de México)(2017年) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”お願いします! ↓ ↓
2023年11月25日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その6) さて、一気に趣向が変わります。日本のシンガーソングライター、SION(シオン、本名:藤野秀樹)の若い頃の、筆者の特にお気に入りのナンバーです。SIONは1979年に上京し、1985年の自主制作盤をきっかけにデビュー。今回の「好きで生きていたい」は、1989年の2枚組アルバム『STRANGE BUT BLUE』に所収の曲です。 この曲で特徴的なのは、同2枚組盤(1枚目が“Strange Side”、2枚目が“True Side”となっていました)の2枚共に、それぞれ異なるヴァージョンが収録されていたことです。まずは、2枚目の“True Side”のものをお聴きください。 続いては、“Strange Side”所収のものもお聴きください。タンゴ調の、少々変わったアレンジがいい味を出しています。 決してメジャーで派手なヒットを飛ばすタイプではないアーテストですが、その懐の深さは、様々なアレンジのライヴ演奏からも見てとれます。インターネット上にも異なるアレンジの演奏が掲載されていますが、そうした中でもなかなか面白いと思った一つが、次の2009年のライヴ演奏です。 この曲の素晴らしさというべきか、はたまたSION自身の器の大きさというべきか、といったパフォーマンスなわけですが、そのSIONも既に還暦を越えました。とはいえ、2022年にも新作を発表していますので、まだまだその魅力を発揮していってほしいと切に思う次第です。[収録アルバム]SION / STRANGE BUT BLUE(1989年) 【中古】 ストレンジ・バット・トゥルー[2CD]/SION 【中古】 ストレンジ・バット・トゥルー/SION 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月23日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その5) もう1曲、今回もHR/HM系バンドのナンバーです。ヨーロッパ(Europe)は、スウェーデンのバンドで、1980年代に人気を博しました。彼らの人気絶頂期としては最後の方にあたる1991年のアルバムの表題曲「プリズナーズ・イン・パラダイス(Prisoners in Paradise)」が今回のナンバーです。 北欧メタル的サウンドが商業主義によって失われていった中、ハードロック路線へいくらかの回帰を見せたこの作品も、セールス的に大きな成功は得られませんでした。結局、バンドは1992年に活動を休止してしまいます。とはいえ、この表題曲にも見られるように、なかなかの出来栄えの作品だったというのが筆者の感想です。 まずは、アルバムに収録されたヴァージョンの「プリズナーズ・イン・パラダイス」をお聴きください。 続いては、往時のライヴ演奏の模様です。音質と画質は30年前のものですが、演奏のパフォーマンスの高さは十分に伝わってくるのではないかと思います。 さて、ヨーロッパというバンドは、2000年代に入ってから再度活動を展開し、現在に至っています。そのようなわけで、21世紀に入ってからの映像(2013年のライヴ映像)もご覧いただこうと思います。正直、元のキーの方がカッコいいし…と思ったりもするのですが、ヴォーカルのジョーイ・テンペストの歌い手としての魅力(参考過去記事)もちゃんと発揮されているのはいいところかなと思ったりもします。 [収録アルバム]Europe / Prisoners in Paradise(1991年) 【中古】 プリズナーズ・イン・パラダイス/ヨーロッパ ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月21日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その4) ハードロック系のナンバーを続けます。ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが立ち上げたレインボー(Rainbow)のアルバムの中で、特に完成度が高く個人的に気に入っているものとして、『バビロンの城門(ロング・リヴ・ロックン・ロール)』があります。今回はその中のひそかな名曲、「キル・ザ・キング(Kill The King)」です。 まずはアルバムに収録された元のヴァージョンの演奏をお聴きください。 リッチー・ブラックモアのワンマンぶりやら、商業面を含め音楽的方向性の試行錯誤など、いろんな変遷を経たレインボーというバンドでしたが、バロック的様式美を完成させた業績は大きいと言えるように思います。 もう一つの映像はライヴのものをご覧ください。映像作品化された1977年のミュンヘンでのライヴでの「キル・ザ・キング」の演奏です。 [収録アルバム]Rainbow / Long Live Rock’n’Roll(1978年) バビロンの城門 [ レインボー ] Rainbow レインボー / Long Live Rock N Roll: バビロンの城門 【SHM-CD】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月19日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その3) ゲイリー・ムーア(Gary Moore)は、北アイルランド出身で、スキッド・ロウやシン・リジイ、そしてソロでも活躍し、2011年に58歳で亡くなったギタリストです。晩年はブルース回帰が話題となりましたが、今回はバリバリのギター・ヒーローだった1980年代のお気に入りナンバーです。 1987年発表のアルバムの表題曲でもある「ワイルド・フロンティア(Wild Frontier)」をお聴きください。個人的には、とにかく文句なしにギターがカッコいい、そんな1曲です。 この楽曲が収録されたアルバム『ワイルド・フロンティア』は、故郷アイルランドを意識して作られた作品で、ムーア自身は彼自身の音楽性についてケルト音楽の影響についても語っています。なおかつ、この「ワイルド・フロンティア」の詞は、アイルランドに関係して政治的な内容になっています。本人曰く、“ベルファストで育って、何年も後になって帰ってきた人々の運命を描いて”おり、“どれほど街が変わり果てたか衝撃を受けるんだ”とのこと。 さて、この曲はシングルカットされたということもあり、12インチ・ヴァージョンが存在しています。6分半を超える尺の長さになったこのヴァージョンもお聴きください。 今回はさらにもう一つ、ライヴでの演奏です。1987年当時、ストックホルムでのステージの模様です。 [収録アルバム]Gary Moore / Wild Frontier(1987年) ワイルド・フロンティア [ ゲイリー・ムーア ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年11月18日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その2) もんたよしのり追悼ということで、前回は「ダンシング・オールナイト」などを取り上げましたが、どこか名残惜しく、もう少しこの人の歌唱をと思う次第です。 もんたよしのりのヒット曲としては、「DESIRE(デザイアー)」も知られています。1981年、つまりは「ダンシング・オールナイト」の翌年のシングル曲です。映像は動かないのですが、まずは、2007年もんた&ブラザーズ復活ライヴの音源をお聴きください。 続いては、本人の姿が見られるものもということで、TV出演と思われるステージでの演奏の様子をご覧ください。映像の前半ではこの「DESIRE」、そして後半では「ダンシング・オールナイト」を披露しています。 続いてもう1曲。X-JAPANの「Forever Love」をもんたよしのりが熱唱するというものです。映像の終盤でトークも披露していますが、もんたよしのりのはスキーヴォイスと高音が魅力的な、見事な歌唱だと思います。 そして、つい先週の話ですが、2023年11月9日に大橋純子の訃報も報じられました。もんたよしのりと同世代(もんたが1歳下)で、2人でのコラボ曲「夏女(なつおんな)ソニア」(1983年)、「恋はマジック」(1984年)を覚えているという方もいらっしゃるかと思います。そのようなわけで、両名のデュエットによる「夏女ソニア」をお聴きください。 あらためまして、もんたよしのりと大橋純子、お二人のご冥福をお祈りいたします。 エッセンシャル・ベスト 1200 もんた&ブラザーズ [ もんた&ブラザース ] ゴールデン☆ベスト もんた&ブラザーズ シングルス・プラス [ もんた&ブラザーズ ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月17日
コメント(0)
900万アクセス記念~いま聴きたいあのナンバー(その1) 900万アクセスということで、これまでと同様、“いま聴きたい曲”をテーマに、30回の予定で動画とともに曲をピックアップしていきます。お時間のある方は、ぜひとも、よろしくお付き合いください。 さて、初回は、“今”というよりも、少し前からの聴きたい(というか繰り返し聴いている)曲です。つい先ごろ、2023年10月18日に、シンガーソングライターのもんたよしのりが亡くなりました。72歳で没したというのは、現在の日本の平均寿命からすると早く亡くなったということになるのでしょうが、もんたよしのりが70歳代になっていたというのも、訃報と同時に筆者としては年月を感じるものでした。そんな彼を偲んで、今回の選曲ということになります。 まずは、もんた&ブラザーズ名義で1980年に大きなヒットとなった「ダンシング・オールナイト」をお聴きいただこうと思います。最初は、レコード発売された時の元のヴァージョンです。 続いては、ヒットから10年以上経た、1990年代の歌唱です。 もんたよしのりは、結局はヒット街道を歩むことは選択せず、関西に拠点を戻し、世界放浪の旅などにも出ることとなりました。一方、1983年の西城秀樹のヒット曲「ギャランドゥ」の作者でもあったというのも、割と知られている話かと思います。その西城秀樹も早くに亡くなってしまっています(参考過去記事)が、この曲をもんたよしのり自身が歌ったものをお聴きください。昨年(2022年)の映像ですので、既に70歳。古希を過ぎてこの見事な歌唱です。 ご冥福を心よりお祈りします。[収録アルバム]もんた&ブラザーズ / Act 1(1980年) *デビュー盤。もんた&ブラザーズ / ゴールデン☆ベスト もんた&ブラザーズ シングルス・プラス(2003年) *「ギャランドゥ」も収録。 エッセンシャル・ベスト 1200 もんた&ブラザーズ [ もんた&ブラザース ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月16日
コメント(0)
本ブログの累計アクセス数が900万件を超えました。この場を借りて、ご覧いただいている皆さんにあらためて御礼を申し上げます。気がつけば、本ブログを開設してから15年近くが経ちました。忙しくてアップデートがしばらく滞ることもあるのですが、”細々と”であっても、よく続いているものだと思います。とりあえずは、1千万アクセスに達するよう、”細々と”続けていきたいと思います。今後ともぜひご愛顧ください。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2023年11月15日
コメント(0)
ディープ・パープルを抜け、ソロ・プロジェクトでの始動 レインボー(Rainbow)の最初のアルバムと位置づけられる本作『銀嶺の覇者(Ritchie Blackmore’s Rainbow)』は、厳密にはリッチー・ブラックモアのソロ・プロジェクトとしての性格を持つものだった。ディープ・パープルの一員だったブラックモアは、ソロ・シングルを企画し、やがてアルバム作りも目指すことになる。兼ねてからディープ・パープルのメンバーとの間に音楽面での確執を抱えていた彼は、結局、ディープ・パープルを脱退し、このアルバムを世に問うことになった。 本盤に関しては、アルバム表題からも明らかなように、リッチー・ブラックモアが前面に出たものだった(第2作では“ブラックモアズ・レインボー”、第3作以降は“レインボー”と、リリース時の名義は変わっていく)。実際、ヴォーカリストのロニー・ジェイムス・ディオ以外のメンバーは、本作発表後に揃って脱退(実質的にクビ)となっている。 アルバム全体の印象としては、後期ディープ・パープルっぽさに、この時点でリッチー・ブラックモアがやりたかった目新しい部分が加わって構成された作品というように感じられる。つまりは、決定版という感じよりは、試行錯誤、進化の途中を見ているように個人的には思える(それゆえ、この後の大幅メンバーチェンジというのも頷ける)。いずれにしても、新しいプロジェクトの動き出しとしては新鮮なアルバムだったということだったのだろう。 注目曲は、まず、冒頭の1.「銀嶺の覇者」。ミドル・テンポでリッチーらしさに溢れたギター・リフとギター・ソロ、さらにロニー・ジェイムス・ディオのヴォーカルの力量が発揮されたナンバー。ヴォーカル・ベースだとこの曲が本盤中のベスト曲と言えるように思う。LPではA面の最後に配されていた4.「虹をつかもう」はスロウ・テンポの美曲。余談ながら、筆者が初めてこのアルバムを聴いた時に最初に気に入ったナンバーがこれだった。 6.「王様の神殿」は、いかにもディープ・パープルではなかったようなタイプの曲の代表例。これを聴いて“眠くなりそう”という人もいるかもしれないが、個人的にはこの幻想的でスリリングな雰囲気はなかなかいいと感じている。さらに7.「もしもロックがきらいなら」も面白い試みで、わずか30分で作られた曲なのだとか。アルバムのラストを飾る9.「スティル・アイム・サッド」は、ヤードバーズのシングル曲だが、ヴォーカルはなく、インストルメンタルの演奏でギターをひたすら聴かせる魅力的なアレンジに仕上がっている(だからこそ、最後にフェイド・アウトで消えていくのは、少々残念だったりもする)。[収録曲]1. Man on the Silver Mountain2. Self Portrait3. Black Sheep of the Family4. Catch the Rainbow5. Snake Charmer6. The Temple of the King7. If You Don't Like Rock 'n' Roll8. Sixteenth Century Greensleeves9. Still I'm Sad1975年リリース。 銀嶺の覇者 [ レインボー ] [枚数限定]銀嶺の覇者/レインボー[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年11月13日
コメント(0)
バンドの勢いが魅力の白熱ライヴ ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)は、ともにフィンランド出身のマイケル・モンローとアンディ・マッコイの邂逅から、1970年代末に形成されたバンド。1981年にデビュー盤『白夜のバイオレンス』(参考過去記事)を発表し、本拠地を北欧からロンドンに移してアルバムの発表を重ねた。1984年に米レーベルと契約して、これからアメリカ進出というタイミングでドラマーのラズルが事故死してしまい、バンドは解散した(後の2001~09年には再活動)。 1984年リリースの本盤『燃えるロンドン・ナイト(All Those Wasted Years)』は、フィンランドで大人気を博し、ロンドンを拠点にして全米進出へと向かっていた時期のライヴ・アルバムである。1983年、ロンドンのマーキー・クラブでの演奏が、LPでは2枚組(計68分)として収められている。 幕開けの1.「パイプライン」(ヴェンチャーズの演奏でも知られる)は、サーフ・ロック・バンドのシャンテイズの代表曲で、いわゆる“テケテケ”のギター・インスト曲だが、ハノイ・ロックス独自の解釈で短いイントロとしてアレンジされている。そのロック調の勢いのまま、2.「オリエンタル・ビート」へとなだれ込んでいく。その後も勢いの止まらない演奏が目白押しで、粗削りな部分はあちらこちらにあるものの、それが逆に彼らの魅力にもなっている。 上記以外に、前半(LPの1枚目)で筆者の好みの演奏をいくつか挙げてみると、4.「炎のドライビン(モーターヴェイティン)」、5.「愛してほしい(アンティル・アイ・ゲット・ユー)」、8.「白夜のトラジディ(トラジェディ)」、9.「マリブ・ビーチの誘惑(マリブ・ビーチ・ナイトメア)」といずれも勢いにのった素晴らしい演奏が並ぶ。後半(LPの2枚目)に移っても、この快感に満ちたライヴ感は止むことはない。個人的に特に外せないものを絞りに絞って選ぼうとしても、10.「ヴィジター」、13.「ロスト・イン・ザ・シティ」、15.「ビア&シガレット」、18.「トレイン・ケプト・ア・ローリン」となかなか絞り切れない。特に、18.を含む終盤の勢いと盛り上がりは、ハノイ・ロックスのライヴ・パフォーマンスの真骨頂と言っていいかもしれない。 余談ながら、手持ちのCDは音圧も決して高くなく、音としては決していいものではない。それでありながら、40年も前のライヴが目の前に広がるかのような臨場感が感じられるのは、彼らの演奏内容そのものの素晴らしさゆえ、ということになるのだろうと感じる。[収録曲]1. Pipeline2. Oriental Beat3. Back To Mystery City4. Motorvatin'5. Until I Get You(ここまでLP時代のA面)6. Mental Beat7. Don't Never Leave Me8. Tragedy9. Malibu Beach Nightmare(ここまでLP時代のB面)10. Visitor11. 11th Street Kids12. Taxi-Driver13. Lost In The City(ここまでLP時代のC面)14. Lightning Bar Blues15. Beer And A Cigarette16. Under My Wheels17. I Feel Allright18. Train Kept A Rolling(ここまでLP時代のD面)1984年リリース。 【中古】 燃えるロンドン・ナイト/ハノイ・ロックス 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月10日
コメント(0)
バンド形式の演奏で展開されるインギーの世界 イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)がソロ・プロジェクトでの活動を始めて2枚目の作品となったのが、この『マーチング・アウト(Marching Out)』という盤である。イングヴェイ本人的には、インターヴューでこれがファースト作であるという言い方をしているとのこと。レコード会社の意向もあり、インスト(つまりはイングヴェイの演奏)が中心となる形で制作された前作(『ライジング・フォース』)とは異なり、ヴォーカル入りの楽曲が増えていて、バンドらしさが感じられる作品となっている。 メンバーは、前作と同じジェフ・スコット・ソート(ヴォーカル)、イェンス・ヨハンソン(キーボード)に加え、新しいドラマーのアンダース・ヨハンソン、さらにはベースのマルセル・ヤコブが参加している。全体にアグレッシヴな楽曲が多く、ヴォーカルの比重を高めつつもイングヴェイのギターの冴えた演奏がその屋台骨となっている。 個人的な好みの曲をいくつか挙げておきたい。冒頭の1分ほどのインスト曲の1.「プレリュード」から2.「アイル・シー・ザ・ライト・トゥナイト」は本盤の最大の聴きどころの一つ。アルバム前半で特に印象的な曲をもう一つ挙げておくと、5.「アイ・アム・ア・ヴァイキング」。北欧人だからこの詞の内容ということなのだろうけれど、“俺はヴァイキング”というタイトルは、最初に聴いたその当時からすぐさま目についたもので、イングヴェイのギター演奏がお見事である。 アルバム後半に目を移すと、クラシックを取り込んだ6.「序曲1383(オーヴァーチュア・1383)」は、いかにもイングヴェイといったギター演奏。その後も優れた楽曲・演奏が連続するが、あと1曲だけ触れておくとすれば、アルバムを締めくくる表題曲の11.「マーチング・アウト」。こちらもインストゥルメンタル曲なのだが、アルバム全体のトーンからすると優雅で伸びやかなギター演奏で、しかもその演奏内容は秀逸。幻想的なギタリストの演奏という意味では、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」やロイ・ブキャナンの「メシアが再び」に並ぶもので、3分で終わってしまうのはもったいないという余韻を残すナンバーだと思う。[収録曲]1. Prelude2. I'll See the Light, Tonight3. Don't Let It End4. Disciples of Hell5. I Am a Viking6. Overture 13837. Anguish and Fear8. On the Run Again9. Soldier Without Faith10. Caught in the Middle11. Marching Out1985年リリース。 マーチング・アウト [ イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年11月06日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ→ つづき(H-M)・つづき(N-Z)アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ→ つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z)アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ→ つづき(J-N)・つづき(O-Z)アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2023年11月02日
コメント(0)
全15件 (15件中 1-15件目)
1