音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年11月06日
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バンド形式の演奏で展開されるインギーの世界


 イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)がソロ・プロジェクトでの活動を始めて2枚目の作品となったのが、この『マーチング・アウト(Marching Out)』という盤である。イングヴェイ本人的には、インターヴューでこれがファースト作であるという言い方をしているとのこと。レコード会社の意向もあり、インスト(つまりはイングヴェイの演奏)が中心となる形で制作された前作(『ライジング・フォース』)とは異なり、ヴォーカル入りの楽曲が増えていて、バンドらしさが感じられる作品となっている。

 メンバーは、前作と同じジェフ・スコット・ソート(ヴォーカル)、イェンス・ヨハンソン(キーボード)に加え、新しいドラマーのアンダース・ヨハンソン、さらにはベースのマルセル・ヤコブが参加している。全体にアグレッシヴな楽曲が多く、ヴォーカルの比重を高めつつもイングヴェイのギターの冴えた演奏がその屋台骨となっている。

 個人的な好みの曲をいくつか挙げておきたい。冒頭の1分ほどのインスト曲の1.「プレリュード」から2.「アイル・シー・ザ・ライト・トゥナイト」は本盤の最大の聴きどころの一つ。アルバム前半で特に印象的な曲をもう一つ挙げておくと、5.「アイ・アム・ア・ヴァイキング」。北欧人だからこの詞の内容ということなのだろうけれど、“俺はヴァイキング”というタイトルは、最初に聴いたその当時からすぐさま目についたもので、イングヴェイのギター演奏がお見事である。

 アルバム後半に目を移すと、クラシックを取り込んだ6.「序曲1383(オーヴァーチュア・1383)」は、いかにもイングヴェイといったギター演奏。その後も優れた楽曲・演奏が連続するが、あと1曲だけ触れておくとすれば、アルバムを締めくくる表題曲の11.「マーチング・アウト」。こちらもインストゥルメンタル曲なのだが、アルバム全体のトーンからすると優雅で伸びやかなギター演奏で、しかもその演奏内容は秀逸。幻想的なギタリストの演奏という意味では、サンタナの 「哀愁のヨーロッパ」 やロイ・ブキャナンの 「メシアが再び」 に並ぶもので、3分で終わってしまうのはもったいないという余韻を残すナンバーだと思う。


[収録曲]

1. Prelude
2. I'll See the Light, Tonight
3. Don't Let It End
4. Disciples of Hell
5. I Am a Viking
6. Overture 1383
7. Anguish and Fear
8. On the Run Again
9. Soldier Without Faith
10. Caught in the Middle
11. Marching Out

1985年リリース。




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マーチング・アウト [ イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース ]




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Last updated  2023年11月06日 16時38分27秒
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