ホンダT360公道復帰

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2004年11月24日
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カテゴリ: T360の資料
SAZ・46さんのセールスマニュアル続編。
セールスマニュアルはお客さんの疑問点やライバル各社から吹き込まれた欠点を切れ返し、納得させる営業マンの教科書。

今回の15番目の項目は一番驚いた。これから推測すると1964年後半ごろに書かれたものでは?
ホンダ車の錆びやすいのは当時有名だった?N360のエンジンが錆で落ちる事もあったらしい。
ホンダSの錆は持病、前輪後ろスカート部分は袋状になっているので構造的なもの、ただし、Sはスポーツカーと特殊なので文句は出なかった。

S600を始めてヨーロッパに輸出した時、ヨーロパの代理店が到着したS600を見てビックリ、錆だらけで売り物にならなかった。船便としても、工場から出て僅か3ヶ月で錆びていた。
この連絡を受けたTとSのプロジェクトリーダー中村良夫は、これほど錆びやすいとは思わなかったと書いている。


15.全般的に塗装が悪く錆が発生する

 当初販売されたものは、一部下地処理の不具合がありましたが、現在のものは、下地処理工程の変更を行うと同時に防錆対策もほどこされています故、心配ありません。


  16.スタイルは全く良くないが

 スタイルを、良いとおっしゃるお客様もだいぶ居ります。
軽四輪トラックというわくの中で出来るだけ広いキャビンとセットバックをとり、更に走行性能の良いところに設計ポイントを置いた結果のスタイルです。


久米元社長は「箱物はどうして作るのか判らなかった」と書いている。
自動車製造経験の有るのは「くろがね」から来た中村良夫と7名の中途採用者だった、何れもインテリさんでエンジン設計や車体強度計算は出来ても錆についての知識は無かったのでは。

16番のスタイルは非常に良いと思う。
キャビンは現在でも居住性が良い、当時としては後5センチほど背を低くするとスマートに見えたのかも?
ただし、この背の高さから来る居住性の良さは、後のステップ・バンなどに引き継がれるから、本田宗一郎の設計は進歩的なデザインだった。
122
S600,800では、どうせ錆びるなら「最初から切り取ってしまえ」とボディーを切り取っている方もいる。
これなら錆びないので安心、セミモノコックなのでこの程度なら強度に関係ない?






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Last updated  2004年11月24日 16時42分03秒
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「四輪車の特徴」・・12  
SAZ・46 さん


 当初販売した車には、この懸念があるもの、多少あったかとも思いますが、現在の車はウェザーストリップの変換を行って水もれは全くなくなっています。


  18.軽四輪としては値段が高いが

 4キャブレター、D.O.H.C(ダブルオーバーヘッドカム)その他高度の品質をそなえた車の為、小型四輪車並の性能が得られ、他車と比較すると値段では多少高くなっていますが、耐久性に優れている為、事故がなく、維持費も少なく、その上中古業界での下取り価格も高く、更に、2年5万キロの保証車であると云うことからみると、むしろ格安であると思います。


・・・・・・・・・・・・・・
18.値段が高い・・
 事故がなく・・とか説明していますが、現在でしたら間違いなく問題になると思いますね。
 やはり当時として2年5万キロの保証は余程の自信(?)が有ったと思います。(当時、国内で最大の保証期間)
 後日、各メーカーの保証期間をアップする予定です。 (2004年11月24日 23時14分47秒)

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