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ラビットS1~S25までは押しがけが基本になる。
サイドカーや一部機種にはキック式や「ひも巻き式」もあった。
5インチタイヤのラビットは遠心クラッチのみ、
クランクが回ると遠心力で
クラッチが接続して、チェーンで後輪が回転する。
しかし、押しがけだと後輪が回ってもクランクは回転しない。
そのために、クラッチの中心部分に「ワンウェイローラー」が入っている。
後輪が回転するとローラーを押し、つながる。
スプリングでローラーで押さえているが、一方向だけに反応する。
スプリングは弱いので後輪回転が強すぎてもクランクには
つながらない。
単純だが良くできている。
ただし、故障が多そうな気がする、さらに、エンジン静止状態で
スクーターを押して移動しようと思っても、クランクも回るので
デコンプレバーを引きながらの移動になってしまう。
ガレージに仕舞うのにも、非常に重くなる。
1枚目の写真、遠心クラッチがクランク側
クラッチの真ん中にローラーが見える。このローラーはスプリングの
方向だけに力を伝える。 これはサブクラッチと呼べる。
後輪側の円盤中央に突起物がある。押しがけで後輪が回転すると
この突起物がローラーを引っ掛けてクランクを回し
エンジン始動させる。
現在は磨り減っていて肉盛り必要。
押しがけスタートの方法。
1)チョークは無いのでティグラーで生ガスを送りこむ。
2)デコンプレバーを握りながら、いきよい良く駆け出し、
レバーを外せばエンジンがかかる。
そんなに上手くエンジン始動できるのか?
試してみるまでは?
最初の1っ発に失敗すると、重いスクーターを押しながら駆け回ることになる。
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