森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.11
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彼が「そんなことがあったんですか」といったきり感謝の言葉もお詫びの言葉もなかっ
たということ。

この後輩は普段からみんなによく思われていなかった人です。
するといつも先輩からは疎んじられて、先輩の一言が針で体を刺されるように感じて、
苦痛を感じていたことが考えられます。

そしてこの事件です。針の筵に座らされた状態です。
体がこわばり、顔もチーターに追いかけられている小動物のようにこわばっています。

つまり先輩と後輩の人間関係は、敵と味方に分かれて戦っているようなものです。
彼は身構えて、戦闘態勢に入っているのです。
自分を守ることに必死ですから、先輩を思いやるゆとりなど皆無だということです。

どうしてそんな人間関係になったのか。それは普段から、後輩の言うことなすことに
対して、先輩が我慢して耐えてきたというつけが表面化してきたのです。
今までギリギリのところで踏ん張ってきたものが一挙に爆発したのです。
表面的には、我慢して抑えてきたつもりでも、無意識の世界では決して忘れることは
できなくて、不満のアスペリティが蓄積され続けていたのです。
不満のエネルギーはどこかで解放されます。
解放されないで生きていくということは、存在の破壊を意味します。

他人の思惑に翻弄されている人は、このように他人の機嫌を取ろうとします。
それは自分の気持ちや感情を表に出すと相手と争うようになることを恐れているのです。
ましてや争って負けるということになると、相手に服従させられると考えるのです。
争うときは、絶対に負けないように身構えてしまいます。
すると手も足も出なくなるのです。
ますます自分の腹立たしい感情を抑えてため込むという悪循環になります。
自分の感情、気持ち、意志をしっかりと持って、問題が小さいうちにそれらを
「私メッセージ」で言葉にして表現してみるというという姿勢は極めて大切となります。
森田理論学習はそういう生活習慣を作ることを目指しています。





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Last updated  2014.01.11 08:40:55
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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