森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.13
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5、 選択的注目。自分の先入観で些細なことやネガティブなことばかりを気にする。
物事を両面観でバランスよく見ることができない。テストでおおむねできているのに、
間違ったところばかりを気にして落ち込む。
職場での考課表でプラスの面があるのに、マイナスの評価ばかりに目が向き、劣等感に陥る。

6、 個人化。自分の周りで良くないことが起こった時、自分に責任がないような
場合でも、自分のせいにしてしまう。罪の意識を抱く。
罪を償わなくてはいけないと考える。
自分の子供が学校の先生にいつも叱られているのは、親のしつけが悪く、優柔不断だ
からそうなったと考える。
自分に関係のないことまでも、ネガティブに自分に関係づける。
自分の責任でもないのに、それを引き受けて過度に思い悩んで苦しむ。

7、 結論の飛躍。特にたいした根拠もないのに、悲観的な結論を出してしまうことです。
たとえば、あなたが大学の先生で、とても素晴らしい講義をしたとしましょう。
しかしあなたは居眠りをしている学生を見つけました。実際にはこの学生は前の晩は
コンパで飲みすぎて疲れていたのですが、あなたは、「どの学生も私の講義を退屈
がっているのだ」と考えてしまうようなことです。

8、 自分の感情を根拠に決めつける。自分の感情が現実を証明する証拠であるか
のように考えてしまうことです。
たとえば、「自分が何をやっても、うまくいかなくダメな人間のように感じる。
その感情が湧くことが何よりダメな人間の証拠だ」や「私はあなたに対して腹を立て
ている。これは、あなたは価値のない人間であることの証拠のようなものだ」
などのように考えてしまうことです。

9、 「かくあるべし」的思考。自分に対して、他人に対して「○○しなければならない」
「○○してはならない」と規範で行動を規制しようとすること。
これは森田理論学習で大きく取り上げています。

10、 レッテル貼り。自分や他人に対してレッテルを貼って決めつけることです。
たとえばスポーツで失敗をしたとき、「私は何をやっても失敗する」と決めつけたり、
他人が失敗をしたとき、「あの人は能力のない人」と決めつけてレッテルを貼って
しまうことです。そういう先入観ですべてを判断してしまう態度のこと。





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Last updated  2014.01.13 08:26:17
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