森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.03.21
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カテゴリ: 森田番外編
幸田文さんの残した言葉を紹介します。
いずれも味わい深い言葉ばかりです。
森田理論学習を積み重ねているものとして、心しておきたい言葉ばかりです。
ちなみに幸田文さんの父親は有名な幸田露伴です。

和服をきるのには、上前下前(うわまえしたまえ)をかき合わせて着ます。
あれは自分を大事にして、いとおしむ形だとおもいます。
いつも、着物が私を大事にしてくれるな、といった感じがして私は着ているんです。
(「振り袖を買う」より)

心の中にはもの種がぎっしりと詰っていると、私は思っているのである。
一生芽をださず、存在すら感じられないほどひっそりとしている種もあろう。
(中略)何の種がいつ芽になるか、どう育つかの筋道は知らないが、ものの種が芽に起き上がる時のちからは、土を押し破るほど強い

無い、と有体に正直に早くいってしまえば、たちどころにその一言の“無い”が味方になってくれるのです。
金がない、物がない、なんにもないの場合に、役立つものといえば心と、心から出る言葉しかないのです。なにもないということを素直に認識して、正直にそれをいえば、気もらくになるし、解決の道もひらけようというものです。(「ございません」より)

心の凍てつくとき、目を閉じて、身は伊豆のいで湯の中、と思ってごらん。
湯を思えば、湯はきっと答える。
(「こわれた時計」より)

晩年の祖母(文さん)はあちこちに木々を訪ね、その先に山の崩れを見た。
普通なら家で孫に囲まれて気楽に過ごしたらよさそうな歳になって、なぜ滅多に人も行かないような奥地へ、ときには他人様の背中を拝借してまで行こうとしたか、疑問に思う方は多いかもしれない。
それでも身内にとってはなんの不思議もない祖母の姿である。
興味をひかれることに出会ったら、その心の発芽をおろそかにせず、自ら行動をおこして知ろうとする姿勢は生涯を通じ一貫している。






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Last updated  2014.03.21 07:01:42
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