森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.03.11
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私は森田理論学習を30年以上続けてきた。
最初は対人恐怖症を治すために学んできた。
最近は幅広い人たちとの交流があり、人との付き合いは面白いと思うようになった。
人との交流が、この世の一番の楽しみではないかと思っている。
さて、学習が20年過ぎた頃から森田理論は神経症治療という役割は、森田理論全体から見るとほんの1部ではないかと思うようになった。
森田理論の本来の大きな役割は、神経質性格を持った人が、どのように生きていったらよいのかを教えてくれるものではないかと思うようになった。
不安と欲望の相互関係、生の欲望の発揮、 「かくあるべし」を少なくして事実本位・物事本位の生活態度を身につける事はとても意味のある生き方を手に入れることになると思う。
神経症になり森田と出会うことがなかったら、悶々とした人生を送ることになっていただろう。

ただ最近思う事は、人生を実りあるものにするためには、森田理論学習だけに特化するだけでは難しいのではないかと思うようになった。
というのは、神経症を引き起こしたり、生きづらさを抱える大きな原因は、直接的には両親の子供の育て方にあるのではないかと思うようになった。
愛着障害や親からの自立などという問題は、子供を持った親が、適切に子育てをすることで回避できるのではないか。親たちが先人たちが蓄えた子育ての学習をする。
親同士情報を交換し合うことによってかなりの部分解決するのではないかと思うようになった。
子育ては高校や大学の教育の中で取り上げてもよいような重要な内容を含んでいる。

子育て以外にもう一つ学習することがあると思う。
それは、今の世の中は1部の拝金主義者たちの欲望が暴走して、平凡につつましく生きている人たちのささやかな幸せを破壊しているのではないかと思うようになった。
その人たちが、金儲けをするために、心豊かに家族仲良く暮らしている人たちの生活を破壊しているのではないか。今の世界は1パーセントの超富裕層と99%の貧困層に分解している。
この実態に対して事実を知ろうとしないで、無知であることは、自分たちを不幸にしていく。
コマーシャルを流して無制限な消費欲求を喚起したり、政府とグルになって、食料、教育、医療や介護、軍事などの分野で民営化を図り、収奪を繰り返している巨大な投資会社と多国籍企業が存在している。
このような強欲な資本主義の担い手たちによって、我々一般庶民の生活は徐々に破壊されていく。
気が付いた時はもう手の施しようのない状態に追い込まれている。
これは今のアメリカの一般の国民の生活ぶりを見れば一目瞭然である。
同盟国としての日本もこの流れに巻き込まれていくことはほぼ間違いがない。

だから、実りある人生、味わいのある人生を送りたいと思うなら、森田理論だけですべてがうまくいくというような単純な問題ではなくなっている。
森田理論学習に加えて、子供の育て方や教育、強欲な資本主義の担い手たちから我々の生活を立て直して、いかに守っていくのかを考えていく必要がある。
この3つの項目について、関心のある人たちが集まり、学習運動を全国に展開していく必要がある。
あるいは、ネットを使って関心のある人たちが議論をしていく場が必要なのではないか。
私のブログでは、今まで森田理論学習や子供の育て方や教育について色々と投稿してきた。
これからはもっと幅を広げて、我々の生活を根底から根こそぎ破壊しようとする強欲な資本主義の仕組みや担い手たちのことも注意深く観察して随時投稿をして行きたいと思う。
以上3つの視点から、いろいろと問題提起をしてゆきたい。
試行錯誤状態の投稿ですので、内容に誤りや偏見、見落としている点があることもあるだろう。
その場合は、具体的に指摘していただくようにお願いします。





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Last updated  2017.03.11 06:30:05
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