森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.04.28
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森田療法を積極的に支援している団体がある。
公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団である。
元ニチイの副社長、岡本常男氏が、森田療法で胃腸神経症を克服した経験から設立された財団である。
財団では、一般市民向けに全国各地で「心の健康セミナー」を開催されている。
すばるクリニック主催の岡山での開催はすでに9回目を迎え、今回の講師は青木薫久先生だった。
今までも、伊丹仁朗先生、宇佐晋一先生、比嘉千賀先生、北西憲二先生などの講話を拝聴することができた。

その他財団では、メンタルヘルス図書室で図書の貸し出しなどをされている。
電話・面接相談。臨床心理士による無料カウンセリングも行われている。

無料の会員制掲示板も運営されている。
これは「インターネット相談室・体験フォーラム」と言われている。
2016年3月末では2,773人の会員がおられる。
ここに登録できる方は、神経症に悩む人、または森田療法で神経症克服した人のみを対象としている。
相互扶助によるアドバイスが日々活発に行われている。
男女の比率では若干女性の方が多い。年齢は30代から40代は多い。約65%を占めている。
職業別では会社員は33%と最も多い。

このフォーラムの特徴は参加資格を厳格にしていることである。
心の問題に対して真摯に話し合い、相談し、アドバイスしあえる環境を提供している。
遊び半分や批判、中傷を目的として入会するような人を極力排除するために、今現在心の問題で悩んでいる人、もしくは克服した人のみが入会できるよう細心の注意を払っている。
体験フォーラムの会員は、悩みの内容から4つのグループに分かれている。
普通神経症、不安神経症、強迫神経症、その他(うつ病など)です。
対人恐怖症や強迫行為で悩んでいる人たちは、強迫神経症のグループに入ります。
その他のグループは、うつ病、躁うつ病、抑うつ神経症、離人症、燃え尽き症候群などが入ります。

体験フォーラムは、個人会員への単なる批判や中傷、あるいは個人の営業行為にあたるような投稿を防ぐために、発言内容の事前チェック制度(モニターシステム)を採用している。
これは会員が発言した内容を掲示板に直接反映させずに、管理者がその内容を事前に確認する仕組みです。その内容に問題がなければ掲示板に反映させている。
発言内容が掲示板に反映されるまでに、若干のタイムラグがあるのですが、不真面目な書き込みや個人的な勧誘、アピールなどを事前に排除でき、場合によってはそのような行為を続ける会員は利用停止にすることもできるので、安心して掲示板を活用することができます。
その他、体験フォーラムは、森田療法の中心拠点である東京慈恵会医科大学の精神神経科のご協力のもと、月一回、会員向けにアドバイスを掲載しています。
その他、年に数回を目安に、会員同士が直接集まって勉強会をしたり、意見交換、親睦を図るオフ会も実施しています。
自分の住んでいる県に生活の発見会の集談会がない。あるいは交通の便が悪く、年に数回しか集談会に参加できないなど、さまざまな理由で森田の理論学習や体験交流ができない方は役に立つかもしれない。
(メンタルヘルス岡本記念財団 メンタルニュースno. 34より転載)





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Last updated  2017.04.28 06:30:03
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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