森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.11.23
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カテゴリ: 森田番外編
先日、私が勤務しているマンションに掃除のマイスターがやってきました。
腰にはいろんな掃除用品の小物を入れるバックのようなものを巻きつけていた。
毎日の掃除で困っていることがあったら何でも聞いてくださいという。

私はまず、階段や踊り場のビニールシートが黒ずんでいる。
どうしたらいいかわからないので放置しているが、どうしたらいいのか聞いてみた。
その人が言うには、この黒ずみの原因は自動車の排気ガスから出る煤煙とカビであるという。
対策としては、衣料用のハイターを使うそうだ。バケツに水を張ってハイターを混ぜる。
それを使って、100均で買ったデッキブラシを入れてこすってみる。
すると、ものの見事に黒ずみが取れて真っ白になった。
衣料用ハイターは、ビニールシートを変色することはないので、安心して使ってくださいということだった。知らないということは恐ろしいものだと思った。

次に、いつも気になってきた6階のエレベーター前の油汚れを見てもらった。
会社から油汚れのオススメのスプレーがあったが、なかなか落ちなかったのである。
マイスターは、まず水を撒いてビニールシートの模様に沿ってデッキブラシでこすってみた。
するとかなり綺麗になった。この汚れは油ではないといった。
これは居住者の人がゴミ出しをするときにビニールからこぼれた灰汁のようなものであると言われた。
汚れ落としの基本は、まず水を含ませてブラシでこすってみる。これで大半はきれいになるそうだ。
その際長い柄のついたブラシを使っては効果が出ないといわれた。
力が弱くなって決してきれいにはならないといわれた。
面倒がらずにデッキブラシを手に持っておこなうことだといわれた。
私の今までのやり方が間違っていたことに気が付いた。
それでも汚れがおちなければ、次に油ではないかと見当をつける。
油落としの場合は、これを使いなさいと特殊な洗剤を見せてくださった。
会社からの推奨のスプレーよりは、こちらの方がよく落ちるということだった。
使い方も懇切丁寧に説明された。

次に解放廊下側の各居住者の窓のサッシの下の面台の掃除である。
ここは管理組合との契約には入っていないが、ここを掃除すると居住者にいかにもよく掃除しているように印象付けることができる。会社から特別に指示されている掃除箇所である。
私は今まで濡れ雑巾で見えるところだけを拭いていた。
それはやらないよりはよいが、サッシに隠れた見えない部分は放っておくのかといわれた。
マイスターは汚れたタオルを捨てないでとっておいてこういうときに活用するとよいといわれた。
スクレイパーという金具のへらのようなものをタオルの中に巻き付けて移動していけば、奥まで一瞬できれいになるということだった。
確かに言われたとおりにすると、奥まできれいになった。これは大きな発見をしたようでうれしかった。
今後の掃除が楽しくなるような予感がした。

次に側溝の掃除は、大変よくできており他のマンションの模範になるといわれた。
ここが汚れていると、居住者から掃除をしていないと判断されてしまうので、心して今後も丁寧におこなってくださいと言われた。
ただし、ドレン(側溝のところどころにある水抜)は改善の余地があるといわれた。これはこのマンションの場合ビス2個で止めてある。
それを外して、いつでも裏返しにして裏のごみをブラシで掃くようにするときれいになるといわれた。
私は今までピンセットで綿ごみや髪の毛を取り除いていたが、マイスターの言われる方が理に適っていると思った。

最後にエレベーターの溝について指導された。溝に詰まっている砂やごみは毎日掃きだしておくこと。
さらに金属部分はきれいに磨いて、シリコンの油をつけておくことを教えてもらった。
ここもピカピカに磨いていると、掃除が行き届いているように見え、管理人の株が上がるポイントであるといわれた。

私はこの指導を受けて、今まであまりにも知らないことが多すぎた。
他人から知らないことを教えていただいて、今後の仕事の改善となるたくさんのヒントを教えていただいた。短い時間ではあったが、私にとっては目からウロコの体験であった。

森田でいうように、自分独自の気づきや発見を基にして、仕事の改善をすることも必要ではある。
でも詳しい人から、基本的な事をしっかり教えてもらって、身に付けることも同時に大切だと思う。
森田理論についても、人から教えていただいて、自分の考え方が大きく転換できるとしたら、素晴らしいことであると思う。
その考え方を基にして、自分なりに発展させたり応用していけばますます成長できる。
私は現在、 「森田理論全体像」の考え方をもっともっとみんなに理解してもらいたいと思っている。
それが森田理論学習を有効に学習する手段だからだ。
しかし、現実にはなかなか関心を示してもらえない。
それはひとえに、自分の説明の仕方が悪いのである。
これからは、説明の仕方を工夫して、それを私の使命として、あらゆる場をとらえて理解してもらうように努力していきたいと思う。
この学習は森田理論の理解を飛躍的に高めることが身にしみてわかっているからだ。
ライフワークとして取り組む価値があると思う。





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Last updated  2017.11.23 06:30:03
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