森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.06.21
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カテゴリ: 身近な社会問題
日本水フォーラム代表理事の竹本公太郎氏の著書に「水力発電が日本を救う」がある。

これによると現在水力発電は国全体から見ると7~8%程度そうだ。
しかし既存のダムに発電機を取り付けるとすぐに30%程度に上昇するという。
これは現在あるものが活かせるので意味がある。

現在、電力を作る手段としては、原子力、火力、太陽光、風力、地熱発電などがある。
その中でも、現在は、化石燃料を使った火力発電が中心となっている。
原料となる石油は当然輸入に頼っている。

日本は国土の70%が山です。そして河川が約200本あるそうです。
その山から流れ出る水の治水と利水のために、無数のダムを作っている。
ところがそのダムに発電のタービンを取り付けていない。

それはダムの管理は国土交通省が行っている。
一方電力事業は経済産業省のエネルギー庁の管轄です。
縦割り行政のために、治水、利水、発電という流れにはならないという。
しかし、政府がイニシャティブを発揮すれば実現不可能ではない。

水力発電を見直すことは、日本の元々持っている地形、資源、特性を活用することにつながる。
日本は国土のほとんどが山に覆われ、しかもその山が急で水が勢いよく流れている。
そこに治水のため、すでに多くのダムが作られている。
世界中を見渡してもそんな条件に当てはまる国はめったにないといわれる。

原子力、火力、太陽光発電の推進の前に、どうして水力に注目しないのだろう。
特に原子力発電の場合、現在の技術では、使用済み核燃料の処分ができない。
こんな状況の中では、真っ先に取り組むべきは水力発電ではないのか。
もともと日本が持っている宝物に気づかないで、ないものねだりをしているとしか思えない。
これは森田で言っていることと同じですね。

竹本氏は水力発電を効率的に推進するために4つの提案をされている。

1、可能なダムに発電機を取り付ける。

2、ダムの水位を上げる。普段は台風時の大雨に備えて、ダムの水位は下げている。
大雨の心配がないときでも水位は極力下げるようになっている。
大雨時のダムの決壊を恐れているのである。
ところが現在7日前ぐらいから台風の進路などはすでに分かっている。
その間に水位を下げる対応をとっても間に合うのである。
臨機応変な対応ができていないということだ。

3、既存のダムのかさ上げを行う。10Mかさ上げを行うと、100Mのダムを1基作ることと同じ効果がある。効率的に運用できるようになる。現在は大きなダムを造ることは限界に達しているが、これなら容易に取り組むことができる。

4、下流に小さいダムを造る。水力発電で使った水はそこでいったん受け止める。
そして計画的に放水していく。こうすることで水の流れをコントロールできる。
このダムにもタービンを取り付ければさらに電力を作り出すことができる。

これらはすべて即実施可能である。しかも日本の特徴を最大限に活かせる。
デフレの時代は政府がこのような政策を実施することで、需要不足を補ってGDPを増やすことができる。今の時代、財政均衡、プライマリーバランスの維持、増税を推進すると、ますます国民生活を圧迫し、景気は上向かないと考えている。





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