森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.01.08
XML
今日から4日間にわたり、対人恐怖症や人間関係に問題を抱えている人の為に解決のためのヒントを投稿していきます。
今回は対人恐怖症の人の特徴と問題点です。

対人恐怖症の人は、他人の評価を気にしています。
他人から自分の存在を無視される、軽くあしらわれることが我慢できません。
また自分が完全に否定されて仲間として扱われなくなることを恐れています。
欠点や弱点は他人につけ入るすきを与えているので、できるだけ隠蔽工作をします。
ミスや失敗は、叱責、非難、否定の原因になるので、報告を遅らせ、ごまかし、責任転嫁をしようとします。

注意や意識の大半が他人の動向に向けられています。
他人が自分ことをどう取り扱ったか。
またどう取り扱おうとしているのかを予測して、ビクビクしているのです。
注意や意識が外向きにならず、内向きで、防衛一辺倒になっています。
相手とけんか腰、対立関係に陥り、友好な人間関係を持つことができません。
力の弱い人とは喧嘩をし、力の強い人には近づかないようにしています。
あるいはしっぽを巻いてすぐに逃げる。
最終的には、他人との信頼関係は持つことができなくなる。

対人恐怖症の人は、他人から一目置かれる人間にならなければいけないという「かくあるべし」が普通の人と比べるとはるかに強いのが特徴です。
自分のことを尊重してほしい。大切に扱ってほしい。評価してほしい。誉めてほしい。
などという気持ちがとても強いのです。
ところが、現実は自分の考えていることとは真反対のことばかり起きるので、そのギャップのはざまで葛藤や苦悩と闘っているのです。
どうにもならないので精神的にも疲れ果て、肉体的な病気にもかかります。

ネガティブで悲観的なことばかり考えてうつ状態になります。
生きて行くことが苦しい。希望が持てない。
そして予期不安に振り回されて、益々他人との接触を避けるようになります。
他人との接触を避けていると、人間関係の社会体験が不足してきます。
その結果、他人との距離感がつかめない。どう付き合ってよいのか分からない。
特に異性と何を話してよいのか、どう付き合ってよいのか全く見当がつかない。
他人は恐ろしいものという先入観や思い込みがどんどん大きくなっていきます。
針の筵に座らされているようで、生きることは苦痛以外の何物でもないと考えるようになる。
投げやりになり、ストレス解消のために、刹那的、刺激的な快楽を求めてさまようことになります。その日暮らしに甘んじた生活に陥ってしまいます。
万策尽き果てて、集談会にやってくる人が多いように思います。
私も対人恐怖症と格闘してきましたので、なんとか打開してほしいのです。
明日は対人恐怖症は治そうと意気込んではますます悪くなると題して投稿します。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.01.09 08:07:19
コメント(0) | コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

X youhei00002 フォローしてください@ Re:愛着障害について(03/12) X youhei00002 フォローしてください
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…

© Rakuten Group, Inc.

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: