森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.05.27
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不安には現実的な不安と神経症的な不安があると思います。
これを区別することが大切です。

現実的な不安に対しては、積極的に不安解消に向けて行動することが大事です。
たとえば、地震の対応があります。
家具や家電製品の転倒防止、戸棚の食器の飛び出し防止、ガラスの飛散防止、非常食や飲料水の備蓄、簡易トイレ、ヘルメット、ライト、ラジオの準備、地域の防災マップの確認、避難場所の確保などがあります。
東南海、南海地震はいずれ発生して、津波が発生する確率が高いわけですから、準備を怠らないようにしたいものです。

その他不慮の事故や病気に備えて、生命保険、医療保険、傷害保険、自動車保険などに加入しておくことも欠かせません。

現実的な不安は、行動することによって、将来のリスクを未然に防ぐことができます。現実的な不安を放置して、災害や事故に巻き込まれると、後悔することになります。

これに対して神経症的な不安は、不安を取り除こうとすると、どんどん不安が大きくなるものです。不安に対しては、取り除くための行動は方向性が違います。
神経症的な不安は、その裏に欲望や欲求があるために、自然発生していると考えてよろしいと思います。
不安を手掛かりにして、自分の欲望や欲求をしっかりと認識することが肝心です。
例えば対人恐怖症の人は、人と仲良くしたい、人から良く思われたいという欲望が強いということが考えられます。
その欲望を満足させるためには、人の為になることをするが必要になります。
人を気持ちよくさせること、他人から感謝されるようになることを見つけることが必要になります。

カーネギーの「人を動かす」という本では次のようなことを実行するとよいと言われています。
1、誠実な関心をよせる
2、笑顔を忘れない
3、名前を覚える
4、聞き手にまわる
5、関心のありかを見抜く
6、心からほめる

どれもやろうと思えばできることばかりです。
対人不安を取り除こうとするエネルギーを、欲求や欲望を達成するために投入することが肝心です。神経症の人は不安にばかりに片寄り、生の欲望の発揮がお留守になっているというのが問題です。
それは一人で相撲を取って勝った負けたと一喜一憂しているようなものです。





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Last updated  2022.05.27 16:00:33
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