森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.28
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カテゴリ: 行動のポイント
福島正伸氏のお話です。

私は、本当の強さというものは、「転んでも起き上がること」だと思っています。
起き上がることさえできれば、何度でもまた、前進を続けられるわけで、そういう生き方をすることが本当の強さだと思います。

たとえ99回負け続けたとしても、100回目に勝てばいいのです。
さらに極端にいえば、
つまり、転んでも立ち上がり続けるという生き方そのものが、人間としての本当の強さの証明なのだと思います。

(1日1分元気になる法則 福島正伸 中経出版 128ページ)

一流の経営者やスポーツ選手を見ていて思うのは、失敗しても簡単にあきらめない。彼らも最初のうちは失敗ばかりしています。
しかし簡単にはへこまない。むしろ失敗を糧にしている。
逆に失敗からエネルギーをもらっている。また二度と同じ失敗の鉄は踏まない。
一つの成功で有頂天になったり、一つの失敗で一喜一憂していない。
成功するために、これは絶対に避けるべき落とし穴をたくさん見つけている。
成長し続けることに意味があり、数多くの失敗は成功のための基礎作りをしているのかもしれない。そういう人生を歩んでいる人だと思う。

神経質性格で一度のミスや失敗にとらわれてしまう人がいる。
それが簡単にトラウマになってしまうのである。
他人からの非難や叱責に耐えられなくなってしまう。
さらに本来自分の強力な味方であるはずの自分が、一緒になって自分をいじめてしまう。観念主導の強力な「かくあるべし」で、自分を非難、否定してしまう。

そうなると、しだいに積極的な行動ができなくなってしまう。
仕事に集中できなくなり、仕事から逃げ腰となる。
恐る恐る仕事をするようになると、「おまえにはやる気が感じられない。イヤならやめてもいいんだぞ」といわれるようになる。
自分ではなんとかしなければと思ってもどうにもならない。

これは脳の仕組みから考えると分かりやすい。
人間の脳は報酬系神経回路と防衛系神経回路が作動しています。

一度の失敗で簡単にあきらめる人は、防衛系神経回路が過剰に活性化している状態です。 危険やリスクを過剰に意識して、積極的に行動するよりも、身の安全第一を考えるようになります。
消極的、回避的、否定的な言動が多くなり、覇気がなくなります。
いくら意識で自分を鼓舞しても、体がついてこないような感じです。
本人も苦しんでいるのですが、周りから見ると、情熱や意欲がない人に見えてくるのです。

一度の失敗で簡単にあきらめてしまう人は、報酬系神経回路を活性化する方向に意識を向けることが必要になります。

そのための方法は森田理論学習が教えてくれています。

・規則正しい生活、凡事徹底を心がけて、小さな成功体験を積み重ねること。

・短期、中期、長期の目標を立てて、理想を見失わないようにすること。

・観念主導の「かくあるべし」を押し付けないで、事実や現状から出発する態度を身につけること。いいとこ探し、感謝探しの習慣を身につける。

・人間関係での問題を抱え込まないようにするために、森田理論を活用していくこと。その手法は「人間関係」のカテゴリーで取り上げています。

・セロトニン神経系が、報酬系神経回路と防衛系神経回路の暴走をコントロールしていますので、日常生活の中でセロトニン神経系を活性化する。
その方法はこのブログでも何度も取り上げています。





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Last updated  2022.11.28 06:20:07
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