森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.01.07
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森田理論の「物の性を尽くす」を具体的に応用する方法を考えてみました。
それは衣類、本、書類、資料、CD、道具、文房具、電化製品、小物などを 定期的に棚卸する ことです。
棚卸すると言っても、そんなに大げさなことではなく、普段あまり見向きをしなくなったものを改めて取りだしてみるようにすることです。

衣類は季節の変わり目には誰でもおこなっていますね。
季節の変わり目だけではなく、ときどきやってみるのです。
今まで気がつかなかったが、今度は着てみようと思う服が見つかります。
あるいは、もう二度と着ることのない衣類が山のようにあることに気づくのではないでしょうか。何とか陽の目をみさせてやりたいと思うようになります。
欲しい人にあげる。バザーに出す。メルカリなどに出す。など。
棚卸すると、持っているものを改めて見直す機会が持てます。
今まで眠っていたものを有効活用できるかもしれません。
自分に必要ないものは、他人に譲って有効活用してもらう。

本の好きな人は、書棚にたくさんの本が並んでいるでしょう。
1回読んだ本は再び読む機会はほとんどありません。
それでは宝の持ち腐れになるように思います。
あらためて読み返すと、新たな発見があるかもしれません。

本は図書館で借りることがより「物の性を尽くす」ことになります。
読みたい人の間を次々に回りますので、活用度が格段に上がります。
本にとってはうれしいことです。

1月号の生活の発見誌によると、国立国会図書館には、個人向けデジタル化資料送信サービスがあるという。
「森田正馬」で検索をかけると、198件がヒットしたそうです。
その中には「形外先生言行録」など貴重な本が含まれている。

気に入った本は付箋をつけ、マーカーで印をつけ、書き込みを入れたりしますが、最初はブックオフなどに持ち込むことを想定して書き込みなどは控えた方がよい。
書き込みを入れた本は、基本的に引き取ってくれません。
そうなると、その本を有効活用することができなくなります。

今日は取り上げませんが、自分のノート、日記、集めた資料、CD、MD、カセットテープ、レコード、書類、道具、文房具、電化製品、小物なども「性を尽くす」ために棚卸をすることが有効です。

棚卸をすると、自分はこんなものを持っていたのか気づくことになります。
以前のようにまた使ってみたいと思うようになるかもしれません。
あるいはこれは自分にはもう必要ないものだと判断するかもしれません。
棚卸をしないとその価値に気づくことなく、永遠にストックされたままです。
眠らせたままでは自他ともに不幸なことです。

「物の性を尽くす」とは、そのものの存在価値を引き出して、居場所や活躍の場を与えてあげることです。
自分のもとで居場所や活躍の場を与えてあげられない場合は、思い切って自分の手元から離して、新たな活躍の道を与えてあげたいものです。
すると家の中が片づき、手放された物も新たな自分の居場所が見つかります。

「物の性を尽くす」ことができるようになると、「自分の性を尽くす」「他人の性を尽くす」「時間の性を尽くす」「お金の性を尽くす」に波及してきます。
みんながそうなると、争いがなくなり、和気あいあいで、仲良くなれるように思います。





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Last updated  2023.01.07 06:20:06
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