森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.07.09
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モンテッソーリ教育では、「自己肯定感」と「社会に対する肯定感」は、主として3歳から6歳までに身につける課題だといわれています。

「自己肯定感」というのは、「私はどんな場所、どんな状況になっても、何とかやっていけると思うよ!」といった、楽観的な自信と言えるものでしょう。
自分の存在を認めて、自分を好きになっている状態です。
他人と比較せずに、自分軸で生きていくための土台となります。

「社会に対する肯定感」というのは、「世の中にはたくさんの人がいるけれど、悪い人ばかりではないのだから、何か困ったことがあったら、誰かに聞き、頼りにすればいいや」という、他人 に対する楽観的な信頼感で、人間関係のコミュニティを作る土台になります。

藤崎達宏氏は、この2つの肯定感さえ備われば、人は必ず幸せに生きていけると信じておられます。逆にこの2つが身についていなければ、どんなに立派な大学を出ても、どんなにお金持ちになっても、幸せになれないと指摘されています。
物事を考える時に、肯定的なフィルターを通すのと、否定的なフィルターを通して考えるのとでは、その後の人生が180度違ってしまうからです。
(モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす 藤崎達宏 三笠書房 219ページ)



神経症で苦しんでいるときは自己嫌悪、自己否定に偏っています。
神経症から解放されると、自己信頼感、自己肯定感に変わってきます。
それは日常生活の中で小さな成功体験を積み重ねているからだと思います。
出来たという成功体験は自信につながります。自己肯定感の芽が生まれるのです。
しかもそれが他人の役に立ち、感謝されるようになると喜びは倍増します。

対人恐怖症で苦しんでいるときは、周りを敵に囲まれて、孤立無援のような状態です。
神経症から回復してくると、安心感のある暖かい人間関係が出来上がってきます。
それは濃密な人間関係というよりも、広くて薄い人間関係のような気がします。
時と場合に応じて付き合う人が変わってくるというイメージです。
コップ一杯の濃い人間関係ではなく、コップに少ししか入っていないが、その数が100個ぐらいあるような感じです。

森田は人間関係のコツは「不即不離」にあると教えてくれました。
引っ付いたり離れたりの動きが臨機応変にできるようになると、人間関係に振り回されることは格段に少なっていきます。





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Last updated  2023.07.09 06:40:00
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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