森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.14
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人間は0歳から1歳6か月の間は愛着の形成期と言われています。
この間は母親は子どもにつきっきりで世話をすることが必要になります。
母子一体の期間を無難に通過すると、次第に親離れが始まります。
自立の第一歩です。

親離れは他者信頼感に支えられています。
他者信頼感は、親や他人は自分に危害を加える恐ろしい生き物ではない。
親は自分を犠牲にしても危険なことから私を守ってくれる。
ピンチになったときに親身になって相談に乗ってくれる。
そういう安心感や包容感が持てるようになるのです。
自立すると、目標や夢に向かうことができるようになります。
社会の中で他人と折り合いを付けながら暮らしていけるようになります。
この感覚は一生ものですから、愛着の形成期を無難に通過した人は、人間関係で躓くことは少なくなります。

これは子どもの成長過程を学習しないと分かりません。
理解できて初めて応用が可能となります。
親になったら、子どもの成長過程、モンテッソーリの自主性を育てる教育、母親の役割、父親の役割、子供との付き合い方などは人生の必須科目となります。
私は森田理論の基礎的学習を終えた人は、こういう実践的な学習に取り組む方がよいと考えています。
森田学習の応用編として、集談会のプログラムに取り入れるのは如何でしょうか。
森田は理論と行動が両輪として作動しないと、うまく機能しないと言われていますので、応用や活用面の学習は必要になると思います。

不幸にして愛着の形成が不十分な場合はどうするか。
遅まきながら「心の安全基地」を作り上げるように心がけることです。
自分の話をよく聴いてくれて、いたわり、励ましてくれる人を見つけることです。
そう思える人が一人もいないという人は、生きていけなくなると思います。
集談会には尊敬できる先輩がたくさんいます。
それ以外にも趣味の会に入っていると、「心の安全基地」に該当する人が見つかることがあります。
問題なのは、心の問題を抱えながら家から出ないで一人で悩んでいる人です。
内向的な人は、悲観的なことばかり考え、自己否定感が強くなります。

愛着障害を癒すために、世話をするものを持つことも有効です。
子ども、孫の世話をする。親の介護をする。集談会の世話活動をする。
ペットの世話をする。草花の世話をする。果樹や庭木や自給野菜の世話をする。
集談会で、他人の役に立つことをしながら、腹を立てることはできないと聞きました。
いくつか世話をするものを持っている人は、心が穏やかになります。





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Last updated  2024.04.08 11:02:01
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