森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.02.01
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カテゴリ: 感情の法則
気分本位についての帚木蓬生氏のお話です。

ある行為をしていて嫌な感情が出たら、もうその行為はやめる。
嫌な相手は避け、疎ましく思う。
逆に楽しい行為だけをありがたがり、追及する。
腹が立てば、八つ当たりして、うさを晴らす。
気分が悪い日には、外出もせず、家で寝ておく。
気分が良くなるまで、顔をしかめてじっとしておく。

このように、感情や気分を基にした行為、行動を「気分本位」といいます。
感情や気分を基準にして行動する生き方です。
これを森田正馬は徹頭徹尾嫌いました。
(生きる力 森田正馬の15の提言 帚木蓬生 朝日新聞出版 79ページ)

嫌な感情や気分に振り回されていると「怠惰」になります。
怠惰な仕事や生活ぶりは、傍から見ているととても見苦しい。
食事の後の皿洗いや洗濯物をそのまま放置していると、嫌な感情や気分はますます悪化してきます。
嫌な感情や気分には自己増殖するという特徴があるのです。
仕事や生活がいったん退廃してしまうと、加速度がつくので元の状態に立て直すことは至難の業になってしまいます。

「気分本位」の反対の極みにあるのが「目的本位」です。
今日一日悲観し、ため息をつきながら働いたとき、悲惨な一日だったと考えるのは「気分本位」です。
よく働いた、目的は達成したと安堵するのが「目的本位」です。
この二つは全く違った受け取り方であり、その後の行動に大きな影響を与えます。

寒いのでやる気がしない。暑いので体が持たない。
エネルギーの無駄使いは押さえたい。
意欲が湧き上がらないので何もしない。
これが「気分本位」の態度です。
いかに気分が悪くても、必要な時に必要に応じて必要なことに敢えて手を出していく態度が「目的本位」です。

どうすれば、「目的本位」の生活態度が身につくのか。
一番簡単な方法は、同じ時間に同じ行動を繰り返して行う習慣を作り上げることです。規則正しい生活習慣が出来上がると、次に何をしようかと考える必要はなくなります。
考えなくてもすっと体が動いてくれるようになります。
しだいに気分に振り回されなくなります。





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Last updated  2024.02.01 06:39:41
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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