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あかんわ~。昔からレバノンって嫌いやったけど、今も好きになる要素がないのよね~。何が私をレバノン嫌いにさせるかというと、国ではなくて人間。レバノンって…バールベックなどの遺跡を見に行くのはいいけど、レバノン人を相手にするのが疲れる。レバノンにいるレバノン人と友達になるというのは、ネタという意味ではええ。でもそれ以外の利点がない…。あ、語弊がないように言っておきますが(別に語弊があってもええけど)、レバノン人すべてがそうだといってるわけではありません。レバノンに住んでいてもまともなレバノン人もいるし、トルコですごく仲良くしているレバノン人もいる。ま、彼らはレバノン人社会が嫌でトルコに引っ越してきたクチですがね。プププ。典型的なレバノン人って、人を見るとすぐに自分より上か下かを判断したがる。その判断基準がお金とか社会的なステータス。お金とかステータスじゃなくて、もっと自分を磨こうよね、と思わせるのがレバノン人。そんなレバノン人の愚痴を書いたこともありました。https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201105030000/アラブ社会をいったん離れて平和に暮らしていると、いわゆる「平和ボケ」の状態に陥ります。で、たまに "井の中の蛙" 状態の典型的なアラブに接すると「そうやったわ! これがアラブやった!」と突然電気ショックが走る。先日の出来事。これはブログでぶちまけないとアカン!という出来事がありました。6年ぶりくらいに連絡を取ってきたレバノン人の女友達がいます。私がレバノンに住んでいた期間は1年半。その後、ヨルダン、ドイツ、トルコと移動してかつての電話番号は既に使わなくなっているので、彼女とも一切連絡は取っていませんでした。レバノンに住んでいた時にはご近所さんだったし、それなりに仲良くしていたけど、ちょっと鼻につく言動がある人なので、レバノンを去ってからは特に連絡を取りたいとも思わない相手。まぁ義理的に、Facebook で彼女が写真をアップしたらたまに「いいね!」を押すくらい。その彼女が Facebook のメッセンジャーで突然連絡を取ってきて、「今どこにいるの? 電話番号教えて」と。なんでも彼女の甥(カナダ在住)が日本に観光に行くので、日本についての質問があるのだとか。いややなぁ、日本人やからゆうて日本のこと全部知ってるわけじゃないねんけど…と思いつつ現在の連絡先を教えました。この友達の趣味は、1年に1回海外旅行に出ること。50代後半だと思いますが、独身です。親元に住みながら歯科アシスタントの仕事をしていて、1年に1回貯金をはたいて海外旅行に出る。それが彼女の生き方。それ自体に問題は何もないのです。そういう人、いっぱいいますしね。今回もこの友達がアメリカに行ってきた話をひとしきり聞いた後に「Naokoは? アメリカは行かないの?」と聞く。「うーーん、別に行きたくないし…」といったのが運の尽き。「あー、そうよねぇ。経済的に難しいもんね」だと。え? え? あー忘れていたが、これが典型的なレバノン人思考やったか‼ちゃうちゃうちゃう、ちゃいますねん! と幾ら叫んでも通じません(ちなみに叫んだのは心の中だけ)。私はすでに彼女のなかで「哀れな貧乏人」になってる(笑)。これがレバノン人やー。すぐに自分より上か下かを判断したがる。たった今、この瞬間に彼女は優位に立ちはったで‼日本でスリランカやフィリピンに行きたい、あるいは行ったという人がいたとします。それ聞いて、あ、お金ないんやね、哀れな奴やな…と思いますか? この人はスリランカやフィリピンに行きたいから行ってん。それだけ! お金の問題じゃないねん! 世の中、スリランカに行きたい人もいれば、アメリカに行きたい人もいる。好きなところに行けばいいねん。でもレバノンでは(ヨルダンやシリアなどアラブ全般がそうですが、ここはあえてレバノンだけを攻撃)、アメリカ、カナダ、ヨーロッパに行ったということがステータスなので、行っていない=お金がないと思う。「行きたくない」という意識は存在しないので(レバノン人であれば誰でも行きたいと切望している)、「行きたくない=見栄を張っているだけで実はお金がないので行けない」となる。何度言っても足りないけど…ほんまに性格悪いな、レバノン人!アメリカには20代のころに2回行ったけど、別に今わざわざ時間を使ってアメリカに行きたい理由がない。アメリカに行くよりも先に行きたい国がたくさんある。オマーンにももっと行きたいし、イランにも行きたいし、インドネシアも再訪したいし、オーストラリアのタスマニアに仲良しのシリア人の子が引っ越したので訪ねていきたいし、自分の中ではアメリカという国は優先順位の中では最下位に近い…なーーーーんてことは話すだけ無駄なので、一切言っていません。心の中でつらつらと浮かんだ内容。しかし…会話面白くないんですけど! 早く切りたい、電話…と人に思わせるレバノン人。彼女は全く気付いていないこの典型的なレバノン気質。そして「トルコは? 来たことある?」と聞くと、「ないわ。行くならアメリカ、カナダ、ヨーロッパだからね」とのたまう。あーーー、また優位に立たはったで。この人! トルコにはアラブ各国からアラブが押し寄せますが、どうも彼女にとっては「お金があるレバノン人である私は絶対に行かない国」になっているらしい。ホホホ。ソーーーーでしたか、これはどうも! 失礼いたしやしたっ。というわけで、終始上から目線で話されて…もうオモロないんですけど、この会話。あーーー、これがレバノン人やったな! とかつてのレバノン生活を思い出した出来事でした。しかしね、レバノンで歯科助手をして1年に1回海外旅行に行く。それで満足しているのはいいのですが、アメリカに特段行きたくない私を「自分よりお金がない」って瞬間的に決め込むのってどうなん? はっきり言って私のほうがお金あると思うけど…爆笑。ま、そんなことは言う必要もないし、言うだけ無駄。その後、トルコにいるレバノン人の友達に一部始終をぶちまけて「なんやねん! レバノン人は!」と文句をたれたのが昨日。彼らは「ほんまやで、自分たちもほんまにレバノン人って哀れやと思うわ」と慰めてくれました。はーーーーー、レバノン人とだけは友達になりたくないな。というか、「典型的な」レバノン人とは友達になりたくないな、というのが正確な表現。以前に「中東に眠るダイヤモンドの原石」という記事を書いたことがあります。https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201211080000/ レバノン人にも「ダイヤモンドの原石」はいますからね。数は多くないけど…だからこそ希少価値がありますよね。ダイヤモンドの原石ハンティングにいそしもう~。トルコに関心のある方もそうでない方も一日一回応援よろしく! です↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。にほんブログ村ヨルダン・エジプト・イスラエルツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.comお気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan-月の砂漠ツアー」や「月の砂漠ツアー」という名前で開設されている Facebook 等のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/ ヨルダンでは現在活動している日本語ガイドは2名となっております。それ以外で「日本語ガイド」と名乗っているヨルダン人は違法操業者となります。中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/
2018.08.24
ゴールデンウィークですねぇ。とはいえカレンダー通りで行くと、明日は出勤日という方も多いはず…。さて、嵐のゴールデンウィークです。といっても天気ではありません。ヨルダンでまたドライバーが失敗を… またまた「やりおったな、Jihad」編です。この伝説の男、Jihad については以前もアップしました。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201509210000/ もうあり得ない最悪のタイミングであり得ないことを仕出かす男、でもその善良さ・朴訥(ぼくとつ)さゆえに、皆から愛され、クレームにはならない男…それが Jihad です。さてさてこの4月5月は、最盛期(人質事件の前)ほどではないものの、かなりたくさんの数のお客様をお迎えしています。ヨルダン旅行も盛り返してきた感がありますね! 嬉しいです。イスラエルも同様。イスラエルに関するお問い合わせもかなり多いです。そんな繁忙期真っ最中の昨日…というか今朝早くですね、お客様からご連絡が…。昨日の Jihad の日程は、ぺトラから死海を経由して、アンマンのホテルにお送りするというもの。アンマン市のホテルはお客様がご自分のこだわりで個人的に予約をしておられました。このホテルの場所が分かりにくいということで、お客様はご旅行の前から少し心配されていて、ドライバーがきちんと連れて行ってくれるでしょうか…とご質問されていました。私はそのホテルのURLとエリアを事前に旅行会社に送り、絶対に間違えないようにと言い渡していました。旅行会社は旅行会社で、絶対大丈夫! と確約。Jihad には事前に下見に行かせるから‼ と。それで私は安心しきっていました…。ところがこのお客様のご連絡によると、Jihad はお客様をダウンタウンにあるちょっと似た名前の別のホテルにお連れしたとのこと! 実際のホテルはダウンタウンではなく全く別のエリアにありました。お客様が気付いて、ここは違う…といって Jiahd にそのまま本当のホテルに連れて行ったもらったそうです。問題その1:もしお客様が気付くのが遅れたら、Jihad はそのまま帰っていたかもしれない。となるとお客様は、間違ったホテルに一人残される。もちろんJihadがその後来たとしても、時間の無駄が生じる。問題その2:エリア名を事前に伝えているのに、全く無視されている…。問題その3:最終日は Jihad の都合がどうしてもつかず、別のドライバーに1日だけバトンタッチすることになっていた。そこでこのお客様の不安増幅‼ 別のドライバーがまた失敗するのではないか…と。そしてもしこのドライバーが遅れたら、フライトに影響するかも! と。というわけで…非常に不安な思いをされたお客様からのご連絡を受けることと相成りました。Jihad!!! またやりおったな‼ と私はプッツン。あれだけ口を酸っぱくしていったのに、絶対間違えるなとさんざん言ったのに、何でここ一番というところで間違うのか…理解に苦しみます。お客様にもお伝えしたのですが、アラブは思い込みが激しい国民。こうだ!と思い込んだら、こっちが何を言ってももう頭に入らない。エリア名を伝えて、うんうんと頷いていても、頭には思い込んだ場所しか描かれていない…。それでもう…この Jihad のせいで、旅行会社をどやしつける羽目に。まず今日のうちに、明日このお客様を担当する予定のドライバー Hani をお客様のホテルに行かせてご挨拶させました。それから旅行会社の責任者に謝罪に行かせました。ランチは旅行会社のおごりで。それから死海の泥をお土産に持って行かせました。ただし Jihad が素直に自分が悪かったと認めることができる性格の良いアラブであることは救い。それでも、自分の失敗がここまで影響するんだ、ということを身をもって知らしめました。もう~、Jihadよ、信頼しているんだから期待に応えてよ~と顔が引きつる思い。そんなこんなでこの件は一件落着となりましたが、Jihad は引き続きゴールデンウィークの別のお客様を担当します。今度はどんな失敗をやらかすのか…だんだん Jihad への疑念がわいております。でも彼は性格が非常に良いアラブ。彼がドライバーになるお客様のツアーへの満足度はかなり高い。彼が失敗しても、です。Jihadはその人格ゆえに、入れ替わりの激しいツアー業界でしっかり生き残っております。頑張れ~Jihad‼ ではでは、このゴールデンウィーク中どんなドラマが生まれるのか…すべてのお客様がヨルダンとイスラエルを満喫してくださるようにと祈っています。一日一回応援よろしく! です。↓ポチッ、してくださいね~。↓ 下の「ブログ村」のアイコンをポチッと押してください。皆さまの応援がランクが反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している某旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan」という名前で2013年に開設されている Facebook のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/2220000/
2016.05.01
9月はお客様をたくさんお迎え致しました。この9月はヨルダン国内のツアー以外に、イスラエル、オマーン、レバノンなどもお客様をお送りいたしました!! 皆さまそれぞれ楽しんでいただけたでしょうか。さて、非常に好意的なフィードバックもいただく中、やはり! いつも何かが起きる…。しかも問題が起きやすいのは、一番コントロールが利くはずのヨルダンなんですよね…(ガックリ)。ドライバーの Jihad の件は少し前の記事でアップいたしました。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201509210000/ ま、これは笑い話。でも、とても残念な出来事もありました。長年使ってきたドライバーがクビになる! というニュースです。いや、クビにしたのですがね。彼は日本人のお客様専属のような形で何年も (5年以上?) 働いてきましたから、人気はありました。例えば、こんなフィードバックも。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201403300000/今となってはかつての栄光。ま、こうした過去についてはこのままブログに残しておきますが、今後彼が私のお客様を受け持つことはありません。というのも、この男…、お客様をアカバにほったらかしにして、別の仕事を受けたのです! といっても、お客様には彼が別のドライバーを準備していました。なので、お客様のご移動はきちんとできました。が!! まず私が旅行会社に初めから口を酸っぱくして言っているのは、ドライバーの交代は勝手に絶対しないこと。交代はまずあってはならないことですが、もし万が一家族の病気や体調不良などで交代が必要な場合は、私にまず一報を入れること。そして私からお客様にお伝えすること。これが鉄則です。これまでこんな単純なルールも守れない旅行会社がたくさんありまして、何度言っても通じない場合はバッサリ切ってきました。今取引をしている旅行会社が数社ありますが、どの旅行会社もこれは絶対に守ってくれます。このルールを破った日には取引が終了するって知っていますから。さて、ドライバー達もこのルールを当然知っています。実は彼、この5年間で2回ほどそれをしたことがあり、かなり厳しく罰則も与えましたし、厳しく言い渡してきました。ですから、これを破ったらどうなるか彼自身が一番よく知っているはず。実際、2回目にこれをした時は、もうクビ! ということになっていたのですが、彼自身が私に泣きついたのです。ですから、もう二度としない、という約束で引き続きお客様を任せていました。ある程度の期間は大丈夫でした。心して仕事していましたから。でも…これがアラブなんでしょうね。のど元過ぎれば熱さ忘れる。時間が経つと忘れてしまう。そしてちょっとでもお金が多めにもらえる仕事のオファーがあれば、あと先忘れてさっと飛び付く。今回の別の仕事は、多分ドライバー仲間から緊急に頼まれたもので、普通よりお金がよい仕事だったと思われます。そこで彼は、あっという間に寝返り、自分の担当していたプログラムをほったらかしにして別の仕事を請け負う。もちろん旅行会社にも私にも連絡は一切なし。お客様からのご連絡で知る、という最悪な結末でした。で、またこれもアラブ特有の単純さというか…バレないと思っている。絶対にバレるのに。しかも彼が手配した別のドライバーなんて、単なる自分勝手なアラブ。お客様にはご迷惑をおかけしました。私たちは旅行会社から別のドライバーを緊急にお手配し、お客様にはツアー料金の一部をご返金させていただきました。もちろん、このドライバーへのお給料はなし。アラビア語に「脳なし」という表現があります。「マーフィ モッフ(最後のフは、喉をガラガラさせて出すアラビア語独特の発音)」と言いますが、彼はこの表現そのもの。ちょっと立ち止まって考えれば、この行為がどんな結果になるかすぐ分かると思うのに、感情と一時の欲望にあっという間に打ち負かされて、ラクな道を取る。寝返る。そして後から泣きつく。こうした突発的・短絡的な思考をするアラブが多い。こうして誰かをあっという間に裏切ってしまう。言葉と行動が伴わない。すべてではありませんが、こうしたアラブ男性が多い。自分の目下の利得のために、あらゆるものを捨ててしまう。そして冷静になった時に、またノコノコと戻ってこようとします。いやぁ…こんなキャラクターのアラブ男性と結婚でもしようものなら、もうその女性の人生は受難と苦難が待ち構えるいばらの道です。そして、こんな男に引っかかってしまった日本人女性をたくさん知っています。このドライバーはバレていないと思ってフレンドリーなメッセージを送ってきましたので、「What are you doing? Shame on you」というような返事をして、もう私の携帯から彼は削除。お給料を支払わない、うんぬんの事後処理は旅行会社に任せます。会う気にもなりません。そういえば彼は、以前のクビ騒動になった時、自分は日本のお客様と本当にうまくやってきた。フィードバックでも自分の評判はとても良い。自分は日本人が大好きだからそれをかってほしい、というようなことを言っていました。今回も同じセリフが通じると思ったら大間違い。そんな短絡的な人間とはビジネスレベルでは付き合いきれません。というわけで…、残念ですが、これがアラブ世界の現実でもあります。本当に信頼できるアラブを見つけるのは至難の業。大の大人でも平気で嘘をサラサラという。もう人生が嘘だけで塗り固められたようなアラブ男性もいます。でも私は、利権などには振り回されない信頼できるアラブたちもたくさん知っています。以前の記事にもアップしました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201211080000/)が、男性女性を問わず、こうしたまっとうなアラブたちとの関わりがあることは、私の人生の糧(かて)です。こうした宝石の原石のようなアラブたちもいますので、彼らとの関係はこれからもずっと大切にしていきたいです。↓応援のポチッ、毎日1回ヨロシクお願いしま~す。↓ 下の「ブログ村」のアイコンをポチッと押してくださいネ。皆さまの応援がランクが反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している某旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan」という名前で2013年に開設されている Facebook のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/2220000/
2015.09.30
ふと気付けば…ブログのアクセス数が70万を超えておりました! 毎日覗いて下さる皆様、ありがとうございます。この「月の砂漠―ヨルダンから」のブログも2008年9月から続けておりますので、7年になるんですね~。たくさんの皆さまに応援いただけて、感謝しています。7-8年前にはアラブ初心者だった私も、今ではすっかり「アラブとは何か」を理解し、彼らの行動のパターンや思考のパターンが手に取るように分かるようになりました。それだけアラブって単純ってことか?? うん、まぁすべてとは言いませんが、大多数が単純ではありますね。そんな今日も、ああ、やっぱりアンタはアラブ!!! というようなことが起きまして…。9月はツアーのハイシーズンですから、この時期ヨルダンを含めた中東にいらっしゃるお客様が例年多いです。で、ドライバー達を交代で駆り出すことになり、1グル―プが終われば次のグループのお客様というように、ドライバー達を回していきます。そのうちの1人のドライバー…、いや、とてもいい人なんです。日本人のお客様からの人気も絶大! 絶対にクレームが来ない男! そう、もう名前を明かしてしまいましょう、Jihad (ジハード)です。このブログを読んでくださっているお客様の中には、ああ、Jihad! 私たちを受け持ってくれた人! と思われる方も多いかもしれません。何せ良いドライバーなので、繁忙期には彼は引っ張りだこなんです。でも…端的に言うと、鈍くさい。もうあり得ない最悪のタイミングであり得ないことを仕出かすのがこの男なんです。でもその善良さ・朴訥(ぼくとつ)さゆえに、皆から愛され、クレームにはなりません(笑)。私も彼の人柄の良さを全面的にかっています。でも、あり得ないタイミングであり得ないミスをすると…やりおったな、Jihad!!! と怒りが湧きます(笑)。後からは笑い話になります。コメディのような男なので。でもその瞬間は笑えない…。今日もですね、彼は今日がこのグループの初日。初日といえば一番大切な日。お客様との信頼関係ができてくる2日目、3日目からは多少鈍くさくてもいいんです。でも初日にミスはいけません。そして初日は私もキリキリしていて、特に気になるお客様たちの場合はまずはお電話でお話しさせていただくようにしています。が、このJihad、寝ても覚めても電話に出ない! どこにおる~? 今すぐお客様と話したいのじゃ~と何度も何度もかけるのですが、出ない! メッセージを送っても返事が来ない。ついにしびれを切らして、お客様の携帯に直接おかけしますと、あれ? Jihad さんとは今さっきまで一緒でした。というお返事。Jihad!!!!!!! 電話に出なさい! というわけで、私は旅行会社の女社長じきじきにクレームを。一体全体 Jihad はどこで何をしているの? 社長のほうは、いやぁ私たちの電話には答えてるっぽいけどね…と言いながら、Jihad とコンタクトを取ってくれました。で分かったのが、Jihad は今朝、今朝ですよ、担当のグループの初日に携帯をなくしたのだとか。しかも盗まれたか、落としたか…自分でも何が起きたか分からない、ということ。で、とりあえず新しい電話を買って仕事に出かけたのだと。だけど、お客様にはちゃんと新しい電話番号を渡したから…ということなのです。そりゃあ、何度電話してもメッセージを送っても通じないわけです。でも、なんで昨日でも明日でもなく、今日、それも今朝なくすの??? 最悪のタイミング…。もうこの要領の悪さ…あえて怒られるようなことを仕出かす。しかも最悪のタイミングで。それが Jihad なのです。このブログを読んで、「まぁ誰にでも携帯をなくすことはあるから…」と思われた方! いえ、Jihad に関しては今回が初めてではありません。ちょこちょこと本当に鈍くさいことをするんです、この男は! 開いた口がふさがらないことを…。今回は書きませんが(笑)。 ま、そんなわけで、この社長さんとひとしきり(この社長さんは女性のアラブ。かなりのやり手)、男って本当に! という話で盛り上がりました。彼女は「Relax, Habibiti (愛する人よ、という意味ですが、女性同士でも仲が良い時は使います),We are't marry Him(まぁまぁ、落ち着いて。Jihad と結婚するわけじゃないんだから)」と慰めて(?)くれました。そこで私は「If I had to marry him, I would strangle him, kick him, and beat him(こんな男と結婚しなアカンかったら、首を絞めて蹴飛ばしてひっぱたいてるところやわ)」と返しました。そこでこの社長さん、「Hehehe, I can imagine you with a stick… and I will have one too. Bigger than yours!(いやぁ、Naoko が棒ムチを持っているところ想像できるわ。もちろん私も持つわよん。Naokoのより大きい棒ムチをね!)」と返してきました(爆笑)ああ、こんな話をしていると知ったら私の母は悲しむのでしょうが(笑)。おかーたま、ごめんなさい。でもこんな鈍くさくて要領の悪い男がいるんです…しかもその数が圧倒的に多い。 あ、でも誤解を招かないように念押ししますが、Jihad はその人柄のゆえに皆から愛されるステキな(?)アラブ男性なんです。ま、そんな訳でいったん関わってしまった中東、そしてアラブたち…。こうやってブログに吐くと、すぐに笑い話にできるので、吐く場所があることは必要。皆さま、お付き合いいただいてありがとうございます!↓応援のポチッ、毎日1回ヨロシクお願いしま~す。↓ 下の「ブログ村」のアイコンをポチッと押してくださいネ。皆さまの応援がランクが反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Jordan」は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありません。類似のキャッチフレーズを使用している某旅行会社のサイトや「Picturesque-Jordan」という名前で2013年に開設されている Facebook のページ (いずれも同一人物による) のことが報告されていますが、当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201412230000/中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/2220000/
2015.09.21
突然ですが、皆様は「教養」という言葉をどのように定義されるでしょうか? 日本人は「教養」という言葉をよく使うと言われますが、実際の意味は? と問われると定義が非常に難しい言葉だと思います。実際、英語では「clutured」とか「well-educated」または「polite」なんていう訳語があてられるようですが、どれも教養の一面を表しているものの、全てを説明した単語ではないような気がします。私にとっての「教養」という言葉は、文学・音楽・専門的分野など多方面に渡る知識を持っているものの、単に知識ばかりを詰め込んだ頭でっかちの人のことではなく、人格的にも優れた人のことをイメージしています。謙虚さ、思いやり、温かさなどの人格が伴わないと、知識も単なるひけらかしになりますから…。で、この私流「教養」の定義から遠ーく遠く、それはそれは遠------くかけ離れているのがアラブ世界。日本にいるアラブを見ているだけでは分からなかったが、入ってみて分かった…(汗) まず、アラブ世界で本好きな人は両手の指で数えることができるほど少数。一般的にアラブの家庭では常にテレビが付いていて、メロドラマや音楽がブラウン管から絶えず、しかもかなり大音響で流れている。音楽といえば、アラブ音楽しか聞こえてきません。アラブがひたすらこよなく愛するのは、どの歌詞も「ハビービー、バヘッバック」(愛する人よ、愛してるわ) の繰り返しでほぼ同じテンポのアラビック・ポップス。クラシック音楽なんていうものの存在すら知られていないと思います。そして、アジア人=中国人かフィリピン人だと思っている。インド人もインドネシア人も日本人もみなひっくるめて「シーニー」(中国人) あるいは「フィリピーニー」(フィリピン人)。アジア圏の国々で文化や言語が違うということすら分かっていないアラブが多いし、そもそも見分けもつかないようです。道を歩いていると、老いも若きも「シーニー」と決まったように通りすがりに声をかけるアラブたち…。もう「シーニー」でも「ジーニー」でもいいんですけど、通りすがりざまに毎回相手に向かって無意味な言葉を発する必要があるのか? 本気で不思議です。 もちろん、チラリと相手を見ようものなら、即座に目をそらすのがアラブ。「な・に・か? 用事でも?」と聞こうものなら、「何も言ってない」とシラを切ってそそくさと逃げ去るアラブの男たち。やましいことをしているという認識があるなら、そもそも言わなかったらいいのに、とため息が出ます。本当に「教養」がない!教養の反語は、場合によっては「無知」ともいえると思いますが、時としてアラブの「無知」さには思わず笑ってしまう。無知の極みは、「なんで日本人の目はそんなに細くてつり上がってるの? あれでしょ。爆弾(←原爆のこと)が落とされたから、その後遺症?」という少なからず幾人かのアラブから聞いたコメント…。あ・の・なー! これはい・で・ん(遺伝)! 原爆が落とされる数百年も数千年(?)も前から、こういう目なんじゃい! 邪馬台国の時代からこういう顔の作りなんですわ (多分ね…)! しかも原爆とは何の関係もない中国人も韓国人も同じ目してるやろーーーー。と心で叫ぶ私…。でも最初にこれを聞いた時は絶句して何も言えなかった。次にこれを聞いた時は、笑うしかなかった、あまりの無知さに呆れかえって答えようがなかった…というのが正直なところ。フランス人のアメリちゃんにこの話をしたら、「もう単なる "無知" っていう粋を超えてるよね…。恥!」とあきれ返っていました。ええ、その通り…。というわけで、教養という言葉からかけ離れたアラブ社会。でもせめて学校ではもう少し文化的な教育を与えはったほうがいいと思いますよ…と他人事ながら、ヨルダンの若者たちの行く末を心配する私なのでした。 ↓良ければ応援のポチッしてください。↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/
2014.09.13
以前にアラブ男性がいかにカッコ悪いかについて書いたことがあります。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201211060000/ なぜカッコ悪いかというと…自分の非を認めることができない、自分の失敗と向き合えない、他の人に謝ることができない…等々の理由。逃げ切れなくなったら、居直って逆ギレして癇癪を起こす。そして意地でも謝りません。大の男がこんな調子ですから、思わず目を伏せたくなります。さて、でもこのような問題処理能力の低さは男性だけではありません。アラブ女性も同じ! 今日はそんな「謝れない女」についてのお話。いつも通っている歯科があります。ヨルダンで矯正を始めて1年半…。1年で終わるはずだったのに、「インシャッラー(神のご意志なら)この月末には終わる」などと言われ続けて、1年半経ってるやん! そんな歯科には、女性のいわゆるアシスタントが2人います。アシスタントといっても、日本でいう歯科助手や衛生士とは全く違う。私も日本で9年ほど歯科で働いていましたが、スケーリング(歯石除去)から印象(型取り)から何から何までしていました。すっごく忙しかったし、待合室の患者様を回していくのにてんてこ舞いでした。ところがここのアシスタントは、単に「いる」だけ。強いて言うなら電話係といったところか。で、いつもは土曜日が歯科のアポイントなのですが、先週は別の予定が入ってしまったので、「行けません」という連絡を木曜日に入れていました。「代わりの診察はいつですか? 何曜日に行ったらいいですか?」と聞いたら、折り返し電話するとのこと。ところが案の定、木曜日も金曜日も土曜日も電話なし。大体「折り返し電話する」といわれて、本当に折り返しかかって来たためしがない。忘れ去られるのがオチ。彼女たちは「いる」だけで、何の役にも立っていない。そんなことは分かっていましたので、土曜日の午後に、アシスタントにではなく直接歯科医に電話して、日曜日の約束を取り付けました。その時に「なんで土曜日に来なかったの? わざわざあなたのために朝早くから来て待ってたのに」とのたまう歯科医。ほほう、やーーーっぱりあのアシスタントは何も伝えていない。完全に忘れ去っていた模様。そのアシスタントに日曜日に会った時、「完全に忘れてたでしょ」というと、「忘れてない」とのたまう。「今日電話をする予定だった」のだと。「え? でもなんで先生にも伝えてないの?」と聞くと、「先生は忙しかったから」。へえええええーーー、木曜日も金曜日も土曜日も24時間先生は忙しくて1分すら話す暇もなかったんですかーーー? って、ええ加減にせいっ! ああ言えばこういう、こう言えばああいう、よーそんなにペラペラといい訳が出てくるなぁ、とあきれ返ります。ひとこと、「忘れてました。ごめんなさい」ってなんで言えない???? そのほうがずっと簡単だと思う…。この、あくまで謝らない姿勢、アラブの致命的な欠点ですね。挙句の果てには「アンタが診察は月曜日に、って指定したやん。だから電話せんかった」などと私に非があるかのような言い方。ちゃうちゃうちゃうちゃう! 「月曜日でも火曜日でもいいから、いつでも診てもらいたい」って言ってん! そんでこのおバカなアシスタントが「折り返し電話するから」といって電話を切ったんとちゃうんですかい?? いずれにしても、先生に何も伝えてないこと自体おかしいやん! …などと突き詰めると(いや、突き詰めるまでもなく)、支離滅裂。さて、このアシスタントは意外にも最後に謝りましたが、謝ったと同時にキレて(!!) 癇癪を起して去って行きました。つまり、謝るという行為をした自分にキレたのでしょうか、よく分かりません。で、診察室ではない別の部屋に閉じこもって出てこない。アホらし…。まぁ、いつも診察室にいても立っているだけで、役に立ってはいませんでしたが…。しかし、電話係という世の中で一番簡単に思える仕事すらまともにできていない。もう日本だったらあっという間にクビですね、こんな人材。でもヨルダンにはこんな人材しかいないんです。老若男女を問わず、いつも責任を誰かになすりつけて「わたしが悪いんじゃない。悪いのは相手」といって生きているので…謝るという行為は、自己否定みたいに感じるんでしょうかね。死ぬほうがまだマシ、と感じているようです。いやいや、こんなヨルダンに住んでいると時々無性に「普通」の人に囲まれて生活したい! と切なる願いが込み上げてきます。こんなレベルが低いやり取りに時間を使いたくなーーーい! と思いつつ、今日もまたアラブ観察を余儀なくされているのであります。↓良ければ応援のポチッしてください。↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/
2014.09.08
皆様お元気でお過ごしでしょうか? 11月後半に入り、ヨーロッパからの寒波が襲ってくる…はずだったヨルダンですが、驚くほど温かく (暑く?) 拍子抜け。天気予報を見ると、この暖かさは当面続きそうです。さて今日は、私のヨルダン人の友達からも「なんなの、あのうっとおしい男は!?」といわれる私のアパートの大家のグチ。全般的にアラブ男性にはうっとうしい人が多いです。私の6年間の観察では、95%のアラブ男性がいわゆる「うっとうしい」ヤツです。でもその中でも最強にうっとうしいのが私の大家。アラブからもうっとうしがられるアラブって…アラビア語で「うっとうしい」はどういうか? ヨルダン・レバノン・シリアの地中海方言では「ティイール ッダム」(直訳では"血が重い") といいます。あるいは「ムザイジュ」ともいいます。例えばハエなどがブンブンと顔の周りを飛びまわり、振り払っても振り払ってもまとわりつくときなどに「ティイール ッダム!!」といいますが、それと同じでうっとうしい人のことも「ティイール ッダム」。私の大家は、まさにこの表現がぴったりのアラブ男性。年は60代でしょうかね。顔は音楽プロデューサーの"つんく"をぶっとり太らせて崩して赤ら顔にして、アラブ風にした感じ(笑)。つんくファンの方、ごめんなさい。出っ歯気味なところが似ているんです! アラブ男性のうっとうしさというのは、ここで生活した人にしか分からないと思います。ここで、この大家を例にとり、うっとうしい特徴を列挙しますと… ●ごく当たり前のことをしていて全く威張る必要はないのに、あたかも何か素晴らしいことを成し遂げたかのように錯覚している●何事も恩着せがましい●人をコントロール(支配)したがる●(人をコントロールするの延長で) 勝手に父親かお兄さんになったつもりでいて、こちらが思い通りの反応をしないと不機嫌になる●絶えず褒め言葉を必要とする (喉から手が出るくらい褒めてほしい:ヨルダン一(いち)良い大家だ! あなたのような人は他にいない! など)●人間関係のリミットが分からず、絶えずリミットを越えようとする(個人的なことにすぐ立ち入ろうとする)●自分中心に世界が動いているので、その「俺様」と別の考え方があり、人はそれぞれ異なるということを理解できていない●自分が期待した通りの反応なら「あなたはいい人だ!」、自分の期待とずれていたら「あなたは良くない人だ」。他の人の意志などは全く無視。すべて自分の基準が中心で、自分の基準がすべて。程度の差こそあれ、これがアラブ男性です!!! 95%が多かれ少なかれ上のような特徴を持った男性です。初めは気付かなくても、少し慣れてくるとほとんどの男性がだんだんと上のような行動を取り始めます。こんな男性と一緒に住んではる人って大変やなぁ! …とつくづく思ってしまう。私の大家は、上のアラブ男性の特徴すべてを最大限に兼ね備えていて、まさに居るだけでうっとうしい存在。彼はお医者さんらしく、とにかく褒めてもらいたい。離婚しているようで、奥さんの話は一切出てきません (そりゃ、離婚になるわな…)。とにかく、自分がいかに良い人間かをいつも自己アピール。「能ある鷹は爪を隠す」という発想はアラブにはありません。私たちは、この大家が自己アピールすればするほどしーーーんと白けてしまいます。その反応が相手にはご不満。自己アピールが足りないのかと錯覚し、さらに自己アピールを加速する。まさにお子ちゃまを相手にしているようで、大の男がなんと情けない、と思ってしまう。こんなこともありました。早朝7時頃だったか、起きてトイレに入っているときに、この大家がやってきて、10回も15回もチャイムを鳴らし続ける。チャイムだけでなく、ノックも何回もする。ドアを開けないということは、何か理由があるからです。2回、多くても3回くらいでやめて、とりあえず出れない事情があるんだな、と出直すのが普通。10回も15回もチャイムを鳴らし続けるのは異常な行為。でもこの男にはそんな発想はありません。自分が今必要だと思ったら、それを成し遂げるまで、しぶとく行動する。相手の迷惑などということは考えません。自分中心のお子ちゃまの発想。またこの大家は、人のこと (私やアメリちゃんの様子) について、いちいちうざったいコメントをする。会話のほとんどが私たちについてのコメントか、自分について。話題性がなく、全くもって面白くない男。そのコメントというのが「今日は顔の張りが良い」とか(心の声:ほっといて)、「気分が悪そうだ。何か怒っているのか?」とか(心の声:関係ないやろ)、「アメリはこうだがナオコはこうだ」など。私は心の中で、「だから人は一人ひとり違うねん! 違って当たり前やねん! それから人には感情があるねん! いつもいつもお人形さんのように笑ってられへんねん! 特にアンタの前では」などと叫んでおります。この大家がやっとのことで退散した後は、アメリちゃんとひとしきり「アラブ男性ってうっとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおし―――い!」と叫んでいます。友達でも家族でもなく、単なる大家と借家人との関係なのに、人の生活やプライバシーに土足で入ってこようとする。私たちはガードするのに必死です。本当に、こんなアラブ男性と一緒に住んではる人って、大変ですなぁ! アラブ男性は毛深くって堂々とふるまっていたら「男らしい」と思っているようですが、それは大きな勘違い。中身があまりにも幼稚で、キャパがなくて、「男」と呼ぶには値しない、と私は思っています。え? キツ過ぎ? いやいや、アラブ男性のうっとうしさに遭遇された方にはきっと分かっていただけるハズ。そんな訳で私たちが考えだした作戦は、家賃をまとめて払うことによって接触を最小限にとどめること。先日2ヶ月分の家賃を払いましたので、しばらくは接触をなしにしたい…。私とアメリちゃんの切なる願いです。 ↓いつもありがたう。応援のポチッ↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 12月の混載を募集しています:http://picturesque-jordan.com/tabinakama_Japanese_DEC25_30_2013_html.htmlワディラムのキャンプ場なら Khaled Camp へ。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201310230000/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/
2013.11.25
今日はちょっぴり真面目 (?) なお話で行きたいと思います。人によって色々な意見がおありでしょうから、このブログで書いていることは私の主観ということでご理解いただければと思います。主観ではありますが、6年間のアラブ世界の観察の結果ですので、まんざら間違っているわけではないとは思っています。日本人はアラブ社会で受けが良い。幾つか理由はありますが、大きな理由の一つは「道徳的に潔癖である」と思われているからです。例えば、女性が男性を立てる、女性は文句を言わずに男性に従う、結婚外の性関係は固く禁じられている…などというイメージが強い。多分一昔前の日本で美徳とされていたことでしょうが、時代は移り変って、今の日本の本当の姿とはちょっと違うかもしれません。が、アラブ社会では今でも日本のイメージは、一昔前の姿のまま。そんな訳で、日本人というだけで尊敬される。これは先代の日本人が築き上げてきた素晴らしい遺産だと思います。かたや、ヨルダンではフィリピン人はかなり軽蔑されています。というのも、かなり大多数のフィリピン人がアラブのボーイフレンドを持ち、同棲して子供を身ごもったり、お金のために体を売ったりしているからです。全てのフィリピン人がそうではないとはいえ、全体的なイメージとしては、「フィリピン人=道徳的に落ちぶれている」という構図。残念ながら、ヨルダンではこれが否定しようのない現実です。そんな訳ですから、フィリピン人がセクハラやその他の問題に巻き込まれても、警察は別に取り合おうとしません。「どうせお前が誘惑したんだろう」「悪いのはお前だろう」というような対応です。かたや日本人がセクハラの被害などに遭うと、血相を変えて問題を解決しようとしてくれる。日本人であるというだけで、100%信じてもらえる。アラブ世界で日本人はかなり優遇されます。これは異国に住む身にとって非常に助かること。警察が私たちの味方なので、安心して生活していられます。が、ヨルダンに日本人ツーリストが増えるにつれ、こんな風に先代の日本人が築いてきた評判を覆すようなことも多々起きています。それは、旅行先で易々と自分の体を身売りするようなおバカな日本人女性がいること。ベドウィンに口説かれ、あっという間に体の関係になり、ひどい場合はそのまま一緒に暮らし始める。が、長続きするはずがありません。「日本人のガールフレンドと3ヶ月間一緒に暮らしていた」などというベドゥインがいたり、一夜だけを共にしたというベドゥインがいたり…こんなことを聞くにつれ、ハッキリ言って情けない。アラブ世界には掟があります。「私の場合は違う!」と否定する方がいるかもしれませんが、この掟は変わることがありません。それは、体の関係を許した時点で、その女性は「売春婦」と同じレベルになるという掟です。どんなに甘いセリフをそれまで囁かれていたにしても、体を許した時点でこの女性への見方は180度変わり、「軽いオンナ」と軽蔑されるようになる。「軽蔑」とはまではすぐに行かなくても、今後 respect される(=敬意を抱かれる) ことは決してありません。その後二人の関係は数カ月、続いたとしても長くて数年でしょう。アラブ男性が外国人女性を目当てにするのは、アラブ世界では破ってはいけないこの掟を、外国人女性ならいとも簡単に破ってくれるから。アラブ男性の甘いセリフや彫りの深い顔立ちにやすやすとだまされて、アラブの掟をいとも簡単に破らないようにしてください。もちろん個々の人生です。でも、アラブ世界のことを何も知らないまま、一時の感情でおバカなことをしないようにしていただきたい。覚えていただきたいのは、甘いセリフはその人に対してだけ言われているのではないということ。その人に言っているセリフは、誰に対しても言っているのです。そしてその女性の代わりは五万といます。アラブは利害関係でつながる場合が多いのです。利害関係が終了すると、すでに respect が失われているのであっという間にポイされます。日本人女性は「お互いに話し合って別れた」ということでしょう。でもアラブ男性からしたら、「捨てた」のです。アラブは非常に嫉妬深い国民です。望むものを手に入れるためなら、どんな手段も惜しみません。そのアラブがさっと手放すということは、「捨てた」ということなのです。その後、この日本人女性のことは「捨てられた女」として、アラブ男性によって武勇伝のように語られることでしょう。現実として、アラブ男性にとっては「この女性じゃなきゃダメ」ということはありません。日本人の感覚とは程遠いことを覚えていただきたいと思います。一部の「道徳的に落ちぶれた」日本人女性がいることで、やがて日本人全体への敬意が薄れてしまうことを心配しています。本当に一部なんでしょうけれど…、このような一部のおバカさんの行動が及ぼす影響は本人が思っているより大きいのです。”日本人女性って安っぽい”―そんなイメージが確立されてしまう。幸い私のお客様の中には、今日のブログで書いたような無責任な行動を取られる方はいらっしゃいません。取引先からも「Naoko のお客さんはみんな良い。respect できる人ばかりだ」というコメントをよくもらいます。ただしアテンドなどをしていると、アラブ男性の「武勇伝」を聞くことがたまにあり、とても嫌な思いをいたします。アラブ世界の掟―好もうと好まざるにかかわらず、この掟は存在します。甘いセリフを執拗に囁く裏には、「この安っぽい外国人のオンナ」という下心と軽蔑が必ず存在することを覚えていていただきたいと思います。10月30日から11月4日までの秋旅行の同行者、募集中です! http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201310030000/ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/↑ブログを読んでいただきましたら、ぜひ応援のポチッを1日1回お願いいたします。↑皆さまの応援がランクに反映されるしくみになっています。
2013.10.26
さて、ラマダン後にストレス性の発熱があったと書きましたが、何があったかというと…ラマダンの最終日に3日間レンタカーを借りる予定にしていたのです。1週間前に予約を入れ、3日前に念押しの電話を入れ、当日に再度電話。私としては、自分にできる周到な準備をした訳です。というのも、10名ほどでピクニックに行く予定にしていたから。車2台で連なる予定をしていて、友達は会社の休みを取っています。急な変更はできません。ラマダン後のイード休暇中、レンタカーというレンタカーはアンマンから出払ってしまいます。サウジなどからの湾岸族やヨルダン人もこの時は! とばかりにレンタカーを借りてお出かけするわけです。ですから、私は予約も早めに入れ、念には念を入れて引き渡しの日に備えていました。このレンタカー会社の男、少し不安なところがありまして、今までにも何度かレンタカーをしていたのですが、いつも遅れる。特にラマダン中は毎回引き渡しの時間に遅れてきて、その理由が「病院に行っていた」「断食の後、兄が食べ過ぎて救急で運ばれた」「おじさんが死んだので、アカバにいる」などなど、病院やら死んだやら、いろんな理由がよく出てくるな! 最後に借りた時は、夜10時の引き渡しのはずが夜の12時過ぎにやってきて、これには温厚なアメリちゃんもブチ切れていました。 ですので、今回はそういうことがないように何度も何度も念押しをしていたのです。この男、「インシャアッラー(神のご意志なら)」を連発し、安請け合いする割に行動が伴わない。うさん臭いとは思っていました。でも友達のコネで紹介された人だから値段も安いし、全くコネのないレンタカー会社でぼったくられるよりはマシか、と私なりに計算していたんです。ところが、引き渡しの夜…約束の時間になっても来ない。来ないどころか、電話にすら出ない! 1時間以上の間、何度もかけ続けましたが、電源が切ってある。持ってこないんじゃないか、と心配になりまして、友達にも電話をし、私と友達の双方から電話攻撃。やっと電話に出たと思ったら、死にそうな声で「病院にいる」。またか? ラマダン中何回病院に行くねん、アンタは!! 経験から学ばんのかい、と怒りを抑えつつ、車は? と聞くと、自分は行けないから人をよこす、と。それから待つこと数十分。時刻は夜中の12時近くになっています。一体何時まで待たせるつもりか、と思って再度電話すると、「今から自分が持って行く」。はあ? こっちに向かっているはずの人はどうなってるねんーーー! 「どれくらいかかるのか?」と聞くと、「30分。インシャアッラー。でも渋滞だから…」。はあ? 真夜中の1時過ぎまで待てと? しかもそれも定かではありません。もう私の怒りの頂点に達していて、「ビジネスはビジネスやろ。1時間以上電話には出ない、代わりの人はよこさない、ここまで待たせるなんて一体どうなってるん?」 するとこの男はキレまして「車と病院、どっちが大切なんや!!」と怒鳴ってくる (私の心の声:「車に決まってるやん」)。その上、「お前にビジネスについていわれる筋合いはない! 俺様はなぁ、この道20年のビジネスマンや! 俺様には社員もいるねん!」などと怒鳴るわけです。私は一言冷たく、「だったらそれを証明したら?」。1時間以上電話に出ず、約束の時間にはすでに3時間近く遅れているうえに、誰も代わりをよこせない人がなに威張ってんの? あー情けない。典型的な俺様主義のアラブ!!! 常識も能力もマナーも何もない、ただのおバカなアラブ! しかも感情的ですぐに逆ギレする。全くの自分中心。こんなおバカなアラブが「俺様はな、俺様はな(アラビア語では「アナ、アナ」)」を連発すると、頭痛がします。結局この男は逆ギレして車を持ってこなかった。まるで5歳児と接しているような会話のやり取り。でもこれは珍しいことではありません。5歳児並みのアラブ男性、多いんです。その夜私は怒りのあまり眠れず、しかも翌日の車を探すのに朝4時くらいからインターネットでサーチ。結局AVISというレンタカー会社に唯一車の空きが見つかったのが朝の8時で、急いで身支度を整え、オフィスへ出向き、事なきを得たのでした。ピクニックはとても楽しかったけど、最高潮の怒りと睡眠不足とラマダン最終日にかけての3日間のひどい渋滞で、レンタカーを返した後に、急な発熱…。その後も体調が元に戻らずに今に至っています。恐るべし、ラマダン! いや、恐るべしなのは、ラマダンを言い訳にした5歳児並みの思考のアラブ男性たち。中東生活6年半の間に、こういう子供じみたアラブ男性に何人も接してきました。以前は、「あれ、このアラブ、ヤバいな。理論が通じない」と思っても「もう少し様子を見てみよう」と思って辛抱することもしばしばでした。でも、今回のことで私の結論。こういう救いようのないアホは、もっと早い段階で見限るべき。今回はレンタカー会社でしたが、例えばビジネスでは特に、救いようのないアラブ男性は早くに見限ることがポイント。アラブ社会はコネで成り立っていますので、おバカでもコネで「お遊びビジネス」ができる仕組みになっている。でも私は外国人だから、コネに縛られる必要はない。幾つかの旅行会社のマネージャも、このレンタカー会社の男のように「アナ、アナ(俺様)」主義で、最終的に手を切ったケースが幾つかあります。今から思えば、その兆候が見えた段階でもっと早くに見限るべきだった。ビジネスで接していると、見込みのあるアラブと能力なしのアラブとの差がすぐにはっきり見えてきます。どのアラブも口達者で自信満々ですから、発言だけを聞いていると分かりません。が、ふとした時に露呈するその人の真の人となり。「アカンな、この人は」と思ったら、きっぱりと早くに見限る強さも必要だというのが中東生活6年半の結論です。外国人が入ることで、コネ中心だったアラブ社会も多少は変わらざるを得ません。見込みのあるアラブは学んでいく。救いようがないアラブは、あくまでもダダをこねてそのまま「お遊びビジネス」に埋没する。見込みのあるアラブを見極めていく「眼力」が求められます。ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/
2013.08.19
アラブと日本とは基本的に文化が違う。国が違うのだから、当たり前です。アラブ世界は単純かつ深遠。深遠なようでいて単純であり、単純なようでいて奥深い。何年いても、新しい発見があります。ま、それがヨルダンに住む醍醐味の一つなのですが。アラブ世界でよく聞くセリフがあります。当初はどう受け取っていいのか分からずに非常に戸惑いました。アラブ世界に住む人なら一度ならず聞いたことがあるはず、このセリフ。「あなたは私の家族の一員だ!」「僕たちは兄弟だ!」「僕のことを大きなお兄さんと思ってくれ!」などなど…これはアラブがしょっちゅう口にするセリフです。初対面でもこんな風に言われます。困るのがビジネス・シーンでこう言われること。よくあるんですよね~。日本では基本的に「公私混同」は非とされています。仕事とプライベートは別であるべきもの。ところがアラブ世界は「公私混同」の最たるもの。ビジネスとプライベートは手と手を取り合っていくべきもの。でも、ビジネス・シーンで「君は家族だ!」「僕を大きなお兄さんと思ってくれ」などといわれると、日本人としての感覚では思わず引いてしまう。「君は家族だーーー!」などといわれると、「え…それって、なーなーの仲になって仕事もいずれ適当になって行くっていう意味ちゃうん?」とか「アラブのお兄さんなんかいらんねん。私が望むのは、仕事だけきっちりしれくれることや」などと心で色々突っ込んでしまう。相手には私の心が読めませんから、ニコニコニコニコと満面の笑顔で「何でも相談してくれー。頼ってくれー」と自信満々で嬉しそう。「いやいや、仕事だけシッカリしてくれたらいいんや~。それ以上は何も求めてへん~」という私の叫びが通じるわけもありません。フリーの会計士として働いている私の友達のお父さんがいます。このお父さん、マダバ出身のバリバリのヨルダン人。ドラえもんのような顔で、いつも満面の笑顔。人が良い典型的なアラブ。このお父さん、数年前に仕事を失うという危機に瀕したことがありました。私の日本人の友達が奔走して、韓国人のビジネスマンが会計士を探しているという話をゲット。お父さん、専属の会計士となることになりました。韓国人のビジネスマンは、中東でビジネスを展開している寡黙な男性。でもヨルダンでのビジネスには四苦八苦しています。ヨルダン人のビジネス・パートナーにも裏切られており、人をなかなか信用することが難しい。というか、そんなに簡単に人を信用しないのが普通ですが。このお父さん、初対面のこのビジネスマンに「いやぁ、あなたは私の家族ですから、安心してください!!」と自信満々に請け合いました。これを聞いた時、私は日本人の友達と「いらんことゆうて。そんなこと言わんでもいいんや。そんなことをアジア人に言ったら逆効果で怪しまれるだけやのにな」とひとしきりブツブツ言ったのを覚えています。私も中東で仕事をするようになり、このセリフを聞くことが多くなりました。アラブが「君は家族だ~」という時はまず鵜呑みにしないことが一番。「家族やゆうたのに無責任な!」「アンタ、そんなこと自分の家族にほんまにしてるんか?」と思うようなことはしょっちゅう生じます。人によって意味合いは多少違うと思いますが、非常に端的に言うと、これは単に「これからよろしくお願いします」と言っているだけに過ぎず、本当に責任を取るとか、自分の身を犠牲にしても親身になるという意味では決してないことが多い。それからアラブ社会で問題が一番起きているのは家族間です。お金に関わる問題も家族内でしょっちゅう起きています。だからそんなアラブが「君は家族だ」「僕は君のお兄さん」と言っても説得力がないのも事実。とはいえ、アラブは嘘を言っているわけではありません。本当に一皮も二皮も脱ごうとしてくれる (ここがポイントなのであります。「脱ぐ」のではなく、「脱ごう」としてくれる訳です) アラブもいます。ただしアラブは基本的に自分中心なので、彼らのしてくれることが私たちの希望とズレていることもしばしば。ですから、アラブのこのセリフには、「よろしくね」という意味合い以外に特に深い意味はない、と受け止めておいたほうが良い、というのが私の結論。ま、そんな訳で、アラブとの仕事はかなりクールにこなしています。「家族だ」といわれても、プライベートでは決して電話しませんし、頼ることも一切ありません。ビジネスはビジネス、プライベートはプライベート、とはっきり分ける。相手はきっと不思議に思っているかもしれませんが、ある程度の「壁」を作っておくというのが私のモットーです。一線を引かないと、どこまでも踏み込んでくるのがアラブですから。単純なのか深遠なのか分からないのがアラブ社会なのであります。当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/当ブログおよび picturesque-jordan (http://picturesque-jordan.com/) のホームページに掲載している全ての情報や写真の著作権は、本ブログおよび当該のホームページの管理者にあります。著作権者の許諾を得ずに、著作物を利用すると著作権侵害となります。違法転載を目にされた方はご報告くださいませ。
2013.05.29
アラブ男性って…弱いと思う。これが中東で5年間アラブを観察しての私の結論。毛深くって自信にあふれてさえいれば「男らしい」と錯覚しているアラブ男性が多いようですが、私から見ると弱くってカッコ悪ーーい 、と思う瞬間のほうが多い。 「弱くってカッコ悪い」ことの代表的な例は、まず彼らのプライドが高すぎて、決して人に謝ることをしない点。自分の非をあくまでも認めない。認めるどころか居直りますから。居直ったあげくには、へそを曲げるか癇癪 (かんしゃく) を起こすかして…そして意地でも謝らない。大の大人がそうです。そして社会的な立場についている男性ほどこんな風。可哀そうなくらいカッコ悪い…。彼らの問題対応能力は極めて低い。失敗を指摘されると、まずニヤニヤと笑う。それでも逃げ切れないと、居直って癇癪を起こす。まるで5歳児のようです。この対応を幼児からいい年をしたご老人まで、ほとんどのアラブが同じ態度を取ります。情けなーーい。小さいころから、謝る習慣がないのです。幼少期から、「知らない」「自分じゃない」「あいつが悪い」といつもしらを切っているので、自分の失敗としっかり向き合うことができない。嘘をついて渡って来た人生なので、本当に逃げ切れなくなったときに「謝る」という選択肢はないのです。それで子供のようにスネるか逆ギレするしかない。ああ…!! 男らしさうんぬん以前に「人間としてどうなん?」と思いますね。自分の失敗と向き合えないという点では、アラブの社会システムに問題があります。私の友達でフラワーショップを経営しているヨルダン人女性のラーイダ嬢がいます。彼女はこうした子供っぽいアラブ男性の従業員を4,5人抱えていますが、彼らの態度にいつも眉をしかめています。ある従業員が様々な悪いことをするので、もう出勤しなくていい、と三行半(みくだりはん)を突き付けた時の話です。「こっちこそ、やめてやるわい!」とたんかを切って飛び出したこの従業員、翌日には友達を使ってラーイダ嬢に電話。彼が戻る余地があるのかどうか、友達が何度も何度も電話をかけては長々、切々と話す。「申し訳ありません! 僕が悪かったんです。もう一度雇ってもらえないでしょうか」となぜ自分で言えない? でもアラブ社会では、こうしたことは日常茶飯事。アラブ世界では、こうして全く関係のない第三者が突然真ん中に入ってあいだを取り持つということが普通なのです。アラブ世界は部族社会。部族社会では、大小に関わらず問題はすべて長(おさ)に提出され、長たちが輪になってわいのわいのと問題を解決します。その延長で、今でもアラブ社会では問題は第三者に筒抜け。当事者同士が解決することはほとんどなく、どちらの側も誰かに問題を話し、関係ない人をたくさんたくさん巻き込んで、問題はどんどん複雑になる…こんな風です。第三者が「私が彼に代わって謝るから、まぁここは穏便に」と言うケースが多々あります。が、自分で謝れんのかい!! と本当に情けなくなりますね。いつもいつも誰かにあいだに入ってカバーしてもらうのが普通。アンタ、仮にも大人の男やろ、と問いたくなります。私もアラブ社会で仕事をしていますので、日常的に接するのは男性がほとんど。仕事に関して私が文句を言ったり失敗を指摘したりするときがありますが、本人が謝ることはありません。仕事だけではなく銀行など日常生活で接する男性でも、仕事ができないくせにプライドだけは高いダダコネさんが多い。で、結論! ほんっと、アラブ男性ってカーーッコ悪い。こんな私の結論とは裏腹に、今でも「どう? アラブと結婚するのは?」という場違いなコメントをして私の怒りを買う人がたまにおりますが…。願い下げです。結婚でも、当事者同士の問題に親族やら友達やらが口をはさむケースが多い。第三者を巻きこむと解決するものも解決しません。アホらし…。ゴチャゴチャ言わんとひとこと謝ったらどうなん? ま、みーーんな同じ風なので、こちらも相手の取る行動が読めるという利点(?)はありますが。それにしてもアラブ世界に住んでおられる方のブログを覗かせていただくと、どこもここも同じ風らしいですね。困ったもんだ。アラブよ、弱いと言われて悔しいか? それなら人生で一度でいい、嘘も付かず言い訳もせず本気で謝ってみろ! これが私のアラブ男性への挑戦状であります(笑)。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←読み終えたら応援のクリックしてくださいね。
2012.11.06
アラブと多少なりとも接した方であれば、アラブの自己評価の高さ・その自信っぷりに気付かれることでしょう。自己評価の高さとは、「俺様は何ーーでも知っている」的な発言が要所要所で表れること。とにかく自分を非常に非常に高く評価している。代わって日本人。「能ある鷹は爪を隠す」ということわざに示される通り、知識や学歴をひけらかすことは恥ずかしいこととみなされています。まぁ、そういう人も中にはいますが…。私が思うに、人は物事を知れば知るほど自分が知らないことがいかに多いかを思い知らされ、謙虚になるべきだと思います。さて、アラブはそんな私の人生観とは対極に、常に自信たっぷり。でもその自信って、実は何の根拠もないんですよね~…( 一一) 間違った情報でも自信たっぷりに言ってのけますから。だから、アラブが自信たっぷりな時こそ、ご用心! 鵜呑みにはできません。まず疑ってかかれ、という精神が必要です。で、根拠のない自信から、色々なことを断定的に言ってきますが、もちろん間違っていること・不正確なことのほうが多い。そして支離滅裂で一貫性がないことも多い。こちらとしては、「あの時、ああ言ったやん!」と突っ込みたくなります。が、しかし! この「あの時ああ言ったでしょ」「さっきはこう言ったやん」と鋭く追及するのは危険なんです!アラブ世界での禁句はけっこう色々ありますが、特に気をつけなければならないのは相手のプライドを傷つけること。相手が間違っていることは、こちらとしては重々承知。でも、「あの時ああ言ったやん!」と突っ込むと、相手のプライドを傷つけます。プライドを傷つけられるとアラブは再起不能。なんせ「俺様は最高!」と信じているので、それを否定されることは非常にゆゆしい事態なのです。あー、ややこしいと思った方! 実は単純なんですよ。アラブにとっては「分からない」ということのほうが恥ずかしいことなのです。だから、間違っていようがなんだろうが、とにかくコメントしてみる。こっちにはいい迷惑ですが。ヨルダンに来た当初は、間違った情報に振り回され、あっちでこう言われ、こっちでああ言われ…まさに混乱!!! そのうち、アラブの自信には根拠がないことに気付きます。そのあとは、聞き流し~~の術で日々を乗り切ります。でもとっても大切なことを知りたいときにも、なかなか信頼できる情報が手に入らないのがアラブ世界の難点。「あの時ああ言ったやろ! なんで今日は変わってるねん」と突っ込みたくなる時もたくさんあります。が、ここは抑えて、抑えて。相手が先回と違うことを言った時は、自分も彼が言ったことを覚えてないふりをする、ちょっぴり無知なふりをする…これもアラブ世界で人とうまく付き合う秘訣なのです。だって、几帳面な日本人に鋭く突っ込まれたら、ほとんどのアラブが再起不能に陥りますから。ま、そんな訳で、コツさえつかめばそれほど難しくないアラブ世界。自信たっぷりなアラブに愛着すら感じてしまいます。「I know everything」とアラブがいうときは、口では「マーシャ・アッラー」(すごいね)、心の中では「ま~た、何アホなことゆうてますねん、you don't know anythingやろ」と言い返しています(笑)。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/にほんブログ村←読み終えたらクリックしてくださいね。
2012.08.27
昨日は久しぶりに怒りで体が硬直しました。今日はその余波なのか知りませんが、首がキリキリとそれはそれは痛くて、回らない…。昨日は本当に血管が詰まるかと思いました。今日は頭の付け根から凝っている感じです。ああ、怒りのせいでしょうか。それともエルサレム観光で重い荷物を持って歩き過ぎたせい?というのも、とんまな旅行会社の対応に″ええ加減にせいっ!!″と怒り爆発。この旅行会社は新しく取引を始めたイスラエルのアラブ系旅行会社。これまで不適切な対応にはかなりおおらかな態度で接してきました。どの会社でも、アラブと日本人が一緒に仕事をすることには問題が付き物。少しずつ少しずつ、アラブを日本式に訓練していかねばなりません。この気が遠くなるような作業…、ああ!! 頭が痛い!! 私はビジネスパートナーと、フィフティーフィフティーの関係でいたい。アラブを1から訓練するためにここにいるんじゃない!! と何度も思うわけです。まぁそうこうしているうちに、さすがのアラブも日本式に慣れてきます。これに要する期間、ざっと1年以上でしょうかね。その後も事あるごとに、アラブと日本人との間の感覚の違いは明らかになります。こんなことも言わなアカンのか、と怒りを通り越して驚くこともしばしば。まずアラブと仕事をして最初につまずくのが、彼らの仕事の遅さ。問い合わせに対する回答が遅い!! 1日なら待ちますよ。でも2日3日と音沙汰無しなら、再度同じ問い合わせを送るしかありません。それでも返事が来ない場合は、クレームを出します。遅すぎる、と。さらにアラブと仕事をしてつまずくのが、いい加減さ。1つのメールで4つの質問事項があったとします。回答があるのは1つだけ。あとの3つはどうなってるんかい!! それでまた、3つの質問を送らなければなりません。「ちゃんとすべてに回答して」と何度言っても分からない。ハッキリいって時間の無駄。こうした無駄なやり取りが延々と続くのです。この間、日本人のお客様との間でサンドウィッチになり、やきもきしてストレスがたまります。 さらに赤子にも分かるように、懇切丁寧なメールを送る必要があります。相手が分かりやすいように、質問は箇条書き。大切な点は下線を引くか、赤でマークするか、大文字にする。そして最後には「Waiting for your prompt reply. Please make sure that you answer ALL my questions mentioned in this mail」(迅速な回答をお願いします。すべての質問事項に回答していることを確かめてください) と念押し。今回怒りが爆発したのは、何度も何度も問い合わせのメールを出しているのに返事が来ず、幾つかある質問事項に対して最後に来た答えは・・・・・”everything will be ok don't worry”(全部OK! 心配しないで)これにはキレました!!! 質問に全く答えず、何が″everything will be ok don't worry″や~~!!! Nothing is OK, Saying "Don't worry about it" makes me "worry about it" MORE!!! 日本では考えられません。お客様からいくつか質問をいただいたとします。「ドライバーは空港のどこで待っていますか?」「何時にドライバーと待ち合わせでしょうか?」などの質問に対して私が「全部OK! 心配しないでください」とだけ回答して、だれが納得するでしょうか?ああ!!! このアラブ流メンタリティ! 彼らの口癖は「No problem」(アラビア語では″マーフィー ムシュケレ″)。自分が失敗した時もそういって乗り切ります。当然ながらいつも同じ失敗を繰り返す。いつも思います。アンタにとっては No problem でも私にとっては BIG problem なんや! 大体、それが no problem かどうかは害を被っている私が決めること。あなたが problem かどうかを決める権利なんてない、キーーーッ! と。。。。 8月のヨルダンツアー混載の参加者を募集中!! お問い合わせは:http://picturesque-jordan.com/tabinakama_Japanese_July12_15.html にほんブログ村←読み終えたらクリックしてくださいね。
2012.06.22
昨日に続き、「アラブ世界を旅する人たちへ」第2弾です。先日も書きましたが、アラブの基本的な思考パターンは 「自分がいいと思ったことは相手にとってもいいはずだ」という揺るぎない確信。この確信を元に物事を提案してきます。もちろん、私たち日本人の希望からズレていることもしばしば。でも仕方ありません。その「ズレ」は文化の違いであって、「ズレるな!!」と言っても始まりません。日本人とアラブとは違う人種なのです。見かけもずいぶん違うのですから、思考も違って当たり前ですよね。そこで私のほうでは、お客様にお送りする確定のご日程表に下記のような表記をしています。アラブの国民性について今回のお手配はドライバー付きの専用車ですので、アラブのドライバーと接していただく時間が比較的長いかもしれません。そうなりますと、ご旅行の質がドライバーの人柄などに依存してしまう可能性があります。アラブの国民性や文化の違いなどからドライバーとの間で多少の誤解が生じる可能性も否定できません。アラブは人の感情をくみ取ることができない国民です。ぜひとも、その場ではっきりと YES / NO を意思表示していただきますようお願いいたします。また少しでも疑問に思われたり不都合に感じられたりすることがございましたら、すぐにお知らせくださいませ。さてこれを読まれて、皆さまはどう思われますか? そうか、アラブは言わなくっても汲み取ってくれる人種なんだ、と思われるでしょうか? 思わないですよね~。ところで、あまりにアラブについての真実を書き過ぎると、お客様の中には「ゲーッ、アラブって大変! 旅行が憂鬱…」と圧倒されてしまう方もおられるかもしれません。また、「木村さんのブログを読んでアラブはかなり手ごわいと覚悟してきたのですが、拍子抜けするくらい良い人たちばっかりだった」というコメントをいただくこともあります。ですからドライバーとの相性もあります。という訳で、正直言って難しいのです。アラブについて多少の覚悟はしてきていただきたいが、あまりにも構え過ぎていただきたくない。ただ、分かっていただきたい基本的なことは「アラブと日本人とは違う」ということ。ですからやはりコミュニケーションが必要になります。つまり、お客様のご要望・ご希望をお伝えいただかないことには、どうにもこうにも進まないのです。アラブが「良かれ」と思ってすることがお客様のお気に召さないことが多々あるのです。こうした文化の違い・思考の違いを楽しんでくださるお客さまもおられます。せっかくアラブ世界に来られたのですから、アラブってうっとおしい! と思わずにアラブという人種を楽しんでいただければとても嬉しく思います。ご旅行についてのお問い合わせは http://picturesque-jordan.com/ までどうぞ。 ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2012.05.01
このブログでも何度もお伝えしていますが、新しくブログを訪問して下さる方もおられると思いますし、さかのぼって読んでいただくのは大変かと思いますので、あえてまた書かせていただきます。アラブの国民性について。アラブ世界を旅するすべての方たちへ:アラブはサービス精神が旺盛で、助けになりたいと思っていますが、発想も文化も思考パターンも日本人とは違います。「これくらい言わないでも分かってくれるはず」と、相手に期待を一切しないで頂きたい。ご旅行中のご希望やご要望は、ハッキリ・しっかりとお伝えください。中には、「日本人が手配しているのだから、提携先のドライバーたちも日本人の気持ちを分かってくれているはず」と感じられる方がおられるようですが、思い違いです。私は日本人ですが、ヨルダン人に日本人の言葉や表情に出ない気持ちを汲み取れ、とは言えません。言ったところで彼らの理解を超えています。ところで、これは日本人同士でも同じではないでしょうか? 人は一人ひとり違います。相手に自分の希望を伝えることは、私たち日本人同士で付き合うときも自然にしていることです。ドライバーに希望を一切伝えず、心の中で不満を募らせるパターンに、ドライバーも戸惑いますし、私としても対応のしようがありません。アラブは自分がいいと思ったことは相手にとってもいいはずだ、という思考パターンで物事を提案してきます。「えーっ、本当はこうしたいのに」と思ったら必ず伝えてください。伝えても希望が聞き届けられなかった時にはクレームを出していただいても構いません。でも何も伝えず、ドライバーに気持ちをくみ取ることを一方的に期待して、その期待が裏切られたとき(99%裏切られますが)に後から「実はこうだった」「あの時はこうしてほしかった」などといわれても…「どうしてその時にひとこと言っていただけなかったのでしょうか…?」ということになります。取引先の旅行会社からもドライバーに口を酸っぱくして伝えてもらっていることがあります。とにかくお客様の要望を優先するように。日本人の思考パターンはどだい理解できないのだから、お客様の希望・要望にはすべて従うように、というものです。では、お客様からの希望・要望がない場合はどうでしょうか? 彼らとしては自分がいいと思う方法で物事を進めるしかありません。ご旅行中に疑問などがございましたら、お電話いただけると助かります。どんな小さなことでもお知らせいただきますと、対処のしようがあるかと思います。先日お電話いただいたお客様は、とある死海グッズを買いたいと思っておられたのに、ドライバーとしてはそのブランドではなくもっと質がいいものを紹介したいと思ったようで、結局別の死海ブランドをやむなく購入してしまわれる結果になりました。こうした点もお知らせいただくと、ドライバーに私のほうから話をつけることができるので、ドライバーにとっても良いことだと思います。お電話いただけて感謝しています。このお客様の場合は、別の死海グッズをすでに購入された後だったのでどうすることもできず申し訳なかったのですが、それでも心の中ですっきりしないままご帰国いただくような上記のパターンよりは、良かったのではないかと思っています。ぜひアラブ世界をご旅行の際は、YES/NO をしっかりお伝えくださいますよう、重ねて重ねて、重ねて、お願いいたします。 夏のヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2012.05.01
中東の人口の30%は若者だともいわれています。若者が非常に多いのが中東の特徴。まぁ一家で5人も6人も子供がいるような家庭が今でも普通ですから、当然若者の数も多いわけです。 中東の20代の若者たち (特に男性) に「将来の夢は?」と聞くと、よく返ってくる答えが「有名になりたい!!!」というもの。...フム、非常に野心的ではあるが、かなり漠然としていますな。が、ヨルダン・レバノンを問わず、このように即答する若者が多くて面白い。さらに中東の青年たちの特徴としては、「有名にはなりたいが、努力はしたくない」。そして「有名になるためにはお金が必要、だから働く。働いてお金を貯めていつか有名になってやる」というような思考が多いような気がします。お金を貯めて有名になる...、どうやって?? と思いますが、彼らには特にはっきりとした方法があるわけではありません。ああ、なんて短絡的!!!かくして、若い時から金の亡者のようになり、やがて適齢期に入ると結婚し、貯めたお金はすべて結婚式に散在し、わがままで物質的な妻にお金をつぎ込み、有名になるという夢は叶うはずもなく、カネ、カネ思考のまま生涯を終える...これが中東の男性の一生。もちろんビジネスマンとして成功する場合もあります。特にレバノン人は一般的に優れたビジネスセンスで知られていて、海外で大きく羽ばたくケースもあります。こういう一握りの若者たちのニュースを聞いて、「俺もいつか有名になる」と心に誓うアラブ青年も多いことでしょう。が、基本的にアラブは努力することが嫌いな国民ですから、20代で社長とかになりたい。親にお金がある場合は、資金を援助してもらって会社を始める若者も多いです。中東ではお金さえあれば起業するのは簡単。一平社員として努力したくない若者たちが、勇んで起業します。もちろん経験もスキルもないので商売がうまくいくわけはありません。一攫千金を狙いますが、うまくいかずに倒産というケースもあれば、ふうふういいながら何とか会社は続けますが、利益などはほとんどないというケースも多いです。さあ、こんな中東。思考がかなり大胆 (単に「単純」ともいう) かつ短絡的。日本の堅実なビジネスマンにとっては、アラブとのビジネスは時に意味不明かつ頭痛の種かもしれません。深遠なようでいて実は非常に単純なアラブ社会。相互理解はまずアラブ的思考を理解することから、でしょうな。 秋のヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.09.28
私の仕事にはレンタカーの手配も含まれます。レンタカーの場合は、レンタカー会社との取引となります。観光に来られる方の中でレンタカー挑戦者はまだまだ人数的には少ないのですが、でもたまにおられます。ちなみに私のお勧めはレンタカーでのヨルダン移動です。首都アンマンでは少し怖い思いをされるかもしれませんが、アンマンを過ぎればスイスイです。砂漠の一本道をかっ飛ばすのは楽しいですよ!! 話は逸れましたが、この取引先のレンタカー会社、まぁ本当に「ヨルダン的」。良い人たちですし、Naoko、Naoko と慕ってくれます。どうもありがとう。でもあなたたち、本当にヨルダン人ですよね。少しご説明しますと、レンタカーの場合、空港でのお引き渡しを希望されるお客様が多いです。そうなりますと、お客様のフライト時間に合わせて担当者が空港でお待ちするという形になります。空港にはレンタカーが準備してあり、空港の到着ロビーで担当者とお客様が会い、簡単な打ち合わせやお支払いをしていただいて、さあお客様はいざご出発! となるわけです。が、よくかかってくる電話が「あ、あの…担当者の方がおられないんですけど…」。オイオイ! 担当者よ、どこにおる? で、私としてはレンタカー会社に連絡せざるを得ません。レンタカー会社としては「空港にいるはず」という回答。いつも同じパターン。この担当者、フラリと煙草を吸いに外に出てみたりして、空港内をあちこちフラフラしているわけです。とにかく、忠実にじっとお客様を待つのがイヤ。それから、このレンタカー会社のサブオフィスが空港から5分ほどのところに最近出来まして、ギリギリまたは少し遅れてやってきているはずなんです。「時間に余裕を見て、お客様を待たせないように!」 といつも口を酸っぱくして言っているのに!!で、今回もレンタカーのお申し込みがあったものですから、「Please do not be late when meeting with the clients. I do not want to receive a phone call from the clients to complain that nobody is waiting for them」 (訳)お客様に会うときは、遅れないで。お客様から”誰も待っていない”というクレームは受け取りたくないから。としっかり念を押しておきました。言いたくないですよ、こんな初歩的なこと。でも言っとかなきゃ。そうしたら、返事が。「We never get late to our clients(Always on time), your clients keep calling you cause they doesn't speak English.」(訳) 遅れたことは never (いまだかつて) ありません。Always (いつも) on time (時間通り) です。あなたのクライアントはいつもあなたに電話をかけ続けるけれど、それは彼らが英語を話さないからです。なんちゅうこと!! アンタそう出るか??? ほほう、ほほう、 On time なんですね。Always なんですね。Never get late なんですね。そうですか。悪いのは、英語を話さない私のお客様のほうなんですね。ちなみに「They doesn't」(正しい英語は”They don't”) になってるし。英語間違ってるよ…。というわけで、争う気が失せ、争うのをやめた瞬間…。彼らの見方を調整することはできない。彼らは変わらない。これが愛すべきヨルダン人なんです。さて返事にはなんて書きましょうか。「OK! 」とスマイルの絵文字でも入れておきましょうかね。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2011.06.08
9月も昨日で終わり。駆け抜けた9月でした…。この夏もたくさんのお客様が Picturesque Jordan をご利用くださいました。本当にありがとうございました!! 楽しんでくださったというご感想を頂くととてもうれしく思います。同時にちらほらトラブルも…これには本当に心臓の縮む思いがいたします。ヨルダン在住の経験から大抵のトラブルは予測できる範囲内なのですが、リンリンと電話が鳴ると「やっぱり来たか!!」と緊張いたします。トラブルの大半は、やはりアラブ独特の文化や考え方の違いによるものがほとんどです。そこで今日は、「これさえ分かればもう恐くない! アラブと上手に付き合う秘訣」の第2弾です。第1弾は http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200912140000/ をご参照くださいませ。またまたヨルダン人の分析から。ポジティブな面は以前に言い尽くし、これ以上はどんなに振ってもたたいても出てきませんので、初めっからシビアに行かせていただきます。アラブとは:その1 かゆい所に手が届かないひとことで言えば「気が利かない」ということです。「こんなこと言わなくっても分かってくれるはず」などという仮定は禁物。一を言っても十を悟らないことが多いのですから、言葉に出されない無言の期待には決して応えることができません。攻略法:アラブ世界では「文句を言った方が勝ち」「主張した方が勝ち」。このブログでも何度もお伝えしている点ですが、アラブ社会では"文句を言わない=喜んでいる"と思われてしまいます。この点、消極的な感情を表に出さないように訓練されている日本人はかなり不利で、「世界一礼儀正しい」と中東では評価される半面、なめられているのも現実です。 ぜひ主張なさってください!!ケーススタディ:ハネムーンでいらしたお客様に実際に起こったケース「(死海の Movenpick で)最初に通された部屋は、眺望どころか工事中のトラックが目の前に何台も止まっておりとても死海リゾートとはかけ離れたお部屋でした。 私たちの予算に見合ったクラスのお部屋だったのかもしれませんが、納得がいかずルームチェンジをお願いしました。 フロントに『新婚旅行で来ているのでもう少し眺望のいい部屋か静かな部屋に変えてほしい』とお願いしましたところ 快く応じて下さり死海が目の前に広がるお部屋に移ることができました。」 アラブとは:その2 忘れやすい (フリ?)「一度言っといたから覚えてくれているはず」などと思わないで下さい。彼らはすぐに忘れます。あるいは覚えていても、こちらが念押ししないと「あれ、もういいのかな~」と勝手に忘れ去るようです。特にメンドクサイことは、こちらが念押ししないのをいいことに記憶から消し去っております。攻略法:とにかく一に念押し、二に念押し。彼らは何度も指摘されることを恥とは思いません。それからクレーム・疑問はその場で伝えてください。「この旅行が終わったら伝えよう」「クレームは帰国してから」「ドライバーとの別れ際に伝えよう」などは実に危険!! アラブにとって自分に都合の悪いことは、あっという間に記憶のはるか彼方に流し去るか、あるいは自分流に脚色して真実をすっかりゆがめてしまいます。 アラブとは:その3 相手によって七変化アラブは相手を見ながら自分のポジションを図ります。「お、コヤツは騙せないな」と思った人にはちょっかいを出しません。反対に「コイツ、騙せるかも」と思われてしまったらなめられますし、相手の思うようにコントロールされます。そのようなわけで、同じアラブでも人によって評価が二分します。攻略法:ぜひ主導権を確保してください。特に難しいことではありません。「YES/NO」をはっきり主張してください。気になられたこと、おかしいと思われたことはその場ではっきりと尋ねてください。しっかりとした理由が相手から帰ってきて納得できたら OK を出してください。相手が毛深くても相手の言葉が分からなくても気後れしないでください! 皆さまのご旅行です。これは相手に失礼な態度を取るということではありません。相手に配慮しながら、それでも自分の意見や感情をはっきり提示するということです。これは日本人が最も苦手とする分野かもしれません。相手からコントロールされる前に、自分が相手をコントロールしてください。ドライバーの旅行ではなく、皆さまのご旅行です。まとめ:前にも伝えていますが、ドライバーにご不満があるときはすぐに私の方までご連絡くださいませ。すぐに対応させていただきます。何度も言いますが、ドライバーの旅行ではなく、皆さまのご旅行です!!ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2010.09.30
観光のハイシーズンを迎えているヨルダン。たくさんのお客様がこれから続々と到着されることと思います。旅行の形態はさまざま。費用を抑えるために、バス・タクシーを乗り継ぐ方もおられれば、すべての行程を専用車で回られる方、あるいはレンタカーの方もいらっしゃいます。でもやはりお問い合わせが多いのは、専用車でのご移動について。専用車とは、すべての行程を専属のドライバーがご案内するもの。車はきちんとメインテナンスされており、安全・快適・効果的です。ただし…ドライバー付きの専用車となりますと、アラブのドライバーと接していただく時間がどうしても長くなります。そうなりますと、ご旅行の質がドライバーの人柄などに依存してしまう可能性があります。アラブの国民性や文化の違いなどからドライバーとの間で多少の誤解が生じる可能性も否定できません。 そこで今日は、アラブ(ヨルダン人)の国民性について少しお伝えしたいと思います。名づけて「これさえ分かればもう恐くない! アラブと上手に付き合う秘訣」(笑)。これは経験に基づくものの、個人的な意見であります。また私はヨルダン在住なので、接するアラブはほとんどヨルダン人。ヨルダン人=アラブではありません。アラブと一くくりにしても国によって国民性はさまざま。全てのアラブに当てはまるわけではありませんので、その点だけご了承くださいませね。まずアラブの分析から。まずはポジティブな点から行きましょう。アラブとは:その1 親切でサービス精神が旺盛自分が何とかしなきゃという使命感に燃えています。ただし、私たちの好みや希望とずれていることも多々あり・・・。アラブとは:その2 人懐っこく、話し好き上記の点とも関係しますが、サービスのつもりでとにかくしゃべります。基本的に人間が大好きで、人にかなり関心があります。アラブとは:その3 基本的に単純で、深い思考ができない小さい頃から大家族で育ち、常にガチャガチャした環境にいるので、深い思考ができません。それで、相手の顔や言葉ですべてを判断します。その奥にある感情や気持ちなどを考慮することはできません。アラブとは:その4 プライドが高い自己評価がかなり高いです。オレ様は最高!! と思っているので、改善点は? などと考えることはほとんどありません。ゆえに、学ばない。当然のことながら進歩・発展がない。アラブとは:その5 けっこう傷つき、根に持ちやすいハッキリ言われないと分からないくせに、はっきり言われるとスネます。アラブとは:その6 一を聞いて十を悟らないごく簡単なことでも何度も懇切丁寧に説明する必要があります。それでもなぜか失敗する。あり得ないミスをする。小さい頃から人の話を注意深く聞く習慣がないからだと思います。 アラブとは:その7 女の子または女性が大好き女性にはかなり甘いです。特にヨルダン人は女性に対してはデレッとしまりがない。それが高じて、ドライバーの会話が性的な含みを帯びることがあります。さて、こんなアラブとうまく接するには…?秘訣1:その場ではっきりと YES / NO を意思表示する。日本人のお客様の中には、ドライバーの気持ちなどを思いやって、また嫌な思いをお互いにしたくないという気持ちから否定的な感情をあまり表に出されない方もおられますが、アラブにはこうした方法は通じないかもしれません。NO と言われない=喜んでいる、と思いこむ可能性があります。そこで、NO はぜひともハッキリと言っていただけたらと思います。他の人の気持ちを察することができない国民性の場合、YES、NO が全てなのです。先ほど、指摘されたらスネると書きましたが、こういうドライバーはすぐにお取り換えいたします。お客様に対してスネるようなドライバーはプロ意識に欠けております。秘訣2:少しの疑問でもこちらにご連絡ください。少しでも疑問に思われたり、おかしいなと思われたりすることがありましたら、ぜひすぐに私の方までお電話下さいませ。ドライバーの携帯電話を借りてくださって構いません。何時でも、また何回でも構いませんので、ご遠慮なくご連絡をお願いいたします。ドライバーはすぐに交代させていただきますので、嫌な思いをされた時はどんなことでもご遠慮なくお申し出くださいませ。アラブとは実に深遠な国民だと思っておられる方もおられることでしょう。なんせ普段あまり接する機会がないので、謎が多いかもしれません。コツさえ分かれば、うまく付き合うことができます。せっかくのご旅行、ぜひ楽しんでいただきたいので、現地での「??(ハテナ)」はぜひその場で解消していただきたいと思います。それでは皆様、良い旅を!! ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2009.12.14
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