himekyonの部屋

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2006/01/19
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カテゴリ: 北アルプス



モルゲンロートの奥穂高岳
モルゲンロートに染まる奥穂高岳


もう3年も前になりますが、O氏から奥穂高岳へ行きませんかと連絡が入りました。
行きたいです、でも私に登れるのでしょうか?
大丈夫、O氏のことばに不安を残しながらも参加することに
2日前涸沢の紅葉を見に行ってきたち○るさんから、
素晴らしい紅葉だったけど、雪が降ったよとメールが届きました。
アイゼンをザックに詰めながら、だいじょうぶだろうか・・・本当に不安でした。

朝の輝き
朝日に輝く明神岳

10日、仕事を終えて新宿22時30分発の夜行バス「さわやか信州号」に乗り込んで一路上高地へ
今回の参加者は、O氏の知合いで何度かご一緒している超ベテラン女性のAさん、
もうひとりは、O氏の副業?K旅行社の添乗員Nさんの4人です。
狭い車内で眠れずにうとうとしているうちに朝5時過ぎ上高地に到着しました。
素晴らしいお天気です。
O氏とともに仕事の都合で長く休めません。今日は穂高山荘まで登ります。
ゆっくりしていられません。

霜が降りて
徳沢には霜が降りて

朝日輝く山々を見上げながら梓川の上流を目指して歩きます。
横尾大橋を渡ると山道に、屏風岩を回り込むあたりから紅葉が目立ち始めました。
やはりきれいです。
本谷橋を過ぎると長い急登が始まります。
歩いても歩いても・・・いつまで、どこまで歩くの?ばてばてでつらい歩きでしたが、雪が降って色あせたナナカマドも、ところどころには真っ赤な紅葉が残り疲れを癒してくれました。

北穂高岳と紅葉
北穂高岳に映える紅葉

北穂高岳が大きく見えてきました。。涸沢岳が、奥穂高岳が、前穂高が・・・
やっと涸沢ヒュッテに着きほっとしたのもつかの間、
これからあの上の穂高山荘まで歩かなければなりません。

ところがここでハプニングがおこりました。Nさんが涸沢ヒュッテに泊まると言いだしたのです。

穂高と紅葉
やっと見えた穂高の山


若い時に山に登ったことがあるので、涸沢まで来たかった、最初からここまでと思っていたと・・・
一度組んだパーティーは最後までいっしょに行動しましょうと説得しても・・・
これ以上出発を遅らせることができないため、
翌日上高地での再会を約束してヒュッテを後にしました。
穂高と紅葉2
奥穂高岳と前穂高岳

涸沢カール、なだらかにみえて登る感じはしないけどなかなかてごわい登りです。
涸沢山荘の前を通りだらだらと登ります。
いよいよ最後のザイテングラード(ドイツ語で支尾根・支稜線)の登りにかかります。
北側は2日前に降った雪が凍り、ヒヤッとする場面が何度となくありました。振り返ると涸沢ヒュッテの色とりどりのテントがみえます。屏風岩の向こうには端正な常念岳が・・

常念岳
常念岳

目の前には雪の付いた前穂高が、奥穂高岳高が大きく立ちはだかっています。明日はあそこに登るんだな、そんな思いで一歩、一歩最後の力を振り絞って歩きました。

前穂高岳
雪の前穂高岳

夕方4時半、山の到着には遅い時間ですが・・あぁー、やっと山荘に到着しました。
休憩を入れて上高地から11時間、よく歩きました。
自分を褒めてあげたい、どなたかがおっしゃてましたが(有森裕子さん?)
自分の足に感謝です。ありがとう、ほんとにごくろうさまm(__)mでした。

雲海
雲海

サンセット
サンセット

山荘は満員です。
遅い小屋到着で涸沢岳まで行けず小屋のテラスから沈む夕日を眺め、感動!!
食事のあと「太陽のロビー」と名のついた談話室で小屋の創始者であり、重太郎新道を切り開いた「今田重太郎」の当時の様子を納めたビデオを見ることができ、故人に感謝です。

翌朝も素晴らしいお天気に恵まれました。もうテラスの前はご来光を見る泊り客でいっぱいです。
前穂高の後ろには富士山まで見えました。モルゲンロートに染まる奥穂高岳、こんなに素晴らしい景色にめぐりあえるなんて、感動です。がんばって登った甲斐がありました。

今日は大変な一日が始まります。
日本で3番目に高い奥穂高岳(3180m)~前穂高岳(3090m)~岳沢~上高地へと4時のバスに間に合うように歩かなければなりません。
奥穂高岳へはいきなり鉄梯子が待ってます。ところどころにはかなりの雪が残って凍っていて、慎重に慎重に登ります。Aさんは超ベテランでどんどん先へ歩いていきます。
私はというと、こんなに高い所も岩場も初めてです。危険なところではO氏がサポートしてくれました。

奥穂高岳山頂
奥穂高岳山頂は左です。右は2m高くなってます。重太郎さんが標高2位の北岳と並ぶように石積みしたのですが、国土地理院は認めませんでした。


山荘から奥穂高岳山頂までは意外と近く、あっという間に到着です。私にも登れたんだ、感慨深いものがありました。山頂は狭く記念撮影をして前穂高へ向かいます。。
奥穂高岳から西穂高岳への分岐がありますが、スペシャリストの登山道です。そこには穂高の象徴ジャンダルム(衛兵・憲兵)が聳えています。
衛兵・ジャンダルム
ジャンダルム

上高地から見上げると弓なりに見えるのが吊尾根で左が奥穂高岳、右は前穂高です。前穂への吊尾根を歩いている時にジャンダルムのあたりに2回ほどヘリコプターがホバリングをしていました。
あそこには山小屋はないし、事故かしら?
この吊尾根も滑落事故が多いところです。やはり慎重になります。

紀美子平に着いて荷物を置き、前穂高岳を往復です。大きな岩が幾重にも重なって・・ここでもAさんはひとり先を行きます。山頂は広々としていました。歩いてきた奥穂高岳が・・その先には槍ヶ岳が、後立山が、焼岳から乗鞍岳、木曽御嶽山が、360度の大パノラマです・・・・

槍ヶ岳
槍ヶ岳

笠ヶ岳
笠ヶ岳

焼岳・乗鞍岳・木曽御嶽山遠望
焼岳・乗鞍岳・木曽御嶽山

O氏と私はもう、写真を撮ったり山座同定に夢中です。しかしAさん、そんなことしてると帰りのバスの時間に合わないわよ、すみません、わたしの足が遅くて・・そんなわかってるんだったら早く歩けば・・・登りに弱い、足の遅いわたしにはかなりこたえる言葉でした。
紀美子平に戻って朝食、イワヒバリが寄ってきておねだりです。
みんながここで食事をするのを知っているのですね。。。

イワヒバリ
おねだりのイワヒバリ

これからは重太郎新道を岳沢まで一気に下ります・・・が、最初に現れたのが長~い鎖、もう、ひやひやです。つるつるの一枚岩が急に切れていて足をどこに置いていいのかわかりません。
先に降りたO氏が足の位置を導いてくれ、なんとか降りることができました。そのあともはしごがあったり、急登あり、急降下あり、2時間必死に歩き岳沢に辿り着きました。振り返るとあんなに高いところからよくも降りてきたものだとわれながら感心してしまいました。
でもまだ上高地まで2時間も歩かなければなりません。下りでこれだけ大変なのに、大きなザックを背負った何人もの人たちとすれ違いました。凄い、凄い、凄い・・・

涸沢経由は大きく回りこみながら徐々に高度を上げて登るのに対して、岳沢コースは直登で一気に高度を稼ぎます。うーん、どっちがいいのだろう???
昼食の時もまたAさんから、バスの時間を言われ、悔しい思いのわたしは、下りで挽回と一気に駆け下りました。追いついたAさんが、何もそんなに急がなくても・・・・
1時間半で上高地に無事到着、河童橋から穂高連峰を見上げたら、うれし涙がでてきました。
わたしにもあの穂高が登れたんだ!!
O氏に感謝です。

下山後の穂高
下山後、振り返って見上げる穂高連峰

しかし、そのあとが大変でした。紅葉真っ盛りの土日の上高地、5年前は交通規制がなかったのでしょうか。大渋滞です。新宿直行便のはずが沢渡まで2時間、臨時でトイレ休憩です。高速道・松本インターに乗るのに4時間かかりました。新宿着が12時過ぎる可能性が出てきて、乗客は帰りの交通機関の心配が始まりました。私も最終電車に間に合うか・・みな各自家族や駅に問い合わせたり、ゆっくり寝るなんて場合ではありませんでした。でも運転手さん、法廷速度は守りますががんばりますのでと飛ばしに飛ばして・・11時半過ぎに到着、終電1本前に乗ることができました。

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Last updated  2016/02/07 03:10:42 PM
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