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2024.05.08
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カテゴリ: 蜜猫


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2024年4月刊
蜜猫文庫
著者:七福さゆりさん

母の再婚で公爵令嬢になったエステルはその可憐さを王子に見初められ婚約者となった。
だが聡明に成長した彼女は不真面目な王子に疎まれ婚約破棄されてしまう。
皆の前で辱められ悲しむ彼女を救ったのは、 エステルにあえて自分を義兄とは呼ばせなかった公爵令息ジェロームだった。
「はいと言ってくれるまで求婚し続けるよ」
密かに想っていた彼に溺愛され幸せなエステル。
しかしそれを面白く思わない王子が嫌がらせを始めて!?

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 エステル=婚約者である第二王子から突然婚約破棄された公爵令嬢。
ジェローム=エステルの義兄。
ギャツビー=王国の第二王子。
 サンドラ=エステルの友人の伯爵令嬢。
   ノエ=第一王子。


美しく心優しいカヴァリエ公爵令嬢のエステルは、僅か7歳の時に第二王子・ギャツビーに見初められ、婚約者となった。
第一王子のノエの母は平民で後ろ盾も無いため、王位はギャツビーが継ぐだろうともっぱらの評判だった。しかし、エステルは公爵夫人の連れ子で元は男爵令嬢。将来王妃になってから血筋のことで侮られてはいけないと義父である公爵は娘に厳しく教育を施した。

毎日勉強と習い事に明け暮れるエステルを慰め、父上には内緒だよと禁止されている甘いお菓子をこっそり差し入れてくれたのは4歳上の義兄・ジェロームだった。
彼はエステルをとても可愛がってくれた。継母の連れ子なんて蟠りもありそうなのに、初っ端から好意を向けてくれていたので彼女もすぐに懐いた。
今は忙しくてあまり会えないけれど、ジェロームがいればこの辛い勉強も耐えられる気がした。しかし、この仲睦まじい姿をギャツビーに見られてしまい、気分を害した彼は公爵にジェロームを寄宿制の騎士学校に入れることを命じた。挙句にエステルとの手紙のやり取りまで禁じたのだ。

大好きな兄と引き離され、エステルは泣き暮らした。
義父も王子の命令に逆らうことが出来ないことは理解できる。それでも10年は会えないと思うと悲しくて堪らない。そんなある日、見知らぬ令嬢から届いた手紙の中身はジェロームからの近況報告と妹を気遣う内容の手紙。同級生の妹が協力してくれてたらしい。
定期的に送られるその手紙で立ち直ったエステルはお妃教育にも身を入れ始め、18歳になると令嬢の中の令嬢とまで言われるようになっていた。

その日、王宮に呼び出されたエステルはギャツビーから一方的に婚約破棄を申し渡された。彼の横には勝ち誇ったような友人のサンドラの姿が。
少し前からギャツビーから肉体関係を強要されていたエステルは貴族の婚前交渉は禁じられているからと突っぱねていた。それがどうもお気に召さなかったようだ。
未来の国王の命令を聞けない女はいらない。サンドラはそんなギャツビーに取り入って彼を寝取ったということか。相手が王子ではこの理不尽過ぎる婚約破棄にも文句を言うわけにもいかず義父は申し出を受け入れたが、屋敷に帰ると激怒していた。
娘の将来を思い、厳しい教育を娘に課していただけに申し訳なさから義父は涙ながらにエステルに詫びていた。これも親心故だったのだから謝らないで欲しいと告げ、今後どうするかを話し合ったが、エステルには今後まともな縁談は望めないという辛い現実が圧し掛かった。あのバカ王子のせいでと歯噛みする義父は可愛い娘を高齢の貴族の後添えに出すくらいならと修道院に行った方が良いと告げた。しかし、それを止めたのは10年ぶりに帰宅したジェロームであった。

学校を首席で卒業し騎士団長にまで登り詰めた義兄はエステルの前で片膝をつくと指輪を差し出してプロポーズをした。修道院になど行かずとも俺の妻になればいいと。
息子のエステルへの想いを知っていた両親はその手があったと大喜び。この国では義兄妹の結婚は禁じられていないのだしなんの問題も無い。
手紙のやり取りを切欠にジェロームに想いを寄せていたエステルは、叶わぬ恋だと思っていただけにこの幸運を噛み締め彼からの求婚を受け入れたのだった。

これを機に持病がある義父は母と共に領地で静養することを決め、ジェロームに爵位を譲った。その後すぐに彼はエステルとの婚約を発表。
話を聞きつけたギャツビーは惜しくなったのか、手近で手を打つくらいなら俺の愛妾にしてやるとふざけた手紙を寄越しジェロームと義父を怒らせていた。
社交界では義兄妹同士の結婚に口さがないことをいう者も多かったが、二人は気にしない様努めた。こうした揶揄が出るのは承知の上での結婚なのだから。

後日、舞踏会でギャツビーはエステルに言い寄りきっぱり拒絶され怒りに燃えていた。
そもそも彼女は外見だけでなく優秀過ぎた。自分が一番でないと気が済まない彼はジェロームを遠ざけ、彼女には俺を褒めろと強要していた。素直な性格のエステルから褒められることはなく寝室に誘えば断られ、腹を立てたギャツビーは次期国王というプレッシャーもあってストレスから市井で流行っている違法薬物に手を出してしまった。性格や思考能力に影響を及ぼすこの薬は依存性が高く手放せなくなる。問題発言や行動が増え王宮で問題視され始めていた頃、第一王子ノエの母親が実はさる王国の王女ということが発覚し・・・。


ノエはジェロームの親友で性格も良く優秀な人でした。でも生母の身分がネックで王位は継げないとされていましたが、ここにきてその母の身分が判明し王宮では大騒ぎに。
戦争に巻き込まれこの国まで逃げて来た王女は従者と侍女と離れ離れになった後事故に遭って記憶喪失になっていました。王女を介抱してくれた貴族の家で記憶の無いまま働き後に国王に見初められノエを産んだという。当然、王妃より身分が高いことが判ったため、ギャツビーの立場は悪くなり焦った彼は一層薬物にハマっていき、ジェロームによって違法薬物購入とその使用を暴かれ継承権を剥奪されるのでした。
サンドラもギャツビーにより薬を薦められて中毒症状を起こしており、幻覚からエステルを襲って敢無く逮捕。薬物の後遺症でギャツビーとサンドラは牢獄でも苦しめられることになります。
婚約してからというもの、エステルとジェロームはラブシーンばかりでおいおい婚前交渉しまくりやんけと思ったものの、両親公認なら無問題かと納得。
そもそも両想いの男女を屋敷に置いて田舎に引っ込んでるんだから結婚するんだし好きにやれってことなんでしょう。
これだけラブラブだったので結婚式後にすぐに妊娠が発覚。無事に長男も産まれて3年後、延期になっていた新婚旅行に出掛ける二人の様子が描かれて終わっています。
婚約破棄する王子がバカで最後には破滅するという王道展開でした。変に捻ってないのが逆に良い。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2024.05.08 09:00:10
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