[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2015.08.03
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再放送だった(と思う…)が、NHKのEテレ【 地球ドラマチック 】で『アンティキティラ島の機械』が紹介されていた。

アンティキティラ01

『アンティキティラ島の機械』とは、今から2000年以上前にエーゲ海沖で沈没した貨物船から発見された謎の機械片で、あまりの精密さから「オーパーツ(現実にはあり得ない古代の人工物)」の1つに数えられてきた。
しかし、番組を観ると、これがオーパーツなどではなく、現実に紀元前100年当時の人間が製作した道具である事が分かる。
(オーパーツには、贋作や勘違いの類いが多い…)
これは、正に「世界最古のアナログコンピュータ」だ。

機械片は、以前から「惑星の運行を知るための道具だろう」とは言われていた。
番組では、5つの惑星の周期に加え、日食と月食の正確な年月日まで予測できたという驚くべき事実が明らかに。
しかも、地球の周りを公転する月は、楕円軌道のために速度が一定ではないのだが、それまでもが2枚の歯車で忠実に再現されていると言う。
(それらを解説するのに、メトン周期やサロス周期、127や223、53といった素数が出て来るのだが、数字に弱い僕には理解が追い付かなかった…笑)

そう言えば、テオティワカン遺跡(メキシコ)にある「月のピラミッド」も、毎年雨季の始まりを正確に知るために造られた天文装置だったという話を聞いた事がある。
古代エジプト人は、おおいぬ座のシリウスが夜明け前の空に昇る頃、必ずナイル川の氾濫が始まる事に気付き、太陽暦を考案した。

現代人が街角で空を見上げ、太陽や月、星の運行を気にする機会はほとんど失われてしまったが、古代の人々にとって天文学がどれだけ重要だったかが窺える。
きっと、彼らは気の遠くなる様な長い年月を掛けて天体を観測し、その知識は何世代にも渡って受け継がれ、各々の文明の中で発展させて行ったのだろう。

この「アンティキティラ島の機械」はその最たる物の一つだ。
その知識も然る事ながら、それを具現化できた古代人の技術力も凄い。





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Last updated  2015.08.04 20:59:30
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