[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2024.02.12
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世界中で話題となった、タッカー・カールソンによるプーチン大統領へのインタビュー動画。
僕も日本語に翻訳された動画は9日に一通り視聴していたのだが、土日月が三連休で忙しかったのに加え、少し体調を崩してしまった事もあり、仕事以外に何もできる状態じゃなかった。
(近年稀に見る下痢だった…笑)



先ず率直な感想として、インタビュー自体は確かに世紀の対談ではあったが、内容的にはこれまでプーチンが語って来た事の繰り返しでもあり、反グローバリストの立場からするとやや盛り上がりに欠けた印象は否めない。
しかし、タッカー・カールソンという米国人を通して、西側諸国の人々にプーチンが語り掛けた意義は非常に大きかったように思う。
そんなプーチンの発言から僕が感じた話の趣旨は、概ね以下の通り。

ロシアはその都度、米国や欧州に歩み寄る姿勢を見せて来た。
しかし、自分達の都合で主張を変えて来た、約束を反故にして来たのは、いつも西側である。
であれば、ウクライナ戦争はもとより、今起きている問題の原因は西側にあるのだから、ロシアと交渉したければ其方から歩み寄るのが筋だろう。
ロシアの国益に添うものであれば、我々はいつでもそれに応じる用意がある。
BRICS+が世界の覇権を握るかどうかは別にして、米国の一極支配が終わるのは確かなのだから、刻々と変化する世界情勢に適応した外交政策を考えるのは、国の指導者として当然ではないか。


実に真っ当な意見である。
対談相手が米国人である事を意識してか、敢えて全てを明言する事はせず、時折タッカーに「答えは私の側ではなく、あなたの国の側にあるのではないか?」「米国のジャーナリストなら、自分の国の指導者に直接語らせるのがあなたの仕事ではないのか?」と問い掛けるように語る姿が印象的だった。
ノルドストリーム爆破の証拠を持ちつつも「欧米の大手メディアを掌握している米国とプロパガンダ合戦をしても無駄だ」と言うように、プーチンはもはや西側諸国に大して期待をしていない。
相手から打診があれば交渉するが、飽くまでも「ロシアはロシアとしてやるべき事をやるだけ」という姿勢が伝わって来た。

中国やBRICS+との関係性も、その延長でしかない。
「ロシアの指導者として自国の国益を第一に考えて対応して来た結果が、たまたま今の状況になっただけ(先の事は分からない)」というのがプーチンの考えだろう。
(彼は「栄枯盛衰」についても語っている)
だからこそ、彼はタッカーに向かって「米国の指導者は、他国の戦争に首を突っ込んで自国の問題は放ったらかしだが、それで良いのか?」と嫌味を言うのだ。
まあ、誰がどう見ても米国の自業自得なのだから、返す言葉も無いだろう。



個人的に最も印象的だったのは、プーチンの国家観だ。
彼はこう力説する。

民族や宗教は違えど、ロシアに暮らす人々は皆、基本的にロシアを祖国だと考えている。
我々は伝統的に非常に似た価値観を持っている。
西側諸国で問題になっている移民のように、祖国を別に持ったまま暮らす人達はいない。
ロシアは一つの大きな家族だ。
国民は誰もが家族を持ち、これが社会の基盤になっている。
そして、祖国と家族は互いに密接な関係にある。
何故なら、国全体が健全で持続可能な未来を確保できなければ、子供達や家族に健全な未来を保証する事はできないからだ。
これがロシアの強みであり、ロシア人の愛国心の強さの根源はここにある。
西側諸国は、今回の敵対行為によってロシアとウクライナが永遠に分断されたと考えるだろうが、そんな事はない。
時間は掛かっても、必ずまた団結できる。
誰も我々の魂を切り離す事はできない。


国の指導者として、こんなに心強いメッセージがあるだろうか。
今回のインタビューを視聴して、プーチンは有能なだけでなく、誰よりもロシアへの愛国心が強い人なのだと感じた。
そして、大統領という立場から最大限に国家の主権を守り、国民の利益を守っている。

個人の権利ばかり肥大化した結果、家族が崩壊し、社会の基盤が脆弱化し、国と国民が分断され、「今だけ金だけ自分だけ」の人達が増えた国に暮らす身としては、羨ましい限りである。
更に、将来の火種になるであろう移民問題に関しても、プーチンの考え方は非常に参考になる。
日本については何も語られなかったが、色々と考えさせられるインタビューだった。




こちらは、ドナルド・トランプの演説。
自国を愛し、自国の文化や歴史を守り、他国の文化や歴史を尊重する。
そうした姿勢から真の多様性が生まれ、可能性が広がり、未来に繋がる。
そして、国の指導者こそ一番の愛国者となり、国家の主権と国民の利益を守らなければならない。
一握りの特権階級(=グローバリスト)が掲げる出鱈目な左翼イデオロギーに屈してはいけないのだ、と彼は訴える。

これこそ国家元首のスピーチだろう。
今、何故トランプが多くの米国民の心を動かしているのかも、これを聴けば素直に納得できる。
他国に主権を譲り渡すばかりか、駐日大使にすら抵抗できない、どこぞの腰抜け総理大臣とはリーダーの格が違う。



こちらは「世界のリーダー支持率ランキング」。
国民からの支持率が最低の男が、支持率トップの指導者に何を言っても相手にされる筈がない。
誰よりも愛国心が無いのだから当然だ。
日本の総理大臣は、トランプが大統領に再選された時、どの面を下げて会いに行けるのか…。





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Last updated  2024.02.14 19:39:42
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