[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2024.06.26
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以前、記事の中で 僕の祖父がシベリア抑留を経験した という話をしたが、それに関して茂木誠と宇山卓栄の対談本【日本人が知らない!世界史の原理】にとても興味深い事が書いてあった。
一部を抜粋してみる。


ソ連崩壊後、公開された機密文書の中に、関東軍参謀本部へ送った報告書があります。そこには「在留日本人および日本兵は帰国させず、ソ連の庇護下におく」と書いてあります。つまりシベリア抑留者60万人はソ連が一方的に拉致したのではなく、大本営の承認のもと、ソ連側に「引き渡された」ことになります。大本営はソ連の対日戦を知りながら、むしろ積極的にこれを受け入れたのです。

中国で毛沢東が権力を握れたのは、蔣介石政権が日本との戦いで疲弊したからです。また、大日本帝国崩壊の悲劇は、権力の中枢を内部から蝕んでいた隠れ共産主義者を排除できなかったために起こったのです。
敗戦後、彼らはどうなったのでしょうか?

満洲で捕虜となった日本軍将校は、ソ連軍の捕虜収容所へ送られて思想教育を受けてから帰国、東京のソ連大使館の諜報部員ラストヴォロフの指揮下に入り、ソ連の対日工作の実働部隊となりました。ところが、ラストヴォロフ自身がアメリカに亡命して議会で対日工作の実態を議会証言したため、配下の工作員らは警視庁に出頭しましたが、スパイ防止法がないため無罪放免となりました。その一人で関東軍参謀だった志位正二の甥が、のちに日本共産党委員長となる志位和夫です。 
日中戦争を煽った近衛内閣の書記官長・風見章は、日本社会党の結党に参加しています。日本社会党はソ連からの財政援助を受けて労働者・学生を動員し、非武装中立、日米安保反対、平和憲法確護の論陣を張りました。



つまり、日中戦争と太平洋戦争の背後には、風見章や尾崎秀実といった共産主義者達の暗躍があったというのだ。
しかも、彼らは当時の首相である近衛文麿と深い繋がりがあった。
彼らは日本における共産主義国家の樹立を目指して共謀し、日本を対ソ戦ではなく対中戦、対米戦へ向かうように画策した。

更に、敗戦後は政界・官界・学界に入り込み、裏側から日本を操り、米国と協力して戦前の日本を「軍国主義」として完全否定し、「自虐史観」を作り上げながら日本を貶めて行く。
1964年、北京を訪問した日本社会党の佐々木更三委員長が日中戦争について謝罪した時、毛沢東はこう答えたという。

「何も謝る事はありません。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらしました。おかげで中国人民は権力を奪取しました。日本の皇軍なしには、私達が権力を奪取する事は不可能だったのです。この点で、私とあなたの間には意見の相違と矛盾がありますね」

これは初耳かつ衝撃的な内容だった。
確かに、支那事変から日米開戦にかけて近衛の行動には不可解な点が多く、僕も以前から気にはなっていた。
まさか共産主義と繋がっていたとは…。
今回、良い機会だと思い、林千勝の解説動画で深掘りしてみて色々と腑に落ちた。

解説シリーズの教材となっている林の著書【近衛文麿 野望と挫折】も読んでみたくなった。
まあ、最近【西部邁 最後の思索「日本人とは、そも何者ぞ」】を読み始めたばかりなので、いつになるかは分からないが(笑)、必ず読んで、いずれ他の本と一緒に甥っ子達に託そうと思う。
(その上でどんな印象を抱き、どんな判断を下すかは彼らの自由だ)



現在の世界情勢については、個人的に「暫く静観する事になるだろう」と見ている。
ハンガリーのオルバン首相が言うように、恐らく11月のアメリカ大統領選挙まで、世界では様々な駆け引きや攻防が繰り広げられるだろう。
その結果、第三次世界大戦が始まるか、そうでなければ田中宇が予想する展開になるか、僕個人はどちらかしかないと考えている。

日本は既に負け組にいるので、対米従属を止めない限り、どちらに転んでも国民は今より苦しい生活を強いられる事は間違いない。
かつて、ジュリアン・アサンジはこう語った。

「彼らの目的は、戦争を利用して、米国とヨーロッパの国民から巻き上げた税金を資金洗浄し、それを多国籍企業のエリートの手に返す事にある。
彼らが目指すのは、成功する戦争ではなく、終わりのない戦争だ」


戦争にはシナリオがある。
(パンデミックにも、SDGsにも、LGBTにもシナリオがある)
本当の敵は誰か…?













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Last updated  2024.06.29 20:13:42
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