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気付けば、今年もまた 校庭に映る 校舎の影が長くなってきた なぜか笑顔が消える 後輩たちがボールを拾い集める 土に汚れたユニホーム その背中を 夕陽が照らしだす 「オスッ!失礼します」と 自転車が流れるように追い越してゆく 時は、流れても 残る思い出 まぶたに焼き付いて 消えず 色褪せず・・・ 久しぶりに来てみた 母校の校庭が 夏もあとわずかだと教えてくれた
2014.10.01
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季節はずれですが・・・散文詩です。{再稿} ホワイトバレンタイン/僕の心が雪のように融けた日 雪に気づいたのは 電車のドアが開いた時だった 君のこと思い出し、吊革ばかり見てたから 頭の中で君の声が聞こえて ぼくは立ち止まる 「あなたに腕を絡めてる方が好き・・・」 そう言って君はいつでも 隣りの誰かに 吊革ゆずっていた どうして今頃こんなことを・・・ 君とのこと 心の地下室に閉じ込めよう それから、顔を上げて歩き始める 駅の階段上がるぼくの前に 下りてきたブーツが ゆっくりと止まった それは・・・ 2年前の冬 ぼくが選んだブーツ 「会いに来たの・・・」 湿った声が降りて来た 顔を上げると 潤んだ瞳の衝撃 心の地下室の扉をこじ開けた 何もかも水に流そう・・・ふたりが躓いたこと・・・君のせいだけじゃなかったよ ぼくも少しは大人になったから・・・ 今来た道をひき返そう そして 君をぼくの家に迎えよう ちゃんと伝わったみたいだね コートのポケットの中 二人の手は しっかりと繋がれているのだから 久しぶりに君と歩くこの道・・・ そう言えば、「今日は2月14日・・・」 口にして君を見ると ニット帽が縦に揺れた。
2014.08.06
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夕焼けが空と大地を染めた後 誰かが この世界に大きな天幕を張った でも天幕は 遥か昔からの使い古しらしく 近づき過ぎた小さな星たちは 時に 天幕のほころびから こぼれ落ちてしまう そんな慌てんぼうの星たちには せめて流星という名前をつけてあげよう もうひとつ流れた星に乾杯すると 空になったグラスの中で氷が音をたてた ほろ酔い気分のぼくのひとりごとを となりで笑ってる君は・・・ とても贅沢なひとだね いや、一番贅沢なのは僕かもしれない 沢田 佳 2009.8.6 ランキングに参加しています。応援ポチよろしくお願いします。
2011.10.04
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「月に赦されて」 にほんブログ村 クリックして頂くと喜びます 太陽はすべてを暴き出す 私の罪も 君の想いも 古の二人の逢瀬までも 月は時の隠れ家 江戸が生まれ育つ頃 月に赦されて二人は 逢瀬を重ねた 嫉妬した太陽は 荒ぶる神と化身して 古き二人の時の中まで探り 僅かな罪を見つけ 罰しようとした きっとそうに違いないんだ 私たちはただ 逢いたい気持ちを 抑えかねて 身も心も許し 求め合った 温め合った ただそれだけなのに 二人は逃げた 陽射しの追っ手から 月に匿われて 静かな闇の海の中へ ひとつの海に二人では・と月が言い ひとつの海を隔てた 海に隠れた いつか必ず再び 逢える時を信じて 月に赦されて 今、二人は再び巡り逢えた 都会の大きな交差点の真ん中で・・・ 何百年の時を 月に匿われて 耐え忍んだ 君は 今、目の前で溢れる涙を拭いもせず 立ち尽くし 私を見上げている 私もだよ 私も 君を見た時 知ったんだ 「月に赦されて」 今、君を抱きしめている 無上の感謝を 目立たず 昼の空にかかる あの優しき月にささげる 沢田 佳
2011.09.28
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メリーゴーランド・四季 人も猫もみんな コタツの中に押し込んで居すわりつづけた 白い悪戯っ子遠山桜がやってきて「邪魔だ、邪魔だ!と追い立てる「この桜吹雪が目に入らねえか!」 しぶる冬を 春一番が追い払う冬を追い抜き 人を外へ誘い出す一花咲かせて 雨降らし 春は 夏に王座を渡す季節の王者 夏は 両手を拡げ 海へ山へと 人の波を送る 想えば冬は春に追い立てられ春は夏に追い抜かれ夏は暑さを押し付けて 季節の王者と油断して秋に足元をすくわれるそうして一巡り 彼がまたやってくる白く 冷たい花を降らすけれどそれは季節のメリーゴーランドいつまでも廻ってほしい季節のメリーゴーランド
2011.03.09
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カウント30000HITの当選者、シンディさんにさしあげた散文詩です。このブログでも公開させていただくことにします。読んでみてください。 にほんブログ村 「流星が連れてきた言の葉」 夕焼けが空と大地を染めた後誰かが この世界に大きな天幕を張ったでも天幕は 遥か昔からの使い古しらしく近づき過ぎた小さな星たちは 時に天幕のほころびから こぼれ落ちてしまうそんな慌てんぼうの星たちにはせめて流星という名前をつけてあげようぼくのひとりごとをとなりで笑ってる君はとても贅沢なひとだね 2009.8.6 沢田 佳
2009.08.22
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皆さん、こんばんは。「映画のようなラブストーリー」に登場する、子犬の名前に名前をつけてくれたアメストリスさんに贈らせていただいた散文詩、承認していただいたのでこちらでも掲載することにします。どうぞ、読んでみてください。 「無 境 界」 (宇宙でもあるし、精神世界でもある。ぼくはそんなふうに考えています) 僕の世界は 君を入れたら それで一杯になる 「小さな世界なのね」 それは君、間違っている 僕の世界は君が加わることで 一杯になって、さらに拡がってゆくんだ 小さな水溜りが海のようにね しかも長い時間は要らない 僕が君の手をにぎり、君が握り返した その瞬間、空が抜けて宇宙の果てが見えた そんなふうに錯覚するほど拡がってゆく 君には見えないのかな キスしたあとに見せる君の笑窪が 僕の世界を開け放ったんだ
2008.12.20
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この世の全てのことに 意味は有るのかも知れないぼくが男として 生まれてきたこと君が女性として 生まれてきてくれたことそれは、ぼくにとって最も意味のあることだどんな国に生まれてもいつの時代に生まれてもどんなふうに育ち どんなふうに出会いどんなふうに恋をしたとしてもぼくは男として女性である君と結ばれたいその理由は書き留めることも言い表すことさえ出来ない宝物なんだけど言葉の森の番人でさえ その在りかを知らないんだこの世のすべての出来事に答えは有るのかも知れないけれど人知らずの里の丘に立つ 大きな木の下に埋もれたままにしておこういつの日か二人きり大きな木の下でキスしたら答えは野の花の新芽となって二人の間に顔を出すんだきっと素敵な答えだろうと思う 沢田 佳
2008.05.30
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過ぎ去りし日に書いたノートが、引越しの時に出てきたんです。捨てたはずなのに・・・今では懐かしい思い出です。 南 航 海デッキチェアに身を委ね沈みゆく太陽に魅せられているここは南へ行く船の上広い海原に 一人でいるようで贅沢な気分でも、こうしていて君を忘れられるのだろうか東京に戻るまでに・・・返されたスペアキー海に投げ込むつもりだったのにポケットにしまい込んだ・・・愛しているんだな ぼくはまだ 君の事・・・南の夕陽は眩し過ぎてサングラスをかける抑え切れない想いのせいなんかじゃ無いって誰に言い訳してるんだ?二人が終わったこと知ってる人は居ないのに南へ向かう船の上 一人きり沈みゆく太陽に包まれて何処までも行きたいと思う 沢田 佳
2008.03.28
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昔、好きな人がいて・・・でも彼女はぼくの後輩と別れた直後で、そんな時ぼくに出来たことは・・・ 「ジン・ライム」 いいから 無理をしないで 泣きたかったら ぼくの胸を貸してあげるけど いいから 無理をしないで 涙が枯れるまで 付き合うよ 君の好きな ジン・ライム 少しずつ薄めて 作ってあげる かけてあげる 言葉もないほど 傷ついた君に いま、ぼくがしてあげられるのは それくらいしかない 君の好きな ジン・ライム 少しずつ薄めて 作ってあげる 沢田 佳 応援ポチお願いします
2008.03.11
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「プラットホーム」 気づいていた 伝わっていた 君の瞳に宿る 熱い想い その眼差しに ぼくは胸を躍らせて プラットホーム越しに 君を探すようになった あの日から ずっと・・・ 二人の姿かき消すように 電車は停まり また走りだす 君は明大前へ ぼくは新宿へ 二人はすれ違っても 想いは残る いつものプラットホームに 今度こそ伝えよう 想いはきっと叶う いつものプラットホームで
2008.03.09
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高校生の頃、初めてのデート。その時を思い出して散文を書きました。 「無色の優しい流動体」春の香りを少しだけのせて渡る風、それは無色の優しい流動体ぶつかると同時にみぎひだり顔をなでながら 通り過ぎてゆく4月になると 風たちはさらに熱を 上げ二人の間に 春の実りを運ぶからっ風に押されてよろめいた君何かにつかまろうとして空を切った その手をちゃんとぼくは つかまえたありがとう二人の手をつないでくれた無色の優しい流動体春の香りをのせて舞う
2008.03.05
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何故だか、自分でも読み直してみたくなり、再度表に出してみます。 「2年前」落ちる涙 次々に 砂に吸い込まれすぐに見えなくなってしまうすくい取れない 有り様は去ってゆくあなたのこと引き止める言葉持たない私の心のもように よく似てる でも、どうして この場所なの・・・あなたと初めて 言葉を交わした駅前の公園 ここでさよなら言うなんて しかたがない 悪いのは私寂しかったからって 理由にならないよね奇跡を信じて バレンタイン・デイ時が私に味方してくれる そんな気がして 駅前の公園 ここであなたの笑顔待つ私は強くなる 今度こそ・・・あなたにもらった ブーツ抱きしめて マトリックスAより一言・・・☆それからの彼女は、毎晩 彼からプレゼントされたブーツを気の済むまで抱きしめて・・・ベッドの脇に置いてから眠りにつくようになったのです。外で履くのは毎年2月14日 その日あの駅前の公園で終電が行ってしまうまでその時だけと決めて・・・そしてラストはハッピーエンド!別れてから2年目のあの日、この次が終電という時、彼女は公園の前でただ待っていることに耐え切れず、プラットホームまで行くことにしたのです。階段を上がるときから彼女には自分の胸の鼓動しか聞こえていなかったと言いました。連絡通路を渡り、階段を下り始めたと同時に彼女は上がってくる彼の姿を見つけた!「心臓が飛び出しそうってあのことなのね。私は片手で胸を抑え、もう片方の手で手すりにつかまった。立ち止まったのは、足が震えていたから。立っているのが精一杯だったの」そういうことだった・・・なぜ、思い出したのか・・・ 良かったら、応援ポチお願いします。
2008.02.24
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○カウプレについて13333まであと11となりました!!条件の確認です。1、お気に入りブログに登録して頂いている方2、携帯は無効3、必ず、カウプレの「散文詩」を後で公開してくださる方 上記に該当していない方がキリ番を踏まれた場合は一番近いお友達に決めます。 。カウプレとは別に散文詩を一つどうぞ読んで見てください。(^-^) 「娘に」君は三つの暗号を持っている全部、解読できたよ行ってらっしゃいの笑顔の中には「お父さん今日も頑張ってね」って書いてあるぼくの背中を押してくれるよお帰りなさいの笑顔の中には「今日も1日、お疲れ様」って書いてある溜まった疲れも吹き飛んでしまうよおやすみなさいの笑顔の中には「お仕事も大切だけど、身体を大事にしてね」そう書いてあるどうりで最近寝付きがいい眠りに落ちるその前に、ぼくはつぶやく「ありがとう・・・」
2008.02.10
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