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年の初めにあたり、ミーの伝説は一回休みまして可愛い「母娘」のお話しを・・・。正月の3日、近くのショッピングモールの食品売り場でかわいい声が聞こえてきた。「ママ、またそれ買うの?」「え、ヒナちゃん(仮名)これ好きだったでしょ?」「そうだけど、同じのお家にあるよ」「え、本当に?」小学2年生?くらいの女の子は小さくため息をついて「ママ、この間もパパに叱られたでしょ『同じものいくつも買ってくんなよ』って」若いママさんはペロッと舌を出して「そうだったね、ママうっかりしてた・・・へへ」「今日も同じもの買って帰ったらまたパパに言われるよ」「何て?」「買い物に行く前に冷蔵庫の中をよく見てみなさいって」「あ、そっか、そうだったよね・・・」「ママ、これからは気を付けましょうね」「あ、はーい」と、若いママさんはまた舌をチョロっと出した。どうやら癖らしい。思わず笑顔になるほっこりしたやりとりでした。ありがとう可愛い母娘さん、いつまでも仲良くね (^^♪今年もポチっとよろしくお願いします。
2022.01.05
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それからの「ミー」三毛猫の「ミー」はあれからも変わらずあらかじめ母が少しだけ開けておく裏手の勝手口から侵入を果たし、朝食時の我が家の居間で立ち止まり「ニャー」と挨拶をして玄関の入り口を開けるように促す「ニャー」を残して縄張りを巡視すべく出ていく。思い出したが、2回目の時だけは「ニャー」のあとで家族全員による「お早う」の挨拶を受けて顔が空間に張り付いたようになったミーだったが、気を取り直したのか直ぐにいつものように目を細めて「ニャー」と鳴いて去って行った。そうこうしている内に季節は脚を早め、涼しさは寒さに席をゆずる決意を固めたらしく、早朝に吐く息は白くなって登っては消えるようになった。そんなある夜のこと・・・。布団以上の重みを感じて目が覚めた。股間の辺りだと気づく。「ニャー」驚いた!まさしくミーお嬢だったのである。「ミー?」「ニャー」(わたししかいないでしょ)変かも知れないが、そう言っているように聞こえた。しかし、よくも懐いたなここまで・・・股間の間で丸くなって寝ている姿、それはそれは可愛くてとても「どいてくれよ」とは言えないなあ・・・。けど・・・そう、けれどもである。僕はすこぶる寝相が悪かった。このままだととても眠れそうにない。どうしよう・・・。というところで今回を収めます。応援のポチをどうぞよろしくお願い致します。(^^♪
2021.12.23
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三毛猫の「ミー」 第2話※数行加筆しました。三毛猫の「ミー」はあれから毎日、それはほとんど朝ごはんの最中だったが仮住まいの我が家の勝手口から入ってきて居間を経由し表玄関から通りへ出ていくようになった。家屋を迂回するより近道だとお分かりのようで・・・実に賢い。「それだけでは無い」こう申しましたのは父でありました。わたしが「賢い」と申しましたことに付け加えることがあったわけですね。箸を休めて続きを聞こうと家族全員が父に目を向けました。「『ミー』はいっぺん立ち止まって、食事中のわしらに向かって『ミャー』と鳴いたな。あれは挨拶だな『おはようございます』だろう・・・だがわしらは誰も返事をしなかった。恥ずかしいな・・・今度からはちゃんと返事をしよう」そう言って父は食事を再開した。ぼくらもそうしたが、僕は気になったことがあって・・・。「おはようって言うの?」と父に問いかけた。「そりゃあそうだろ、お前は人間なんだから『ミャー』と返事をしたらミーが戸惑うかも知れんぞ」何だか納得した僕は大きく頷いていた。しかし、頷いてみたものの人間の言葉が通じるのか通じないのか?結果的に通じたのかどうかを判断出来るのか?結局のところ自分で判断するしかない事だけれど 僕は、そういうことを試すのって大好きなんだ。 その日僕が学校から帰ってしばらくすると、表玄関で「ミャー」と声がした。急いでドアを開けると、思ったとおりミーがいた。 「ミャー」と言ったので僕はワクワクしながら「おかえり」と言った。ミーは何だか嬉しそうにもう一度「ミャー」と言って裏の勝手口から帰って行った。 その日の夕食時、父にミーとのやり取りを話すと 「そうかやっぱりミーは賢いんだな。人間の言う事が分かるんだよ」 父の判断が僕と同じで、嬉しかったこと憶えてる。 そして ミーのお陰で楽しい一日だったこと、忘れない。今日も読んで頂きありがとうございました。応援のポチもよろしくお願い致します。(^^♪
2021.12.02
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三毛猫の「ミー」僕が16歳の年、我が家が新築することになり家族は近隣に空き家となっていた民家に仮転居した。仮住まいでの暮らしに慣れた頃、一匹の猫が我が仮住まいを通過するようになった。この猫は裏手に居住されるYさんの飼い猫で三毛猫(レディ)の「ミー」だった。Yさん宅と我が家は家族ぐるみ親しくさせていただいていた、とても気さくなご一家。だからなのか?「ミー」は初日から裏手の勝手口を器用に開けて台所に入り、居間に姿を現した。突然の訪問に我が家の反応は「え?」「ん?」「あ?」「お?」これは男共の反応。「あら、ミーちゃん」これは母の反応。母とYさんの奥さんは特に親しくさせてもらっていて、お互いの家の勝手口で、ある時は買い物の途中で立ち話、等々男子禁制の話で盛り上がる間柄だ。だから「ミー」とも旧知の仲だったわけである。「ミー」は母の姿を認めると立ち止まり「ニャー」と甘い声で挨拶をした。あれはおそらく忖度している声である。きっと母は普段から「ミー」に餌をあげているのではないか?次の家族会議で公開質問しようと思った。ところが「ミー」は表玄関に向かって歩き始めて直ぐに立ち止まると今度は僕に目を向けた。僕は潔白でしたよ! 彼女に忖度されるような事案は何もない。家族全員の目が僕に注がれていた。怪しいと言いたそうに・・・。いや、僕にはやましい事など何もない。この時我が家にはすでにアメリカンコッカスパニエルの「リリ」がいて、彼女以外にエサをあげたことなどないのだから。風雲急を告げる展開となって参りましたが、これより先のお話は次回へ持ち越させて頂きます。「次も読んでやろうか」と仰るお方はどうぞ応援のポチをお願い致します。(^^♪
2021.11.15
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突然ですが・・・そして勝手ながらですがどうしてもK君のこと、書けそうにありません。彼に関することは絶対に毛先ほどもフィクションには出来ない。けれど彼との思い出の中には、プライベート過ぎて第三者の方々に披歴することがかなわない事が沢山ある・・・。なので短編小説だったり、ショートショートだったり色々な内容になりますがカテゴリーはこのまま「短編小説」としておきます。どうぞよろしくお願い致します。(^^♪ マトリックスA応援よろしくお願いします。
2021.11.12
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またもや「化石賞」をわが日本が頂きました。でもどうでしょうか、日本は大気汚染問題に本当に後ろ向きでしょうか?先日逝った僕の友人K君も、以前から憂えていたことがあります。何故か今の日本人の多くが自らの国を否定する海外の意見を鵜吞みにしがちなこと。この「化石賞」にしても、アメリカ、カナダ、ロシア、オーストラリアなども頂いている賞です。なのに日本が代表的な存在のように言われるのを、積極的とさえ思える潔さ(これ皮肉、分かりますよね)で受け入れています。私の6カ国の友人たちは言ってます。「簡単に受け入れるから、言いたい放題言われる国になったんだよ」と・・・。彼らが言う通り、日本はただ手をこまねいて大気汚染を受け入れているわけではありませんよ。水素で走る自動車、ハイブリッド車はどんどん普及しているじゃありませんか。因みにあまり悪い事言われない中国と日本の大気汚染に関する関係を一つ示しましょうか。これは日本と中国の大気汚染に関する資料です。「2014年度から日中間で行われた取り組みとしては、日本が持つ大気汚染対策分野における知見やノウハウを中国の主要都市部における能力構築や人材育成などに活用しました。また2018年までの5年間で、揮発性有機化合物の測定方法の明確化や自主的測定や情報公開の仕組みの構築、発生源解析などによる重点対策地域の特定などにも日本の対策技術が導入されています。これによりPM2.5の濃度など、中国国務院が2013年に制定した大気汚染防止行動計画の目標を全て達成するに至りました」どうです?こんな事日本のメディアが発信してますか?我々の先祖が代々築き上げてきたこの国をもう少し大きな公平な目で見てみませんか。正当な評価を自分の国に、子や孫たちのために!K君が読んでくれて褒めてくれていると信じて。良かったらポチっとお願い致します。
2021.11.06
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秋なのに・・・3「秋なのに・・・2」事件の次の日曜日、12時30分 B君の部屋彼はたった今目覚めたところだ。いつもの日曜なら出勤なのだが、夕べは運悪く新米歌手のレコーディングでギタリスト担当に割り振られて赤坂のレコーディングスタジオ「ミントンハウス」で明け方近くまでお仕事。と言っても新米歌手はボーカルのパートだけ仮録りして先に帰ってしまった。「お疲れ様~」とか言っちゃって手なんか振りながら・・・。疲れるんだよ・・・。だが残されたミュージシャンたちは流石に本物のプロだけあって、キッチリ、テキパキ仕事をこなした。そこへ社長が登場。B君の肩をポンとたたいて「オ・ツ・カ・レ・Bちゃん、もう上がっていいよ。今日は一日ゆっくり休んでていいから」「そうすか、じゃあお言葉に甘えてお先に失礼します」と頭を下げて帰っていったのであった。B君、寝起きの一服を楽しみながら昨日を思い出す。(ワンフレーズずつしか録れないなんて、あれでも歌手か?・・・さてと・・・下でモーニングでも・・・)「キキッ! キキ―ー! ガシャ!!」(こ、この音って・・まさか!またAがチャリンコ飛ばして来たのか!? 勘弁してくれよーもう・・・)B君の無言の願いは叶えられなかった!「トントントン、トン・・・」(この能天気な足音は、Aだな・・・寝たふりするか・・・)ドンドンドン!「おーいBー!開けろよー!」「今開けるから、んなにドンドン叩くなよー!」ガチャ!Aの顔・・・暗い。「お前さあ、今度来る時は、『遊びに来いよな』って言ったろ!?なに問題抱え込んで来てんだよー」「悪い・・・そう思ってこれ・・・」A君が差し出したのはマックの紙袋。B君、何故か問い詰める気ゼロの顔になって受け取る。「お!ビッグマックセットにマックシェイクLサイズ! お前気が利くじゃん! そんなとこに突っ立ってないで上がれ、上がれ!」A君「夜ならビール、昼間ならマックセット。分かり易い奴」B君「ん?なんか言ったか?」A君「いや、とにかく喰おうぜ!」10分後B君「よし、腹ごしらえは済んだ。さあ、聞こうか・・・」A君「うん、実は夕べな、うちの社長に頼まれて例のT会の仏教講座に行って来たんだ・・・」B君「おいおい、大丈夫か?T会って問題あるって話だぜ」A君「それは大丈夫。T会の幹部にうちの社長と大学時代にバンドやってた人がいて、社長から『みんな悪いけど交代で顔だけ出してやってくれ』って頼まれててね、みんな『お仕事』の延長で行ってるだけだから。B君「そっか、それなら大丈夫だろうけど。・・・ところでまた此間みたいに青い顔してんのはどういう訳だ?」A君「それがね、あの講座・・・つまんない話だしお仕事の延長だから、右から左へ聞き流してたんだけど・・・」テーブルの上にあったマックの残骸を手早く片付けながらB君が言った。「だろうな、あの手の話は退屈なもんだと相場が決まってる」B君「うん、オレも思いっきり退屈してたんだけど・・・終わりかけて俺の中でフェイドアウトしかけてた話が今度はフェイドインしてきてね・・・」講師「皆さんは、人が死ぬときってどんな風だかご存知でしょうか?この話は書き物としては残っていないのですが、昔ある高僧が自らが見込んだ弟子に口伝えで残す『口伝』という方法で今に伝わるものです・・・」A君「・・・何となく興味が湧いてきたんだ」B君「・・・まぁ、分かるような気がする・・・」A君「で、その講師が話した『人が死んでいく時のパターンの1つ』っていうのがさあ!」B君「なんだよ!急にでかい声出して!・・・」A君「ごめん、聞いてくれ・・・その講師の話の内容がな・・・」B君「お、おう・・・」A君「こないだ俺が体験した事とまったく同じなんだよ!!」B君「!・・・・・ビール買って来いよ、ビール!!」A君「全部ちゃんと聞いてくれたらな!」B君「 分かったよ・・・けど、お前が聞いてきた『話』と『現象』の順番が問題だよな・・」A君「そこなんだよ!あの話を先に聞いてたら、あの夜のことは事前に刷り込まれた俺の思い込みによる幻覚だと言えなくもないが、俺の体験した現象の方が先だった!って訳よ・・・」B君「ううー・・・背中がぞくぞくしやがる! ビールじゃ物足りない!確か前に社長からもらった日本酒が・・・」ガサゴソ、ガサゴソ・・・「あった!」B君「これをお湯割りで飲む!お湯を沸かすから待ってろよ!」A君「おう!なるべく早いとこ頼むぜ!オレも思い出したら震えが止まらなくなってきたぜ・・・」おー怖!・・・というわけで自己満足しながらこの話、これで完結です。ちなみにこの2人は後日、とある神社に詣でてお祓いを受けまして、その後何の支障もなく暮らしていますのでご安心を。最後までお読みいただき、ありがとうございました。応援のポチをよろしくお願いいたします。(^^♪
2021.10.09
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秋なのに・・・2やばい話のつづき・・・・・で、いいんですよね?グビッと凍結しそうなビールを飲み干したA君、ぶるっと身体を震わせて。「あのオヤジ・・・冷やし過ぎだって! だからイギリス人が寄り付かないんだよー」「隣のティムな、あいつ温かいビール好きだもんな、気持ち悪!」「ほっとけよそんなもん、あいつの自由じゃないか!」「はいはい、そうでした・・・・・ってお前何か忘れてないか」「・・・あ、続きな、やばい話の・・・」(やっぱり、やばいのか・・・)「んでな、俺の部屋に『御厨子』あんだろ。(『おずし』小さな仏壇のような入れ物で仏像や経典『巻物など』を納める容器)あれから遠くへ遠くへ持っていこうとするんだよ何かが・・・であっち行ったりこっちへ跳んだり・・・」「ごめん、やっぱ夢だと思うぞ俺は・・・」「違うって、夢ならなんで俺が固まって寝てる俺の姿を見下ろしながら、部屋ん中飛び跳ねてんだよー」「なんだとー!お前が寝てるお前を見下ろしながらぶっ跳んでんのか?」「そうなんだよー怖くてちびりそうだってのによ、俺、見ちゃったんだ」「何を?」「部屋の天井の一番端の一角がぽっかり空いててさあー・・・そこに吸い込まれそうになるんだよーー!」「な、なんと・・・夢だって言えよ夢だって、今なら許すからさあ・・!」「最後まで聞いてくれるって約束したろ?ビール要らないのか!」「い、いる・・・」二人は指先を小刻みに震わせながら、おまけにあちこちビールをこぼしながらグラスに注いで飲み干した。そして再開!「で、・・・」「そうな・・・・・・で空いてしまった向こう側が見えたんだが、きれいな星空だった」「バカ言え、今日はずっと曇ってんじゃねえの昼間っから・・ずっと」「だからヤバいんじゃないか・・・ただの空間とか星空じゃないってことだろ?」「そう・・・そうかな?」「なんか意味もなくそこに吸い込まれたら最後だって、そう感じたんだ」「馬鹿野郎!吸い込まれてんじゃねえよ!頑張れよ!」「あ、ああ、で俺おかしなことに気が付いたんだ」「なんだよ・・・」「その空間に吸い込まれそうになるんだけど、その途中に御厨子があってそこの前を通ろうとするとスピードが落ちるって発見した」「それだ、それそれ、何とかしろ!」「分かってるよ、俺、父さんや兄貴が実家でやってるように、手を合わせてみたんだ」「その・・・お厨子にか?」「そうだ・・・」「そしたら・・・」ごくっと唾を飲み込む音がした。「噓みたいに、跡形もなく空間が消えた!!!」「お前、やったじゃん!偉いよ、やったやった!」「おう!やったやった!・・・ビールあと2本飲む?」「飲む飲む!このままじゃ眠れないよー!」A君が降りていく、トントントン。続きます・・・。怖かった?いつものように応援のほどよろしくお願い致します。(^^♪
2021.09.25
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秋なのに・・・秋なのに・・・夏の名残りを惜しむあの類のお話です。この物語の登場人物はA君・・・ライブハウスのスタッフ・・B君・・・スタジオミュージシャン二人とも僕の友達です。ある夏の日の夜のこと・・・B君はアパートの部屋でプロ野球ニュースを観てました。と・・・キーッ!ガシャン! キーッは自転車のブレーキ音、ガシャン!はスタンドを無視して道の脇に半ば放るように置いた音。息を切らして上がってきた(B君の部屋は2階)A君「水一杯くれる・・・」「水と言わずビールいけよ」とグラスを出してテーブルの端に、野球ニュース観戦の視界を遮らない位置だ。注いでやる・・・優しいギタリスト。プハーの後、「実はな、さっきプラネタリウムを見たんだ・・・」もう一杯。「プラネタリウム?・・・どこで?」「俺の部屋で・・・」「・・・なんだ、もう飲んじゃってんのか?」「違う、違うんだよ!」「まあ落ち着けよ・・・」「んなこと言ってられんのは今の内だぞ」「この野郎、その言い草はなんだ・・・ビールも無くなったし」「分かった下で買ってくるから、話、聞いてくれよ・・・」「おう、任せとけ・・・ビール2本な」A君の降りてく靴音がトントントン、B君の部屋の階下は音好きが集まる飲み屋さん。その名も「Otosukiya」「音数寄屋」の2枚看板が目印。セルフでビールのテイクアウトもOK!トントントン、上がってきたA君は両手に2本ずつビール瓶を持っていた。「おい、気前良いな!何でも聞いてやるぞ」B君、応援してるカープが勝って、ただでさえご機嫌なのにビールが4本やってきたので、笑顔満面!A君「おれさあ、実は今夜は早々に寝ちゃってて・・・」B君「はは、巨人負けちまったもんな lol 」「るせえな最後まで聞けって・・・」「はいはい、ビールあるもんな、それで?」「ああ、急になんか胸が苦しくなって、目が覚めてみるとなんだか部屋の空気が違うんだよ。よどんでるってか・・・そんな感じで、そしたら身体が浮いた・・・んで、テーブルの下にパッと入り込んだり、ソファの上に飛んだりするんだ」「飲みすぎて悪い夢でも見たんだろ・・・」「違うって!夢なんかじゃないよあれは!」B君(こいつ噓はつかない絶対に・・・とするとやばいなこの話・・・)つづきはまた次回で!いつもお世話になっております。今日も応援のほどよろしくお願いいたします。♪
2021.09.18
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※ 「初老オヤジの願いごと」はこれで完結と致します。 お読みいただいた皆様にお礼申し上げます。 「ありがとうございました」続・ゾク初老オヤジの願いごと「パパー!×2」俺の宝物たちが両方の脚に纏わりつく。「練習(けいこ)!道(とおる)!」しゃがんで抱き上げた。なんて久しぶりの感触!思わず餅のようなほっぺにスリスリをした!「パパ、痛いよー、おヒゲそってないでしょー!」道が俺のあごをかわいい手で突き放そうとする。「いいじゃないか、久しぶりなんだから」「うそだー・・昨日も・・だったよねお姉ちゃん」「そうだよね、パパったら忘れたの!?」練習が上半身をクネクネしながら言った。「ええ!そうかなあ、じゃあついでに練習にも」スリスリしようとして君子に止められた。「あなたその辺にしとかないと、また泣かせちゃうから」「つまんねえの・・・。」「もうちょっとだったのに、なあ道」「うん・・・でもお姉ちゃん、すぐに泣いちゃうのはママの言うとおりだから、パパ気をつけてください」「はーい、一応分かったことにしてやる」道「ええー、いちおうって何?」練習「道、知らないの?パパが一応っていう時はホントは分かってないってママが言ってたじゃない」道「そうなんだ・・・」君子はその様子をさも嬉しそうにケタケタ笑いながら見てる。やがてみんなで遊園地に行き、いつものようにハンバーガーやジュースの類を飲み、俺の苦手なジェットコースターに乗った君子と子供たちの嬌声を聞きながら「つまんねえの・・・」とつぶやく俺。とは言いながら心行くまで遊び、二人で子供たちをおぶって帰宅。明日の朝まではまだ充分な時間があり、若い夫婦には思惑があり・・・ね♪日中子供たちと夫婦とであんなに遊んだのに、やっぱり若いって素晴らしい!時間が惜しい二人はシャワーを浴びて、そのまま・・・一応子供たちの部屋を覗いた時までは親だったが、直ぐに男と女になったのである!結婚する前よりも、今の方がより愛おしく思える君子。もう、何もかも許してもらって好き放題!君子もそれに応えて許し放題!何度も何度も♪朝が来る前に♪とばかり峠を跳び超えたのだった。ありがとう!超マジシャン。例によって忘れられた頃に更新しました。(^^;どうぞ応援☆をよろしくお願いいたします。♪
2021.08.23
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続・初老オヤジの願いごと (これが後編になるのか、続くのか、答えは風に吹かれて・・・)目蓋が開いた。天井・・・照明・・・?上半身を起こす・・・シミがない。去年の台風の大雨で出来たシミがない。たしか、あの隅っこに・・・ないな。ガチャ、ドアノブが回る。もう少し寝かせてくれという意思を伝えるために寝返りをうつ。「あなた、もう起きて。朝ごはん食べてくれないと。また『朝めし抜きで腹減ったから』とか言って途中でコンビニに寄り道なんて不経済ですから」「うるさいなあ・・・まだ犯してもない罪で常習犯扱いしないでくれる、朝っぱらから」「あら、充分に常習犯だと思うけど」え、・・・今日は珍しくスカート?最近はずっとジーンズだったのに?おまけに丈が・・・「ちょっとスカートの丈、短いんじゃないの?」寝室を出ようとした君子が振り返る。「なに言ってんの、いつもと同じじゃない。早く顔洗って本格的に目覚めなさい」「若い・・・え、若い」君子の顔が赤らんだ。「なに言ってるの朝っぱらから!バカ・・・」あ、そうだった。我ら夫婦のマル秘の合言葉は「若い×2」だったのだ。「ちょっとおいで・・・」「なに言ってんの!いい加減に・・・」「そうじゃない、そうじゃないんだ。ただ昨日の『夜の訪問者』が夢だったのか、そうでなかったのか確かめるだけだから」「あなた、今日危ない人みたいよ・・・」「いいから、これは命令だ!」途端に大人しくなる。結婚するまで彼女は婦警だったからか、命令口調に弱いのだ。交際を初めてすぐにこの事に気づいた俺は、彼女のこの習性を利用したものだった。やっぱり、おかしい若すぎる。目尻のしわもないし・・・。「ちょっとこっち、鏡見てみ」そう言いながら、彼女の腕を引いて姿見ドレッサーの前に並ぶ。鏡に映るふたりの姿・・・「エーッ!!」素っ頓狂な声を長々と発したのは俺の方だった!「若い!俺も若い、若すぎる!」(あの、マジシャンを超えたマジシャンめ!だれが俺たちを若返らせてくれって言ったよ!子供たちだろうが!役に立たねえ・・・いや、待てよ。これはこれで、すごいことではあるか・・・ )君子は元ミス警視庁だったほどでプロポーションは良い。あの頃とあまり変わらない君子を振り返ってみて、あのマジシャン、結構気が利く奴かも・・・そう思った時。『ご主人様、まあ落ち着いて下さい。私はあの後、どんなシチュエーションがベターなのか考えてみたのです』「あれ、昨夜の超マジシャン?」『そうです。あ、おはようございます。子供さん達だけが若返るのでは、違和感があると思ったのです。子供さん達の方が怖がるかも・・でしょ?』「あ、なるほどね」『はい、それでご家族全員で若返ってもらって、つまり時空の歪の中に24時間の特別な時空帯を設けてそこにご主人様をお連れしたと言うわけです』「じゃあ、あと24時間はこの状態が続くと・・・」『そうで御座います。そして次の朝には元通り、50歳のご主人様と48歳の奥様との2人暮らしが再開されます。これはご主人様がご存命中に限り、毎年この日に訪れる私からの恩返しで御座います』「なんだか、凄いことになっちゃって・・・ここまでしてもらって、申し訳ないねえ」『いえいえ、私はかけがえのない命を救って頂きました。このくらいはお礼を言って頂く程の事ではありません・・あ、もうひとつの宝物がおいでですよ』「パパー!」こんなこといいな、出来たらいいな・・・♪って思いません?子育てを終えた皆様。いつもお読みいただきありがとうございます。良かったらポチっと応援をよろしくお願い致します。♪
2021.07.30
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※突然ですが、閃いて超のつく短編小説、参ります。 初老オヤジの願いごと何故だか寝付けずにいた。Amazonプライムの映画も面白そうなのやってない。追加料金払えばましなのあるけど、月に500円の視聴料払ってんのにまだ取るのかよー、「見たい放題」ってなんなんだ!「ピンポーン」壁の時計を見る・・・。「なんだよこんな夜遅く・・・」「ピンポーン」「だから、女房起きちまうって!」急いでドアホンの向こうの不届き者を確かめる。「うん?・・・どなた?」「こんばんは。昨日はどうも」「昨日はって?・・・! あ、あんた昨日の・・・」「あ、はい、昨日は助けていただきありがとうございました」「それは・・・で何です、今頃?」「すみませんが、ちょっとだけ開けていただけませんでしょうか」「ええ?今、この時間に?」「すみません、お願いします」仕方なく、本当に仕方なくだがドアを開けた。「こんな時間に何の用ですか?非常識でしょ?」お邪魔しますと言って玄関に入ってくる「ちょっと、何だよ勝手に人んちに・・・。」「すみません、明日は帰らなければなりません。直ぐに済みますので、玄関先で結構ですので」「なんか訳わかんないけど、なに?」「昨日は危ないところを助けて頂いて、お強いんですね」「まあ、若い頃は空手やってたから、二人位なら追っ払えるかな」「それはそれは・・・。」「あのね、ここで話してると女房に聞こえてあいつ起きちゃうから寝てるとこ邪魔されると機嫌悪くって困るんだよ」「それなら大丈夫です。聞こえませんから」?なんだこいつ?やっぱ入れるんじゃなかったか・・・。「大丈夫です、私はこう見えてもマジシャンを超えたマジシャンですから。はい!」「あんた酒でも飲んでんのか?いい加減にしないと警察呼ぶぞ」「ごめんなさい、直ぐに消えます。その前に昨日のお礼をさせて下さいませんか」「お礼?そんなのいいから、もう帰ってくれ」と、そいつが玄関で土下座をしたではないか!「お願いします!どうか恩返しをさせて下さい!」訳の分からない情熱を迸らせているが、悪い奴には見えない。「分かった、早く終わらせてくれ」「はい!・・・なにか願い事はありませんか?」(何を言うかと思えば、やっぱおかしい奴か?)「何それ?」「はい、ですから何か願い事がございましたら、仰って下さい」「それを叶えてくれるって訳?」「はい、一つだけでございますが、何でも結構です」こいつ、・・・しかし、危ない奴ではなさそうだし、乗ったふりして早いとこ帰ってもらおうか。「願い事ねえ・・・急に言われてもなあ・・・」(!あっと、そうでもないぞ。さっき想像してたこと・・・あれが叶えば・・・な訳ないだろう。どうせ叶う訳ないんだ、適当に言って帰ってもらおう)「あれだ、うちの子供たち、二人だけど女の子と男の子、ってももう大人だけど・・・最近あんまり顔を見せてくれないし、来ても生意気言って・・・女房とも話したんだが、小さい頃は二人共可愛くてね・・・それこそ『目の中に入れても痛くない』っての・・・一年に一度でいいから小学生の頃に戻ってくれたらどんなに嬉しいだろうねって・・・。無理なのは分かってるんだ。バカな夢だろ」「いえとんでもない。素晴らしい願い事だと思います。 いいですねえ・・・分かりました。その願い事叶えて差し上げます。恩返しですから、きっと叶えます」「・・・ま、いいけど・・・そんなところで・・・」「わかりました。これで恩返しができます。有難うございました」「ん、まあ、あんたの気が済んだのなら結構だ。じゃあこれで」「はい、夜分に失礼いたしました。これで帰ります。どうぞお楽しみにして居て下さい」帰って行った・・・。女房のやつ起きてこなかったな・・・。訳の分からん奴が訳のわからんこと言って帰ってったか・・・。何だか眠れそうだぞ・・・。つづくいつも拙なる文章を読んでいただき、ありがとうございます。できればポチっとひとつ応援して頂けると嬉しいです。♪
2021.07.22
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「聖夜の再会」 短編 沢田 佳(さわだ けい) 雪の降る中を走る京王線の電車の中で、 佑一と歩(あゆみ)は10年ぶりに再会する。 聖夜がくれた奇跡の再会!そのあと二人は・・・ にほんブログ村
2011.11.29
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