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Kasabianの8th「Happenings」。もう8枚目のアルバムになるんですね。Club Footの衝撃からいったい何年経ったのかと思うと、ちょっと恐ろしいです。私が音楽と断絶していた間に、トムミがバンドを去り、サージがヴォーカルを取るようになったKasabian。大丈夫なのかなと思いつつも音を聴くこともせずにいましたが、昨年末に前作を聴いてみて、「あ、これならカサビアン大丈夫でしょ」と思って(あとでブログの記事にしたい)、今回の新譜も期待していました。そして期待は裏切られることはありませんでした。「Call」とか「How Far Will You Go」なんかはまさにKasabianらしいエレクトロでリズミカルで重低音で、ライヴでも映えそうです。でも、私が気に入ったのは、ちょっと意外に思った「Come Back To Me Around」です。ディスコチックな音がなんだかとても魅力的。すごくメロディアスで美しいなと感じる一曲です。Kasabianの曲をカッコいいと思うことはあっても、美しいという感想を持ったことはあまりなかったんですが、この曲は美しい。詞も割とロマンチックな雰囲気で、それまで彼らの音を雰囲気だけで聴いていた私は、深く反省しております。その流れでいうと、「Darkest Lullaby」もそうなのかな。詞はすごく沈痛だし音はメロウだし…でもしっかりKasabianらしいダークなリズムが刻まれているのが、カッコ美しい。ラストナンバーの「Algorithms」も、これ本当にKasabianですか?と思ってしまいましたが、美しさ、優しさ、荘厳さが一気に押し寄せてきて、これライヴで聴いたら泣きそうです。力強いコーラスがまるで賛歌です。Kasabianで泣く日が来るとは思いませんでしたが、これは泣くと思う。Kasabianの音楽は、「踊れてトリップできて合唱できる激ロック」と勝手に決めている私ですが、この1枚はまさにそれでした。トムミがいなくても、彼らは大丈夫(そりゃあいたほうが良かったけど)。改めてそれを感じたアルバムです。10月には久しぶりの単独来日公演があります!もちろんチケット取りました。楽しみです。
2024.07.31
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個人的に、いまいちばんアルバムリリースを楽しみにしているバンドが、イースト・ロンドン発のDeadletterです。ポストパンクのカテゴリに入っているようなのですが、私はポストパンクっていまいちどんなものなのかよくわかりません。調べてみたけどさらによくわからなくなりました。なのでポストパンクという言葉は忘れようと思います。投げやりに言葉を叩きつけてくるヴォーカルが、だんだんと癖になります。そして後ろでクールにビートを刻む弦楽器隊とドラムス。そこに、実にイイ感じで艶やかさを添えるサックス。鋭く冷たく、硬質なサウンドは、聞いていて多幸感を得られるとかそういう類のものではありません。でも、このストイックな世界観には、とても引き付けられるものがあるんです。PVが軒並みモノトーンなとこもカッコいい。私が一番好きなのがこれ↓「Mere Mortal」割と軽快でポップ風味な↓「The Snitching Hour」これがいちばん最近公開になったPV↓「Relieved」ちなみに6人組の写真ですが、先日インスタで女性メンバーのPoppyが脱退するようなメッセージを見たような気が。彼女のサックスがけっこうサウンドの中でも効いてたので、残念ではあります。9月にアルバム「Hysterical Strength」がリリースされます。これは楽しみ。
2024.07.30
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アマプラ入ってて良かったなと心底思ったのが、今回のフジロックの配信です。しかも、私が見たかったKillers、ジザメリ、RIDE、ノエル兄にルー様。最高じゃないですか。特にジザメリ~RIDE~ノエルの流れなんて、UK好きには泣いてくださいって言ってるようなものです。キラーズに関してはすっかり忘れていて、途中から見ましたが、ワタルさんのドラム(激うま)に感動したり、ブランドンの変わらぬカッコよさに悶絶したりと、とても楽しめました。初日のトリがすでに最終日の大トリでもいいんじゃないかと思うほどの満足感。1st~3rdくらいまでしか聞いていない、大したことないファンですが、Mr.BrightsideとHumanはやっぱり最高でした。3日目はもう言うことなし。ルー様ことRufus Wainwright。本当にこの人の歌声は規格外です。画面越しでこれだけ伝わる神々しさ。年取ったなあとさすがに思いましたが、荘厳かつ壮大な彼の世界観は十分に伝わってきました。ハレルヤとかもう泣くしかないじゃないですか。キラキラしすぎなジャケットもルー様だから許せます。次はジザメリ。あの甘いのに鳴りまくるギターがいい。あの……ジムが可愛すぎるんですが。両手で終始マイクを持って歌い続ける姿に、失礼を承知で萌えてしまいました。ベースがプライマルのシモーヌさんでカッコ良かった。そしてやはりジムが可愛い。可愛らしく手をつないでデュエットしてたのは、ベス・ギボンズでいいんですよね?RIDEはたまらなかったです。あの場にいたら、もっとすごい音のシャワーを浴びることができたでしょうね。現地の方が本当に羨ましかったのはこのアクト。Peacesignで思わずPCの前でピースサインしました。Chelsea Girlとかなんですかあれは。そしてアンディはひたすらカッコいい。ノエル兄は、兄よりも後ろのハリボテ?ペップが映るたびに笑ってしまいました。せっかくいいとこなのにあれが映ると笑っちゃう。私はノエル兄ソロはあんまり聴いてない不届き者ですが、後半のOasisセットリストには、曲が始まるたびに頭を抱えてました。泣かせに来てるでしょ?WhateverにMasterplan、Little by Little、Stand By Me、Live Foreverで極めつけのドンルク。兄、カッコ良すぎです…!!!一時期、本気で3日目だけ行こうかと思ってたくらいのフジロックなので、まさかの見たいやつ全部配信は嬉しい誤算でした。アマプラに感謝。
2024.07.29
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アンドリュー・スコットがローレンス・オリヴィエ賞を受賞した「プレゼント・ラフター」をNTLiveで観てきました。2019年の作品ですが、再上映ということでこれは逃せん!ということで。3時間という長尺ながら、全然飽きなかったです。というのも、登場人物たちのマシンガンのような会話劇が面白過ぎるから。主演のアンドリュー・スコットがもちろんお目当てでした。チャーミングが大爆発していました。アフリカツアーを目前に控えた人気俳優のギャリーを中心に、元妻・リズや彼の躍進を支えてきたメンバー(+その夫)、秘書、お手伝いさんたちや行きずりの関係を持った若手女優とか彼のファン(?)のイカれた駆け出し劇作家などなど…みんながそれぞれに強烈な個性を発揮して、すさまじい化学反応で生み出される笑いがたまりませんでした。終始ニヤニヤしつつ、時に声を上げて笑っちゃいましたよ。アンドリュー演じるギャリーは、名誉欲とか虚栄心とかの塊な癖に誰も結局信じられなくて、誰に対しても演技してしまう。それがだんだんと暴かれていき、ラストに大爆発してしまいます。それにしてもこの人の「ニヤリ」と笑う顔の気持ち悪さ(いい意味です)が最高です。静と動の対比もすごいし、素面になった瞬間のすさまじい孤独感を目線や背中だけで語るってすごい。「ぼく、迷子なんだよ」とぽつりと呟くところの眼差しも、静かなのに強烈な印象。どこに行っても人気俳優として見られてしまい、本当の自分なんて誰も見てくれないし、自分でも本当の自分がなんなのかわからなくなりかけている。そんな皮肉も随所に散りばめられていて、これがスターの悲哀か…と。個人的には、無理やり押しかけてくる劇作家もどきのローランドがめちゃくちゃ面白かった!最初はギャリーを批判しているくせに、ギャリーが逆ギレした途端に恍惚とした表情になってしまって、それでこそあなたです!みたいな感じでもはやストーカーと化す(笑)。あと、設定がバイセクシャルになってる人が多くて、誰が誰と関係があるの!?と一瞬混乱しました。面白かったですけどね。ギャリーとジョーの妙に濃厚なキスシーンとか。あと、下心のある相手の家に押し掛けるためにやたらと「鍵を忘れた」っていうセリフが出てきて、これが常套句なのか!と納得してずっと笑ってました。ますますアンドリューが好きになってしまった次第です。
2024.07.24
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先日懐かしいtumblr界隈を徘徊していたら、それはそれはゴージャスでビューティフルなニールの笑顔が登場しまして、これはなんだと思ったら、Sky Artsで放送したらしいcoming upのドキュメンタリーの映像でした。あんなに笑顔の彼はあんまり見たことないです。Suedeのアルバムはこれですべて記事にすることになりますが、ラストは「coming up」を。無人島に持って行くならどの一枚?なんて聞かれたら、私は即答でこれを選びます。本当にダントツで好きで、何を聴いていても結局これに帰ります。バーニーの脱退という、バンド史上屈指の危機を乗り越え、華やかにシーンに帰還した彼らの代表作です。加入当時若干17歳のリチャード、そしてニールという2人のニュー・ボーイズと、ブレット・マット・サイモンの年長組が、凄まじい化学反応を起こした一枚だと思います。ニールのコーラスが入るようになったのも大きいと思いますね。あのコーラスは、何とも言えず、エロい。1st、2ndとはまったく異なるアプローチで、ポップに振れた彼らの音ですが、根底に流れる毒っ気やドラッグやエロさは変わっていません。私が彼らの曲の中でいちばん好きなtrash、ライヴ最高なfilmstarにbeautiful ones、ライヴでやってくれないけどこの頽廃感が実にsuedeチックなlazy、なんだかいつも感極まってしまうsaturday night。彼らを代表する曲がめいっぱい詰め込まれたこの一枚は、間違いなく、私の中で最強アルバムです。そして、ニールがバンドのソングライターとして「こいつ、やれるぞ」と周囲に思わしめたstarcrazy。ライヴではおなじみのsheも、suedeならではのねじくれて病んだ世界観がたまりません。ジャケットはJoy DivisionやNew Orderを手掛けていたピーター・サヴィル。この人相当ブレさんにほれ込んでいたみたいで、このあとhead musicも彼が手掛けます。そして私が存在を忘れていたデラックスヴァージョンには、B-sidesやデモ音源がこれでもかというほど詰め込まれています。デモ音源はけっこう楽しい。そしてB-sidesは…本当にね、彼らのB-sidesは素晴らしいんですよ。another no oneとか、泣いちゃいますよ。Suedeの描くガールズの典型。しかも愛すべき。europe is our playgroundのオリジナルヴァージョンが入ってて、一瞬、何の曲かわからなかった(苦笑)。声が好き嫌い分かれるのは事実だと思います。でも、これがハマると抜け出せなくなるんですね…。ライヴの動きが変だと言われるのも事実です。今は多少マシかもしれない。でも、これも、ハマると目がハートになっちゃうくらい抜け出せなくなるんです…。
2024.07.14
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これも私の暗黒時代にあった話ですが、SuedeがDog Man Starリリース20周年記念でロイヤル・アルバート・ホールで行ったライヴの模様が収録された、いわば最強ヴァイナルが2015年にリリースされておりました。CDのみでもリリースあったみたいなのですが、そこは今、私の欲がリミッターを振り切っているので、どうしてもレコードが欲しくて。タワレコに在庫があるようなので、電話してみたら、店員さんが「マイク振り回してるやつですよね!」とジャケットの説明をしてくれたので、思わず笑ってしまいました。さて、届きましたが、ものすごく重いです。配送にしてもらって良かった。内容は4LP+2CDに加えて、実にカッチョイイ写真がおさめられたブックレット付です。バーニー在籍時のアルバムを、バーニーのいない彼らが再現するのってどうなのかなと思いましたが、そんなもの杞憂です。というか私はリッチのギターも好きなのでむしろ大歓迎。しかもそこにニール加わってるんですから、言うことないです。また、このライヴではサックスやストリングスが加わっています。彼らのライヴでは実にレア。最初の2LPは、Dog Man Starの再現です。再結成した勢いとバンドとしての円熟味が合わさって、なんだかもう凄いとしか言いようがない。語彙力乏しいので申し訳ないですが、このライヴは、凄い。やはり場所が彼らにとっての大きな節目となってきたロイヤル・アルバート・ホールですから、気合の入りようも違ったのでしょうね。new generationはお客さんの盛り上がりっぷりも聞こえてきて、こちらもテンションが上がります。こないだマンチェスターのライヴではやったみたいなのですが、Hollywood Lifeの力強さったらもうもうもう!昔の兄さんの声は若い艶やかさがありましたが、40代超えた兄さんの、まさに年の功的な安定の声で歌われるのもいいですね。2 of usは、けっこう最近になって個人的に前より好きになった曲。割とライヴでやってます。ニールのピアノのタッチが優しくていいな、と。バーニーのピアノは、感情の塊って感じなので、二人のスタイルはずいぶん違うと思います。その流れのblack or blueも美しい…。the asphalt worldからのstill lifeは、もう恍惚の域です。次の2LPはアンコールでやったらしく(でも1時間くらいある)、ヒットパレード+α的なもの。ライヴでおなじみのナンバーはもちろんですが、my dark starやwhipsnade、together、そしてなんとstay togetherもあり…dog man starの世界観とつながるナンバーもセレクトされています。Bloodsportsからのit starts and ends with youとかもあるので、このアルバムがお気に入りの私には嬉しいです。文句なく素晴らしいライヴですが、改めて、バーナード・バトラーという人の才能を再実感した次第でもあります。彼はそこにいないのに、いまだにバンドに影響力を及ぼしているという…。けれど、彼の残した曲を、新たに加入した当時のNew Boysたちと兄さん・マット・サイモンでさらなる高みへと引き上げた、記念碑的なライヴなのだなと思いました。すごいね、本当に。
2024.07.13
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Suedeのオフィシャルストアがクローズすることになったらしくて(Townsend Musicに移行するらしい)、なんだかいろいろ投げ売り状態になっていたので、思わずポチっとしたのが、The Insatiable Onesのポスター。セールになっていたこともありますが、本体より送料の方が3倍くらいした(苦笑)。とはいえ、すごく厳重に梱包されて届いたので、こりゃあ送料も高いよなと納得です。ただ…想像以上に大きい。貼るつもりないけど、貼る場所もない。↑のポスターは、TrashのPVですね。若かりしマットの横顔が麗しい。ぼやけてるけど、兄さんが顔面最強だったころの美しさも伝わってきます。そして、↓のポスターがどうしても欲しくて。だって、リッチ(痩せてるとき)+王子様チックなニール+兄さんのお尻ですよ。しかも王子の指めっちゃキレイ…。今も眺めてにやけています。で、もうひとつ頼んだのが、兄さんソロのときのTシャツです。分かる人には分かるけど、知らない人はなんも分からないというところがミソです。Suedeの韓国ライヴに着て行こうかな。でも、マニックスとのコラボTも捨てがたい。そしてTeenage Cancer TrustのTシャツも着たい。そんなことで迷うなんて、なんてお気楽なんでしょうか。舞い上がっているだけです。本当に。
2024.07.05
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7月2日、ヒューリックホール東京にてFairground Attractionのライヴを観に行ってきました。私は彼らのリアルタイムを知りません。大人になってから兄に教えてもらったEddi Readerが入口でした。けれど、EddiのライヴでPerfectを初めて聴いたとき、初めてなのに泣いたんです。なんだかすごく心が震えたんです。それから何度か彼女のライヴに足を運び、CDを買いそろえていましたが……まさかのFairground Attractionの再結成のニュース!BBCとか動画見ましたよ。EddiとMarkが仲良く出ていて、しかもyoutubeに新曲もアップされていて、嘘じゃないと確信したときにはひとりで祭りでした。チケットが取れたのは、本当に運が良かったのですね。ところが、この日はなんと、ドラムスのRoyが体調不良により不参加!驚きましたけれど、他のメンバーがそれでもライヴを決行してくれたことを本当にありがたく感じました(ちなみに今日のRoyさんは復活してる模様)。定時を少し回ったところでメンバーが登場です。ただ、私は立つ気満々だったんですが、立たない仕様だったようで……おとなしく座ったままでいることにしました。それにしても……なんでこんなに涙が出てくるのでしょうか。私、最初からハンカチ必要でした。Eddiが!すごくチャーミング!ニコニコしながらダンスし、聴衆を歌わせ、そしてその素晴らしい歌声。時々Royさんのいないドラムをいじくってみたり、本当に可愛い。ドレスも綺麗。Markと可愛いダンスしてたのも微笑ましかったです。Royの不在は残念でしたが、その分、お客さんとの一体感は半端なかったと思います。みんなあったかい拍手でリズムを取って、それがドラムの代わりでした。曲の後の鳴りやまない拍手にEddiがちょっと泣いちゃう場面もあって、私もまた泣く(笑)。本当はメンバーもとても不安だったのかなと思います。そりゃあそうですよね、大事な1ピースが欠けた状態で、35年ぶりに自分たちを楽しみに詰めかけてくれたお客さんをがっかりさせたくないとすごく気張っていたのでしょう。Find My LoveとかClareとかもうなんでもどれでもいちいち感動。そしていちいち涙ぐむ自分。Perfectは……もちろんパーフェクトでした!みんなニコニコで大合唱。気持ち良かった!Commedy WaltzはちょこっとEddiが歌ってくれて、それも感動的だったし、Allelujahで感動は最高潮!で、また泣く。これで終わりかと思って帰り始めるお客さんがいる中、しぶとく残って拍手を続ける(私もです)人たちのおかげか、まさかのトリプルアンコールでEddiが登場!「ボーイズはもう寝るんだって」とか、タバコを吸うジェスチャーをして見せたりしながら、彼女が弾き語りで歌ってくれたのはWhispers。残っててよかった…!新曲のWhat's Wrong with the World?もBeautiful Happeningも、新曲とは思えない雰囲気で馴染んでいたと思います。私はこのBeautiful Happeningをyoutubeで聴いたときから、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような思いがしていて…実は今回いちばん泣いたのはこの曲です。彼らの再結成、そして来日公演と、それらがすべて、私にとってのBeautiful Happeningでした。彼らが日本を大事に思ってくれていることが伝わるライヴでした。それは、この日手に入れたEPもそうです。これは日本限定みたいで、Beautiful Happeningを始め、4曲すべてが新曲です。可愛らしいクリアピンクのヴァイナル。サインの入ったシートもついています。嬉しすぎる!これからも元気に(これがいちばん大事)活動を続けていってくれたらいいな。
2024.07.03
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