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1階がクルマを展示したギャラリーになっており、その脇にカフェがある。2階はレストランとバー。
ある週末、2階のレストランでランチを食べてみた。ブッフェスタイルの前菜、メイン料理、デザートバイキングというスタイルで、設定価格もかなり良心的だった。
レストランUPSTAIRSはモダンでスタイリッシュな内装。ドアを開けて進むと、クルマのデザインとのつながりを感じさせる機能的なフォルムのオブジェが出迎えてくれる。メルセデス・ベンツの店らしく、照明にブランドロゴであるスリーポインテッド・スターのデザインを施すなど、「これで本当に1年半しかやらないの?」と思うような力の入れようだ。
バイキングの食事は基本的に好きではないのだが、この店のブッフェスタイルの前菜には驚かされた。
本格的なイタリア料理で、どれを食べても素材の味がしっかり活きている。野菜はかなり厳選したものを使っているようだ。素材の調達能力からして並々ならぬ「コネクション」を感じさせる。
2人で行って、スープランチとパスタランチを選ぶMizumizu+Mizumizu連れ合い。
こちらがスープ。ミネストローネということだが、ぷっくり浮いた数々の野菜を味わう感じだ。
こちらがパスタランチ。スープランチよりも、個人的にはこちらのほうがお奨め。
テーブルに置かれたとたん、生のチーズの新鮮な香りが漂ってきた。缶入りのパルメザンチーズでは出せない香りだ。厚切りのパンチェッタはほどよくカリッと火が通り、トマトソースは少し濃厚。スパゲッティの下に、大きなイタリア茄子が隠れていた。たっぷりのオリーブオイルを含んだイタリア茄子は、まさにそのまま素材を味わってもらうためのもの。
前菜もメインも、主役の料理は明らかに野菜。なので、野菜が苦手な人には向かない。Mizumizuは野菜大好き人間ではないのだが、ここの野菜が一味も二味も違うことはよくわかった。
デザートバイキングも1つ1つは小さいが、味は凝っている。ガラスの棒にささっているのはパウンドケーキ。時計回りに、ガトーショコラ、かぼちゃのロールケーキ、フルーツタルト、ガラスの器に入っているのがフロマージュブラン。
フロマージュブラン以外は、全部甘かった(苦笑)。
だが、それにしても、この場所で、この種類と味で、この値段というのは驚く。もしかすると、レストランで儲けようと思っていないのではないかとさえ思う。
つまり、あくまでメルセデス・ブランドに親しんでもらうための宣伝の一種で、レストランの採算は度外視なのではないかと・・・
あるいは、オープンしたばかりだからリキが入っているのか?
だんだんと「やっぱりこれじゃ、あまりに合わない」ということで、サービスする人が減り、品数が減り、味が適当になっていく・・・なんてことはないのだろうか?
あるかもしれない。
六本木で野菜中心の本格イタリアンを食べたいなら、早めに(?)行こう、「メルセデス・ベンツ コネクション」のレストランUPSTAIRS。
しかし、1年半たったら、これだけカネをかけた内装のレストランをどうするのだろう? そんな心配までしてしまった。
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