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2014.12.13
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グランプリファイナル男子ショートが終わった。

改めて、競技会場の客席数(キャパシティ)の少なさに、ヨーロッパでのフィギュア不人気の現実を思い知らされる。ワールド銅メダリストのホーム開催だというのに、スポンサーも日本の企業(含む在日系資本)ばかり。

さて、男子ショートの感想を端的に言うなら、難度の高いジャンプを「降りる」かどうかではなく、「回り切れる」かどうかを競っていることが非常に鮮明だった、ということに尽きる。

これはもう選手のほうには徹底されていて、皆回り切ることに意識を集中させているから、その分、こらえたような着氷が多く、見た目の印象はよくないジャンプが多かった。だが、プロトコルを見ると、回転不足を取られた選手が一人もいない。

フィギュアスケート(シングル)は完全に変わってしまったのだ。かつては転倒こそ一番の、致命的なミスだったが、もうそれは違うのだ。技術審判の回転不足判定を見ても、いわゆる「グリ降り」には非常に厳しく目を光らせている。一方で、転倒ジャンプでは認定されるものが案外多い。その判断は、「グリ降り取り締まり」の厳しさに比べると甘く、しばしば解説者との齟齬を招くほどだ。

「回り切ること」にそれほど価値を置くことに賛成できないことは、すでに何度も書いているので、ここでは繰り返さないが、ソクラテスじゃないが、「悪法も法なのだ」。そういうルールのもとでジャッジングがなされている以上、それが適正に運用されていれば、とりあえずジャッジに対して文句を言うつもりはない。

「バンクーバー以降、フィギュア(シングル)のジャッジがどんどんおかしくなった。ソチではさらにおかしくなった」と感じている人がいるとすれば、このコペルニクス的な価値観の転換に気付いていないことが根本にあるだろう。多くの人にとっては、いまだに転倒が一番目立つミスで、「降りて」いれば、それがごまかしの着氷であっても、成功に見えるからだ(もちろん、それは自然なことだと思う)。

繰り返すが、ソチではバンクーバーより、はるかにフィギュア(シングル)はスポーツとして公平なジャッジングが行われたのだ。それはつまり、印象より客観性が重視され、「より難しいことを、より正確に行ったものが勝つ」という原則に従った判定がなされたという意味において。

今季のジャッジングも、方向性としては、それを踏襲している。

今回の男子ショートでは、グレーゾーンのジャンプの着氷はあったと思うが、グレーゾーンでアンダーローテーションを取られる選手と取られない選手がいるという不公平もないジャッジングだった。

Mizumizuとしては、コフトゥン選手が4回転の精度を上げてきたことに大きな拍手を送りたい。これがもう1年早かったらと、そこは悔やまれるが、ソチ五輪に向けて、高難度ジャンプを多く跳びながら、テレビ画面からもハッキリわかる回転不足ジャンプを連発していたころとは格段の差がある。

羽生選手については、何も言うことはない。あれだけのアクシデントから、これだけの短時間で、あそこまで秀麗な高難度ジャンプが跳べる選手だ。コンディションさえ普通なら、彼は、まさに「絶対氷帝」のジャンプを跳ぶ天才。とにかく、体のケアを周囲のプロフェッショナルに切にお願いするばかり。トリノシーズンの本田選手、ソチシーズンの高橋選手・小塚選手にならないように。それだけだ。

町田選手には、内心完璧なショートを期待していたのだが、あるいは、それは求めすぎだろうか? だが、彼にとって今年はチャンスなのだ。去年のワールドで初出場銀メダルという快挙を成し遂げ、こう言ってはなんだが、羽生選手は今年はコンディションが悪く、フェルナンデス選手も出来に波がある。ビジネスライクな言い方をあえてするなら、平昌を見据えていろいろな挑戦をしていられるほど、町田選手に時間が残っているとは思えないのだから、今年ワールドを獲らなければ! ワールドチャンピオンという称号を得るのと得ないのとでは、その後の人生がまったく変わってくる。幸い今季のプログラムも非常に上質で芸術性も高く、演技構成点も高く出ている。あとは、去年の調子のよいときのようなジャンプを跳んでほしい。

無良選手は…どうして、こうなってしまうのかな。もちろん選手は失敗するつもりで試合に出てるわけではないから、失敗を責めても、それは愚痴になってしまうかもしれない。だが、せっかく初戦であれほどの演技をしたのに、その後が続かないのは何故なのか。

このままでは、大きな大会でジャンプの跳びすぎだとか、大技の失敗だとかを繰り返していた織田選手のようになってしまう。そもそも、無良選手には「大事な試合に弱い」というイメージがつきまとっている。強い選手が揃っている日本男子で、彼のようなポジションの選手には、めぐってくるチャンスは少ない。スピンやステップのレベルの取りこぼしはあえて(テクニカルパネルの判定の公平性も含めて)言わないにしても、だからこそ、ジャンプは「全部」クリーンに決めなければ。いや、せめてショートでのジャンプでのミスは「1つ」にしなければ。そうしなければ、ことに抜群のスタイルと圧倒的スター性をもつ羽生選手とでは、勝負にならない。

ボロノフ選手は、27歳という、フィギュアスケーターとしては若くない年齢で、世界トップ6が競う大会に食い込んでくる能力は凄いと思うのだが… だが、やはり、この高難度ジャンプ時代の男子シングルで、 ショートに「トリプルループ」 は、どーよ? と思う。

オープニングにいくら4T+3Tを決めても、ラストがトリプルループでは、「はぁ?」と拍子抜け。あまりに竜頭蛇尾だ。「羽生結弦以前の時代」なら許されたかもしれないが、時代というのはあっという間に変わる。フリーでは、まさかまた、「フリップ抜き、ルッツはダブル」じゃないでしょうね? 今の男子シングルで、それはもう許されませんから。とにかく、フリップを跳ばないなら、せめてトリプルルッツを決めてください。

4回転ジャンプは誰にとってもリスキーなものだが、跳ばなければ勝てない。跳んで、回り切ることができれば、転倒でもチャンスは生まれる。そしてもうひとつ、他のジャンプの難度も大事だということ。基礎点の高いジャンプをいかに回り切る能力があるか。男子シングルは、今はそれを競うスポーツと言っても過言ではないだろう。

これは、プルシェンコが、ミーシンが、タラソワが言っていた、フィギュアスケートのあるべき姿だ。

競技としてはとても面白い。誰が勝つかわからない。フリーの演技を楽しみに待とう。










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最終更新日  2014.12.13 23:56:05


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