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カテゴリ: Figure Skating(2020-2021)

【中古】羽生結弦新たなる飛翔 /

羽生選手の全日本V奪還で終わった男子シングル。あまりの「神々しさ」に、どれほど羽生結弦という存在が突出しているか、そして長いフィギュアスケート史上においても、もっとも輝かしい星として語り継がれる選手になるであろうという話を書こうと思っていたのだが、ショートのスピンがノーカウント(無価値)とされたことが大騒ぎになっていることをネット上で知って、正直驚いた。

なので、フィギュアスケートの採点について常に疑問点を呈してきたMizumizuとしては、この問題をまずは取り上げないわけにはいかないだろうと思う。

個人的には、このショートのスピン「0」は、さほど驚くことではなかった。最初にレベルがついたのが、技術審判(日本スケート連盟では「技術役員」と言うようになったらしいので、以後はこれにならうことにする)の審査のあと、ノーカン(無価値)に変更されたという経緯を見ると、たぶん「姿勢」が保持されていなかった、もしくは保持されていたとしても、回転数が足りなかった(とみなされた)ぐらいのことかな? と思っていた。

今季最初の試合だし、こういうことはまま、ある。いわゆる「取りこぼし」だ。ステップでも、「ターンが不十分だとみなされた」ことで、ステップに定評のあるトップ選手がレベルを取りこぼすこともある。こうした取りこぼしは、たいていの場合、トップ選手ならすぐに修正してくるし、修正が可能なミスだ。

すぐに修正できそうに見えて、実際にはなかなか修正できないジャンプの回転不足とは違う。

だから今回も、むしろMizumizuには技術役員の「親心」に見えた。次の大事な国際試合では、しっかり姿勢を保持して、規定回数をしっかり回ることに注力してね、というような。羽生選手ほどの技術力をもつ選手なら修正は容易で、全然心配はいらないはず。

ところが、そうは思わないファンも多く、連盟に問い合わせが殺到したらしい。この行為自体は、言論の自由が保証された社会では特に非難されるものではないが、他の選手でそういうことが起こっても、何の関心も払わない人たちが、羽生選手となると、「おかしい! 説明しろ!」と急に騒ぎ立て、行動を起こし、それがレフリーの事後説明という結果につながるほどの「大波」になったということに驚かされた。

つくづく羽生結弦というスケーターの影響力はすごい。

この問題が「大波」になった背景にあるのは、スピンの点数がノーカンになったことで、またそれが羽生結弦という世界トップのスケーターだったということで、海外のフィギュア関係者も「なぜ?」と理由をさぐろうとし、SNSですばやく自身の見解を発信したこと、そして、発信した人はそもそも「判定がおかしいのでは?」と思う人たちなので、性急に判定の根拠を独断で決めつけてしまったことだ。

メディアも小塚氏や織田氏に質問をして、彼らも答えているが、そもそも技術役員が見るようなビデオを見ることができないまま「答え」を急に要求されても分からない場合があるのは当然だ。フィギュアの採点は技術役員(レベル認定をしたり回転不足などの要件を審査する)と審判員(GOEをつけたり、演技・構成点をつけたりする)が分業で行うのに対し、解説者の立場で見ている元トップ選手は、この2つの分業を統合した解説が求められるから、スピンの回転数まで技術役員と同様の判断がすぐにできるわけがない。

それでも、スケーター関係者は、だいたいが「直前のツイズルがステップとみなされた」「シットポジションでの回転数が足りなかった」の2つの可能性――表現はそれぞれ少し違うものの――に言及していたように思う。別にいろいろな人がバラバラな可能性に言及していたわけではない。

で、試合後にレフリーが説明をして、技術役員の判断そのものはすぐにクリアになった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4abf36452d8302fc3bc15402d0b8749d383cc570
関連するルールは『シット・ポジションのためには、回転脚の大腿部が少なくとも氷面に水平』『スピンの姿勢が成立するのは連続した2回転が必要』『足換えあり一姿勢のスピンの場合にはSPではどちらか一方の足で姿勢が成立していなければノーバリュー(0点)になる』で、これらは、今季からの新ルールというわけではありません。羽生選手の足替えシットスピンについては、足換え前はシット・ポジションが成立していますが、足替え後は2回転連続したシット姿勢がなく、シット・ポジションが成立しておらず、ノーバリューという認定になりました」

これ以上ないくらい、とても明快。

これまではファンや一部の関係者が騒いでも、公けに判定の根拠を明らかにしてこなかった連盟だが、さすがに、憶測が一般人の誤解を呼び、それが陰謀論につながっていくのは(しかも、ネット時代になってそのスピードが驚異的になった)まずいと判断したのか、あるいは判定に間違いはないと確信して、これなら公けに公表しても大丈夫と思ったのか、フィギュアスケートとしては「異例の」事後説明となった。

「説明しろ」の声に応えるのがまずいのは、それが際限なく広がってしまうことへの危惧もある。多くの選手の「ノーカン」の説明を事後に行うとしたら、関係者の疲弊ははかりしれない。また、説明したところでその判定に納得しない人もいる(納得しないのが間違っているという意味ではない)ので、そうした人たちから審判員を守る意味もあるかもしれない。

しかし、これは他の競技を見ても、明らかに時代錯誤の考えだ。

そもそもフィギュアは、細かい要件を定めているわりには、判定に使うカメラの数や精度も含めて十分ではなく、おそらくは「見逃されている」場合も多いと推定される。ショートでは、要件を満たすかどうかで減点も厳しい。

たとえば、今回の「羽生結弦スピン0点問題」だが、「おかしい」と騒ぐファンは、どこをおかしいと思ったのか、それを分析してみただろうか?

●スピンの名手、羽生結弦のスピンがいきなり0点になるなんておかしい、絶対sage採点だ!

という結論になったとして、もしそれが、「見た目に工夫のあるステキなスピンだったのに、0点なんて、宇野昌磨をageるための忖度だ」というだけでは、ただの思い込みで、まったく説得力がない。トップ選手はスピンにもいろいろな工夫をこらすがゆえに、そちらに気を取られ、基本要件を満たさないことだってある。

●解説者も含めて、すぐに分からないミスで「0点」はないんじゃない?

これはある程度、Mizumizuも同意する。フィギュアの採点は要件が細かく定められており(ロシアの重鎮、タラソワもアイスダンスの規定に関して、「つば吐きたくなるほど」と批判している)、しかも、頻繁に要件が変わるため、ますます分かりにくい競技になり、それがファン離れを招いている。

同じミスでもショートとフリーでは減点が違う場合もある。これは旧採点時代からの伝統を受け継ぐ意味もあるかもしれない。一般のファンには、ショートとフリーは単に短いプログラムと長いプログラムに見えるかもしれないが、実際には意味合いが違い、ショートでは「求められる要件を失敗なく」行うことが厳密に求められている。

これはこれで筋は通っているのだが、Mizumizu個人としては、それをもっての大きな減点には反対だ。たとえば、女子の宮原選手はショートでループが2回転になってしまったため、「0点」になってしまっている。ジャンプの点数は非常に大きいから、2回転ジャンプの基礎点すらもらえないと、もはやその1つの失敗で「優勝」の可能性はほぼ(100%ではないが)消えることになる。

ショートでの1つのジャンプミスで優勝の文字がほぼ消える。これはまさに旧採点時代もそうだったから、フィギュアスケートはそういうものだ、と言えばそのとおりだが、見ているほうには勝負の面白さをそいでいるとしか言えない。旧採点時代と違って、積み上げた点数で勝負が決まる今のルールでは、なおさら、ショートでの大減点に意義は見いだせない。

そもそも、最近はトップを争う選手たちの点差が何十点と開きすぎる。それもこれもジャンプの基礎点に問題がある。2回転、3回転、4回転の基礎点をもっと接近させるべきで、加点・減点をこれほど派手にする必要はない(5段階に細かく分けることには反対しないが、「重みづけ」に問題があると思っている)。

●本当は、羽生選手はちゃんと2回転回っていたのに、ミスジャッジだったんじゃない?

この可能性は、指摘された箇所をスロー再生して見れば、限りなく低いと思う。



というのが今回の判定の根拠だった。足かえ前の姿勢についてもやや不安定だったので、それが判定に影響したのではと指摘している人もいたが、実際には問題になったのは足かえ後。2回転せずに姿勢をほどいてしまったということだ。

確かに、少しだけ2回転には足りなかったかもしれない。それを2回転回ったと判断することもできたかもしれないが、レビューで「やはり足りていない」と判断したということ。

そこに忖度が介入していく余地は多いにあるが、だからといって、2回転回っていないものを回っていないと判断しただけの技術役員を非難するのは間違っている。

今回、技術役員は細かく見て、しっかり彼らの仕事をした。全員のスピンをまったく同様に厳しく見たかと聞かれれば、それを「そうだ」と証明するものは何もないが、今回の案件に関しては、ミスジャッジとは言えない。

だから、結論を言えば、今回の「0点」問題は、問題があるとすれば、技術役員のジャッジングの問題ではなく、非常に細かいミス、普通に見ている分には、スケートのプロでさえ分からないミスで、ショートではいきなり「0点」にしてしまうルールにある。

でもさ…それって今更だと思うのだ。これまでだって、そういうことはあった。Mizumizuは何度も、要件認定での減点が大きすぎる。技術役員が「厳しく」見ることに反対はしないが、人間である以上、見逃しも、あるいは政治的な意味での忖度もないとは言えないのだから、それに対する減点や加点の反映割合をもっと抑えるべきだと主張している。

今回、ファンの声に押されて連盟が「異例」の公式説明を行ったが、これが時代錯誤の「フィギュアスケート村の論理」に穴をあける役割を果たしたのなら、一歩前進ではないかと思う。

説明したがらない理由も「村民」の立場になれば分かる。一番は回転不足判定だが、技術役員がその場その場できちんと判断しているつもりでも、実際には全員を公平に見ているかといえば、おそらくそんなのは人間の能力を超えることなので、「このジャンプは何度足りてないと判断しました」と「説明」したら、じゃあ、こっちのジャンプはどうなんだ、と玉石混交の「検証ビデオ」がYou TUBEに大量にアップされるだろう。

AIを導入しろという意見も増えているが、離氷場所、着氷場所をポイントで規定することから始めなければならず、ジャンプの種類も多く、しかも見る方向によって違って見えるというフィギュアスケートのジャンプの特性を考えると、非常に困難だと思う。

回転不足を細かく見ることに関しては、ISUは絶対に譲れないらしく、「q」マークまで導入され、技術役員の仕事はますます大変になっている。

同じ主張に戻るのだが、技術役員が「細かく」あるいは「厳しく」見ることには、Mizumizuは反対しない。忖度が介入するかもしれないし、ミスもあるかもしれない。ただ、「フィギュアで何が大事か」という点を明確にするうえでは、欠かせないジャッジングだろうと思う。問題は、その重みづけなのだ。基礎点のバランス、派手な点差を生む減点・加点。これらを見直すべきだと、この考えに変わりはない。





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最終更新日  2020.12.27 19:55:34
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