仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.09.05
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カテゴリ: 東北
福島県に地方政治の波が起きるか。日付が変わったが昨日(4日)夜はいよいよ知事の支持者など周辺人物の逮捕に至っている。

地方政治の1つのダイナミズムに、首長の不祥事がある。甚だしいのは逮捕される場合だ。ダイナミズムと表現したのは、それに続く選挙では旧体制への批判がバネのように生まれるから、例えば旧来にないようなタイプの政治家が飛び出したり、また旧来の政治団体の活動が瓦解して期せずして市民団体の利益が表出するなど、変革の好機となるからだ。

昨今の岐阜県と福島県をみると、全国知事会の会長を務めたり、或いは次期会長と目された大物知事の元での不祥事だ。岐阜の裏金は、何とも馬鹿げているし愚かだ。副知事の隠ぺい指示などとされているが、組織リーダーの愚の骨頂だろう。

お隣の福島県の方だが、まずは見守りたい。佐藤知事の関与の有無については、個人の刑事責任だから無罪を推定しておいても良いが、公職は個人の所有物ではない。5期もやっていれば、何らかの政治的癒着があると推定する方がむしろ普通だ。

そんな言い方は失礼だ、という見方も有ろう。かくいう私も大知事の面前で直接は言えないだろう。しかし、公職は公職であって、公論に決すべきだし、そうでなければならない。私は多選禁止に好意的立場だが、要するに政治家は誰でなければならないということはない。本当はあるけれど、限られた任期の中で発揮してもらえばいい。それよりは私物化の悪弊を重視すべきだ、ということ。

談合疑惑と多選とを必然的に結びつけるような短絡は避けるべきかも知れないが、しかしながら、そのような捉え方が、むしろ私たちの健全な社会常識ではないか。今のところは、知事有力支持者が知事の威光を活用して談合を仕切った、という構図。知事個人の責任は別としても、これだけで十分問題だ。県民の関心は、知事の責任いかんではない。はっきり言って、その人が知事であり続けることに、特に必要性を感じない。それよし、困った状態を是正して欲しいという方が先だ。

この先を見守りたい。





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最終更新日  2006.09.05 07:14:51
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