仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.06.11
XML
カテゴリ: 東北
毎日新聞(秋田版)にこんな 記事 があった。
----------
(一部おだずまジャーナル要約)
北限の茶で有名な檜山茶を使った商品作りに、高校生が取り組んでいる。市立能代商高の生徒達だ。収穫作業から加工技術まで学び地域の特産を消費者にアピールしようと、8日は現地の茶畑で茶摘みに汗を流した。

同校は、起業精神の醸成のため、能代駅前の空き店舗に直営店を構える。課題研究の一環で3年生を中心に駄菓子を販売してきたが、商品開発から販売まで一貫してかかわろうと、今年度は生徒会を中心に檜山茶を生かした商品販売に挑戦することになった。

梶原茂兎悦(もとえつ)さん(81)が栽培する茶畑30アールで、梶原さんや茶畑の再興に取り組むボランティアらでつくる「檜山まちづくり協議会」の野呂進会長(70)らを講師に迎え、慣れない作業に精を出した。

今後は菓子製造業者の指導で商品づくりを進めるという。

檜山茶は、江戸時代中期に京都・宇治から伝えられ、武士の内職として植栽されたのが始まりとされる。品種改良が行われることもなく、手摘み・手もみにこだわった製法が特徴だが、今や栽培しているのは梶原さんだけに。地域住民らは「『北限のお茶』として愛飲されている檜山茶が、生徒たちの取り組みによって見直されてくれれば」と期待を寄せる。
----------

嬉しくなるような取組だ。高校生が地域を見つめ直して、新しい感性で商品ができれば、素晴らしい。

ところで、能代商業高校は市立だそうだ。わが宮城県には仙台市の他には石巻市にしか市立がないが、かつては塩竃市も市立高校(現在の県立塩釜高校)を持っていた。市立には商業科や女子実業系学科が場合が多く、地方中心都市の需要を反映していたのだろう。

秋田県の市立高校を調べてみると、
○ 秋田市市立 秋田商業、御所野学院中・高
○ 能代市立 能代商業
○ 北秋田市 合川高(普通科・情報ビジネス科・介護福祉科)
がある。

合川高校は、旧相川町にあるが、経緯がユニークだ。秋田短期大学(学校法人。現在のノースアジア大学)の附属高校として設立された後、地元5町村による組合立学校に移管。市町村合併で市立になったもの。

東北全体を見渡しても、県庁所在市以外で高校を持つのは、石巻市のほか、酒田市(酒田中央高校)だけ。ちなみに、青森県と福島県は、県庁所在都市でさえ市立高校がない。つまり、高校を持っている市は、仙台市、石巻市、山形市、酒田市、盛岡市、そして秋田の3市、これだけだ(ちょっと意外)。かつては地方中心都市には結構あったのだろうが、県立に統合するなどして姿を消したものも多いと思われる。

話を戻すが、能代市も市立高校を持つのだから、地元の産業振興と人材育成に力を入れてきたのだろう。合併前の人口規模で言えば、秋田市に次ぐのは、大館市で、他の各都市はだいたい同規模だっただろう。そんな中で市立として伝統を残しているのは、やっぱり地元の支えと熱意なのだろうか。

ともかく、地元も大いに盛り上げていっていただきたいし、高校生には思いっきり、そして楽しく取り組んで欲しい。

■関連する過去の記事
 (檜山茶) 日本茶の産地と東北 (08年4月26日)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.06.11 01:29:49
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: