仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.07.19
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カテゴリ: 東北
河北新報の記事(18日)に、東北のガソリンスタンドが、08年度末で前年度よりも186店減少した、と出ていた。
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東北合計 07年度末 08年度末
     4840店 4654店(-186)
青森   771  743 (-28)
岩手   727  699 (-28)
宮城   908  859 (-49)
秋田   632  614 (-18)
山形   649  617 (-32)
福島   1153 1122 (-31)
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東北経産局のまとめだそうだ。価格競争の激化に加えて不況による自動車販売不振や節約志向で需要が減少。また、給油所全体が減少する中で、セルフ式が激増しており、678店と全体の14.5%にまで増加。特に宮城県は郊外などにセルフ式が多く仙台市中心部ではGSの廃止が相次いでいる。他方で中山間地でもGS過疎が心配されている。

ざっとこんな記事だ。

ところで、4月か5月の頃だが、河北新報の記事に、宮城県内のガソリンスタンドが3月末で579店に減ったと出ていた。ピークの85年(1,080店)から、500を超えるGSが消えたことになり、今後も廃止届けが相次いでいるという。

当時の河北の記事によると、96年の規制緩和(石油製品輸入自由化など)を境に激しい価格競争に入り、淘汰が進み、更に昨年度は原油価格高騰、揮発油税の暫定税率の廃止と復活による混乱もあった。加えて、不況による自動車の販売不振と使用の抑制などで廃止GSが増加。今年10月には、元売り最大手の新日石と新日鉱ホールディングスが経営統合を予定しており、系列GSの削減が進む予定。環境対応車の普及も追い打ちをかける、とのこと。

この以前の記事と今回(18日)の記事ではデータが異なるのだが、細かいことだけど河北新報にはこうした事実関係は丁寧に説明する姿勢が欲しい。以前の記事は業界組合か何かのデータだったのだろうか。実は私は当時気になって、公的資料なら事業所統計だろうかと思い多少調べてみたが、途中で断念していた。傾向の描写や課題分析は大事だが、元となるデータや客観的真実についてもソースを示すなど、報道機関には大事に扱って欲しい。

そんな訳で、激減したグループサウンズ、ではなくて、ガソリンスタンドの方のGSですが、いったいその数はどう把握すればいいのだろうか。また、GSの数の各県比較などを元に、恐らく自動車登録台数や道路延長などと相関すると思われることから、これらを基礎需要と捉えた場合に、例えば地元大手業者が廃業した青森県など、現実にGS過疎地の深刻さとはどのようなものなのだろうか。関心が沸く。

経済産業省の給油所統計が存在することが今回の記事でわかるのだが、経産局によっては毎年7月に給油所数をHPで示している。どこでも減っているようだが、東北経産局では見あたらなかった。そんな訳で、今のところ分析はできないでいる。もっとも、経営の厳しさは認識されているようで、数年前に経営実態の調査が行われたようだが。

たしかに私自身も、最近仙台市内の、しかも中心部のあちこちでGS廃止の現場を目の当たりにした。
住まいの近くのGSでも、一生懸命に車検を取るなど、努力をされているようだ。生き残りに大変なのだろう。





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最終更新日  2009.07.19 08:56:19
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