仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.06.09
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カテゴリ: 東北
都市や地域の名前と鉄道駅の表記が微妙にずれていることが、よくある。一関市にある一ノ関駅やその隣駅の山ノ目駅は、地名には「ノ」が入らないが、駅名では「ノ」を入れている。仙台市の仙石線陸前原ノ町駅も同様だ。東京なら、四谷(駅は四ツ谷)、市谷(駅は市ヶ谷)などの例がある。

しかし、JRの駅名表記がこのように一貫しているというわけでもない。例えば、石巻駅、鹿又駅などは、駅名に「ノ」を入れていない。東北以外でも、宇都宮駅と隣の雀宮駅もそうだ。

以上は、いずれにしても地名と駅名の発音は同じ場合だ。単に表記がことなるだけである。ところが、福島県の旧原町市(現在の南相馬市原町区)の場合は、駅名は「原ノ町駅」で、表記も発音も異なることになっている。

私は以前、仙台の陸前原ノ町駅は、福島県の駅と区別するために旧国名を冠したのだろうから、福島県の当地も、発音は同じだろうと思っていた。市名の表記は「原町市」だとは知っていたが、発音は「はらのまち」なのだろう、と。ちょうど仙台の原町と原ノ町駅とパラレルだ、と。しかし、大人になってからは、地名は「はらまち」と知ってそれを覚えてしまって、逆に、改めて原ノ町駅の特殊性に今さらながら気づいた次第だ。

ところで今度は地名も駅名も表記は同じだが、発音が異なるというパターンもある。有名な例だと思うが、東京の東北本線尾久駅は、駅名は「おく」で東北人にも馴染みだが、地名は「おぐ」(第2音節にアクセント)である。東海道新幹線の米原駅は、駅名は「まいばら」で通っているが、地名は「まいはら」だったそうだが、町から市に昇格した際に駅名に合わせて市名も「まいばら」としたそうだ。

地名と駅名の微妙なズレは、各地にあるようだが、さて本題の原町と原ノ町駅だが、なぜに表記のみならず発音も異なるのか。

明治の常磐線開通当時には、自治体の名も「はらのまち」だったとする説がある。明治30年に原町村が町制を施行し原町となる。この頃は、「はらのまち」と称していたのが、やがて「はらまち(市)」になった、という説明だ。もっともらしい気もするのだが、しかし、市史などの裏はとれなかった。あるいは、福島県ゆかりの人に聞けば確認できるのだが。

今後の課題とします。





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最終更新日  2010.06.09 00:55:33
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