仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.07.06
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カテゴリ: 雑感
秋田県の由利地域振興局のホームページに、中国から3054件のいたずらメールが送りつけられたという。

全く関係ないことだが、宮城県では尖閣に関する意見書決議をめぐって、県議会の会派には中国を刺激するべきでないとの意見もあるという(河北新報の今朝の記事)。

日本人らしい優しさと言っても良いのだろうが、友好ムードに水を差すな的な感傷的発想が湧き出てくることがあるようだ。しかし、頭の中のイメージの世界は別として、国や県や国民や県民の立場や意見をはっきり伝えることは必要なことであり、むしろ、こうした正しい対話や意見交換が、何らかのムードで控えられたり歪められたりすることが、両国関係にとって良くないことだろう。

これも関係ないが、上野動物園でパンダが赤ちゃんを産んだという。仙台でも中国からパンダを借りる話があった。

優しい日本人は、どうしても、恩義や友好関係を大切にしたがる。たしかに、個人としての中国人は立派な人も多いし、特に仙台に来ている方々はそうだと感じることが多い。しかし、個人として慈善事業や友好交流をする局面ならともかく、我が国や県や地域を考えて行動するならば、まずは自分たちの立場や事情を見つめるべきだ。

何も中国が善とか悪とかいう話ではない。まずは自分。もともと国家間関係は多元的であって、単純に一本の評価などできない。あの点では有り難いが、この点は困る。それで当たり前なのだ。

考えてもみよ。もし、目の前の相手が、自らの意見や事情説明をすることなくひたすら私の顔色を見つめては、態度を決めようとする。としたら、私から見れば、目の前の人は、無色透明であって最早、感情や意見を持たない無機物体とも見えるし、私が都合良く傲慢にふるまっても許される、何でも話を聞いてくれると思ってしまいそうだ。

戦後の国内世論形成のゆがみで、どうもそんな対中意識構造ができてしまっているのではないか。あたりまえに、自然に考えよう。自分をはっきり伝えられず相手を慮ることが先に来るという発想は、異常だ。





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最終更新日  2012.07.06 06:31:33
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