仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.04.18
XML
カテゴリ: 仙台
今回も下記文献からのお勉強。アイヌ語で読み解けるとされる仙台の地名について。

■太宰幸子『仙台城下の地名』(国宝大崎八幡宮 仙台・江戸学叢書14)大崎八幡宮 仙台・江戸学実行委員会、2008年

■関連する過去の記事(同文献からの記事)
古代人の移民地名(玉造、加美、志田、色麻など) (2013年4月16日)
縄文海進海退の跡を示す地名 (2013年4月15日)
燕沢の地名を考える(再論) (2013年4月14日)(県内の災害崩壊地名)

アイヌ語で解ける地名は青森県、秋田県、岩手県に多いが宮城県内でも仙台以北に確認される。多くは、古代城柵のあった地点を結んだ直線の前後から北に分布。

仙台市内では次の3つの地名などが、アイヌ語で解けるとされる。

(1)案内

燕沢と東仙台に統合されて消えたが、案内住宅やバス会社の案内車庫の呼び方が残る。案内は ara-nay で、もう一つの川の意味。燕沢エリアには、北に高野(こうや)川、南の東仙台エリアには藤川が流れ、藤川のそばの高台(東仙台5丁目)に案内公園がある。このあたりが案内住宅とよばれたようだ。
高野川は与平沼(ママ)から流れ出るが、昭和4年に井戸を掘った際に湧き出た案内温泉(案内荘)がある。

(2)日辺

名取川と広瀬川の合流地点に開けた場所。洪水が度々あったのではないか。アイヌ語では nit-pet で、流木がたくさんある川の意味。アイヌ語を話した人が住んだ頃は上流からたくさんの気が流れ着く土地だったろう。

(3)茂庭

北海道の藻岩と同じ。mo-iwa 小さい山だが、どちらかというと霊山のような所を言ったようだ。太白山がそれかも知れない。

■関連する過去の記事(案内について)
仙台のロータリー(その4)東仙台5丁目 (2010年11月26日)
仙台百景画像散歩(その3 東仙台案内踏切) (06年3月22日)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.04.18 21:55:32
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: