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2009.06.21
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『天下人の誘惑』

内容
景勝(北村一輝)が過労で倒れた。
代わりに、兼続(妻夫木聡)が、あいさつ回りへ。
その才覚は、驚いた前田利家(宇津井健)から、秀吉(笹野高史)へと伝わる。
そんななか、秀吉から呼び出しを受ける兼続であった。
その真意は、、、“情”の兼続を我がものとすること。。。。

そして、登城すると。。。上杉の人質となっているはずの幸村(城田優)の姿。
秀吉の話では、真田からの秀吉への人質となったと言う事であった。
次の瞬間、秀吉は、兼続を一気にたたみかける、
“そなたもわしに仕えぬか。上杉にどんな災いが及ぶかしれぬぞ”と。。
兼続は、戸惑いはしたが、それを顔に出さず笑顔ではぐらかしてしまうのだった。
思いもよらぬ秀吉、真田の行動に、兼続は景勝にわびるしかなかった。

そんな日の夜。兼続の宿所に傷を負った初音(長澤まさみ)が、やってくる。
人に追われていると言う事。。
すると、幸村が訪れ、初音の引き渡しを要求してくる。
北条氏政(伊吹吾郎)の元に人質にやったが、逃げてきたという。
処罰するしかないという幸村。
それならば、渡せぬという兼続であったが、突如、幸村が頭を下げる。
兼続が秀吉の家臣となれば、その褒美として、初音の命は救われると。

だが、兼続は。。。“できぬ”と告げる。

翌日、兼続は、お涼(木村佳乃)を頼りにすると。。。。。

景勝の元にやって来たのは、、お涼の父・千利休(神山繁)
景勝が応対すると、利休は、兼続が“上方で評判になっている”と告げ、
それに秀吉が執心しているとまで。。。

そのころ、兼続の宿舎から姿を消した初音。。。
するとそこに、石田三成(小栗旬)が訪ねてくる。。。
初音のことよりも、明日開かれる秀吉の茶会を切り抜けろと。


敬称略




いままで、それほど活躍している印象がない兼続。
そのため、

どうしても、秀吉が執心するのが見えないのですが。。。。


ま、“ほぼ天下が平定”され、“未来”が決まりつつあるのだから、
“まさに無双”と言われるような侍だけでなく、

多少の“賢さ”が見えるだけで、十分なのかもしれません。

そういう“未来”、、、いや、“戦”も変わってきているのだから!

景勝『上方衆は、おぬしの何を買いかぶっておるのかのう』

と、、、、良いセリフも出てきたことですし!


ということで、
“兼続の才”というものが見えにくいのは、さておき(笑)


物語の方は、兼続の“才”、、それは、“上方”と言う事もあり、
“歌”“茶”など、力を発揮していく兼続。

そんな平和だからこその才能に目が向けられた時代。

兼続が、どうしても欲しい秀吉の策略三昧!!!
というお話である。


お涼、初音だけでなく、幸村の存在も含めて、
サスガに強引な一面もあることはあるのであるが、

そこは、兼続を“情”という、、、理念のようなもので表現しているため、

兼続に関係する人物が巻き込まれていき、
そして、、上杉が、秀吉の“欲”に巻き込まれていく様。

秀吉の欲に翻弄されていく感じが、なかなか面白かったと思います


たしかに、“そこまで重ねるか!?”という部分もある。
このアタリは、次回からなのでしょうが、、、

が、

兼続、景勝、秀吉のキャラをシッカリ描いているからこそ、
妙な“やりとり”が、面白く見えてくるということだ。

笑顔、しかめっ面、、、そして、、欲を前面に出している顔。

俳優さんの力だけでなく、
ここにきて、キャスティングの妙を見た感じですね。

情や義の兼続、景勝 vs 欲の秀吉

その姿を上手く表現していったと思います。
度々写り込む、怪しげな秀吉も、かなりいいし、

“親友”となった、三成が登場し、助言するのも、良い感じだしね!!

三成『相手は、天下の豊臣秀吉
  戦では手に入らぬものを、手に入れるお方だ
  十万の軍勢を動かさずとも、密かに相手の心のほころびをつき
  己の意のままに操ろうとする。
  さような戦を、ここでは、政と呼ぶ

兼続『ならばこの戦。負けるわけにはいかぬな
  上方風の政やらが、全てではないと
  見せ付けねばならぬからな


とはいえ、
今回は、ネタフリ。
でも、これで、次回が楽しみになったというものである。


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Last updated  2009.06.21 20:26:55
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