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Sep 9, 2012

Le Puy-en-Velay・・Moissac巡礼-回想録（その７）

テーマ：楽天写真館(355983)

カテゴリ：フランス

Montbonnet（モンボネ）からSaugues(ソーギュ) その１_story(2834)　2012.9.9
今夏、フランス国内のLe Puy-en-VelayからMoissacまで420kmを歩いてきました。２年前のMoissacからスペイン西海岸のフィニステラまでを合わせると1620kmとなり一本のルートが繋がりました。今回の記録を綴っていきます。

冬の絨毯
な、なんと言うことか。居間にあった敷物は冬用の絨毯であった。昨日は孫が遊びに来るからと、改めて部屋を見廻しこの絨毯を、夏用の涼しげな畳地の敷物に交換することにした。 もう夏も終わりという時に。 何かのきっかけがないと重い腰を上げない２人。この絨毯をクリーニングに出すと１万円もするという。買ったほうが得な感じである。そこでカミサン　風呂の残り湯に洗剤を入れ絨毯を一晩浸し、朝に足踏みをして、陰干しをするという。足踏みの最中、風呂でひっくり返られては困る。オケ練習が終わったら私がやるからと、言い置いて出かけた。しかしかなり努力をしたらしく、風呂オケに水を切りながらその絨毯が横たわっていた。肝っ玉かあさん振りを久しぶりに垣間見た。午後遅く今度は小生が、それを物干し台まで運んだ。物干し竿３本は、重力に耐えながらきしむ声を上げている。なんとも重い！代物であった。

2012.7.26-8.13 巡礼回想録　Le Puy-en-Velay・・Moissac巡礼（その７）Montbonnet（モンボネ）からSaugues(ソーギュ)　2012.7.27

Montbonnet－Saugues　2012.7.27　

picture1:Saint-Privat-d'Allier am8:52

Saint-Privat-d'Allier(サン・プリヴァ・ダリエ)の風景

Monbonnet(モンボネ)から6.8km。ルピュイ郊外から22kmの地点なので、

ここを最初の宿とすることが多い。

森を抜け川を渡って土手を登れば忽然と現れる村である。

その佇まいに息を飲む。

回想録・本文 　凡例　宿泊地　ル・ピュイからの距離　標高
Montbonnet (モンボネ　15km　725m) からSaugues(ソーギュ　40km 740m)までは山岳コース。25km 533分（Road 208分、土道 231分休憩 94分）出発7:17　到着pm4:10
Google Earthのプロフィールをしっかり見ておけばよかった。up-down　は1106m→1214m→870m→947m→602m→1101m→954mと高低差を合計すると1520mもある。一般的に1mのup-downで10mと計算するため行程上は40kmと計算し、所要時間を図るべきであった。
水や食料で、15kgほどに重くなったリュックを担ぎながらこの行程を歩いたものだから、さすがのturboエンジンもダウン。人生でもっとつらい行程となった。

Photo1: Montbonnet--Saugues　Google Earth--Profile
距離によらず高低差で日程を決めるべき典型的な区間

モンボネで蚤に食われた。５ｃｍ置きに火山のような痕跡。背中にかけて走る。スペインでのフォロミスタでの事件とまったく同じ。夜半から痒かったのだ。宿の主は、こういう注意をしていた。靴とリュックは玄関に置き、部屋には必要最小限の荷物のみ持ち込むように。窓は開けない。外歩きの靴とうち履きは分けること。などなどこれらは田舎や牧草地帯での一般的な注意となる。

Photo2:Décor du matin　am7:24

朝７時１７分のスタートとなった。これからは両手が空いた状態で行く。このほうがバランスを取りやすいし、両手を振れば速歩が可能となる。

Photo3: Coins dans la forê　am7:56t

GR65(Chemin de St-Jacque)の道での曲がり角の標識は白赤に逆L字の白で方向を示す。これを見落とした場合で、1km行っても正しいマーク(横白赤)が無い場合は戻ったほうがよい。ここだろうという感で先に行くとずんずん間違った方向に進んでしまうため要注意。

Photo4:Le Chier am8:03

ル・シェ(Le Chier　20km 1050m)の佇まい。巡礼道に沿って村や教会や礼拝堂が出来た。よって結果的にはこれらを一筆書きに辿ることになる。家が点在する場面は少なくこのように一か所に固まる。Chambre d'hôtes(シャンブル・ドテ=巡礼部屋)や、Gite d'étape(ジット・デタップ　=巡礼民宿)が大抵の村で存在する。外観は100年ものの石造りの館でも内装は近代的なのが普通で、この村にある一軒しかない宿Chambre d'hôtesは40€と高めの宿賃。

Photo5: paysage　de　Le Chier 　am8:26

ル・シェ(Le Chier)近郊の風景　　典型的な高原地帯。ゴルフ場のような風景であるがすべて牧草地や畑。境界線に木を植えている。

Photo6: pâturage de la vache　am10:54

しだいにAubrac(オーブラック)牛に近づいてくるようである。眉毛が長く美人であればAubrac牛(三ツ星レストランご用達の肉牛)。

Photo7: Monistrol-d'Allier am11:00

モニストル・ダリエ　ここが今日の行程での谷底。標高600mで、ル・ピュイよりももっと低いことになる。SNCFがアリエ川(L'Allier)沿いに走る（Paris-Clemont-Ferrand-Arvant-Nîmes)。この谷間は景勝地としても有名で川遊びをする人たちの歓声が聞こえる。キャンプ地もあり、マイナーな人種である”巡礼"はこの町では肩身が狭い。Barでカフェオレと共に冷たい水を要求。気前よくボトルでもってきてくれた。汗まみれの顔を見てのことだろう。マスターが言う。「これからの登りはきつい。頂上へ２時間。町へはさらに２時間。」トホホ。ここまで最高地点1210mから600mも下ってきたのに1100mへの高地まで500mも登らなければならない。
観光客は車か鉄道なのでまったく苦にはならないのである。

Photo8: Capelle de la Madeleine　pm12:20

モニストル・ダリエからのつらい登りの途中に岩を削って建てられた礼拝堂があった。お参りする元気は無い。そのわきの階段の途中で老婆が行き倒れていた。声をかけると巡礼だという。しばらく休むとのこと。まだSauguesまで8kmもあるというのに。元気を出してください。
この人も実は健脚の方で相当な日数でturboと行動を共にした

(下記GPS情報は、スケッチポジションを示します。Google Earthから Montbonnetをお楽しみください）
Picture1（sketch,direction 220°am8:52(2012.7.27) Sketch point：Saint-Privat-d'Allier,France GPS 44.956836,3.557231（45°57'24.61" N,3°33'26.03" E）

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