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Sep 13, 2012

フランスを歩く-スケッチ回想録（その１１）　、白い馬

テーマ：暮らしを楽しむ(384596)

カテゴリ：フランス

Le Sauvage(ル・ソバージュ)_Bigose(ビゴーズ)story(2837)　2012.9.13
今夏、フランス国内のLe Puy-en-VelayからMoissacまで420kmを歩いてきました。スケッチと写真を挿入しながら記録を綴っていきます。日々の日記が上段、回想録が下段という構成になってります。

白い馬
長女がモンゴルから買って来たお土産の中に、布製の白い馬がある。高さは15cmほどであり、たて髪も白くなかなか可愛い。誰へのお土産であるというともちろん次女へのお土産である。
小さい時「大きくなったら何になる？」という質問に 「お馬」 と答えていた次女は長じて「お役人」となった。彼女の勉強部屋が現在の小生の書斎であるがそこここに馬の置物ががあって面白い。自分でもお土産にせっせと買い求めたものである。
　この「大きくなったら何になる？」という質問に小さな子供は色んな回答をする。 「紫色！」 と答えた子供の話は傑作である。よほど紫色が好きだったのだろう。さて、自分が２，３歳と仮定した場合、今だったら何と答えるであろうか。すこし考えてみたい。

2012.7.26-8.13 巡礼回想録　Le Puy-en-Velay・・Moissac巡礼（その１１）Le Sauvage(ル・ソバージュ)_Bigose(ビゴーズ)　2012.7.29

Le Sauvage-Bigose　2012.7.29　

picture1：Saint-Alban sur-Limagnole am11:10

Saint-Alban sur-Limagnole(サン・タルバン・シュール・リマーニョル 72.5km 950m)

は人口2000人足らずの小さな町である。Saugues(ソーギュ)以来の町である。

Barやスーパーが教会の段差を取り巻くように店を連ねる。

１時間ほど休憩をしつつ、その間に絵を描く。

左はEglise St-Alban（サン・タルバン教会）

Le Sauvage　2012.7.29

picture2：Chabanes-Planes pm1:35
Chabanes-Planes(シャバンヌ・プラーヌ 77.1km 1022m)は
Saint-Alban sur-Limagnole(サン・タルバン・シュール・リマーニョル)
から4.6kmの地点であるが、
カンカン照りに参ってしまう。水飲み場があったので休憩。
ふと見ると２階の納屋へのスロープという
典型的な農家があったのでスケッチ。

回想録・本文 　凡例　宿泊地　ル・ピュイからの距離　標高
Le Sauvage (ル・ソバージュ 59km 1292m)からBigose(ビゴーズ 82.5km 979m)

牧場の真ん中にある11世紀に建てられたというLe Sauvage (ル･ソバージュ)(標高1292m)の館からChapelle Saint-Roch (聖ロフォ礼拝堂 62km 1280m) Les Faux (レフォ 69km 1013m)、 Le Rouget (ル・ルジェ 69km 1017m)、 Saint-Alban sur-Limagnole(サン・タルバン・シュール・リマーニュ 72.5km 950m), Chabanes-Planes(シャバンヌ・プラーヌ 77.1km 1022m) ,Les Estres(940m レ・ゼストレ 80km 940m) ,Bigose(ビゴーズ 82.5km 979m) までは、牧草地を通り抜ける見事な景色の連続。
20.8km 402分（Road 86分、土道 333分休憩 69分 )　出発 am8:14 到着 pm2:56
1200m-900近辺の高原を行く。気温15度。快適。チャペルの鐘の音がなければ神戸六甲山をハイクする感じ。白い土と松。牧歌的な光景に足も軽やか。
Aligo (アリゴ：ポテト＋バター＋チーズをトロトロに煮たマッシュポテト)というこの地方の有名な料理があるとドイツ女性に聞き、宿の予定のLes Estres(レ･ゼストレ)を止め、ひとつ先1.5km にあるBigose(ビゴーズ)にする。

map:　Le Sauvage-Bigose

1200mの高原から900mの平原へなだらかな下り。２日目のMontbonnet(モンボネ)-Saugues(ソーギュ)の厳しいup-downとは比べものにならないほど穏やかなハイキング。

Photo1:Le Sauvage　猫とお別れ　am7:40

ル・ソバージュの館では夕食後延々と中世の歴史が語られた。総括すると、１１世紀から続く建物で元救護施設付きの修道院であったものが変遷を繰り返し１８世紀頃から大農園として生まれ変わり牧場主１４軒の共同農場として数百エーカーを運営しているという。
車の便も良いため今回のようにLe Puy-en-Velay(ル・ピュイ・アン・ヴェレイ)からもひっきりなしに客が訪れるということである。

Photo2:Le Sauvage　放牧場 am8:20

3km行ってもこのような農園が続く。林間は涼しい。

Photo3: Chapelle Saint-Roch(1280m)　am8:59

3.5kmほど行った場所に聖Roch(ロク：フランス南部モンペリエ生まれの聖人　13-14世紀　イタリア語名 Rocco)の礼拝堂があった。Conques(コンク 207.5km 280m)の先Noailhac(ノアイラック 213km 506m)の部落の外れでも同じ名前の礼拝堂があった。聖人を祀る礼拝堂が随所にある。

Photo4:牧場の脇を通る　am9:14

D987沿いの道でほぼ平行に土道が通る。
La Roche(ラ・ロシュ)という村がGR65からは離れるが近くにある。

Photo5:麦畑　am9:21

昨日はキストゥフというフランス人青年と森の中で会った。こちらの携帯の電波よりも彼の持っているほうが森の中で通じたので、電話予約を入れてもらい旨い具合にLe Sauvage (ル･ソバージュ)に泊まれたのだ。その彼がChapelle Saint-Rochに居たのでしばらく一緒に歩く。
しかし、ふと気づくと小生の方が前を歩いている。せっかちなたちで、どんどん足が前に出てしまうので構わず先を歩いていると、２人の距離はずいぶん離れ見えなくなってしまう。
大義名分からすると先を急ぐ理由は、スケッチタイムの確保にある。描いている間に追いついてくれる。このように追いつ追われつしながら基本的にはまったく同じ道を（横幅で1mとずれない）同じ方向に歩くため、行く先々で会うことになる。

(下記GPS情報は、スケッチポジションを示します。Google EarthからSaint-Alban sur-Limagnole お楽しみください）
Picture1（sketch,direction 340°am11:104:52(2012.7.29) Sketch point：Saint-Alban sur-Limagnole,France GPS 44.781019,3.387722（44°46'51.67" N,3°23'15.8" E）標高965m
Picture2（sketch,direction 22°pm1:35(2012.7.29) Sketch point：Chabanes-Planes,France GPS 44.761183,3.356456（44°45'40.26" N,3°21'23.24" E）標高1024m

Google Earthを楽しむ方法Blogに掲載されている画像はすべて場所名、方位、時刻、GPS情報と標高を付けています。このうちGPS情報(ex. 35.579014,139.305981(°） )を、Google Earthのジャンプboxに貼り付けて検索ボタンをクリックすると、スケッチした場所に飛ぶことが出来ます。

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