ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
7/28 オーチャードホール 15:00〜 3階正面 7/29 サントリーホール 19:00〜 ピット席 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 <独奏アンコール> ドビュッシー:前奏曲集 〜妖精の踊り(7/28)、亜麻色の髪の乙女(7/29) ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 WAB104 「ロマンティック」(ノヴァーク版 1878/80年第2稿) ピアノ:阪田知樹 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:ダン・エッティンガー もう7月も終わり..... いろいろ聞いてはいるんですよ。書いてないだけで。おいおい書いてきますけど、気力を奪うような暑さ.....そしてその割に忙しい......忙しいからスチャラカしてたりするのですが.............ま、ともかく。 東フィルの定期にダン・エッティンガーが来るのは久し振りだと思います。今回はアマチュア団体でも振るので合わせ技で呼んだんですかね。しかし.......4番ねぇ........... とはいえエッティンガーなのでいろいろ調整してサントリーの方も行けるようにしました。さて、どうだったか? モーツァルトは2曲しかない短調のピアノ協奏曲の20番の方。そういや最近聞いてなかったので久し振りです。独奏は阪田知樹。またか.......いや、ダメなんじゃないですよ。ただ、特段求めてるつもりはないのによく遭遇するなぁと。1月にリサイタルを安いチケットで聞いて(すんませんね....)、3月には東フィルとバッティストー二の文京シビックでの演奏会でラフマニノフを聞いて、で、今回7月。しかも定期演奏会なので2回...........いや、追っかけじゃないのよ?全然。でも、よく見掛けるのは確かですね。演目も多彩だし。 実際、場内は、追っかけ系の妙齢の御婦人方が少なからず。それと、人のこた言えないんですが、妙齢の厚かましそうなおっさん多数。前者はまだしも後者は私の嫌いなパターン。ま、いいけどな。 協奏曲の話。 オーチャードとサントリーとでは聞いてる場所がまさに真逆、共通点は唯一安い席、というだけなんですが、全然違うところで聞くのでこれはこれで面白い。で、今回はオーチャードが先になったわけですが、オーチャードで聞いて思ったのは、違和感。 エッティンガーの振る東フィルは、ピリオド的なアプローチと言ってよかったと思います。どういうところが?あまりレガートに聞こえず、デュナミーク、というよりはむしろダイナミズムの振幅を大きく取ったスタイル。強弱が非常にはっきりするのですね。一方、阪田知樹のピアノはというと、至って普通と言ってよいかと。普通というのは、ブランドこそ確認しませんでしたが、普通のコンサートグランドを普通に弾いているので、格別ピリオド的なアプローチとは感じなかった。その結果、特に1回目は、オケとピアノがちょっと合ってない感じがしたのですね。この辺は、オーチャードホールというのもあったのかも知れないとも思わなくもないです。2回目のサントリーでは、基本は変わらないけれど、聞いてる場所の違いもあってか、オケに関してはそれほどピリオド的アプローチ感は強くなかった。見てると、完全ノンヴィヴラートという訳でもないようだったし、そんなにぶつ切りでもなかった。ん?まさかオーチャードでは音符の終わりが聞こえなかったということ?どうだろう?それだとよろしくないですけどね。一方のピアノ独奏は変わらず。安定感があります。こちらの方が調和して聞こえたのは確かです。 アンコールは、両日共ドビュッシーの前奏曲集から、オーチャードは妖精の踊り、サントリーでは亜麻色の髪の乙女。モーツァルトにドビュッシー.....まぁ、合わなくもないかなと。特に亜麻色の髪の乙女は、合うよね。 後半がメインであろうブルックナーのロマンティック。おっさん達の方のお目当て(笑) 実のところ、あまりこの曲は聞いた記憶がありません。5番とか7番とかの方が記憶に残ってるんですよね。昔は、ブルックナーというとまずこの曲から、みたいに言われていたものですが...... で、ですが。うん。サントリーで聞いて、あ、そうか、と思ったのですが、私、多分、金管が嫌いなんですよね....... マーラーも好きじゃないんですが、今回ブルックナーを2日連続で聞いて、しかも2回目はサントリーのピット席だから、指揮もオケもよく見えるんですよ。で、エッティンガーがやりたいこともなんとなくわかる。そう思って聞いていて思ったのですが、まぁ、正直、これ、つまんない曲だなぁと.....ブルックナーがつまらないと言ってもいいのかも知れないですが........ ま、与太話なんですがね。 今回聞いてて思ったのですが、やっぱり、少なくともこの時期のブルックナーって、センスないな、と思うのですよ。まず、金管が厚すぎる。今日の編成で言うと、弦五部が14-12-10-8-7で51人、木管が8人で、金管は13人。で、ホルン5本、トランペット4本、トロンボーン3本、チューバ1本。オリジナルより厚いのはあると思いますが、それにしても。ただ、これが凄く特別なわけではないと思うんですが...... 改めて聞いてて思うのは、まず、木管の使い方が下手なんですよね。すぐ金管に旋律吹かせようとする。木管を上手く使わない。それ以上に弦を上手く使わない。旋律よりも下弾きみたいなのが多い。で、一方、トロンボーン使い過ぎ。考えてみると、これ、マーラーにも通ずるところがあるんですよね。 それと、展開。聞いててまずパウゼが多い。パウゼが多いだけじゃなくて、静かに止まると、「あ、次、爆音くるのね」と見えてしまって、その通りになるから、途中からもう可笑しくなってしまう。5番以降はそこまで鼻につかないけれど、この曲は、もう.....意地の悪いこと言うと、ブルックナー好きなおっさん達って、こういうのがいいんですかね。すぐ爆音くるし。あと、ブルックナー全般にですが、最後が爆音なのね。これもマーラーにも通ずるのかも知れないですが、ね。 なんかハンスリックってこういう感じだったんですかね。でも、なんとなくわかる気がします。ま、私としては、やっぱりブルックナーってつまらないっていやぁつまらないのかな、と。 演奏としては、よかったんだとは思います。緊張感は持続していたと思うし、金管も含めて決して悪くなかったと思います。曲が悪いかなぁ......
2024年07月30日
コメント(0)