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2007年10月20日
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カテゴリ: オペラ
 新国立劇場  14:00~
 3階右側

 タンホイザー:アルベルト・ボンネマ
 エリーザベト:リカルダ・メルベート
 ヴェーヌス:リンダ・ワトソン
 ヴォルフラム:マーティン・ガントナー
 新国立劇場合唱団
 東京フィルハーモニー管弦楽団

 指揮:フィリップ・オーギャン
 演出:ハンス=ペーター・レーマン

 1週間前の話になってしまいました。風邪っぴきでねぇ。書く余裕がなかったですよ。ハイ。

 しっかしあの「オペラパレス」なるこっ恥ずかしいネーミング、何とかならんのかね本当に。しかもキャッチフレーズが「世界に誇るオペラパレスにようこそ」っていうんだから、もう、気分は鹿鳴館ですな。
 改めて思うけれど、結局日本人は何処まで行っても鹿鳴館気分は抜けないんだと思うんですよね。私は別に日本が音楽の分野で西欧と同等になるべきなんでこれっぽっちも思わなくて、輸入品としてクラシック音楽やオペラを眺める構図で全く差し支えないと思うのだけど、こういう鹿鳴館的発想は、滅茶苦茶恥ずかしいなぁと思うのであります。

 ま、それはそれとして、タンホイザー。
 なかなかよかったですよ。「終わりよければ全て良し」ってところでしょうか。

 概して、どの歌手がどう良かった、一頭抜きん出て良かった、というのは、正直それほどありません。ヴォルフラム役のマーティン・ガントナーは割合よかったけれど、バリトン役は大体がちょっとお得だし。タンホイザー役のアルベルト・ボンネマもいいにはいいけれど、目を見張るほどの「何か」があったわけではなし。
 とはいえ、無難にやり過ごしただけ、というわけでもない。個々人の声の限界はあるにせよ、端役に至るまで練れた歌唱で粒が揃っていて、最後まで聞く側が躓きを感じることも無く、というところでしたか。そう、役に負けてるな、と感じたところがなかったのが、最大の要因かも知れません。その上で、それなりにちゃんと聞けて、時にはこちらが「あれ」と思うようなところも見せてくれる。例えば、第1幕の牧童の歌(吉原圭子)など、別段どうというところではないし、今回の演出ではわざわざ前面に出て歌ったりするので、聞き様によっては嫌味なんだけど、それ以前に「ああ、いいじゃない」と何の気無しに思わせたり。これに限らず、全体にダレる場面があまり無かったんですね。強いて言えば第2幕の前半、かなぁ。でも、それも、特別気を惹かれなかったという程度だし。

 第3幕はよかったですね。ヴォルフラムの頑張りが利きましたでしょうか。
 合唱も、正直言うとここまでは「ちょっと弱いな」というのが基本的な感想でしたが、幕切れ、芽吹いた杖を捧げ持って神を讃える合唱の力強さは、最後の最後にやってくれたな、という感じ。タンホイザーは4月の「東京のオペラの森」で聞いているのですが、合唱のパワーとしては全体的にはあの時の方がよかったと思うけれど、最後の幕切れは、新国立劇場に軍配が上がるな。

 フィリップ・オーギャンの指揮も、特別素晴らしい、ということではないと思うのですが、上手く纏めていて、悪くない印象です。人によっては物足りなさを感じるのかも知れませんが、このぐらいのレベルであれば、纏めに行くのもそう悪くはないのではないかと。東フィルも、コントラバス6本ということは、それほどの大編成ではないと思いますが、力不足を感じること無く、よくやっていたと思います。

 演出は、まぁこんなもの、でしょうか。格別の新解釈があるというわけではないし。外題役の衣装など、若干「あれ?」と思わなくもないですが、まぁ、総じてこんなもの?

 普通の公演、ですね。でも、随分な、中身の無い新劇場名に比して、10年目の新国立劇場は、面白みも外連味も大してないけれど、相応の公演をやっている、ということを示しているのではないかな、と思います。







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最終更新日  2007年10月20日 13時40分50秒
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