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2011年10月08日
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カテゴリ: オペラ
 新国立劇場  14:00~
 3階正面

 マンリーコ:ヴァルテル・フラッカーロ
 レオノーラ:タマール・イヴェーリ
 ルーナ伯爵:ヴィットリオ・ヴィテッリ
 アズチェーナ:アンドレア・ウルブリッヒ
 フェルランド:妻屋秀和
 イネス:小野和歌子
 ルイス:鈴木 准
 新国立劇場合唱団
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:ピエトロ・リッツォ
 演出:ウルリッヒ・ペータース


 もう先週の話で、2回目を観に行く前に書いているという.....

 シーズン初日。別に狙った訳ではなくて、休日公演を狙うと初日と中日しかないからなのであります。本当は初日はあまり取りたくないんだけど、仕方ない。
 演目が演目なので、何度行っても飽きない所ではありますが、平日が多いのは如何ともし難し。重ねてサロメを打つからだと思うのですが。同じ東フィルではあるけれど、わざわざ被せる理由がよく分からない。まぁ、色々お家の事情があるんでしょうけど。

 正直、初日ということも併せると、こんなものかなぁ、といった感じでしょうか。
 取り敢えずまぁ良かったかな、と思うのはルーナ伯爵。ちゃんと歌ってますよ、声も出てますよ、てなところかと。ただ、上手いか?と聞かれるとちょっと悩ましい。大体が自分も低声好きだし、バリトン役は取り敢えず聞こえればそれなりに映えるものではあるし...
 一方その他が歌えていないかというと、そこまで言うほどでは無いとは思います。ただ、正直「こんなものかな」という感じだったのも事実。演目が演目だし、マンリーコやレオノーラは歌えるだけでも御の字、という話ではありますけれど、やはり手札を全部使い切ってます感は否めない。なんとか支え切りました、細かい所は勘弁してね、てなところでしょう。これは、回を重ねる毎にこなれる、というのとはちょっと違うかなぁ、と。
 そういう意味では、オーケストラも含めてある程度完成してはいると思います。これは初日にしては予想外。

 ただ、指揮に関してはかなり癖のある行き方。昔の、インテンポなんて知ったこっちゃないですよ、という感じに自由にテンポを変化させてくる。揺らす、リタルダントする、というのとはちょっと違って、ここ、という所でぐっとテンポを落としてくる。
 そういう行き方としては、割とコントロールの出来た演奏ではありますが、これはどうなんだろう。確かにここでこう、というそれぞれの判断は的外れではないけれど、個人的にはこうはっきりメリハリ付けられると、若干違和感を覚えるのも確か。あまり好きではない。

 演出はもっと癖がある。というより、あまりいい演出とは思いません。
 ト書き通りではないけれど、今時としてはむしろ保守的な方ではないかという演出。読み替えなどはせず、ただ、先代の伯爵か何かを模していると思しき、死神だか亡霊だかが狂言回しのように舞台をうろつくというもの。全体を覆っているのは死の影であり、最終的には死が勝利する、という、なんというか、ゴシック調のオカルトチックな演出。
 実に多くの細かい芸が配されていて、正直言うとそれがちょっと煩わしい。2幕、マンリーコがレオノーラを攫っていく幕切れは、大抵は多勢のマンリーコ側に抑えられて切歯扼腕するルーナ伯爵、というのが一般的なのが、この演出では両者入り乱れての大乱闘で死者続出、イネスは剣を抜いてレオノーラを追おうとするルーナ伯爵を押し止めて剣が刺さり絶命。いやそりゃあんたやり過ぎじゃないの?といわんばかりに人がよく死ぬ。
 幕間に字幕に映される詩?といい、ちょっとどうかしらん。死の影が濃い、というのは理解はするけれど、あまりいい演出ではない、というより、個人的にはそんなに人が死ぬのに魅了されているのかお前は、と突っ込みたくなるような感じ。生理的に違和感があるなぁ、といった所かと。
 言い換えると、今時の「問題投げっ放し」の半端な演出よりはよほどまとまってはいるけれど、これは好き嫌いが出るんじゃないか....

 と思って、これは指揮と演出はブーイング来るな、と思っていたら、殆ど無し。
 あれ?そうなの?とちょっと拍子抜け。いや、期待していた訳ではないし、自分はブーイングものとまでは思わなかったけれど、これでいいんだ?







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最終更新日  2011年10月08日 10時53分44秒
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