星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.07.06
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 その中の1つに安倍元首相が2016年に日本を訪れたプーチン大統領に帆船「ヘダ号」の絵を贈ったことが書かれていました。ヘダ号は私には初めて聞く名前で、時は幕末に遡ります。


造船されたのは現在の静岡県沼津市戸田(へだ)

 清(中国)とのアヘン戦争(1842年)に勝利したイギリスやフランス、アメリカ等の船が幕末鎖国中の日本沿岸に頻繁に現れ開国を求める中、遅ればせながらロシアも日本と「日露和親条約」を
1855年に結びます。

 そして条約締結のため下田に「プチャーチン提督」がやって来た正にその時に「安政大地震」が起きます。下田の町は津波で大被害を受け、ロシアの船も壊れてしまいます。そんな中日本人とロシア人が助け合い被災者救助をしたりロシアのために日本史上初の西洋式帆船「ヘダ号」を造り上げたそうです。今の時代を考えると涙が出そうな人情深い話です。

 そしてこの時の「日露和親条約」で「北方領土」が日本固有の領土であることを両国で再確認しています。この時の美談を安倍元首相はプーチン大統領も知識として持っているだろうとの思いでヘダ号の絵を手渡しのかと思いますが、その後北方領土問題が少しでも進展したというニュースは聞いていないので、もはやこのような「情」に訴えるやり方は通用しないのかなと悲しい思いもあります。

 奇しくも今年7月1日は香港がイギリスから返還されて25年目で、香港がイギリスの領土になったのがアヘン戦争(1842年)の敗北によるものなので155年の時を経て中国へ返還されたことになります。

 確か香港返還時のロシアの大統領はエリツィン氏で「北方領土返還」に関して前向きな姿勢を見せていたと記憶しています。それから25年、戦争によって奪ったり奪われたりした領土の問題がいかに解決するのが難しいか思い知らされます。​

  【追記】
 まさかこの日記を書いた2日後に安倍元首相の死去のニュースが飛び込んでくるとは思いもしませんでした。心からお悔やみ申し上げます。テレビではプーチン大統領が哀悼の意を表する映像も流れました。改めて安倍元首相が「北方領土問題」の早期解決のため尽力していたかも知りました。

 ただ今日のネットの記事には千島歯舞諸島居住者連盟の理事長が「結果として領土問題は前進しなかったが、首相在任中、熱意をもって領土問題を解決しようという気持ちは伝わって来ただけに、残念でならない」と死去を悼んでいます。領土問題の解決のための「一手」とはいかなるものかと考えさせられます。






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最終更新日  2022.07.09 10:09:13
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