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本のタイトル・作者僕だって、大丈夫じゃない~それでも互いに生かし生かされる、僕とあなたの平凡な日々~ [ キム・シヨン ]本の目次・あらすじプロローグ 僕とあなたのよみがえり記録蘇生記録No.1 ディスタンス蘇生記録No.2 認める蘇生記録No.3 適応蘇生記録No.4 バランス蘇生記録No.5 応えるエピローグ だけど本当は、僕だって大丈夫じゃない引用「その秘訣はな……、自分が今やっている仕事こそが、もともとやりたかった仕事なんだと自らを洗脳するのさ。以上!」実現不可能な青写真一枚を頭の中に描いて、それが叶わなくて不幸だと思って生きることがどんなに愚かなことなのか、誰しもわかっているはずだろう?さらにその青写真を“自分がやりたいこと”と混同してしまうことも実によくある話だ。僕にだってそういうことがあるから。だから仕事として選ぶなら、自分ができることは大前提で、ほんの少し努力したり、勉強を頑張れば手が届く範囲の中から、自分がより興味を引かれて楽しいものや、ほかの選択肢よりも少しでも自分を幸せにしてくれるものを選べばいい。それをうまく選び出せたなら、十分に素晴らしい人生が送れるような気がするよ、僕は。「だとしたら、やりたい仕事って状況によって変わり続けますよね?」「さすがだね。それこそが重要ポイントさ。時がたつにつれて、歳も取って状況も変わるのに、自分がやりたい仕事をその変化にリンクさせずに固定したままにすると、現実とかけ離れた、ただの空想になってしまうんだよ。それでも本当に重要なことは、やりたいと思う何かが変化する・しないにしても、いつだって“自分が今、本当に求めているのは何か”と自問し、悩み続ける習慣なんじゃないかと思うね」感想2021年284冊目★★★帯を矢部太郎さんが書いている。タイトルが気になって読んでみた。韓国のエッセイは、タイトルが秀逸だ。関係ないけど、本の真ん中(のど)に黄色い色がついていて、これが気になって集中できなかった…。変わった装丁…。この作品は、「第18 回ハンミ随筆文学賞」優秀賞受賞作品。(ハンミ薬品という製薬会社が青年医師新聞と共同制定した文学賞)韓国の医療事情も垣間見えて、たいへん興味深かった。保険証がなくて、住民登録番号が代わりになっていること。戸籍と実年齢の登録がずれているお年寄りがいること。文字の読み書きが出来ないお年寄りがいること。旧暦で誕生日を答える人もいる。医者になってからずっと、ERで一刻一秒を争う応急処置に追われていた。そんな「僕」キム・シヨン。何の縁か、知り合いの医師の遺言で片田舎の町医者をすることに。やってくるのは、風邪や糖尿病、鼻炎の――特にお年寄りの、患者たち。大丈夫、死にやしないから。ERの判断基準がすべての「僕」に、ある日患者は言う。誰だって死ぬんじゃ、人間は。もしかして自分は、何も見えていなかったのではないか?医師の気付きと、様々なことが起こる診療所の淡々とした平凡な日々。コロナ前なので、どこかほのぼのとしている。雰囲気に、「ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 [ 永井康徳 ]」を思い出した。人が死ぬことは、生きることの一部なのだ、と思う。だからこそ死んでいく過程まで含めて、よく生きることになる。それが突然に絶たれてしまうと、いたたまれない気持ちになる。今の社会では、「生産性があること」が重要で、そこからドロップアウトすると価値がないように扱われる、気がする。でも人間は永遠にそこに留まることが出来るわけではない。人は生まれ、成長し、老い、死んでいく。そのうちの一時だけをとらえ、社会のスタンダードだとし、圧倒的多数だとして前提に持ってくると、誰にとってもしんどい社会になるんじゃないか。私たちは少しずつズレた直線だ。歴史の年表みたいに、私たちはいくつもの線を引く。左から右へ。ある人の「スタンダード」の期間は、ある人の「アンスタンダード」の期間に重なる。つまり世の中のすべての人が「スタンダード」に収まることはないのだ。けれどそれをまるで、ないもののように扱う。その枠の外に「未熟」か「用済み」しかないのなら、私たちは何のために生きるんだろう。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.30
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本のタイトル・作者私がフェミニズムを知らなかった頃 [ 小林エリコ ]本の目次・あらすじはじめに第一部1 父は王様、母は従順な家来 2 脂肪よりも筋肉が欲しい3 母のようにはならない4 この国の男たちは狂っているのかもしれない5 平坦な地獄が待っているだけ6 彼らはなにもしてくれない7 男より弱いものになるということ8 この理不尽な怒りをどうしたらいい9 ノラのように10 エロとパチスロのハイブリッドな漫画雑誌11 母の幸せは私の幸せじゃない12 自宅とデイケアを往復する日々第二部13 寂しいから一緒にいるだけ14 最低で最悪のカップル15 世界で一番情けない生き物16 あなたは生活保護がいいと思う17 ただ一人で暮らしているだけなのに18 そこにはフェミニズムがあったエピローグ引用それに、結婚して母のように専業主婦になったら、学んだことなど意味をなさないのではないか。家事をし、育児をして一生を終えるのなら学校での勉強は無意味ではないか。女の人生とは何なのだろう。ふと、胸に手をやると少し膨らんでいて、柔らかかった。その柔らかさの分だけ私は悲しかった。感想2021年283冊目★★★すさまじかった。性的虐待、いじめ、不登校、自殺未遂…。胸糞悪い男共のエピソードがこれでもかと続くので、ほんっとムカつきながら読んだ。この人の見える世界が、今すこしでも平穏でやすらかであるように、祈る。理不尽を前に、ただ頭に浮かんでは掻き消されていく「どうして」。ただ流されていく、奪われていく、それが何かも知らないまま、分からないまま。「なぜ?」私が、フェミニズムを知らなかった頃。その言葉に返って来る答えは、なかった。「82年生まれ、キム・ジヨン [ チョ・ナムジュ ]」 を読んだときの気持ちを思い出した。記憶の底に沈めた出来事が、澱のように舞い上がる。女性であれば誰しも感じたことがあるであろう、違和感が、嫌悪感が、蘇る。あの時の、あの、手。言葉。目。どうして。「マチズモを削り取れ [ 武田砂鉄 ]」を読んだときにも思った。終わりなき絶望、平坦な戦場。なぜここで、負け続けなくてはいけないんだろう?闘っても無駄だと教え込まれながら、打ちのめされながら、それでもどうして戦わなくてはいけないの?なぜここにいなくちゃいけないの?世界が嘘に満ちていたことを、思い知りながら。昔、「啓蒙」という言葉が、好きじゃなかった。それはなんと傲慢な思想だろうと思っていた。でも今、思う。啓蒙―――蒙を啓く。目を開かせる。世界を見せる。それは、説明してくれる。そして知る。胸に詰まっていた、たくさんの「なぜ」。喉に詰まって声が出なくなった、たくさんの「どうして」。それに、学問は答えてくれる。つかえがとれる。息を吐き出す。掠れた声が出せる。ちいさくて怯えたような、長い間忘れていた自分の声。そして、聞こえるようになる。同じように出された弱々しい声が。途端に世界が違った場所になる。新しい言語を覚えたように。フェミニズムが冷笑されている現状において、それでもなお、この人にとってそれは何よりの薬であったろうし、学問はそうでなくてはならないのだと私は信じる。1gでも、1mmでもいい。私はこの世界をよりよい場所にして去って行きたい。自分を、世界を諦めない。そのために学ぶ。それを絶対に止めない。誰かがこんなくだらないことで苦しまなくてよいように。フェミニズムなんて言葉が滅びてしまえるように。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.29
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本のタイトル・作者ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年 [ ショーン・バイセル ]"The Diary of a Bookseller"by Shaun Bythell本の目次・あらすじイギリス、スコットランドの田舎町・ウィグタウン。寂びれていた町は、今や本の町として知られている。1970年生まれのショーン・バイセルは30才の時に故郷に帰省中、古書店を衝動買い。10万冊の蔵書を誇る「ザ・ブックショップ」は、いまやスコットランド1の古書店となった。癖の強い客たちと、皮肉屋の古書店主の日々を綴った2014年~2015年の一年間。引用蔵書を撤去するということは、その人の存在を完全に破壊することでもある―――どんな人間だったかという最後の証拠を自分が消してしまうわけだから。この女性の蔵書は、彼女の人格の記録だった。彼女が遺した、自分の遺伝子を継ぐ子どもに一番近いものだった。感想2021年282冊目★★★本が出てくる本が好き。これは、新聞の書評で紹介されていた。スコットランドのウィグタウン―――もちろんGoogleで検索した―――にある古書店の若き店主の備忘録。冒頭に日付があり、「ネット注文数 ○ 在庫確認数 ○」そしてその日あったこと、最後に「本日の売上額 ○ポンド 顧客数 ○」で終わる。店主がもう、皮肉たっぷりでユーモアたっぷりで、読んでいて面白い。だいたい怒ってる。働いてるメンバー(特にニッキー)も癖が強いし、客はだいたい本を買わないし笑、本当に毎日が悪戦苦闘。Amazonとの飽くなき戦い(Amazonを憎むが、古書ですらいまやAmazonに生かされている)、電子書籍の台頭、何より本を読む人が少なくなっている現状。訳者あとがきによると、著者はその後Amazonから撤退、自社サイトで古書を販売している。さらに本書のあとには続編、"Confessions of a Bookseller"、"Seven Kinds of People You Find in Bookshops"も出版しているそうだ。これも邦訳出るかな。読みたい。連続テレビドラマ化もされるらしいということで楽しみ。お店の様子が気になっていたけど、公式サイトを見ると想像していたよりずっと雑然として入り組んでいて、迷路みたいだった。(私は『ペナンブラ氏の24時間書店』みたいな本屋を想像していた。これも、本屋好きの人にはかなりおススメの本なので読んでみてほしい。)本の中で著者が絶賛していた『白の闇』、訳者も読んですごかったというので、読んでみたい。これまでの関連レビュー○出版社が出てくる本・騙し絵の牙 [ 塩田武士 ]○書店が出てくる本・店長がバカすぎて [ 早見和真 ]・青森の八戸にある小さな本屋さんの 猫がかわいいポップの本 [ ポプ担 ]・「グレート・ギャツビー」を追え [ ジョン・グリシャム ]○図書館が出てくる本・この本を盗む者は [ 深緑野分 ]・本と鍵の季節 [ 米澤穂信 ]・お探し物は図書室まで [ 青山美智子 ]・麦本三歩の好きなもの [ 住野よる ]・麦本三歩の好きなもの 第二集 [ 住野よる ]・めぐりんと私。 [ 大崎梢 ]・戦場の秘密図書館 シリアに残された希望 [ マイク・トムソン ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.28
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本のタイトル・作者その扉をたたく音 [ 瀬尾 まいこ ]本の目次・あらすじ今年の11月27日、「俺」は30歳になる。大学を卒業し、親の仕送りで無職で暮らし7年。音楽で食っていくはずが、大好きなギターはそれほどの腕前でもない。老人ホーム「そよかぜ荘」に呼ばれ、ギターをかき鳴らす。渾身の演奏に、老人たちは白けて見向きもしない。時間が余り、老人に頼まれスタッフのひとりがサックスを吹いた。―――天才だ。「俺」はもう一度サックスを吹いてもらおうと、「そよかぜ荘」に通い始める。引用「ああ、どうしてこんなに楽しいんだろう。俺は無職で先も見えてなくて、本庄さんは二階からいなくなったっていうのに」「たぶん、どんな状況の中にいても、明日やその先にすてきなことが待ってることをぼくたちは知ってるからですよ」「そうなのかな」「ええ」感想2021年281冊目★★★よくある「ひきこもり(無職)が社会に触れて、世界に恐る恐る入っていく話」。なんだけど、読みやすく、登場人物が甘すぎず、読後感もしんみりとして、でも爽やかで。秋の朝のような、ひんやりとして清々しい、でも少し寂しい空気。良かった。主人公が、裕福な家の子どもで、でもそれが嫌みじゃない。この子、ほんまええ子やなあ。相手のために、いつだって一生懸命なのだ。一方の渡部くんは、両親がそれぞれ離婚して再婚し、祖母に育てられた。サックスしたり陸上したり、今は介護の仕事をしていて、でもどれも自分だという芯がある。天才だとしても、才能があったとしても、それをどう生かすかはその人次第だ。大事なのは、「納得」というか、「自分で自分を選んだ」ということなんだろう。「オレは、センセーなんかじゃない! [ おかざきさとこ ]」はひきこもりが保育園で働く話だったけど、社会参加にあたり、ケアの側になるというか、効率主義、能力主義を追求する場所からは離れた場所によって再生するというの、定石なんだけど、分かる気がする。そしてそれは「看護師」ではなりえないこと、について思いをはせる。つまるところ、「介護」や「育児」は「誰でもできること」と思われているのと同じなのか?そこに「母性」的なものを見ているんだろうか?この本でも、渡部くんが言っているけど、主人公は老人ホームのきれいな、上澄みしか知らないんですよ。汚いこと、辛いことには、触れていない。だから、それって結局何なんだろうな、と思う。裏側を見ろ、と言いたいのではない。ただ、まったくの純粋さや無垢さは、両立しないのだろうな、と思う。泥にまみれても、その中で自分の「珠」を守り抜くのが、大人になるということで。傷だらけでもその珠を自分で磨けること、が必要で。綺麗な場所に置かれるだけなら、傷がつかないように、汚れないようにするなら、子供のままだ。本の中で重要な意味を果たすGreen Day の「Wake Me Up When September Ends」。起こして。起きたくない。この本は、扉をたたく、というよりも、卵の殻を内側からコツコツ叩いている音のように思った。主人公が老人ホームでウクレレを教えるんですが、ウクレレって簡単に弾けるようになるんですね。映画「サマー・ウォーズ」でおばあちゃんの誕生日にウクレレで「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」を引いていたな。『三十の反撃』でもウクレレを始めていた。あの陽気な響きが、何かはじめたい人間を引きつけるのかもしれない。これまでの関連レビュー・そして、バトンは渡された [ 瀬尾まいこ ]・オレは、センセーなんかじゃない! [ おかざきさとこ ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.27
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本のタイトル・作者調べてみよう!!地面のボタンのなぞ 一番えらいボタンをさがせ!! [ 日本土地家屋調査士会連合会 ]本の目次・あらすじ1 ボタンとの出会い2 ボタンのなぞ???3 もっとえらいボタンを探せ!!感想2021年280冊目★★小冊子のようなもの。第29回「全国小・中学生作品コンクール」生活化部門 文部科学大臣奨励賞(最高賞)受賞の、小学生の夏休みの自由研究をもとにしたもの。みなさん、地面の「ボタン」気になりません?気にして見れば、たくさんある何かの記号。土地境界を示しているものが多い。私は、今年の春から土地関係の仕事にも携わるようになりまして、もう気になって気になって。「この土地はまけてます」「自己筆界で3筆に分筆登記してある」「この土地測量図は世界座標使ってあるので」こういった、4月にはチンプンカンプンだった言葉も、話せるようになってきました。で、土地関係のお仕事をする「土地家屋調査士」についてもっと知りたくなり、入門編としてこれを読んでみました。赤や青の違いが分かった!東京都港区麻布台にあるという「日本経緯度原点」、東京都千代田区永田町にある「日本水準原点」見に行きたいなあ。これからもっと総合的に土地関係の知識を身に着けていきたいと思っていて、宅建をとってはどうかと上司に勧められ、それどれくらい勉強すればいいんだろう…と思っている。まずは土地家屋調査士の仕事について小説とかで書いた本ないのかな。それを読むと土地についての知識がしぜんと身に着く…みたいな内容の…。この本の元となった自由研究では、「地面のボタン」と呼んでいた。私には、土地の図面の座標は星座のように見える。だから私は、地面に埋まった星だと思ってる。というわけで、小説のタイトルは『星を埋める』でどうだろうか。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.26
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本のタイトル・作者夢をかなえる! ルーティンの魔法 (TJMOOK)本の目次・あらすじ「なりたい自分」になる私のルーティン朝・昼・夜の魔法のルーティン運気が上がる魔法のルーティンみんながやっている魔法のルーティン感想2021年279冊目★いやあ、もう、ほんま、しょうもなかった。びっくりするほど中身のない本。流れてくるネット記事特集のような、どこかで見たような内容がずらーっと大き目の写真(きれいなわけではない)と、大きいフォントで組まれただけの紙。たくさんの人を紹介していて、たぶん見せ方ではもっと「え、なにそれ」とか「もっと知りたい」につながる内容なだけに残念。これを読んでルーティンが出来るようになるとも思えない。キラキラしたうわべを「素敵でしょ?憧れるでしょ?」って言うだけなら簡単で。朝からパンを焼いたり、カフェみたいなごはんを出したり、生花を飾ったり、ランニングしたりヨガしたり。いや、いいんだよ。別に。それが本当にやりたいことならば。けれど、自分にもう一度「それは私が本当にやりたいことなのか?」と訊いてみたほうがいい。「これは私が好きなことなのか?」「好きでなくとも、習慣づけして、それができる私を好きになりたいのか?」じゃないと、無駄にイメージとの乖離に苦しむことになる。出来ない自分、そうではない自分。でもそんなの、当たり前だ。自分は自分でしかないのだから。だから、他の人がそれをどう続けているか、なぜそれを始めたのか、というところを知りたいのだ。あとその人の「年表」より「タイムスケジュール」のほうが参考になる…。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.25
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本のタイトル・作者三十の反撃 [ ソン・ウォンピョン ]"서른의 반격"by 손원평本の目次・あらすじキム・ジヘ。1988年生まれ、30才。職業・インターン。半地下の部屋に住み、大企業DM社のグループ事業・ディアマンアカデミーで最低賃金に見合う仕事をしながら、給料の大半をTOIECとカフェに注ぎ込み、正社員になることを夢見る。1988年生まれに一番多い名前――「知恵(ジヘ)」。「私」はクラスに何人もいるジヘの中の、「ジヘ(ダ・6)」「小さいジヘ」だった。大勢の中の一人。路傍の石。下から水面を仰ぎ見る魚。けして主人公にはなれない、一線を隔てられた観客。だと、思っていた。あの日、小石が投げ込まれて、世界にさざ波が立った。波が押し寄せ、世界が揺れた。ちいさな波紋が、隅々まで届いていく。それは、弱き者たちの、反撃の投擲。引用「遊びたいんです。硬直化した世の中で、みんな無気力症に陥っています。僕は反旗を翻してみたいんです。青臭いと罵られてもいいから、せめて抵抗してみたいんですよ。歴史が物語るように、急進的な革命は失敗するでしょう。世の中はどんどんパサパサに乾き、コチコチに固まってきて、ちょっとでも目立った動きをすればすぐに見つかってつまみ出されてしまいますから。僕は統制や検閲が及ばないようなことをしてみたいんです。楽しく、遊びのようにね」感想2021年278冊目★★★★2020年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位となった『アーモンド』に続く2作目。第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。私は『アーモンド』よりこっちのほうが好きだった。年齢や性別的な親近感なのかもしれないけれど。職場であるディアマンアカデミー(カルチャースクールみたいなところだ)で、同じインターン生のギュオクに誘われ、ジへはウクレレ講座を受けることになる。そこで出会ったのは、30代と50代のおじさん。賞に応募した自分の作品を奪われてから、書くことが出来なくなった脚本家。苦労して開発したレシピを企業に奪われ、今は食事の様子を配信して小銭を稼ぐシングルファザー。ギュオクは、皆に社会への反撃を持ちかける。ちいさな理不尽へ、一泡吹かせてやる。価値観の転覆。それから4人の奇妙なテロが始まる。映画になりそうなストーリーラインと、見せ場のある構成。私は脳内でずっと映画として再生しながら読んでいた。最後、街に取り残された円形の石段を劇場にしてしまい、「誰でもあがれる舞台」にしてしまう。このシーン、『モモ』で、モモが住んでいた場所を思い出した。そして「家具工房」という仕事が、冒頭のギュオクの「椅子」の台詞にもつながって来る。椅子は、ただ置いてあるだけ。華美なものがぽつんと置かれていれば、そこに座れば主人公のように見える。たくさんのパイプ椅子が並べてあれば、そこに座れば観客になる。ギュオクは、椅子はただ椅子なのだ、と言う。これまでずっと、「観客席」に座って来たジヘは、最後に自分の手で椅子を作ることにするのだ。その人にあった椅子を。私は、ウクレレの発表会と、この誰でも舞台のところが特に気に入った。韓国の小説を読んでいると注釈を見ないと分からないことがたくさんあって、それだけ文化が違うのだなあと思うし、グローバリゼーションの中で文化が残っているのだなと思う。韓国で生きていくことは、ほんとうに、ものすごく、大変そう。特に女性は。『三十の反撃』では、主人公の友人、ダビン。彼女でまた一冊本が本で見たいくらいのエピソードの持ち主。夢があって、努力して、でも社会の要求に応えるしかない。この重圧の中で、未来がないように見える中で、どうやって生きていこうとしているんだろう?韓国の小説は重たいものが多いのだけど、もっとライトでポップなのもあるよね?そういうのも読んでみたいな。これまでの関連レビュー・アーモンド [ ソン・ウォンピョン ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.24
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本のタイトル・作者マチズモを削り取れ [ 武田 砂鉄 ]本の目次・あらすじ一章 自由に歩かせない男二章 電車に乗るのが怖い三章 「男/女」という区分四章 それでも立って尿をするのか五章 密室に他人が入り込む六章 なぜ結婚を披露するのか七章 会話に参加させろ八章 甲子園に連れて行って九章 体育会という抑圧一〇章 寿司は男のもの?一一章 カウンターと本音一二章 人事を握られるおわりに引用一体いつになったら、私たちは楽になるのでしょうか?社会が根っこから変わるためには、資本主義経済を回し、労働環境や人事に直接影響を及ぼす立場にいる人たちが変わらなければならないと、強く強く思います。なのに、あいつら、びくともしない。(中略)この構造は私の生きているうちに覆ることはないのではと、もう絶望寸前です。感想2021年277冊目★★★はじめ、「鉄道オタから取ったペンネームの女性」が書いたフェミニズム本だと思っていて、怒りに満ちた具体的な日常の数々に「そうだそうだ」と同調していたら途中で男性だと分かって驚き、「それ自体が自分のバイアスだな」と思った。著者は、1982年生まれの男性。出版社勤務を経て、2014年からライター。そもそも、「マチズモ」って何なん?マッチョと関係ある?と調べたら、「machismo…男っぽさ。 誇示された力。 男性優位主義」だった。(コトバンク)男、めっちゃ有利。めっちゃ優位。それがこの社会のデフォルトだ。それを例を挙げながら憤りながら考察していく。「男性作家」「女性作家」の区分けは、そう言われれば見たことがあるし、さほど違和感を感じていなかった。おもちゃ売り場のあからさまな性別分けには「変だな」と思うのに。日本のロボットやAIがジェンダーバイアスを助長させている、という指摘も、言われて初めてハッとした。若く美しい受付「嬢」というロボット。標準設定が男性である社会で、女はインビジブル・パーソン。主体性を持たない透明人間。そしてこれは、「女性」ではなくても同じこと。標準的な「日本人」である世界。「一般的な"健康体"である」ことが基本である世界。男であることは、生まれながらに通行証を手にしていることだ、と本書にある。女は男に承認されないと、その通行証を手に入れることが出来ない。そしてその通行証を得る条件は、「いたこと」と「いつづけること」だと。ほんっと、もうこういうの止めようぜ、と思うんですよ。出産する、育休を取る、復職する。時短勤務を取る。その時点でもう、「いたこと」と「いつづけること」は出来ない。もし通行証が欲しいなら、それを出来るようにしろ、それが出来てからだ、と。働き方改革だ、女性活躍だ、管理職割合を増やそう。通行証の発行条件をゆるめてやったぜ、取得するように頑張れよ、お前ら。じゃあやってみようか?と手を挙げてみたら、通行証を発行されてみたら、その裏にはびっしりマチズモな許可条件が書いてあった。ボーイズ・クラブ・ルール。相変わらずそれは、「いたこと」「いつづけること」を求めるものだ。石の上にも三年―――課長に言われたそれが、このマチズモなルールに私が慣れるまでに必要な時間なのだろうか?けれどこれは、女性だけではなく、それを無理やり発行されている男性側にとってもしんどいだろう。独身であっても、既婚であっても、子供が小さくても、大きくても、同じなのではないのか。「みんな、忙しすぎませんかね? しんどい時は仏教で考える。 [ 釈徹宗 ]」で、ダンマパダ(初期仏教経典)に「他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ。」という言葉があったけれど、それを思い出した。言うならば、その人が「いたこと」と、「いなかったこと」を見るな。ただその人の「したこと」と「しなかったこと」を見よ。けれどこれはまた、新しい苦しさやしんどさに繋がるといったら、そうなんだけど。結局「そこにいること」でなんとかやっていく人、というのが一定いるわけで。それが淘汰されていくというのも、また違うのかもしれなくて。うーん、ここまだクリアに出来てないんだけれど、資本主義という「誰かに値段を付ける」という制度によって、今はまだ「そこにいること(時間給だったり、それをもとにした月給)」に対して日本社会はその人の価格を決めているんだけど、それが「その人が作れるもの」の価値に対して支払われるようになったとして、いやそもそもそういうのがどうなん?っていう話。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.23
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本のタイトル・作者invert 城塚翡翠倒叙集 [ 相沢 沙呼 ]本の目次・あらすじ警察の捜査に協力する美貌の霊媒探偵・城塚翡翠。彼女は、犯人たちの殺人を暴くことが出来るのか?読者は、「探偵がいかに推理したか」を推理する!「雲上の晴れ間」「泡沫の審判」「信用ならない目撃者」引用「綺麗事を信じるしかないのです!いいですか、いいですか!人の命はたった一度きりです!あの世はなく、蘇りもなく、転生もないのです!」痛いほど突き付けられた事実を確かめるように、拳を振り上げ、奈々子が叫んだ。「たった一度!たった一度だけ!わたしたちの命は、とても儚く脆いのです!だからこそ、わたしはひとりよがりの殺人を赦しません!人を殺してはいけないという社会を守り続けることでしか、人の命を奪う暴力を除外する術はないのです!大切な誰かを護るためには、人を殺したら必ず報いを受けるのだと!罪を償うべきなのだと!そのルールを徹底して知らしめることでしか、わたしたちは殺人と言う暴力から命を護れないのです!」感想2021年276冊目★★★2020年の「このミスステリーがすごい!」で第1位を受賞した『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』の続編。前編より読みやすく感じたのは、すでに翡翠のキャラクターや立ち位置を理解したうえで、犯人目線で読めたからかな。今回は、倒叙集。倒叙?というと、アレです。「古畑任三郎」。まず殺人事件があり、犯人も動機も方法も分かっている。そこから物語が始まる。警察の捜査が始まる。探偵が現れる。そして犯人を追い詰める。焦点は、「なぜ犯人だと分かったのか」。翡翠も古畑をパロっていて、そのシーンがコミカルで面白かった。「雲上の晴れ間」は、元同級生であるIT会社の社長を殺した社員。翡翠はいつものハニートラップで彼に近づく。「泡沫の審判」は、元用務員を殺した教師。翡翠は、スクールカウンセラーとして学校に入り込む。この回は意外で、学期末まで勤め上げたようだし、スクールカウンセラーの資格持ってたんですね。「信用ならない目撃者」は、元刑事で探偵業を営む社長が、社員を殺す。捜査方法を熟知した冷徹な犯人に、翡翠はいかにして近づくか?今回の「invert」の意味するところは、この3作目。私としては、犯罪界のナポレオンが登場してこれからも背後で糸を引き、翡翠と何度も対決するシャーロック・ホームズな展開を期待していたのだけど。ワトソン役の人が好き。というわけで、真ちゃん、好きです。翡翠×真でお願いします。(なにを)しかし真ちゃんって、何者なんだろう。表紙から、実は翡翠の双子の妹とかなんじゃない?と思っていたんだけど。背格好も顔の造詣も基本的には似通っているみたいなんだけど、双子ではないようだ。1作目を読んだときに、もういいかな~なんて思ったけど、2作目のほうが私は好みで、これだと続きもまた読みたい。これまでの関連レビュー・medium 霊媒探偵 城塚翡翠 [ 相沢沙呼 ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.22
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本のタイトル・作者サボる哲学 労働の未来から逃散せよ (NHK出版新書 658 658) [ 栗原 康 ]本の目次・あらすじ第1章 笑殺の論理ー『鬼滅の刃』とはなにか?第2章 アナキスト、モノを買うー「いきなり!ステーキ」がいきなり燃えた第3章 いまこの場を旅して住まうー痕跡のアナキズム第4章 海賊たちの宇宙技芸ーたたかうべきだ、逃げるために第5章 アンダーコモンズ!-『ランボー、怒りのハリエット』第6章 やっちゃえー労働の動員か、それとも生の拡充か第7章 懐かしい未来の革命を生きろーアナーキーの自発第8章 失業者のストライキー所有じゃねえよ、居住だよ第9章 未来をサボれー大杉栄、日本脱出の思想第10章 機械を破壊し、機械になれーフリー・フリーダム!引用みんなが賃金奴隷にさせられているのに、その収奪自体も問われない。いまや資本主義を生きるのは大前提だ。問われるのは、そのなかでの不平等。搾取だけだ。だから、その大前提を疑おうとすると嘲笑の的になる。おまえ、大人になれよ。言っていることはわかるけど、歴史的事実なのだからしかたがないと。世のなかの流れは変えられない。後ろをふりかえるな。前だけみてろ。未来のことだけ考えて生きるのだと。しかし、その大人たちのせいで見過ごされてきたことがある。収奪は歴史ではない。現在進行形だということだ。言いかたを変えておこう。わたしたちの生はたえず資本主義をはみだしている。それが収奪されてしまうのだ。感想2021年275冊目★★★★アナーキストの作者による本。42才、年収200万円で、週1日大学の非常勤講師をやりながら生活している。座右の銘は「はたらかないで、たらふく食べたい」。働きたくない、が一貫していて面白かった。海賊とラッダイト運動のくだりは物語のようで、ワクワクしながら読んだ。いやもう、働きたくないやん。ほんま。何でこんな働かないとあかんのん?朝から晩まで本読んでたいのに、なんで出来へんの?私がやってる仕事に、意味なんてないのに。本の基調は・女たちのテロル [ ブレイディみかこ ]みたいで、ブレイディみかこさんが好きなら、著者の口調も気に入るかも。あと、・「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]や、マーク・ボイルの『僕はお金を使わずに生きることにした』を思い出した。この本の中で、資本主義と奴隷制度について関連付けて語られていて、「そういう関係にあるのか」と瞠目した。黒人奴隷問題、女性差別問題、資本主義、労働…。自分がこれまで引っ掛かって興味を持って読んで来たこと、その断片的な知識のモザイクが、徐々に一枚の絵を作り上げていくこの感じ。もうすこしで何が描かれているのか見えそうな、この感じ、たまらない。私自身は資本主義社会の奴隷で、労働者根性丸出しで生きている。でも、ふと課長や課長補佐と話した時の「噛み合わなさ」について思った。それって、「労働」について根本的にどうとらえているか、ということなのかもしれない。おかしい。こんなシステムは、生き方は、おかしい。こんな働き方が、生き方がしたいわけではない。しかしそれは、彼らの耳には「この職場の環境と、現在の職務内容に不満がある」と聞こえたようで、私は窘められた。違うのだ、と私は言いたくて、でもそれをうまく伝えられなかった。私が嫌なのは、この世界のシステムなのだ。その中で、自分がその一部に加担して自分を奪われていくのが嫌なのだ。それは、そのシステムにがっつり組み込まれて金を貰って置いて言える義理ではないのだろうか。そこから下りないと、言えないんだろうか。「ちっぽけな僕の人生を、誰にも渡さないんだ。」その昔、本でこの言葉を見かけてから、ずっと繰り返し繰り返し、胸に留めている。本の中で、「やりがいの搾取」は奴隷制度の中での声なのだ、と言っていた。奴隷制度そのものに意を唱えるそれは、この状況を「収奪」と呼ぶ。今のこの社会の中にあって、会社の中にいて、私はどうすれば自分を奪われずに生きていけるんだろう?下りればいい。それは簡単で、難しい。本当はもっと、問題はシンプルなはずなのに。読了メモ。これまでの関連レビュー・女たちのテロル [ ブレイディみかこ ]・「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.21
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本のタイトル・作者まる、今日は何してた? いましかあえない きみとのおはなし (Boutique books) [ ひなたにはな ]本の目次・あらすじ1 生まれたばかりのまるくんは!2 いっぱい遊べるまるくんは!3 大きくなったまるくんは!引用いつかの私が恋しくて懐かしくて堪らなくて、でも、どんなに手を伸ばしても届かないそんな愛しい日々の中に、今の私はいる。感想2021年274冊目★★★★コミックエッセイ?息子、「まる」くんの赤ちゃんから4歳くらいまでのエピソードの数々。ふんわりしたイラストと着色で、ほっこりした。著者が何度も自分に言い聞かせているような、「この宝物の日々を忘れたくない」という思いがひしひしと伝わって来た。この本の中で、「魔法の鏡」という話があって。子どもにイライラしたとき、抱っこして鏡の前に立つ。そうすると、この子はまだこんなに小さいのだと気付く、という話。私も、息子を抱っこして鏡の前に立った時、その大きさの対比にびっくりする。新生児のふにゃふにゃの頃を思えば、とても大きくなった。自分で歩ける、食べられる、トイレに行ける。話せる。だから、ぎゃあぎゃあと泣き喚いている時、「いい加減しろ!」と思う。だっこじで、だっごじでよおおおおおお!!!!大音量で泣き続ける息子を抱いて家を歩き回り、鏡の前を通りかかって驚く。このひとはまだ、こんなにちいさい。イライラが、ふと落ち着く。(30分泣き続けた理由が「シチューのルーをカレーみたいに半分半分にご飯にかけてほしかった」だった時の脱力感よ…)はやく大きくなってくれ、と思う。楽になりたい。ここから出たい。でもきっと私は、数年後、十年後、数十年後、今のこの時に戻りたいと願う。新生児の頃の娘と息子をもう一度だっこしたい、と思うように。きっと忘れてしまうすべてを、留めておきたいと。はやく大きくなって―――いそいで大きくならないで。忘れてしまう、きっと、この小さな手を、舌足らずな喋り方を。日々成長していく新しいあなたの姿で、記憶は上書きされていく。けれど覚えていたいと思う。あの頃は大変だった、と思い返すときに。だいすき、とあなたが言ってくれる時。私もだいすき、と返す。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.20
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本のタイトル・作者ほぼ日手帳公式ガイドブック2022 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]本の目次・あらすじ特集 やっぱり、手書きはうれしい。①手書きは人の鏡。 糸井重里②手書きはラク。 ヨシタケシンスケ③手書きは速い。 寿木けい[plus]手帳カバーにも松本大洋さんの手描きを。④手書きは浪漫。 川島幸希⑤手書きはメンタルトラベル。 池谷裕二⑥手書きはときめき。 ICHIKAその手で生まれたほぼ日手帳20HOBONICHI TECHO 2022 LINEUP CATALOGUE!引用汚い字を書いた自分はヘタな歌を歌っているような感覚で、ヘタなりにもうちょっと心を込めて歌えるだろうと思うんです。書き続けてきたことで余裕のなさがわかることはこれまでにも何度かあって、体温を毎日測るのと同じような感覚です。感想2021年273冊目★★★★手帳の季節が近づくと、読んじゃうよね、ほぼ日手帳公式ガイドブック…。私は大学生の頃に使い始めて、そこから10年くらいユーザーだったけど、今は離れて、たぶんもう戻ることはないかもな、と思っているのだけど。ほぼ日手帳を使っている人の楽しそうな感じを味わいたくなる。「その手で生まれたほぼ日手帳20」で、光浦靖子さんの「海外留学に行きたくて、手書きで30年ぶりの猛勉強。」を見ていいなあと思う。光浦さんの著書、読みたい。こんな年になったし、と言ってしまいがちな自分を見つめ直す。夢を見ることを笑われる年になって。それを笑っているのは自分ではないのかと思う。で、来年の手帳なんですけども。9月ごろに、Seriaで2022年の手帳が出始めた時に、週間バーチカル手帳を買いました。・A5セミサイズ・2022.1~2023.1・年間スケジュール・月間ブロック(月曜はじまり)・週間バーチカル・フリーページ 7pちいさい手帳(文庫サイズ)が好きなんですが、大きいものはやっぱり記入スペースが広くて書きやすい。百円でこの大きさと内容の手帳が買えるなんて、すごい。表紙が好みじゃなかったので、表紙の紙を抜いて、スターバックスの紙袋をカットして入れました。おお、なんだかオシャレになった。結局、手帳と日記の境目がなく、「仕事の時にプライベートのことが書いてあると開けない」「がっつりプライベートのこと書きたいのに仕事の記載が邪魔」となる。仕事のTODOはふせんに書いていたけど、最近A4裏紙を四つ折りした紙にバレットジャーナル方式で書いている。1週間で使いきり、積み残しは来週の紙に転記。これだとTODOだけ机の上に出したままぽんと置いておけるので便利。すぐに「次なにやるんだっけ」と迷子になるから…。で、仕事用の手帳なんて保管しておく必要もないし、100均の手帳を仕事用の手帳として使おうと思って。これとは別に、プライベート用の日記帳的ポジションでもう1冊手帳を買おうと思っていた。けれど忙しくて1日1ページ書くのはもう無理そう。埋まらない。ウィークリーレフトは何だか使いづらい。日付のない真っ白な無印良品の文庫本ノートをかつて旅行記に使っていた。これにがりがり書いていく?で、今考えているのはSeriaの368ページノート(B6フリーノート)。現在英語の勉強に使っている。方眼の方は仕事のノートとしても使用中。(個人的には罫線のタイプのほうが使いやすい。)これに、1日3行日記をつけるのはどうだろう。1ページ1日を割り当てて、毎年下に3行ずつ追記していくんだ。1月1日2022年(△) 晴。元日。おせちを食べ過ぎた。2023年(○) 雨。元日から雨だと凹む。2024年(□) 晴。…みたいな。書くことなかったら食べたものとか読んだ本を書こうかと。1冊で10年くらいいけるけど…そんなにもつのか、このノート。カバーつけるか?○年日記に憧れているけど、続いた試しがないので、やってみたい。368ページノートなら気軽にトライできるし挫折できる。やってみよ。そして思う。あと何年生きるか考えて。このノート1冊で10年なら、私はあと7冊もいらないのだ。私に残された時間は、それだけなんだ。…うわお。しょうもないことやってる場合じゃないな…?これまでの関連レビュー・ほぼ日手帳公式ガイドブック2020 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]・ほぼ日手帳公式ガイドブック2021 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.19
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本のタイトル・作者ぎょらん [ 町田 そのこ ]本の目次・あらすじ死者が遺すと言う、想いの珠・「ぎょらん」。不倫相手だった会社の先輩の通夜に出席した華子は、ひきこもりの兄に先輩が死んだ事故現場へ「ぎょらん」を探しに行こうと誘われる。ぎょらん夜明けのはて冬越しのさくら糸を渡すあおい落葉珠の向こう側引用学校が嫌いだったの、と訊くと喬史は首を横に振り、自分が嫌いだったと言った。自分がみんなの中にいなきゃいけないことが怖かった、とも。感想2021年272冊目★★★しかし「ぎょらん」の表紙が…苦手。なんかこう、怖い。『52ヘルツのクジラたち』の町田そのこさん、デビュー作である『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』につぐ2作目がこの『ぎょらん』。魚の卵のような死者の遺す赤い珠を巡る短編連作集。1作目の「ぎょらん」で登場するニートのおにいちゃん・御舟朱鷺が物語同士を繋いでいる。私は「糸を渡す」が一番好き。お母さんがビーズ教室をやっていたの、無意識だったけど、昔のビーズ作りが楽しかった影響だったんだ。誰かが死に、残された者たちが傷を持ちながら、その傷と向かい合うために「ぎょらん」を介している。最後の「珠の向こう側」は、せっかくの物語の種明かしをしてしまって、ちょっと残念な気がした。死者は何も残さない。生きている人が、そこに意味を見出すだけだ。身もふたもないけれど、それだけなんだろう。死者は語らない。何も語れない。無念も、怨念も、愛情も、後悔も、すべて無に帰す。水泡に帰す。もしもその言葉を聞けたなら―――こう言っただろう、ああしただろう。こんなことを、思っただろう。その「呪」を具現化したものが「ぎょらん」だ。私はきっと、それを目にしても、食べない。触れない。ただじっと、消えるのを待つだろう。そんなことを、考えた。エンディングノート、大事ですね。口座の場所とか分かるように書いておこう。これまでの関連レビュー・52ヘルツのクジラたち [ 町田そのこ ]・夜空に泳ぐチョコレートグラミー [ 町田そのこ ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.18
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本のタイトル・作者騙し絵の牙(1) (角川文庫) [ 塩田 武士 ]本の目次・あらすじ出版大手の薫風社。社歴20年、カルチャー雑誌『トリニティ』の編集長をつとめる速水は、頭を抱えていた。部下のいざこざ、会社の内部抗争、低迷する雑誌の売上げ、本離れ―――。本を愛し、文芸を愛し、編集者として生きることを誇る速水には、会社が効率化のために紙の書籍を切り捨て、作者を使い捨て、ひいては本の読者を失うこの状況を作り出していることが耐えられない。『トリニティ』の存続のため、作者のご機嫌取りに内部政治に営業にと、粉骨砕身する日々だったが―――。騙されているのは、誰?引用「今さらですけど、街にいる人はみんなスマホを見てるんですよ。あれでゲームをやってる人や漫画を読んでる人は見たことあるんですけど、小説はない。一度もですよ」「我々にとっては厳しい時代ですよね」「そんな、タダで遊べるようなくだらないゲームに貴重な時間を使って……。みんな本当に何にも考えてないんでしょうね」高杉は珍しく強い口調で話した後、バツが悪そうに笑った。感情的になったことに、恥ずかしさを覚えたようだ。だが、速水にはその気持ちがよく分かった。丁寧につくられた小説が見向きもされず、ゲームにしろ、動画にしろ、安くてお気軽な時間潰しにシェアを奪われ続けている。感想2021年271冊目★★★★2018年本屋大賞6位。2021年映画化。面白かった。映画化されたから、文庫本で大泉さんが表紙や口絵の写真になっているのかと思ったら、この小説は雑誌『ダ・ヴィンチ』の企画で大泉さんあてがき(役柄にその俳優さんを想定して描くこと)だったんですね。私の脳内の速水さんはもうちょっとシュッとした感じでして…。たぶん速水=『ジェネラル・ルージュの凱旋』の速水先生を自動的に思いうかべちゃうからだろうな。はじめ、タイトルと表紙の感じから、映画「嘘八百」みたいなのを想像していた。「弱い立場の人たちが、悪いやつなんかに偽物の絵を売りつけて牙をむく話」だと思って読み始めたら中間管理職のおっちゃんが主人公のムネアツ出版ストーリーだった。紙の本、電子の本。雑誌の衰退、読者の減少。リアル書店の低迷、ネット書店の隆興。図書館との関係。本好きなら胸躍るワードが散りばめられていて、「そうか、そういう問題が」とトリビアも身についてお得な感じ。私も図書館ヘビーユースするし、ネット書店で買っちゃうし、雑誌は読まなくなった…。これから、本はどうなるのだろうね。「本」っていう単語を説明する時、それはきっと「文字が書いてある画面・一連のコンテンツ・ボリュームの集合体」みたいな意味になっていって、「昔は紙に文字が書いてあって、それを束にしたものを本といったのだよ」と言って「嘘だあ」と返される日が来るのだろう。重いしかさばるし、コストはかかるし、そんなものをみんな持ってたの?と。一方でその「ローカルさ」や「オフラインさ」が、検閲や発禁の時代にはまた、蘇りそうな気もする。そんな時代は御免だけれども。速水が英語ニュース聞いたり英字新聞読んだり、本編に関係ないところでえらい英語勉強してるなあ、偉いなあと思っていたらラストでその理由が明らかに。私は英語を勉強している理由のひとつが、そのうちに、人口が減少していく「日本語」では商売にならず、海外の小説を翻訳で読めなくなるのでは?と思っているから。まず間違いなく、数は減る。それならば原著に当たれればいい。その未来に備えるために。速水は逆。日本のコンテンツを世界に売りに行くために、英語を勉強している。冒頭のシーンと結末のシーンが対になっていて、「それであの冒頭シーンは速水視点じゃなかったのか」と納得。とってつけたような速水の過去は正直「ここまで来てそれはいらんかな」と思ったんですが…。本編のモノづくりストーリーが良かっただけに。関西人は話に「枕」を必要とする、仕事のストレスは報われるか否かだ、という文に納得。速水の丁々発止のやりとりが読んでいて楽しくて、自分もこんなふうにウィットに富んでピンポンのラリーみたいに返していけたらなあと夢想する。先日、社長とお話する機会があったのだけど、その時に速水みたいに話そうとしてただの痛い奴になった。鍛錬が必要だ。これまでの関連レビュー・罪の声 [ 塩田武士 ]・デルタの羊 [ 塩田武士 ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.17
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本のタイトル・作者わたしたちに手を出すな (文春文庫) [ ウィリアム・ボイル ]"A FRIEND IS A GIFT YOU GIVE YOURSELF"by William Boyle本の目次・あらすじマフィアだった夫を亡くしたリナ。ある日、近所に住むエンジオに家へ招かれ、襲われそうになって灰皿で殴ってしまう。人を殺してしまったと思ったリナは、エンジオの愛車シボレー・インパラで、疎遠になっている娘・エイドリアンのもとを訪れる。エイドリアンの隣に住む元ポルノ女優のレイシー。詐欺行為からも引退し、今は友人の家で往時をしのびながら暮らしている。エイドリアンに追い返されそうになったリナを見て、自宅に招き入れる。エイドリアンの娘・ルシアは、15歳。自分に無関心な母に育てられた彼女は、名も知らぬ父に会ってみたい思っている。母のボーイフレンドのリッチーは、内部抗争で金を奪い、母娘にともに逃げようと誘う。一同が会したとき、一発の銃声が響く。そして人が死に、カー・チェイスが始まる。引用「あたしって、取るに足らない人間よね」マリアはエンジオにそう言った。「ずっとそうだった。あんたはそれ以下よ」「おれだってそれなりにやってる」あのときエンジオは言い返した。「おれもおまえも、それなりにやってる」「どうしてだろうね?」「なんだ?」「あたしたち、なんで生きてるんだろうね?少しも幸せじゃなかったのに」感想2021年270冊目★★★本書は著者の長編3作目。2019年のアマゾン・ベット・ブックに選ばれ、フランス Transfuge 誌の最優秀翻訳スリラー賞受賞。シスターフッド小説、女同士のハードボイルドという文句に惹かれて読んだ。ブロマンス的なものの逆(なんというのだろう?それがシスターフッドなの?)を想像していたら、そこまで百合百合してなくてがっくり。うーん…思ったほどではなかったな…。私、この中ではレイシー×リナなんですけども…。途中からレイシーがいまいち影が薄くて残念だった。逆にリナは輪郭がはっきりしてきたんだけど。友情は最高のロマンスだ、と最後に言うのは良かった。まあ、そんなこと女同士現実にあり得るんかいな、と思うんだけどね。私は。しかしこれ…なんかもう、途中から笑えて来た。登場人物がたくさん出てきて口々に喋る、そんな古典的な劇を見ているようだった。ハンマー持ったマフィアが追っかけてきて殺されそうになるんですけど、こいつがほんま昔のホラー映画みたいで。登場する男が全員クズ、ってのもすごい。B級ハリウッド映画、みたいなのを読みたい人にはおすすめ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.16
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本のタイトル・作者陰陽師 水龍ノ巻 [ 夢枕 獏 ]本の目次・あらすじ麩枕野僮游光いそざき読人しらず腐草螢と為る跳ねる【カミ】【カキ】踊る針秘帖・陰陽師 赤死病の仮面蘇莫者引用「わたしは、喰われることなど怖くはありませんよ。そんなことがあって、いいわけはありません。歌を読むというのは、歌をうたうというのは、生きていることのあかしではありませんか。生きていることが、そのまま歌なのですよ。人の生き方に、うまいも下手もあるわけないでしょう。歌がうまいから何だというのです。歌が下手だから、何だというのです。人の生き方に、上手、下手があって、たまるものですか!」感想2021年269冊目★★★★シリーズ第17巻、35周年ですって。ええええ。びっくり。~ちょっとブロマンス好きにはたまらん内容になってるんで以下あらぶる腐女子目線でお届けします~ひろまさが。ひろまささまが。ひろましゃが!俺の従三位がこんなに可愛いわけがない!という巻でした。ああもう、博雅よ、お前はほんに良い漢よ…。読みながら顔がニヤけるのが止まらず、ぎゃあぎゃあ叫んで転び回りながら読んだよ。暗殺者が忍び込んできても、気付かず笛の音で落涙させ、「この人は殺せない」と知らぬ間に追い払っていたり。徒歩(かち)でそぞろ歩いている時も、鬼や盗人に出会っているが、笛のあまりの素晴らしさに畏れ敬い襲うことを止めてしまうのだそうだ。博雅、歩く空気清浄機。都の空気を浄化しまくり。妖しに出会っても「何か私にできることはありますか」と訊ねる。鬼のために泣き、鬼に「泣かないでくれ」と懇願される。なんという清廉無垢な御方。巫女姫とお呼びしても良いでしょうか…。そしてそれを晴明さんが「気づいてないところお前のよいところ」とドヤ顔しているっていう。「お前と出会うに生まれてきたんだ」(意訳)って告白しているからね、陰陽師。よかったねえええ…!孤独だったふたりが、分かちがたく結びついて。もう、ひとりじゃない。この巻でさんざん博雅の音楽の才について触れられている。彼は、祝福された者。だからこそ、ほかの人の気持ちが分からない。「蘇莫者(そまくしゃ)」は、「祝福されなかった者」から見た博雅を思って辛くなった。指から血が滲むほど努力を重ね、秘儀に手を出してまで望んだ音。博雅はそれを息をするように会得してしまう。その絶望。無垢であるが故の、残酷。はー。ちょっと久々に「ぐはっ」とブロマンスを浴びて噎せました。死因:萌えの過剰摂取。いやもう二次創作したい熱がすごい。個人的に「保健室のアン・ウニョン先生 [ チョン・セラン ]」のパロが読みたいんですけど…。多角経営をしている大企業グループの創業者の孫・源博雅。彼はグループ会社の経営する私立高校で、古文の教師をしている。「お前は、音を奏でてはいけないよ―――人でないものを引き寄せてしまうから」父母を不慮の事故で亡くした博雅は、育ての親である祖父の言葉を守って来た。家の地下に作られた完全防音の部屋だけが、音を自由にできる場所。けれど博雅が赴任してからというもの、勤務する学校では怪異が続く。「あの男」こと現会長から命を受けている校長・保憲は、保健室の先生として安倍晴明を呼び寄せる。学校の地下に封じられた鬼。綻びつつある結界。二人は、学校を守ることが出来るのか―――?禁じられた笛の音が、今、響く。みたいなの!読みたいんですけど!!!(考えただけで満足するタイプ)↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.15
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本のタイトル・作者室町は今日もハードボイルドー日本中世のアナーキーな世界ー【電子書籍】[ 清水克行 ]本の目次・あらすじはじめに第1部 僧侶も農民も! 荒ぶる中世人第1話 悪口のはなし おまえのカアちゃん、でべそ第2話 山賊・海賊のはなし びわ湖無差別殺傷事件第3話 職業意識のはなし 無敵の桶屋第4話 ムラのはなし “隠れ里”の一五〇年戦争第2部 細かくて大らかな中世人第5話 枡のはなし みんなちがって、みんないい第6話 年号のはなし 改元フィーバー、列島を揺るがす第7話 人身売買のはなし 餓身を助からんがため……第8話 国家のはなし ディストピアか、ユートピアか?第3部 中世人、その愛のかたち第9話 婚姻のはなし ゲス不倫の対処法第10話 人質のはなし 命より大切なもの第11話 切腹のはなし アイツだけは許さない第12話 落書きのはなし 信仰のエクスタシー第4部 過激に信じる中世人 第13話 呪いのはなし リアル デスノート第14話 所有のはなし アンダー・ザ・レインボー第15話 荘園のはなし ケガレ・クラスター第16話 合理主義のはなし 神々のたそがれおわりに参考文献引用「歴史から学ぶ」とは、いいふるされた言葉ではあるが、過去から何を学ぼうと思っても、しょせん過去は過去。時代背景も倫理観も異なる。私たちが生きる現代とは別の世界なのだ。(中略)しかし、過去をそのまま現代に当てはめることの危うさに、私たちはそろそろ気づいたほうが良いのかも知れない。人々の心性は時代を超えて変わらないものがある一方で、時代によって大きく異なるものもある。このことは、歴史から何かを学びとろうとするとき、つねに頭の片隅に置いておいてもらいたいことである。感想2021年268冊目★★★★トリビア的な内容が多く、それぞれに「へえ」と思って興味深く読んだ。室町って大変だったんだな。自助の時代。救われない。けれどサバイバルで力強い時代でもあった。私は大学の専攻が日本語学だったので、『後奈良院御撰何曾』の「母とは二度会うけれど、父とは一度も合わないもの、な~んだ?」として冒頭で紹介されていた戦国なぞなぞ、懐かしく思い出した。母は昔パパだった、でしたっけ。ファファと発音されていた、という話。罵詈雑言の数のカウントに、著者がイエズス会の宣教師によって出版された『日葡辞書』を調べていたけれど、これも日本語学では欠かせない資料。懐かしい。こういうのめちゃくちゃ楽しいんだよね…古い文献あたるの…。年の途中で改元があった時の「元二年」といったカウントの仕方、面白い。その年いっぱいを非公式に前の年号にし、翌年を「元二年」としていたそうだ。年内は「平成31年」を使って、その翌年が「令和元2年」という感じか。中国(明・清)では「踰年(ゆねん)改元」といって皇帝が死んでも翌年までは前の元号を使い続けたそうだ。いろんなやり方があるのだな。ころころ年号が変わったけれど、民間では「六十干支」(十干×十二支)を使って「甲子(こうし・きのえね)」などと暦を数え、60年で一巡していたそうだ。へー!今なら西暦がそれに代わっているもんねえ。「世界政府」に統合されてしまったら世界中に逃げ場がない、という著者の指摘は興味深かった。『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [ ルトガー・ブレグマン ] 』を読んだときに、そこに国境をなくし、国境を開くことで浸透圧のように世界は均質化されていくのだ、というようなことが書いてあった。私はそれに賛成だな、と思ったのだけれど、すべての国家が「ひとつ」のようなまとまりになってしまえば、それはそれで逃げ場がないのだな…。虹が立ったらそこで市を開かなければいけない、という謎の習慣、面白い。中世ではモノに対する思い入れが今の比ではなく、モノ=自分の一部(魂)という認識が強く、それを売買するには神仏によって日常とは異なる「時空」として切り離されている必要があった。虹=天界(異界)への架け橋だから、虹が立ったところは市場を開いてOK!という認識。へえええええ!そして、引用部分の著者の言葉に首肯する。ともすれば歴史(過去)は美化されがちで、そこに浪漫を見、物語性を持たせてしまうのだけれど、時代が変われば考え方もガラリと変わっているわけで、そのことをよく理解しておかなければいけないよな…。昔からずっとこうなのだ、脈々と受け継がれてきた伝統だ、これが正統だと、誰かが声高に言う時に。慎重にならなければならない。疑り深くならなければいけない。それは何かを覆い隠し、目隠しする。あたかも正解が存在したかのように、示される時。疑問符をつけ加えなくては。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.14
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本のタイトル・作者片づけを楽しむ、好きになる。 [ 清水幸子 ]本の目次・あらすじ1 「幸子と麻帆」の整理収納ポリシー2 家族に優しい収納テクニック3 プチプラグッズでできる!お悩み別アイデア収納感想2021年267冊目★★★史上最年少で整理収納アドバイザー1級を取得されたお嬢さんと、お母さんの本。前に「親子の整理収納 [ 梶ヶ谷陽子 ]」と混同していたけど、「住人十色」に出てらした親子はこちらだった。押入収納がぴしーっとしていて、もうあんなん見るだけでうっとり。美しい…。私もあんなのにしたい…。押入開けてうっとりしたい。ときめきたい。○参考になったこと・ファイルに数字をふると、直すときに順番に入れられる・引き出しの中が動く時はメラミンスポンジで隙間を埋める・ケースにキャスターを付けると片付けが楽(セリアやダイソーに売ってる)・バスケットにタグをつけるときはプラパンでプラスチックのプレートを作る・ごみ箱も収納用品を使えば統一感が出る・縦型突っ張り棒で、服や小物を引っ掛けられる・突っ張り棒+ブックエンドで簡易棚を作って上にゴミ箱を乗せる(洗面所の隙間)ダイソーのブックエンド(スチール製?)に、マグネットテープを付ければ、組み合わせ次第でいろんな使い方が出来る、というの、マネしたい。ケースの中のしきりに使ったり、棚みたいに使ったり。U型、Z型、T型、コの字型(×2で2段にも)…使い方自由自在。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.13
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本のタイトル・作者パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間 シンプルシックで心地よい暮らし [ とのまりこ ]本の目次・あらすじ1 パリスタイルで心地よい空間を作る2 限られたスペースをオシャレに活かす3 暮らしをセンスアップするインテリア雑貨4 家事が楽しくなるパリのキッチン5 食卓を彩るカジュアルフレンチ&カトラリー6 気分を上げるファッション7 おうち時間を楽しみ手作りもの付録 パリのお店Map感想2021年266冊目★★★犬の名前に聞き覚えがあり、詳細を見たらほぼ日の「パリこれ」の方だった。35㎡に子どもと夫と3人暮らし。キッチンとリビングダイニングのみ。とにかくパリは家賃が高いので仕方がないのだそうだが、狭いのに工夫してオシャレに暮らしていてすごい。窓から一望できるパリの光景は、狭さに代えがたいものがある。パリが好きだ。パリのアパルトマンっていう響きだけでご飯三杯いける(という時点ですでにパリ感だいなし)。思えば大学生の頃、実家暮らしだった私がジュウ・ドゥ・ポゥム『パリの小さなアパルトマン』を読んだのが始まり。もうそこからどっぷりパリ風インテリア(この、「風」というのが悲しい)にはまり、ペーパートランクを買ったり、実際にパリの蚤の市に行ったり、とにかくいろんなものをごちゃごちゃ並べていた。思い通りにならないことを、自分好みにしたかった。好きな物に囲まれて、夢を追う彼女たち。積み上げられた「私はこれが好き!」。しっかりした「自分」。だから、私にとっては、「パリっぽいインテリア」=「自由へのあこがれ」になっている。でも、違うんだよね。それっぽいものをどれだけ並べても、同じようにはならない。天井の高さも違う、窓のパーツも違う。そして何より、暮らしが違う。内側から溢れる「好き」。私がしているのは、その見せかけの真似っこで、はりぼてだ。それに気付いて、夢から醒めて。そして日本家屋、古民家的なものに惹かれるようになった。シンプルライフ、ミニマルスタイル。パリのインテリアが「縦」の「線」なら、和の暮らしは「横」で「平」。今でもやっぱり、こっちのほうが私は落ち着くと思う。実際の暮らしはどうかというのは置いておいて、寄せていくならこっちだろうな、と。けれど、こういう本を読むと、やっぱり胸がキュンとするのだ。食器が高い棚の上に置いてあると「地震が来たら」と心配して、「日本では無理だな」と思いながら、「素敵」とうっとりする。胸を張って「好き」と言っている。自己主張。パリのインテリアは、それなんだろう。自分に見せる、人に見せる。そのための空間。日本のインテリア(インテリア?)は、隠す。自分を見せない。ニュートラルでフラット。そこに置かれる存在が誰であるか分からないような。床の間に飾る者が表すのも、「その人が何を好きか」ではないしな。私はきっと、何かをとことん好きになるのが怖いんだろうな、と思う。そしてそれを見せるのが。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.12
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本のタイトル・作者【普及版】あした死んでもいい暮らしかた [ ごんおばんちゃま ]本の目次・あらすじ第1章 身辺整理をする。第2章 片づけは頑張らない、ほどほどに。第3章 暮らしはゆっくり整える。第4章 食べ物は小さく、食べ切れるサイズで。第5章 お金のやりくり。第6章 時間は大切。付録 あした死んでもいい暮らしかたチェックリスト!引用私は形あるモノは何も残さず死んでいきたいと思っています。残すのは思い出だけで十分。大して高価なモノも持っていませんし、不要なモノは抜いて来ましたので、生活に必要なほんの少しの必需品が残っているだけです。それを子供たちには処分してもらえればと思います。残すものは姉妹喧嘩もできないぐらいのほんの少しのお金と、たくさんの思い出。感想2021年265冊目★★身辺整理、終活の本。なのだけど、具体的な方法というよりは、暮らしかたの考え方なんかを綴ったエッセイ的な内容。内容にジェネレーションギャップを感じた…。なんだろうな。私はきっと永遠に、夫を「旦那様」とは呼ばないだろうな。それは、夫のことを尊重していないとか、大切に思っていないということではなく。そして私は「奥様」にはなれないのだろうな、ずっと。そんなことを、思った。(著者は長いこと主婦をされているけど、別に働くことを否定しているわけじゃない。)すくない荷物で生きていきたい。著者は、判断基準は常に「使うか使わないか」だという。使わないもの、使っているけど気に入っていない、使いにくいもの。手離すと本当に、自分の人生に対する肯定感が変わる。けれどそれはいっぽうで、何かを排除していることになるのではないかと怯える。断捨離、ミニマリストの人はこわい、と書いてある本を何冊か読んだことがある。何気ない文脈の中で、「この人は人から貰ったお土産も捨てちゃうんだろうな」というのが怖いのだ、とあった。自分の人生のあわいの部分、交わる汽水域のようなものがない。そういうところを、持っていない。すぱん、と、ぱしん、と切ってしまう。けれどそれで、いいのだろうか、とミニマリストを標榜しながら、絶え間なく手放しながら、思う。昔で言う縁側のような、「あちら」と「こちら」、「外」と「内」の間の部分がないと、それはそれで、しんどいのかもしれない。それに、「必要かどうか」という視点でいうと、「そこまで必要じゃないのでは」という問いかけが常に付いて回る。たとえば私は、英語のテキスト一つ買うのに、ものすごく躊躇する。何かを所持することが怖くなっている。「古本で売れるし」「電子書籍ならかさばらないし」と言い訳して買って、そのとき「私はいったい何に許しを請うているのだろう?」と思う。自分の手帳、ノート類なんかは、処分する未来を考えると何も書きたくなくなってしまう。それって、本末転倒だよな。今を生きる、今を生きている。今この時を、よく生きること。そのために、減らし始めた。そのために、手放した。暮らしやすくしたい。身軽に生きたいと願った。しがらみから解き離れたいと思った。けれど結局、別の鎖を巻き付けている。死の先に、何も持って行けはしない。けれどその時までは、楽しく生きよう。自分が決めたルールに従う意味を、今一度考える。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.11
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2021年10月に読んだ本まとめ231.三人の女たちの抗えない欲望 [ リサ・タッデオ ]232.和菓子のアン [ 坂木司 ]233.アンと青春 [ 坂木司 ]234.本好きの下剋上 第五部「女神の化身」(5) [ 香月美夜 ]235.不機嫌のトリセツ [ 黒川伊保子 ]236.タタール人少女の手記 もう戻るまいと決めた旅なのに [ ザイトゥナ・アレットクーロヴァ ]237.めぐりんと私。 [ 大崎梢 ]238.宝石商リチャード氏の謎鑑定 輝きのかけら [ 辻村七子 ]239.声をあげます [ チョン・セラン ]240.メモ活 [ 上阪徹 ]241.シンプルなコツでうまくなる魔法のイラスト帖 [ ちょ ]242.八月の銀の雪 [ 伊与原新 ]243.ひっそり暮らし [ なち ]244.琥珀の夏 [ 辻村深月 ]245.結 妹背山婦女庭訓 波模様 [ 大島真寿美 ]246.死物語 上 [ 西尾維新 ]247.死物語 下 [ 西尾維新 ]248.さざなみのよる [ 木皿泉 ]249.麦本三歩の好きなもの 第二集 [ 住野よる ]250.テスカトリポカ [ 佐藤究 ]251.夢を叶えるための勉強法 [ 鈴木光 ]252.日々是混乱 これが私のニューノーマル [ 地曳いく子 ]253.月に3冊、読んでみる? [ 酒井順子 ]254.自分で名付ける [ 松田青子 ]255.流浪の月 [ 凪良ゆう ]256.スモールワールズ [ 一穂ミチ ]257.お母さんが1番!からの解放 [ てらいまき ]258.「どっちでもいい」をやめてみる [ 引田かおり ]259.私がオバさんになったよ [ ジェーン・スー ]260.漁港の肉子ちゃん [ 西加奈子 ]261.アンダードッグス [ 長浦京 ]262.syunkon日記 おしゃべりな人見知り [ 山本ゆり ]263.竜とそばかすの姫 [ 細田守 264.共働き夫婦 最強の教科書 [ 内藤眞弓 ]10月に読んだ本は、34冊でした。面白い本をたくさん読めて充実した読書でした。しかし『テスカトリポカ』分厚かったぜ…。ほっこりした日常系(和菓子のアン、麦本三歩)はサラサラ読めて面白い。けど、自分ではなかなか手に取らないハードボイルド系も、読み始めると面白い。○○賞受賞、っていうのはそういう本を読む機会になる、出会いの場。しかしやっぱりこう、小説が続くと身体が酸性に傾くと言うか、「ああビジネス書てきなものを読ませてください…!」となる。アルカリ性のものも食べて身体をニュートラルにしたい。甘いもののあとにはしょっぱいものが食べたい。そして読書録をつけ続けるか悩む。今はまとめて一週間分を週末にパソコンでぐわーっと書いているんですが、時間かかるし感想忘れるし、そもそも自分の備忘録であればこんなふうにつける必要あるのか?っていう…。このブログの閲覧も、過去記事への検索がほとんどを占め、読書記録については完全に自己満足ワールド。どうしようか悩む。とりあえず今年はやろうと思ってるけど、来年はどうしよう。一か月分まとめてつける方式は、月に10冊以内くらいじゃないと成り立たないことが良く分かったしな…。設定で自動挿入される読書感想のひながたを埋めるだけなんですけども…。これから読みたい本それわ英語ぢゃないだらふ【電子書籍】[ 大西泰斗 ]ラジオ英会話の大西先生の著書。このタイトル、書店員泣かせな気がする。ヒットしない。100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集 [ 福井県立図書館 ]ネットで見ていたもの。利用者の覚え間違いタイトルを探す司書たちの能力がすごい。今、司書業務がどんどん委託になっていっている。司書資格がない人もいる。図書館は無料の貸本屋だ、という批判もある。貸し借りだけなら無人カウンターも出来てきているし、そうかもしれない。けれどこのレファレンス・サービスって、AIで取って代わること、出来るんだろうか。『戦場の秘密図書館 シリアに残された希望 [ マイク・トムソン ]』を読んだときに、図書館はそうではないのだ、と思った。ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2 [ ブレイディ みかこ ]続編。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』でブレイディみかこさんを知り、それから著書を何冊か読んだ。新刊も読みたい。そして既刊にまだ読めていないものもあるのでそっちも読みたいな。おしりたんてい むらさきふじんの あんごうじけん (おしりたんていファイル 1) [ トロル ]番外編。来年小学校にあがる娘。保育園で知らん間にひらがな・カタカナを読めるようになっていました。絵本もひとりで読んでいる。Eテレの「おしりたんてい」に夢中になっていたので、小説を渡してみたらひとりで読めている。絵が多く、文字は少ない。これくらいなら読めるみたい。この「絵本から本への移行期」って読む本選ぶの難しいなあ。「児童書から大人の本」への移行期も難しいけれども。何を薦めればよいのか、ちょっと悩む。「かいけつゾロリ」や「忍たま乱太郎」はもう少し文字が多い。次はこのあたりを渡してみるか?司書教諭の授業で「シリーズものの魔力」について学んだ。ひたすらそればかり読んでしまって世界が広がらない、というのがあるんだけど、でも「本が好き」「本を読むのは楽しい」「もっと読みたい」という気持ちが一番で、「本を読む」という習慣を身に着けることが大事ではないかと…。2021年に読んだ本○2021年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本001.後悔病棟 [ 垣谷美雨 ]002.希望病棟 [ 垣谷美雨 ]003.恐ろしくきれいな爆弾 [ 越智月子 ]004.ひと [ 小野寺史宜 ]005.三体 [ 劉慈欣 ]006.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(4) [ 山口悟 ]007.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(5) [ 山口悟 ]008.同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか [ 鴻上尚史/佐藤直樹 ]009.宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 [ 辻村七子 ]010.オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 [ 藤谷千明 ]011.扇物語 [ 西尾維新 ]012.最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ [ 椹野道流 ]013.自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ [ 勝間和代 ]014.Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる [ 近藤麻理恵 ]015.子育てはもう卒業します [ 垣谷美雨 ]016.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(6) [ 山口悟 ]017.一人称単数 [ 村上春樹 ]018.去年の雪 [ 江國香織 ]019.そして、バトンは渡された [ 瀬尾まいこ ]020.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(7) [ 山口悟 ]○2021年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本021.男ふたりで12ヶ月おやつ [ 椹野道流 ]022.汚れた手をそこで拭かない [ 芦沢央 ]023.エデュケーション 大学は私の人生を変えた [ タラ・ウェストーバー ]024.本好きの下剋上 第五部「女神の化身」(3) [ 香月美夜 ]025.〈あの絵〉のまえで [ 原田マハ ]026.百年と一日 [ 柴崎友香 ]027.最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 [ 椹野道流 ]028.なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。 [ 乃樹愛 ]029.本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ [ コウケンテツ ]030.がんの記事を書いてきた私が乳がんに!? 育児があるのにがんもきた [ 藍原育子 ]031.ぼく自身のノオト [ ヒュー・プレイサー ]032.火のないところに煙は [ 芦沢央 ]033.medium 霊媒探偵 城塚翡翠 [ 相沢沙呼 ]034.マンガ&あらすじでつかむ!60分でわかるカミュの「ペスト」 [ 大竹稽 ]035.デイリーすごろくノート術 毎日を「理想の1日」にする! [ 原麻衣子 ]036.モノが私を助けてくれる 10年先も使いたい暮らしに投資するモノ選び [ 本多さおり ]037.英語独習法 [ 今井むつみ ]038.忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む [ 辻村七子 ]039.女性差別はどう作られてきたか [ 中村敏子 ]040.子育てがプラスを生む「逆転」仕事術 [ 小室淑恵 ]041.これが私の生きる道! [ 世界文化社 ]042.ほぼ日手帳公式ガイドブック2021 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]○2021年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本043.世界と僕のあいだに [ タナハシ・コーツ ]044.言葉が思いつかない人のための「語彙トレ55」 [ 近藤勝重 ]045.子どもも自分もラクになる「どならない練習」 [ 伊藤徳馬 ]046.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(8) [ 山口悟 ]047.スペースエイジ・インテリア [ グラフィック社編集部 ]048.Seven Stories 星が流れた夜の車窓から049.今夜 [ 小野寺史宜 ]050.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(9) [ 山口悟 ]051.かがみの孤城 [ 辻村深月 ]052.要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 [ F太 ]053.彼女の名前は [ チョ ナムジュ ]054.推し、燃ゆ [ 宇佐見りん ]055.かんたん&かわいい!和気文具の手描き文字レッスン [ 今田里美 ]056.ジブン手帳公式ガイドブック2021 [ 佐久間英彰 ]057.ブルースだってただの唄 黒人女性の仕事と生活 [藤本和子]058.「グレート・ギャツビー」を追え [ ジョン・グリシャム ]059.欲が出ました [ ヨシタケシンスケ ]○2021年4月に読んだ本まとめ/これから読みたい本060.デリバリールーム [ 西尾維新 ]061.この本を盗む者は [ 深緑野分 ]062.会社で「生きづらい」と思ったら読む本 [ 岩谷泰志 ]063.ママも子どももイライラしない 親子でできるアンガーマネジメント [ 小尻美奈 ]064.今日の人生2 世界がどんなに変わっても [ 益田ミリ ]065.ものは捨てても、ワタシは「好き」を捨てられない [ mami ]066.お金とモノに支配されない暮らしかた [ リムベアー ]067.マナーはいらない 小説の書きかた講座 [ 三浦しをん ]068.オルタネート [ 加藤シゲアキ ]069.羊は安らかに草を食み [ 宇佐美まこと ] 070.ある男 [ 平野啓一郎 ]071.暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事 [ マキ ]072.面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本 [ 内藤誼人 ]073.捨てない片づけ術 [ 宙花こより ]074.傲慢と善良 [ 辻村深月 ]075.やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。 [ 梅田悟司 ]○2021年5月に読んだ本まとめ/これから読みたい本076.新築戸建て買っちゃった!年収300万 しあわせ生活 かのんこ家の家事と家計の工夫 [ かのんこ ]077.「ねぇ、これ捨ててみない?」 ふたり暮らしの片付け&掃除物語 [ ゆるりまい ]078.少ない物ですっきり暮らす [ やまぐちせいこ ]079.「書くだけ」で夢を引き寄せる!家事ノート&手帳術080.揺れ動く今 みつけたい わたしの真ん中 [ Emi ]081.ミニマリストの部屋づくり [ おふみ ]082.ほぼ日手帳公式ガイドブック2021 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]083.無意識のバイアス 人はなぜ人種差別をするのか [ ジェニファー・エバーハート ]084.心淋し川 [ 西條奈加 ]085.小学生のおかたづけ育 子どもも私もラクになる暮らしのヒント[ Emi ]086.詩人になりたいわたしX [ エリザベス・アセヴェド ]087.ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ [ アンジー・トーマス ]088.娘のトリセツ [ 黒川伊保子 ]089.店長がバカすぎて [ 早見和真 ]090.天使と悪魔のシネマ [ 小野寺史宜 ]091.本好きの下剋上 第五部「女神の化身4」 [ 香月美夜 ]092.どんなずぼらさんでも「これなら絶対!」片づく技術 「たった1つの習慣」で人生が変わる [ ダナ・K・ホワイト ]093.52ヘルツのクジラたち [ 町田 そのこ ]094.「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 [ 藤吉豊 ]095.ハグとナガラ [ 原田マハ ]096.社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか? [ 池上彰 ]097.旦那が突然死にました。 [ せせらぎ ]098.時間がなくてもやりたいことがすぐに叶う! CITTA式 人生が輝く手帳タイム [ 青木千草 ]099.東大理3 スピード読書術 超一級の思考力&情報処理力を身につける [ 佐々木京聖 ]100.小説版 韓国・フェミニズム・日本 [ チョ・ナムジュ ]○2021年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本101.滅びの前のシャングリラ [ 凪良ゆう ]102.デルタの羊 [ 塩田武士 ]103.8割捨てて、すっきり暮らす [ 筆子 ]104.児童文学の中の家 [ 深井せつ子 ]105.毎日に幸せを見つける ひとり暮らしの作り方 [ KADOKAWAライフスタイル編集部 ]106.なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか? 未来を広げるライフシフト実践術 [ 徳岡晃一郎 ]107.落日 [ 湊かなえ ]108.「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]109.掟上今日子の鑑札票 [ 西尾維新 ]110.すみれ荘ファミリア [ 凪良ゆう ]111.女ふたり、暮らしています。 [ キム・ハナ ]112.花の子ども [ オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル ]113.キッズファイヤー・ドットコム [ 海猫沢めろん ]114.ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ ダチョウのおかげでガクチョウになった! [ 塚本康浩 ]115.働く女子の仕事力アップTips大全 わたしらしく楽しく長く働くために必要なこと [ SHE ]116.1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる [ 伊藤羊一 ]117.息子のトリセツ [ 黒川伊保子 ]118.時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 [ 高橋拓也 ]119.空芯手帳 [ 八木詠美 ]120.Story for you [ 講談社 ]121.銀の夜 [ 角田光代 ]122.失われた賃金を求めて [ イ・ミンギョン ]123.ズボラさんでもできる! はじめての断捨離 [ やましたひでこ ]124.母親を失うということ [ 岡田尊司 ]125.線は、僕を描く [ 砥上裕將 ]126.「よそ者リーダー」の教科書 [ 吉野哲 ]127.ミニマリスト、41歳で4000万円貯める [ 森秋子 ]○2021年7月に読んだ本まとめ/これから読みたい本128.非日常の謎 ミステリアンソロジー129.犬がいた季節 [ 伊吹有喜 ]130.アフリカ人学長、京都修行中 [ ウスビ・サコ ]131.むしろ、考える家事 [ 山崎ナオコーラ ]132.ミ・ト・ン [ 小川糸 ]133.むかしむかしあるところに、死体がありました。 [ 青柳碧人 ]134.お探し物は図書室まで [ 青山美智子 ]135.日本人が知らない世界標準の働き方 [ 谷本真由美 ]136.主婦業9割削減宣言 [ 唐仁原けいこ ]137.ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方 [ 村本篤信 ]138.マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年 [ 辻村七子 ]139.ノースライト [ 横山秀夫 ]140.あいのかたち マグナ・キヴィタス [ 辻村七子 ]141.男ふたり夜ふかしごはん [ 椹野道流 ]142.ザリガニの鳴くところ [ ディーリア・オーエンズ ]143.エンド・オブ・ライフ [ 佐々涼子 ]144.わたし、定時で帰ります。 ライジング [ 朱野帰子 ]145.心は孤独な狩人 [ カーソン・マッカラーズ ]146.「超」英語独学法 [ 野口悠紀雄 ]147.本と鍵の季節 [ 米澤穂信 ]148.今夜もホットフラッシュ 更年期越えたら人生パラダイス [ 青沼貴子 ] 149.ぼくのお父さん [ 矢部太郎 ] 150.中学生から使える!東大女子のノート術 成績がみるみる上がる教科別勉強法 [ みおりん ]151.世間とズレちゃうのはしょうがない [ 伊集院光×養老孟司 ]○2021年8月に読んだ本まとめ/これから読みたい本152.人生改造宣言 成功するためのセルフコーチングプログラム [ タレン・ミーダナー ]153.老後レス社会 死ぬまで働かないと生活できない時代 [ 朝日新聞特別取材班 ]154.ただいま神様当番 [ 青山美智子 ]155.夜空に泳ぐチョコレートグラミー [ 町田そのこ ]156.Numbers Don't Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ! [ バーツラフ・シュミル ]157.わたしのノートの使い方 [ KADOKAWAライフスタイル統括部 ]158.やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ [ 尾石晴(ワーママはる)]159.親子の整理収納 [ 梶ヶ谷陽子 ]160.50歳からの私らしい暮らし方 [ 柿崎こうこ ]161.古い家ではじめた、新しい暮らし [ 主婦の友社 ]162.最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き [ 椹野道流 ]163.なぜ妻は「手伝う」と怒るのか 妻と夫の溝を埋める54のヒント [ 佐光紀子 ]164.出会いなおし [ 森絵都 ]165.面倒くさがり屋の僕が3ヶ月で英語を話せるようになった唯一無二の方法 [ 須藤元気 ]166.英語の多動力 世界でビジネスするホリエモンの英語術 [ 堀江貴文 ]167.オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学 [ 早川友久 ]168.ムゲンのi(上) [ 知念実希人 ]169.パパのトリセツ 2.0 [ おおたとしまさ ]170.女であるだけで [ ソル・ケー・モオ ]171.ムゲンのi(下) [ 知念実希人 ]172.ふたりが遺したラブレター [ リディア・フレム ]173.コロナの時代の僕ら [ パオロ・ジョルダーノ ]174.おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢う [ ガブリ・ ローデナス ]175.サイダーのように言葉が湧き上がる [ イシグロキョウヘイ ]176.みんな知ってる、みんな知らない [ チョン・ミジン ]177.絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている [ 左巻健男 ]178.毎日がもっと輝くみんなの文具術 [ 日本能率協会マネジメントセンター ]179.あなたの24時間はどこへ消えるのか [ スワン ]180.ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 [ 永井康徳 ]181.ドラゴン桜 超バカ読書 [ 桜木建二 ]?182.麦本三歩の好きなもの [ 住野よる ]183.六人の嘘つきな大学生 [ 浅倉秋成 ]184.狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割 [ みくろママ ]185.木曜日にはココアを [ 青山美智子 ]186.スタンフォード式 世界一やさしいパラレルキャリアの育て方 [ 江端浩人 ]187.零の晩夏 [ 岩井俊二 ]188.日本の女性がグローバル社会で戦う方法 [ 谷本真由美 ]189.あたしだけ何も起こらない [ ハン・ソルヒ ]190.海外の有名大学に、リモートで留学する [ 姫松冬紫 ]191.暮らしを変える書く力 [ 一田憲子 ]192.鎌倉うずまき案内所 [ 青山美智子 ]193.保健室のアン・ウニョン先生 [ チョン・セラン ]○2021年9月に読んだ本まとめ/これから読みたい本194.青森の八戸にある小さな本屋さんの 猫がかわいいポップの本 [ ポプ担 ]195.暮らしやすい家づくり [ 本多さおり ]196.このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法 [ 北野唯我 ]197.ミレニアム・ファルコンを作った男 [ 成田昌隆 ]198.目覚めの森の美女 森と水の14の物語 [ ディアドラ・サリヴァン ]199.団地のコトリ [ 八束澄子 ]200.鬼滅の刃 しあわせの花 [ 吾峠呼世晴 ]201.家にいるのに家に帰りたい [ クォン・ラビン ] 202.代理母、はじめました [ 垣谷美雨 ] 203.料理と利他 [ 土井善晴×中島岳志 ]204.伝える準備 [ 藤井貴彦 ]205.星落ちて、なお [ 澤田瞳子 ]206.主夫をお願いしたらダメですか? [ 弓家キョウコ ]207.グリーンピースの秘密 [ 小川糸 ]208.戦場の秘密図書館 シリアに残された希望 [ マイク・トムソン ]209.14歳から考えたいレイシズム [ アリ・ラッタンシ ]210.リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ [ こまつあやこ ]211.三人の逞しい女 [ マリー・ンディアイ ]212.13歳からのイスラーム [ 長沢栄治 ]213.猫のお告げは樹の下で [ 青山美智子 ]214.大人の「勉強」大作戦 [ 日経WOMAN ]215.鬼滅の刃 片羽の蝶 [ 吾峠呼世晴 ]216.ものの見方が変わるシン・読書術 [ 渡邊康弘 ]217.なんか勝手に人生がよくなるやめることリスト [ 本田晃一 ]218.「会社がしんどい」をなくす本 [ 奥田弘美 ]219.袋小路くんは今日もクローズドサークルにいる [ 日部星花 ]220.アンと愛情 [ 坂木司 ]221.今の暮らしを快適に変える収納レッスン [ 本多さおり ]222.父ちゃんの料理教室 [ 辻仁成 ]223.ドムドムの逆襲 39歳まで主婦だった私の「思いやり」経営戦略 [ 藤崎忍 ]224.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(10) [ 山口悟 ]225.永遠の家 [ エンリーケ・ビラ=マタス ]226.暮らしをまわす [ 本多さおり ]227.スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート [ ハヤテノコウジ ]228.世界史と時事ニュースが同時にわかる 新地政学 [ 祝田秀全 ]229.ジェンダーと脳 性別を超える脳の多様性 [ ダフナ・ジョエル&ルバ・ヴィハンスキ ]230.オレは、センセーなんかじゃない! [ おかざきさとこ ]2019年・2020年に読んだ本・2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊・2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.10
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本のタイトル・作者3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書 [ 内藤 眞弓 ]本の目次・あらすじ序章 親世代と同じ生活はできない5つの理由第1章 ステップ1:家計管理で今すぐできる5つのこと第2章 ステップ2:家事で今すぐできる5つのこと第3章 ステップ3:育児で今すぐできる5つのこと第4章 ステップ4:職場で今すぐできる5つのこと第5章 ステップ5:ママ友・パパ友・ご近所づき合い・両親との関係でできる5つのこと第6章 産休・育休期、乳幼児期、小1の壁、中学受験の乗り越え方終章 妻と夫が「共働きの壁」を克服すべき5つの理由引用家の中も大変、仕事も大変となれば、「私、一体何やってるんだろう」と思うこともあるのかもしれません。人間誰しも嫌なことは避けたいものです。そのとき頭に浮かぶのが「子どもを犠牲にしている」という呪文です。「子どもを犠牲にしている」モードに入ってしまうと、今の仕事は「自分じゃなきゃやれない仕事じゃない」「やりがいがない」「社会貢献に結びつかない」などなど、仕事を続けることへの否定的な言葉が次々あふれ出し、結局「子どもを犠牲にしてまでやる仕事じゃない」となってしまいます。仕事と子どもはまったく次元の異なるものです。次元の異なるものを天秤にかけるというのもの妙なものです。なぜ「子どもを犠牲にしている」という考えにハマってしまうのか、その理由を考えてみましょう。感想2021年264冊目★★★★この手の本は山ほど読んでいるのですが、これはちょっと何か違いました。ファイナンシャルプランナーの方が書かれた本なのだけど、踏み込んでいて、もっと先の「どう生きたいか」を説いているし、そこにリアルにお金の現実を突き付けて、「逃げるな!」と言われているような気がした。金銭もそうなんだけど、働き方や女性の生き方について参考になる本。著者、若い方かと思ったら1956年生まれのベテラン。それでこの考え方してるって、すごいな。何度も夫婦を企業にたとえるところがあって、妻が正社員からパートになったら○○円の収入源、会社なら売上がこれだけ減るということだ…とか、分かりやすかったです。そして繰り返し、「今のこの状況は永遠に続かない。一時の感情で決断をするな」ということを説かれている。上記の引用部分なんて、もうまさに今の私の思考回路ですよ。ぐっさー。刺さる。そしてこの内容を課長との面談で言ったよ。このポジション、私じゃなくてもいいですよね。これ(上にあがって裁量権を身に着けていくこと)は私がやりたいことではないと思う。向いてないし。大変すぎるし。見合わないし。課長からは「望んでいる仕事がいつだって出来るわけではない」「それで係長からおりて自分の領域の仕事だけをしていくのか、それでいいのか」「石の上にも三年」と言われました。はい。途中から自分でも何言ってるのか分からなくなってきたもんね。なんだろう、自分が我儘を言っているのだろうか。自分の人生を、時間を大切にしたいと思うことは、仕事よりそっちのほうが大事なんだと主張することは、駄目なんだろうか。私が甘くて、覚悟が足りなくて、どうしようもないのか。私は大変さから逃げようとしているだけなのか。それでも誰が、今この先数年は続くであろう大変さを分かってくれるのか。専業主婦の妻がデフォルトの人たちに、私の言葉は通じないのだろうか。自分の中に「甘え」があるんだろうな、とは思う。子どもが小さいから、まだ若いから、一年目だから。自分に枷を掛けて、すべてを注ぎ込まないで良いように。その免罪符は、いつまで使えるのだろう。私はそれで赦されようとしてはいないか。同じポジションであれば、求められる責務は同じ。その人がどんな状況であっても。でも、だからこそ、「時短」という枷があると、しんどい。同じ仕事を、同じ対応量を、時短勤務で、残業なしで。はっきり言って、女性が上にあがりたがらないの、めちゃくちゃ分かった。損だからだ。望んでないからだ。こんな生き方。それが、身に染みて分かった。「こんなやり方じゃあ、女性活躍、役職割合実現何て夢のまた夢、誰も後に続かないですよ」と私は言った。それは女性だけでなく、男性もそうだ。けれど課長は言う。「それは君が変えていけばいい」と。時短勤務をとればいい。それでも出来る、仕事がこなせると言うことを示せばいい。違う、と言いたかった。そういうことじゃないんだ。でも上手く言えなかった。降格か、続投か。まだ答えは出ない。○本を読んでいて「はっ」としたところ。・保育園に子どもを預けて働く夫婦は、夫も妻も有償・無償をあわせ1日10時間以上働いている・女性は家庭役割を担う前提→女性は離職率が高い→難易度や重要性が低い業務を割り当て賃金を下げ、企業が被るコストを削減する→女性が離職するという「予言の自己成就」状態。・男性の高賃金は女性の低賃金の上に成り立つ。能力ではなく性別、労働の質ではなく労働の量による賃金決定。長時間労働、滅私奉公→是正された場合、男性だけが家計を支えるのはリスクが高い。・時短勤務でも仕事量は減らない→収入は減→マミートラック。パート勤務転換への心理的ハードルが下がる。一時的な事情で将来の可能性を決定しないこと。・妻が人生の大切な領域である自分の「職場領域」をゼロにしても、それは社会規範に則っただけで、夫も子供もそれに気付かない。・転職したくなったら、自分の思考やキャリア分析をすべき。なぜ?どんな働き方をしたい?今の自分には何が出来て、何が出来ない?・小4の壁(学童終了、学習についていけない、中学受験)・父子世帯となったことを機に24.7%が転職している(労働時間が合わないから22.9%)・「私のまま」生きる。常に変化し成長し流動する「私」にワクワクすること。仕事は「私」に自由や成長を与えてくれる。我が家は来年度、上の子が小学校に入学して「小1の壁」を迎えますが、その後に「小4の壁」もあるんですね…え、何なの?今時子育てするのってロッククライミングとかそういう感じなの?壁おおすぎじゃない?私が子どもの頃は、私立の中学に行くなんてほんの一握りのお金持ちの子どもだったのに、今はそうではないらしい。子どもが「私立に行きたい」と言った時、そのお金を出せるだけの…と考えると、やはり正社員という今の立場は捨てられない。自分がこれから先やりたいこと(早期退職、違う町や国で暮らす)のためにも、お金は必要だ。なら、働くしかない。なるべくよい環境で。自分の時間を切り売りして、自分の人生を量り売りして。ならば、どうせなら高く買ってくれるところへ。それは今の会社なんだろうか。それは、今の働き方なんだろうか。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.09
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本のタイトル・作者竜とそばかすの姫 (角川つばさ文庫) [ 細田 守 ]本の目次・あらすじ母を亡くして以来、歌をうたえなくなった少女・鈴。田舎でさえない高校生活を送る彼女だったが、「U」というインターネット上の仮想世界に登録し、美しいアバターの姿を手に入れる。―――私、ここでなら、歌える。「ベル」と名乗った彼女は、Uの世界でたちまち人気歌手となる。しかし、ある日ベルのコンサート会場に、「竜」と呼ばれるお尋ね者が逃げ込んでくる。傷だらけの背中、鋭い双眸。あなたは、だれ?引用たくさんの人が集い、その想いが形になって目の前にある。想いとは、目に見えないものじゃない。ここ『U』では、しっかりと輪郭と色と明るさをもって、私たちの胸にあり続けるものなのだ。感想2021年263冊目★★★映画の原作小説(監督によるもの)を、漢字ルビあり・表現をわかりやすくした児童書版。でも読みやすくてよかった。映画を見て、あの映画を小説にするというか、あれを文字で伝えるってどうするんだろう…と思ったけど、これはこれで想像の余地があるから自分の考えうる最高のUだったりベルを作れるな、という印象。でも映画を見てくれ…できれば映画館で…!音と映像がすごいから、ほんと…!で、映画を見ていてストーリーは「うーん」と思っていたんだけど、その内容がこの小説で「そういう設定だったんだ」と分かったところも多く、補完性があって小説もあわせてお楽しみいただくとより映画を味わえると思う。・犬の名前はフーガ。足がないのはイノシシ用の罠にはまったから。保護犬として鈴の家に来た。・鈴のお母さんは音楽が好きで、部屋にはレコード、カセットテープ、CDがぎっしり。・鈴のお母さんのスマホに入っていた音楽アプリで鈴は作曲を始め、お母さんがそれにアドバイスをくれていた。・映画の舞台は四国・高知県の限界集落。鈴の家の最寄駅はJR伊野駅。・家のそばの川は仁淀川。沈下橋で対岸と繋がっている。・高校から駅までの間にある川は、鏡川。・ルカちゃんの名前は、渡辺瑠果。・カミシンの名前は、千頭(ちかみ)慎次郎。・しのぶくんの名前は、久武(ひさたけ)忍。・鈴にそばかすがあるのは、幼い頃外で遊びまわっていたから。母を亡くすまでは、快活な少女だった。・ベルの一人目のフォロワーは、天使(ともくん)。・ベルのコンサート会場のひとつひとつの窓は、それぞれのスマートフォン。・「竜の城」があったのは、Uの初期インターネットサービスの残骸があるエリア。・小説の中では、「私」が鈴、「わたし」がベル。・Uの世界では、身体的な傷だけでなく、心の動きもシンクロして表示される。(竜の傷、みんなのうたで光ったこと)最後の、鈴が東京に行って、帰って来る、この間に何があったのか(父親と対峙したその後どうしたのか)が書かれているのかと思ったけど、小説にもなかった。どうしたんだろう、あの後…。ここが映画見ていて一番モヤっとしたんだけど…。しのぶくんは、お母さんポジションだったんですね。そしてコーラス隊のみなさんも同じく。鈴はそのことに気づいてアンベイルされても歌えたんだ。これ、小説読んではじめてわかった。冒頭でいきなり流れる「U」。この祝祭感、ものすごい。圧倒的。私は「ことば」が変換されて全世界が同じプラットフォームでコミュニケーションを取れることには納得できるのだけど、それが「歌」であっても通用するのか?と思うのだが(日本語の歌が果たして日本語で全世界を熱狂させるのだろうか?)、この歌は納得できてしまう。Uの世界に入ったベルがはじめて歌えたうた。「私にだけ歌ってくれているみたい」というアズがいたけど、それ、分かる。ひとりごとを言っているような、私のことを歌ってくれているような、うた。50億人の中から、あなたを探し出す。ただひとりのために、歌ううた。いろんな歌をうたえるのがすごいなあ。「竜とそばかすの姫」を見た時、「リリイ・シュシュのすべて」を思い出して。「Belle」は「Lily Chouchou」なんだと思った。その歌を歌っている歌手がいるのだけど、そのひとはいるのだけれど。そこにいるのは、リリイであり、ベルだ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.08
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本のタイトル・作者syunkon日記 おしゃべりな人見知り [ 山本ゆり ]本の目次・あらすじ第1章 ごはんができたよ第2章 自意識過剰の乱第3章 毎日がエブリデイ第4章 これはこれでいいんじゃないかというはなし第5章 おかっぱメモリーズ第6章 いつか晴れた日に引用これまでの人生、他人に怒ったり声を荒げたりすることなどない、穏やかなほうだと思っていた。まさか自分がこんな小さな子どものやる事に本気でブチ切れてしまうなんて。子育てが嫌になるのは、子どものことが嫌になるんじゃない。自分のことが嫌になるのだ。子どもを産んでから、自分が人としてめちゃくちゃ未熟であることを毎日突きつけられるのだ。感想2021年262冊目★★★ぶっは、ごふっ!と電車の中で変な息を漏らしながら読みました。面白い。危険。電車の中で読んだらあかん。公式ブログの記事もあり、読んだことがある話もあって、でもまた笑ってしまうっていう…。ただ、このエッセイ本(レシピものってるよ)だけ読むと、時系列や背景が分からず「?」ってなりそうな気がします。私からしたら運動部やし仲の良い友達がたくさんいるし、この人コミュ力高いやんって思うんですが。でも根っこの部分にあるところが理解できるし、読んでいてめちゃくちゃ共感してしまう。すごいネガティブなところがあるのも含めて。(ネガティブ系は標準語なのが興味深い)友だちと喋っている時、こういう感じなんですよね。関西やから?だから読みながら友達と喋っているみたいだなと思っていた。たけのこの「ぬか」がなかったら米のとぎ汁でもいいっての覚えておこう。掲載されていたレシピでは、・蒸し鶏とカリカリじゃがいもをのせたサラダ・豆乳さつまいもドーナツ・ごぼうの塩バター焼きが美味しそうだったので作ってみようと思ってスイートポテト的な芋きんとんを作りました(関係ない)。これまでの関連レビュー・syunkonカフェごはんレンジでもっと!絶品レシピ [ 山本ゆり ] ・syunkonカフェごはん 7 [ 山本ゆり ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓こ
2021.11.07
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本のタイトル・作者アンダードッグス [ 長浦 京 ]本の目次・あらすじ1997年。中国返還を目前に控えた香港。組織一体となった裏金作りで農林水産省を追われた古葉は、証券会社で細々と働いていたところ、上得意客であるイタリア人大富豪マッシモに声を掛けられる。香港の銀行に預けられた機密情報を盗み出してほしい。これは君の復讐にもなるのだ―――。香港に降り立った古葉は、面会先でマッシモの死体を発見する。アメリカ、ロシア、英国、中国、日本。一介の元官僚とそれぞれ事情を抱えた負け犬たちが、各国から命を狙われる強奪作戦を開始する。引用「こんな見ず知らずの土地に来て、他人の思惑に振り回されて、結果犬死にするなんて、それだけで腹立たしいよ。窮鼠猫を噛む。中国が原点のことわざだけど、知っているかい?」感想2021年261冊目★★★★第164回直木三十五賞候補作。面白かった。表紙と字体がハードボイルド調だし、400pと分厚いので敬遠してなかなか読みださなかったのだけど、読み始めたらのめりこんで一気読み。特にはじめ~中盤が面白かった。後半はさらっと流し読み。舞台は、1997年の返還間近な香港。とにかく香港の街を縦横無尽に闊歩する。裏切りに次ぐ裏切り、二重スパイ、そしてばったばった人が死ぬ。魅力的な仲間のキャラクターが死んじゃうと悲しい…。途中から2018年の視点と交互に展開し、「結局古葉はどうなったんだろう?」と思いながら読んだ。2018年の過去をたどる旅は、手紙をたどっていく絵本『きょうはなんのひ?』みたいだった。古葉に既視感があって、誰かなと思ったら浦沢直樹『MONSTER』のドクター・テンマみたいなんだよね。テンマが好きな人はこの小説も好きだと思う。やさしくて、でも切り捨てられる人。そして信じている人。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.06
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本のタイトル・作者漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) [ 西加奈子 ]本の目次・あらすじ7月3日、池乃めだかとトム・クルーズと同じ日に生まれた肉子ちゃん。151センチ、67.4キロ。本名は、三須子(みすじ)菊子。関西の下町で生まれ、16才で大阪のスナックで働きはじめ、ろくでもない男に引っ掛かり続け、流れ流れて、今は北陸の小さな漁港の焼肉屋で働いている。母にちっとも似ていない娘の私・喜久子は、流れ着いた小さな町で暮らしていく。小学五年生。大人と子供のあいだ。引用「生きてる限り、恥かくんら、怖がっちゃなんねぇ。子供らしくせぇ、とは言わね。子供らしさなんて、大人がこしらえた幻想らすけな。みんな、それぞれでいればいいんらて。ただな、それと同じように、ちゃんとした大人なんてものも、いねんら。だすけ、おめさんが、いっくら頑張っていい大人になろうとしても、辛ぇ思いや恥しい思いは、絶対に、絶対に、することになる。それは避けらんねぇて。だすけの。そのときのために、備えておくんだ。子供のうちに、いーっぺ恥かいて、迷惑かけて、怒られたり、いちいち傷ついたりして、そんでまた、生きていくんらて。」感想2021年260冊目★★★★…西加奈子さんの小説、はじめて読んだかも…?あ、『きいろいゾウ』は読んだっけ?映画化されて気になっていた「漁港の肉子ちゃん」。面白かったです。肉子ちゃんが、映画のCMのイメージで、かなりの巨体を想像していたら、意外とふつうだった。肉子ちゃんのキャラ立ちがすごい。なんでそない、と思うほど、アホやけど。愛すべきアホ。肉子ちゃんとキクコの生活、だっさださで、全然違うのだけど、「流浪の月 [ 凪良ゆう ]」の両親との暮らしを思い出した。しあわせのかけらが、きらきらと輝いている。キクコが不思議な声が聞こえるの、最後にひとりごとだ、と分かって、私も同じなので共感。物語をよく読む人には起こりやすいことなのだろうか。私は子供の頃から独り言が多くて、兄に気味悪がられていた。自分の中では物語が進行していて、その人たちが喋ったり考えたりしていて、ふとした瞬間にその台詞が私の口を借りて出てくるのだ。私はイタコみたいなもので。その感情も一緒にやってきて、胸が苦しくなったり、泣いてしまったりする。そしてそれが、大人になった今でも続いている…!笑昨日も、お風呂掃除をしている時に口走っていて、笑ってしまった。私の中にある物語が話している。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.05
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本のタイトル・作者私がオバさんになったよ (幻冬舎文庫) [ ジェーン・スー ]本の目次・あらすじ光浦靖子山内マリコ中野信子田中俊之海野つなみ宇多丸酒井順子能町みね子引用そこで降りられるのもいいことですよね。一回始まったら上り詰めなきゃいけないって発想自体がマッチョだと思います。自分の人生というのを最優先する。扱いづらい40代の女がどんどん増えていけばいいなって思います。社会のためにならないことをするってわけじゃないですよ。過度な自己犠牲をよしとしないという。感想2021年259冊目★★★★「なんか読んだことあるような、ないような」とあやふやな認識で読んでいたらやっぱり読んだことあるやつだった笑→2019年7月に読んだ本② しかしやっぱり「分かる分かる」となるし、今だから分かることもある。○今回はっとしたところ。・20代は自我との闘い、30代で少しバランスが取れてきて、40代はメンタル面がだいぶ整う。デフラグが終わったかと思いきや身体が動かない。・東京は卒業ごとに人間関係が解体されないのでつながりが残る。・「寛容性を高める」=「仲良くする」は同調圧力。最善の解は「放置」。・男性の自殺や長時間労働は特権に対するコストなのか。すでに減じている特権。・性差別のない社会を目指すなら、女性だけでなく男性の側も必要。・様式美=思考停止(男女の役割も同じ)・社会全体に「遊び」の部分が少ない。「回らない」自転車操業。・明日いきなり有給をとるとしたらどうするか →男の人は仕事さえしてれば後ろ指さされない・偶像としてのおじさん(仕事さえしていればいい)ジェーン・スーさんが、「昭和のサラリーマン」と「専業主婦の妻」みたいな関係性って、「性別と言うより役割や立場の問題なのではないか」と言っていて、激しく同意。自分が役職ついて、フルタイムで残業ありで「バリバリ働く」みたいなことになっていて、夫が時短勤務で保育園の送迎や子供関係のイベントも担当して…ってなると、「まあいいか」ってなる。急な残業もしかたないか、私は係長だし、みたいな。自分がやられたら怒り狂うだろうことを、わりとさらっとやってしまうようになる。うちは今夫が一歩引いてくれていて、これが両方同じ土俵で戦うとなるとおそらく権利の主張と義務の果し合いでバッチバチにバトルすることになるんだろうな、と思う。これまで「小さい子どもがいる」「時短勤務」という枷であり免罪符があって、それが係長になった途端「人権ないのかよ」っていうレベルなんですが、これ私がまだ女だから、母親だから配慮されているのか。見逃されて、赦されているのか。男だったらそもそも議論の俎上にすらあがっていないのだろう。で、そのことにモヤモヤする。でもそれを表明するには上の世代は「自分がバリバリ働いて、妻は専業主婦」か「親と同居」みたいなのが多く、伝わらない。キャリアを追求したいわけではない。自分の人生のうちの一部に仕事があり、そこで技能を身に着けていきたいだけ。やれることを増やしていきたいだけ。なんだけど、なあ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.04
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本のタイトル・作者「どっちでもいい」をやめてみる (一般書 339) [ 引田 かおり ]本の目次・あらすじ第1章 私に合う、だから使う第2章「変わる私」を楽しんでみる第3章 ずっと変わらず好きなもの第4章 私を守るもの いたわるもの第5章 人生は「選ぶこと」でできている引用私の場合、まずやるべきことは「NO」と言う練習でした。「どっちでもいいよ」と、選択を自分以外の人に委ねたままでは、自分の人生は生きられない。それは毎日食べたい食事、手にする生活道具といった些細なことから、家事や仕事の仕方、人間関係など、すべてに通じること。失敗も後悔も恐れることなく、そのときの正直な気持ちを表現するには、「練習」が必要でした。本当に練習が必要なんです。感想2021年258冊目★★★歳を重ねた方が、その地点で「なにを、どうしておけばよかった」と思っているのか、それを知りたいと思っている。人生の先輩方。どうすれば、うまく生きて行けますか。教えてください。引田さんは、東京・吉祥寺にある「ギャラリーfeve」とパン屋「ダンディゾン」を経営。生き方がサラっとしていて、素敵だなあと思う。○紹介されていていいなと思ったもの新宮州三さんの汁椀。ずっといい感じの汁椀を探しているのだけれど、「これ」というものがなく。でも、漆塗りのものを見るとやっぱり「いいな」と思う。管理できるかな、私…。そこだ…。セブンイレブンのノート。ぱきっとした鮮やかなブルーが素敵。ビスレーのキャビネット。ビスレー BISLEY キャビネット ベーシック 29 マルチ収納ケース 6段 H296NL multidrawer with plinth 収納 オフィス スチール 引き出し 棚【同梱不可】これと、コンポニビリ、ボビーワゴンは昔から憧れているんだが、お値段がけっこういい。娘が小学校入学するのにあわせて、引き出しを買いたいなあと思っているのだけど…。こういうのより、木製のアンティークの小引き出しみたいなのが今の気分。鋼正堂の白い器。(↑ほぼ日のコンテンツで紹介されていた)すてきな白い器がたくさん(うっとり)。うちはお皿を白で揃えていて、基本は ittala のティーマホワイト。あとは、碗が無印良品(白みが違うのがちょっと嫌)。白はどの料理にでもあう、けど、同時に料理の実力で勝負という皿でもあるから、柄のものがあると美味しそうに見えるのかしらん、と自分の力量を棚上げして思う。黒の器、木の器、硝子の器があるとバリエーション増えるけど、持ち物も増えるので、やっぱり白だけでいいかな…。フジカのレッグホット。フジカ スマーティ レッグホット 遠赤外線脚温器 新型 LH-2型[正規品 足元暖房 足用サウナ 足元ヒーター 足元 暖房器具 足温器 脚温器 日本製 あったかグッズ 冷え対策 寒さ対策 防寒対策 足 脚 あたため あたたか フットウォーマー 電気 お湯 水 不要]めちゃくちゃかさばりそうだけど、冷え性なので足湯みたいな効果があるヒーター羨ましい。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.03
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本のタイトル・作者お母さんが1番!からの解放 「固定観念」と「思い込み」を捨てる!! [ てらいまき ]本の目次・あらすじ登場人物紹介 はじめましてStep.1「きちんとした食事」からの解放 妊娠糖尿病!? なんちゃって定食生活 コラム1/宋美玄先生に聞く 妊娠中のトラブルと食生活 血糖値との戦い Step.2「母乳がいちばん!」からの解放 気合いが足りない? 母乳ツライならやめたら? 育児のモットー コラム2/宋美玄先生と森戸やすみ先生に聞く 母乳とミルクの話 うちの夫はこんな人 Step.3「ラクしちゃいけない!」からの解放 ストレスなしの離乳食 便利なものには頼ろう! コラム3/森戸やすみ先生に聞く 子どもの食事と栄養バランス Step.4「お母さんがいちばん!」からの解放 ミルク育児という選択 自分たちのカタチ あとがき感想2021年257冊目★★★コミックエッセイ。母乳育児と離乳食の話がメイン?もうすこし年齢がいってからの話を想像していたら妊娠中~乳児期だった。私は臨月から母乳が出ていて、生まれてからも生産過多で「もうひとり誰かの乳母をやりたい」と思うくらいだったんですが、乳が張って大変でした。人それぞれだよね、悩みはほんと…。離乳食もろくなもん作ってなかったので、基本小さく刻んでレンチン。月齢小さければすり潰したけど、それも適当にやってた。役所の離乳食講座は、だしを取るところから始めるんですよね。やってられっかー!ザワ…てなりましたよね会場が。でもそれが、「母親になることの責務」といわれる。赤ちゃんが一度濃い味に慣れてしまうと戻れませんよ、だしの味がわかる繊細な舌を持てるかはお母さんにかかってますよ、と脅しかけてくる。一人目はそれを真に受けて、めちゃくちゃしんどかった。知るか…!二人目ならそう思えたんですけどね。それでもやっぱり未だに、「これでええんかな」って悩むもんね。すべては出来ない。出来ることだけ。子供の力を信じるという言い訳で、怠惰な親をやらせてもらってます。いや、だって子供のために生きてるわけじゃないやん?彼らは別の人間で、違う人生を生きていく人やん?今は一緒の群れにいるけど、やがて離れるやろ?そのあとに残されて、私は私でやっていくのだから。今このときをすべてだと思ったら、人生を、生きる意味を捧げてしまったら。その後どうなるの?それを子供のせいにしないことは出来る?私は私で、やらせてもらうぜ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.02
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本のタイトル・作者スモールワールズ [ 一穂 ミチ ]本の目次・あらすじネオンテトラ魔王の帰還ピクニック花うた愛を適量式日引用「今は、こんなにある道のどれかを人に決められて走るしかない。でも、大人になったら、好きなところを好きなふうに走れるよ。きみが望まない人とは交差しないようにだって、できるんだから」感想2021年256冊目★★★★第165回直木賞候補作。第74回日本推理作家協会賞短編部門候補作「ピクニック」収録。最後にざらっとする、ぞわぞわする、そういうお話たち。すべての物語がゆるく繋がっている。「ネオンテトラ」は、水槽の中の魚たちとの比喩にうわ、となる。子供のできない夫婦。主人公の私はモデルをしているが、紙面のリニューアルでお役御免になりそうだ。夫は優しいが、無防備に浮気をしている。子供がいないことへの「幼い屈辱と無力感」。そんな中、コンビニのイートインスペースに姪のクラスメイトの男子学生がいることに気付く。家庭内暴力から逃れるため、いつもそこにいる彼。夜中のコンビニの、水槽の中のような光。「魔王の帰還」は、山のような大女を姉にもつ鉄二の話。広島弁でトラック運転手。奇跡的に結婚した姉が出戻ってきた。なぜ?暴力事件で野球部を終われ、転校した鉄二。義父から暴行を受けそうになって逃げた、クラスメイトの菜々子。三人は、金魚すくい大会に出ることに。お姉さんのキャラがすごく魅力的で、ほかの話も読みたくなった。「ピクニック」は、生後十ヶ月の赤ちゃんの死亡事故をめぐる物語。虐待の疑いで逮捕されたのは、実の祖母。あんなに可愛がっていたのに、どうしてーーー?真相は、誰もしらない。ただ、風が語るだけ。これもうラストが怖くて、「シックス・センス」とか、『姑獲鳥の夏』や『狂骨の夢』を思い出した。本人が無実であると信じているとき、無知であるとき、無自覚であるとき。罪は繰り返されるのだ。「花うた」は、ひとりきりの身内である兄を殺された妹と、その犯人との往復書簡。『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせるストーリー。作中作「どろぼうの男の子」がすごく良い。「愛を適量」は、落ちぶれた教師のもとに、離婚した妻に引き取られた娘が訪ねてくる話。十五年ぶりに会った娘は、トランスジェンダーで手術を受けたいと話した。「式日」は、ほかに参列者がいないから、と友人の父の葬式に参列する話。夜間高校で同じ机を共有した昼と夜の生徒が友人となった二人が、卒業後に再会する。この先輩が、さっぱりしていて残酷なくらいで、そういうところに後輩は救われたのだろうな、と思う。(この後輩は「ネオンテトラ」の少年)一穂ミチさん、はじめて読んだけど結構すきな感じ。ほかの作品も読んでみたい。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.11.01
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